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好きだった映画、嫌いだった映画〈2022年〉

喪中につき、年頭のご挨拶は控えさせていただきますが、
本年もよろしくお願い申し上げます。
 
2022年に劇場鑑賞した作品は300本、配信やDVD鑑賞した作品は99本で、合計399本。
ここ数年ずっと劇場鑑賞本数は300超を果たしていると思っていたのに、
2021年は278本だった模様。その前年2020年の337本がえげつなかった。
2019年が300本ちょうどで、今年は人生3度目の300本超です。
だけど、そのうち30本は『トップガン マーヴェリック』 、6本は『RRR』ですから、
これを本数に換算してもよいものか(笑)。
 
各月の鑑賞本数は、
1月25本、2月25本、3月25本、4月15本、5月20本、6月22本、
7月22本、8月26本、9月40本、10月30本、11月26本、12月24本。

配信やDVD鑑賞した作品については「今年観た映画50音順」で昨日までにつぶやいたので、
ここに挙げるのは劇場鑑賞した作品について。
 
ベストより先に嫌いだった作品を挙げます。
嫌悪感を抱いてしまった作品を5本。どうしても好きにはなれません。
 
 
ベストのほうは順位をつけられないので、好きだった作品を観た日付順に20本。
ここに挙げるほどじゃないわと思う作品もありますが、
きっとそれを劇場鑑賞した人はものすごく少ないだろうから(笑)、
誰かのお目に止まれば私も嬉しい作品を入れておきます。
好きなのはやっぱり、基本的には「良い話」。
 
 
リバイバル上映だった『マガディーラ 勇者転生』『灼熱の魂』も大好きでした。
特に後者は衝撃的。劇場で再鑑賞できてよかった。
それから、『少林寺』は弟との思い出に。
上映開始直前に弟のことで病院から電話がかかってきた『ハケンアニメ!』『劇場版 おいしい給食 卒業』も忘れがたい作品です。
 
辛い話や変な話や嫌な話だったりするけれど印象に残っているのは、
 
 
本は例年のようには全然読めなくて、93冊で終了。
これが今年読んだ本の一覧です。
毎巻楽しみだった『あきない世傳』『東京駅おもてうら交番』が終わってしまいましたが、
スピンオフや新シリーズも楽しみです。
今年はもっといっぱい読みたい。スマホに囚われることなく(笑)。

