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5回目の『RRR』

4回目の『RRR』を観てからひと月以上経過。
その間に塚口サンサン劇場では2度のマサラ上映がありました。
 
1度目は11月の最後の土曜日。
オンラインチケット予約開始は火曜日の午前0時でした。
仕事帰りに映画を2本ハシゴした日で、帰宅は23時半。
のんびりしつつ、0時を2分過ぎた頃にアクセスしたら、
えっ、オンラインではもう完売なの!?
窓口で若干の枚数を販売するだけになっているじゃあないですか。
それほどの人気とは思っていなくて唖然呆然。
 
2度目は12月の第2週の土曜日。
今度はナメてかかっていませんよ。0時までスタンバってアクセス。
大丈夫大丈夫、順調に画面は進んで行く。
なのに。座席が一向に確定できないのです。
座席を選択して次画面へ進もうとすると、同じページに戻る。
そうこうしているうちに、あれ?もう席がない(泣)。
完売まで何十秒か。1分なかったと思います。
 
悔しい。悔しすぎてしばらく立ち直れず。
しかしマサラ上映の後は舞い散った紙吹雪を客も掃除するのだと知り、
映画を観に行って掃除までしたかないよと気持ちを収める。
いえ、たぶん行けば掃除の時間も楽しいと思うんですよ。
完全なる負け惜しみ。(T_T)
 
次回マサラ上映時にもチケット争奪戦に参戦するかどうかは不明です。
とりあえずその前に5回目を観たいと思いました。
で、件(くだん)の塚口サンサン劇場で特別音響上映を鑑賞しました。
 
連日仕事帰りに2本ハシゴして帰宅が遅くなり、バリバリ寝不足。
だけど3時間の長尺で5回目にもかかわらず、まったく眠くなりません。
30回観た『トップガン マーヴェリック』のときどうしていたか覚えていませんが、
おそらく5回目ぐらいからは寝るところを決めていたように思います。
 
ところで私は、自分が大好きな映画の混み具合をチェックするのが好きです。
自分が観に行かない回でもどれぐらい混んでいるのか観て、
空いているとガッカリ、満席に近いと嬉しくなります。
最近では大阪ステーションシティシネマの『RRR』の混み具合を確かめるのが楽しみ。
そんな話をしたらみんなから笑われましたけど、皆さん、チェックしませんか。
しないか~。
 
最高だよ、『RRR』。カッコよすぎるよ、ラーム・チャラン♪

—–

『ハッピーニューイヤー』

『ハッピーニューイヤー』(英題:Happy New Year)
監督:クァク・ジェヨン
出演:ハン・ジミン,イ・ドンウク,カン・ハヌル,イム・ユナ,ウォン・ジナ,
   イ・ヘヨン,チョン・ジニョン,キム・ヨングァン,ソ・ガンジュン,イ・グァンス,
   コ・ソンヒ,イ・ジヌク,チョ・ジュニョン,ウォン・ジアン他
 
なんばパークスシネマにて、前述の『夜、鳥たちが啼く』とハシゴ。
こっちが本命でした。そして本命らしく、めちゃめちゃ楽しかった。
 
年の瀬のラグジュアリーなホテル“エムロス”を舞台にした群像劇
いわば韓国版『ラブ・アクチュアリー』(2003)。って、以前にも言ったことあるな。
そうそう、『ニューイヤー・ブルース』(2021)もそうでしたけど、
それよりも本作のほうがずっと華やかなイメージです。
なんてったって、主要なキャストがイケメンと美女揃いでわんさかいるのですから。
 
ホテルのマネージャーを務めるソジン(ハン・ジミン)は、
15年来の友人でラジオ局勤務のスンヒョ(キム・ヨングァン)のことが好き。
いつかそのうち向こうから告白してくれるだろうと思っていたのに、
スンヒョから呼び出されて、ピアニストのヨンジュ(コ・ソンヒ)と結婚すると聞かされる。
しかもソジンが勤務するこのホテルで挙式するのだと。
 