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2022年12月に読んだ本まとめ

2022年12月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:3063ページ
ナイス数:756ナイス
■ひとんち 澤村伊智短編集 (光文社文庫)
1週間に同じ作家を2冊も読むつもりはなかったのです。だけど今年の初めにこんな本も出ていたのを知って、好奇心を止められず。おかげで「くらしマート」と「宝塚ファミリーランド」に再び入り込むことになりました。全編近未来の話だった『ファミリーランド』よりもこっちのほうがジワジワ怖い。「ぼぎわん」に始まった著者は、なんだかぞわっとする平仮名4字を作るのが上手い。そのせいで「ひとんち」とか「じぶんち」まで嫌な感じに思えてくる。映像が流れる店頭では思わず立ち止まって画面の端を確認してしまいそう。この表紙も相当恐ろしい。
読了日:12月02日 著者:澤村伊智
■関西人はなぜ阪急を別格だと思うのか (交通新聞社新書145)
生まれたときからン十年、ずっと阪急沿線に住んでいます。最初は宝塚線、途中で千里線、今は箕面線。阪急沿線の人ってお高くとまってるですよねという声、否定しません。だって阪急ですから(笑)。初めてひとりでJRに乗ったとき、そのギャップに衝撃を受けました。特に環状線で露出狂に遭ったときはまだ若かったから、こんなことが電車の中であるんや、阪急ではあり得んと思ってしばらく呆然としました。今はどの電車もそれぞれ良さがあって好きですが、私にとってはやっぱり阪急がいちばん。知らなかった歴史満載で、阪急好きに配りたくなる本。
読了日:12月08日 著者:伊原 薫
■LAST 東京駅おもてうら交番・堀北恵平 (角川ホラー文庫)
まだまだ新しいシリーズのような気がしていたのに、これだって第1巻が発行されてからとっくに3年経っていたのですね。よろず建物猟奇犯罪捜査班ロスを埋めるだけだったはずが、すっかりおもてうら交番にも魅せられていました。しかしこんな最後が待っていたとは切なすぎます。恵平と平野先輩のコンビは永久不滅であってほしかったけど、想像し得なかった形でのこれも永久不滅か。曳家も比奈子もちらほら姿が見えるし、平野先輩にもきっとどこかで会える。そして終了と同時に新シリーズが。ロス期間を最小限に留めてくれてありがとう、内藤さん。
読了日:12月13日 著者:内藤 了
■収容所(ラーゲリ)から来た遺書 (文春文庫)
【再読ではなく、映画版を観たので書き込み】原作を読んだのは5年半前。高齢だけど読書好きの両親にも薦めたら、「こんな良い本を教えてくれてありがとう」と甚く感謝されたのを思い出します。瀬々敬久監督のことは“ピンク四天王”の異名をとっていた時期のほうが今よりも面白かったと思っています。原作の句会の描写がほぼないのは残念だけど、このほうが映画としてはわかりやすいか。北川景子が綺麗すぎて昭和感は薄れます(笑)。遺書を記憶するシーンを最後まで伏せていたのは映画として当たり。泣きに走っていると思いつつも泣きますよねぇ。
読了日:12月14日 著者:辺見 じゅん
■薬喰 (角川文庫)
実は巷で人気の文化人類学者だか民俗学者教授を主人公にしたミステリーをさほど面白いと思えず、表紙からこれもそんな感じだろうと想像していました。そうしたら、こっちのほうが適度に重く適度に軽くて断然面白い。内藤了が好きな人ならこれもイケるだろうな〜と思いながら読んでいたら、まさかの“おもてうら交番”に通じる展開のうえに、内藤さんの新シリーズ“警察庁特捜地域潜入班”に続くかのような神隠しの物語でビックリ。このおふたりはネタ合わせしているのではと疑いました(笑)。自覚なく勘の鋭いアマネとタヌキ先生のコンビ、好きだ。
読了日:12月17日 著者:清水 朔
■FIND 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花 (角川ホラー文庫)
えーっ、いきなり主人公の姓が違うやん。と思ったら、最初から旧姓に戻した設定になっているのですね。関心の薄い未解決事件を捜査する部署に左遷された清花。この手の内藤さんシリーズの中では異色の自信溢れるママさん刑事は、比奈子や恵平より可愛げがなさそうで、好きになれるかどうか心配でしたが、最終盤の「独りで闘わせたことが悔しいんだと思う」と言葉にグッと来て、これからがうんと楽しみになりました。さーちゃんと呼ぶってマジかと思われた班長も、なるほどこの仕事ならその呼び名が正解。今度は七味じゃなくてグミ携帯。良いチーム。
読了日:12月22日 著者:内藤 了
■おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)
今は七里センセのファンですが、もしもこの辺りから読み始めていたら、ファンにはならなかったと思います。それもこれも『さよならドビュッシー』の映画版がアンマリだったせいなのですけれども。本作も「ボク」だったり「お母さん」だったり、今の七里さんっぽくない。なんだか乗れないなぁと思っていましたが、演奏のシーンが圧巻で、音楽が本職の人なのかしらと驚いてしまう。そうか、音楽は職業ではなくて生き方なのかと妙に納得。私はまだ岬先生のことをほぼ知らないので、この先も楽しみです。七里センセ遡りパターンが私にはよかったと思う。
読了日:12月27日 著者:中山 七里
■かがみの孤城 上 (ポプラ文庫 つ 1-1)
この厚さの上下巻に怯み、手を出せずに映画版を先に観ました。原作ではどんなふうに描かれていたのかが気になって、今年最後の本にしようと覚悟を決めて頁を開いたら、なんだこの文字のデカさは。老眼でも大丈夫とまでは言わないけれど、一日で読み切れるほどに字が大きくて有難い。幼稚園のとき、背の順に並んだ私の前後の子がいとこ同士で、そりゃもういじめられたことを思い出す。幼心に「こいつらが世界から消えますように」と祈ったものです。幼稚園児はまだ無理でも、世の中のすべてのいじめられっ子に「これ読んで。大丈夫だよ」と言いたい。
読了日:12月29日 著者:辻村 深月
■かがみの孤城 下 (ポプラ文庫 つ 1-2)
上下巻併せて800頁近くを年内に読みきるのは無理だと思っていたのに、こんなにスイスイ読めるなんて。想定外の文字の大きさだったポプラ文庫にありがとう。こころの一人称で書かれている錯覚を起こしていたことに気づく。完全に彼女の気持ちになっていたからでしょう。映画版がまさにこのまんまで、よくこれほどまで原作に忠実に作れたものだと思います。違う世界に生きているわけではない。この城で出会えたみんなと同じ世界でいつか逢えるのだとしたら、それは生きる力になる。記憶が消し去られてしまったとしても、心のどこかで響き合うはず。
読了日:12月31日 著者:辻村 深月