ソジンの歳の離れた弟で高校生のセジク(チョ・ジュニョン)は水泳の有望選手。
悪友3人が学校のマドンナであるアヨン(ウォン・ジアン)に告白するという。
何を馬鹿なことをと思うものの、実はセジクもアヨンのことが好き。
 
ホテルのドアマンを長く務めるサンギュ(チョン・ジニョン)。
その日、客として訪れたのは、初恋の相手キャサリン(イ・ヘヨン)。
彼女はヨンジュの母親で、結婚式に参列するために来たらしい。
訳あって別れたふたりだが、キャサリンはサンギュとよりを戻したい様子。
 
このホテルのCEO・ヨンジン(イ・ドンウク)は、自宅のボイラーが壊れたため、
年末をスイートルームで過ごすことに。
清掃等を担当することになったのはハウスキーパーのイヨン(ウォン・ジナ)。
イヨンはミュージカル女優を夢見ていたが、諦めざるを得ない状況。
 
公務員試験に落ち、恋人にも振られたジェヨン(カン・ハヌル)は自殺を決意。
住んでいた部屋を解約し、戻ってきた保証金片手にホテルへ。
新年の朝にはここから飛び降りて死ぬつもりだが、
モーニングコールをかけてきてくれる女性(少女時代のユナ)との会話が思いがけず楽しい。
 
下積み生活を経てトップスターの座にのぼり詰めた歌手ガン(ソ・ガンジュン)には、
大手プロダクションから引き抜きの声がかかっている。
マネージャーの兄サンフン(イ・グァンス)は気が気ではないが、ガンの希望がいちばん。
 
イケメンの医者なのに毎週土曜日にホテルで見合いし、必ずフラれているジンホ(イ・ジヌク)。
ソジンは思わず応援したくなり、あるとき成功の秘訣メモを渡すのだが……。
 
とまぁこんな感じで出てくる出てくる。
ほかにも気になる占い師がいたり、ソジンの部下がチョウ・ドンユイそっくりだったりして
(これ、チョウ・ドンユイじゃないんですかね)、目が離せません。
 
ほとんど爺婆カップルのサンギュとキャサリンは別として、あとは若くて美しい。
ホテルの客としてクォン・サンウが本人役でカメオ出演していますが、
CEOに認識されていなくて憤慨して出て行く役どころ。可笑しい。
 
ガン役のソ・ガンジュンは俳優5人で構成されたアイドルグループ“5uprise(サプライズ)”のメンバー。
歌も当然うまくて、その切なさにキュンキュンできます。
セジン役のチョ・ジュニョンはまだほとんど情報なし、今後売れるでしょう。
しかし韓国人俳優って同姓同名が多すぎて困ります。
 
楽しかったなぁ。幸せな時間だったなぁ。
こんなのを観ると、帰りが遅くなっても元気です。

—–

『夜、鳥たちが啼く』

『夜、鳥たちが啼く』
監督:城定秀夫
出演:山田裕貴,松本まりか,森優理斗,中村ゆりか,カトウシンスケ,
   藤田朋子,宇野祥平,吉田浩太,縄田カノン,加治将樹他
 
師走の道路は本当に混みますから、仕事帰りに向かうと何時に着けるかわからない。
わからないからチケットのオンライン予約はできず、出たとこ勝負で。
 
なんばパークスシネマで2本ハシゴの2本目が本命でした。
1本目は到着時間次第で候補に挙げていたものが何本か。
その中のこれがちょうど良い上映開始時間でした。
 
原作は悲運の作家・佐藤泰志の同名短編小説。彼の著作は以前大人買いしました。
収録されている『大きなハードルと小さなハードル』はまだ積読の山の中。
最近監督に脚本執筆にと忙しい城定秀夫監督がまたしてもメガホンを取る。
 
10代で新人賞を受賞したものの、その後スランプに苦しむ作家・慎一(山田裕貴)。
同棲していた恋人・文子(中村ゆりか)に愛想を尽かされ、鬱屈した日々を送る。
しかも文子は職場の先輩・邦博(カトウシンスケ)とくっつくという最悪の展開。
 
邦博の元妻・裕子(松本まりか)とまだ幼い息子・アキラ(森優理斗)が住む場所に困っているのを知り、
慎一はこれまで文子と暮らしていた一軒家を母子に貸すことに。
自分はその隣のプレハブ小屋で小説を書くからよいのだと。
 
こうして始まった半同居生活。
両親の離婚で傷ついたアキラはやがて慎一を慕うようになるが、
もう男に振り回されたくない、余計な期待をしたくない裕子は、慎一を拒絶しようとする。
だが、夜毎アキラが就寝してから男漁りに繰り出しているふうの裕子。
アキラはより一層慎一を頼るようになり……。
 
ピンク出身の城定監督のことですから、濡れ場はしっかりありますけれど、
松本まりかを脱がせることはできなかったのか、バストトップは死守。見えねぇよ(笑)。
北村優衣さとうほなみの脱ぎっぷりが凄かったから、そこは残念か。
山田裕貴ってもう少し締まった体をしているかと思ったのに、そこも残念なような。
 
上映開始ギリギリに入ったので、いちばん前列の端っこ席に座りました。
画面が近いせいかどうかはわかりませんが、主演ふたりがあまり綺麗には見えないのです。
松本まりかのどアップも頬や首筋がつるんとしているようには見えず。
しかしそこに逆にリアリティを感じて、これがピンク出身監督の生々しさなのかとも思う。
 
お互いに頼り切りたくはない。だから適度に離れた家庭内別居。
佐藤泰志の作品は冷え冷えとして悲しくなるものが多いなか、
本作は全編暗めでも最後は明るい、珍しい作品でした。いや、やっぱり暗いか。(^^;

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『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』

『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』
監督:菊地康仁
声の出演:岡咲美保,内田雄馬,福本莉子,古川慎,豊口めぐみ,前野智昭,
     千本木彩花,M・A・O,江口拓也,大塚芳忠,柳田淳一,山本兼平,
     泊明日菜,小林親弘,山口太郎,福島潤,櫻井孝宏,木村昴他
 
前述の『ラーゲリより愛を込めて』とTOHOシネマズ伊丹にてハシゴ。
 
タダ券がなければ絶対スルーしていた作品。
だって一度も読んだこと観たことがないし、内容もまったく知りません。
だけど他に観るものがなく、亡き弟がオンラインゲームでつり上げたグッズの中にこれ関連もあったりして、
今は何でも観てみようかなという気持ちになっています。
 
原作が何なのかも知りませんでした。
WEB小説投稿サイト“小説家になろう”に連載されたWEB小説を基にしたメディアミックス作品で、
これが初の劇場版長編アニメーション作品とのこと。
原作者の伏瀬がストーリーの原案を担当し、監督と脚本家はテレビアニメと同じ人らしい。
 
観始めて数分で「こりゃ無理だ、ついていけない」と思いました。
タイトルからして転生してスライムになった少年か少女の青春物語を想像していました。
なのに古代だか未来だかわからない舞台で斬り合いがおこなわれ、
しかもメインキャラクターのひとりとおぼしき人物は頭に角が生えている。
 
まったく話がわからなくて、案の定睡魔に襲われました。
このままずっと寝ていよっかな~と思ったら、急に話が面白くなり、なんとなくわかり始める。
 
冒頭の角が生えた赤い人は瀕死の状態のところを救われた模様。
彼を助けたのは、ラージャ小亜国という国の心優しき女王トワで、赤い人のことをヒイロと名付けます。
命の恩人トワに忠誠を誓うヒイロは、鉱山毒と財政難に苦しむラージャの力になろうと、
テンペストの王リムルに助けを求めに行くのでした。
 
てな感じですかね。
テンペストも国の名前かと思っていたら、魔国連邦のことをそう呼ぶのですね。へ~。
そしてこのリムルがスライムだそうで。
イケてるルックスの可愛い王になることもあれば、スライムに変身していることもあります。
リムルの強いこと強いこと。誰にも負ける気がしませんし、負けません。
 
登場人物がみんな個性的で、結構笑えるシーンも多い。
そんなに巨乳である意味はないと思うんですけど、すごい爆乳の姉さんもいて、
彼女の胸の下、腹の上にスライムが抱かれているところは双方気持ちよさそうです(笑)。
いつも漫画を読んでいるお兄さんとかも可笑しい。
 
名前はとても全部覚えられず、リムルとヴェルドラとディアブロぐらい。
あと何回か観たらシュッと名前が出てくるかも。
そうそう、ラキュアがいかにも悪そうなのに、こんな奴に騙されるヒイロは阿呆なのかと思いました。(^^;
 
なんだかんだで楽しんだ1本。
やっぱり観てみなきゃわからんもんですねぇ。

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『ラーゲリより愛を込めて』

『ラーゲリより愛を込めて』
監督:瀬々敬久
出演:二宮和也,北川景子,松坂桃李,中島健人,寺尾聰,桐谷健太,安田顕,
   奥野瑛太,佐久本宝,渡辺真起子,三浦誠己,酒向芳,市毛良枝他
 
TOHOシネマズ伊丹にて仕事帰りに2本ハシゴの1本目。
 
原作を読んだのは8年前。そのときのレビューはこちら
まさかこんなキャストで映画化される日が来るとは思いもしませんでした。
原作は大宅壮一ノンフィクション賞と講談社ノンフィクション賞のW受賞作。
「感動の」という言葉を安易に使いたくはないけれど、まさに感動の実話の映画化です。
 
飢えと寒さのなか強いられる重労働に耐えきれずに死んでしまったり、
逃げ出そうとして撃ち殺されたり、次々と仲間たちが姿を消してゆくが、
山本は決して希望を捨てることなく、皆を励まし気遣う。
 
ロシア語が堪能であることから重宝がられるはずなのに、山本はロシア兵に媚びることもせず、
仲間の処遇に関して直訴し、営倉に放り込まれることもたびたび。
それでも弱音を吐かない山本は、皆の光となって人望を集めるのだが……。
 
山本は日本にいる妻・モジミ(北川景子)と4人の子どもとの再会を信じて生きています。
戦地で心に傷を負った松田研三(松坂桃李)は自身を卑怯者呼ばわりし、
相沢光男(桐谷健太)は上からの命令のみが絶対と考える冷酷な上官。
片足の不自由な新谷健雄(中島健人)は身体障害者のせいで徴兵されなかったにもかかわらず、
海で漁をしているところを捕らえられて抑留の憂き目にあった気の毒な青年。
それでも笑顔を絶やさず、読み書きを山本に習いたいと言います。
 
戦争はとっくに終わっているというのに、こんな形で囚われ続けた人々がいることが信じがたい。
劣悪な環境下で生きる気力を皆が失って行くなか、
山本は仲間たちが少しでも明るい表情を取り戻せるようにいろんなことを考えます。
 
原作では山本が句会を開く話がメインになっていましたが、
映画化するにはそれでは地味だと思ったのか、瀬々敬久監督は俳句をほとんど取り上げず。
不満の残る点のひとつですが、致し方のないことでしょうね。
 
喉頭がんに罹り、余命わずかとなった山本。
彼と懇意の原幸彦(安田顕)は山本に家族宛の遺書を書かせる決意をします。
しかし日本に紙1枚持ち帰ることも許されない。彼らはどうするか。
 
丸暗記ですよ、丸暗記。
山本が書いた遺書を数頁ずつ手分けして、ひとりずつ遺書の文言を丸暗記する。
これが泣かずにいられましょうか。
 
そりゃまぁ泣いたんですけれど、瀬々監督も泣きに走る人だから、私はあんまり得意じゃありません。
最後の寺尾聰が出てくるシーンなんて、まったく要るとは思えない。
また、北川景子が綺麗すぎて、およそ昭和顔ではないところも気になります。
鼻水垂れたぐらいで、大泣きとは行かず。原作が好きです。

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