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今年観た映画50音順〈わ行〉

《わ》
『私は世界一幸運よ』(原題:Luckiest Girl Alive)
2022年のアメリカ作品。Netflixにて配信。
アーニーはニューヨークの芸能誌で活躍するライター
猥雑な記事に手腕を発揮するが、いずれは一流誌への転身を編集長から見込まれている。
富裕な家庭に生まれ育った婚約者のルークは、近々ロンドン支社への異動がありそうで、
アーニーがついて来るのは当然だと思っている。
高校時代に銃乱射事件に遭ったアーニーは、数少ない無傷の生存者。
映像作家のアーロンから取材を申し込まれ、ドキュメンタリーを撮りたいと聞くが、
同じく生存者ではあるが身体に後遺症を負ったディーンも同じ取材を受けることが気がかり。
というのも、アーニーは当時、ディーンを含む同級生男子たちに輪姦された過去があるから。
ディーンはその事実を世間に知られたくなくてアーニーを貶めようとしているのに、
悲劇から立ち直った被害者として聖人のような扱いを受けていて……。
過去の汚点を隠して玉の輿に乗ろうとしている性悪女の話かと思ったら真逆でした。
ミラ・クニス演じるアーニーを応援したくなる。
編集長役で出演しているのは『フラッシュダンス』(1983)のジェニファー・ビールス
彼女もアラ還なんだなぁと感慨深い。でも誰だかすぐわかる程度にしか変わってない。
 
《を》《ん》
なし!
  
今年もおつきあいいただきましてありがとうございました。
弟が亡くなった6月以外は休まずにUPすることができました。
弟よ、姉ちゃんは今年もがんばったぞ(笑)。
皆様、どうぞ良い年をお迎えくださいませ。

—–

今年観た映画50音順〈ら行〉

《ら》
『ラブ&ジェラート』(原題:Love & Gelato)
2022年のイタリア作品。Netflixにて配信。
リーナはMITに進学が決まっているアメリカ在住の優秀な女子高生。
大好きだった母親ハドレーが病死し、その生前遺言に従って、
若かりし頃の母親が過ごしたイタリア・ローマへひとりで卒業旅行に。
かつてハドレーがホームステイしていた家にリーナも世話になることに。
ガリ勉で男にまったく免疫のないリーナが知り合ったのは、
大企業の御曹司でハーバードへ進学するうえに美形のアレッサンドロ。
同時に、アレッサンドロの同級生で料理人を目指すロレンツォとも知り合い……。
自分の父親が誰かを知らなかったリーナが、
ローマでハドレーの親友だったフランチェスカから母親の日記を受け取ります。
日記を読み進めることで母親の恋を知る。ハッピーエンドはいいですねぇ。
 
《り》
『リング・ワンダリング』
2020年の日本作品。TSUTAYA DISCASにてDVDレンタル。
工事現場で働く青年・草介(笠松将)は漫画家志望。
ニホンオオカミと最強の猟師が対決する物語を執筆中だが、
絶滅したニホンオオカミの資料が少なすぎて困っている。
ある日、仕事中に動物の頭蓋骨らしきものを発掘してこっそり持ち帰ると、
これがニホンオオカミの骨かもしれないと思えてどんどんアイデアが湧く。
ほかにも骨が眠っているのではと夜中に現場に忍び込んだところ、
いなくなった飼い犬“シロ”を探しているという女性・ミドリ(阿部純子)と遭遇。
草介が驚かせてしまったせいで足を挫いたミドリを負ぶって家まで送ることに。
彼女の家は写真館を営み、両親(安田顕片岡礼子)と暮らしていたが、
どうも一家と草介の話が噛み合わない。
会話の糸口も見つけられず、草介はシロの絵を描き始めるのだが……。
タイムスリップもので、適度に良いファンタジー。
草介の漫画の中の世界も映像化されていて楽しめるけど、
結局何が主題だったのかと考えるとよくわかりません。
ニホンオオカミかと思った骨はシロのものでしたというところは○。
 
《る》
『ル・パシヤント ある患者の記憶』(原題:Le Patient)
2022年のフランス作品。Netflixにて配信。
16歳のときに何者かに刺され、3年間昏睡状態にあったトマが目覚める。
事件現場は自宅で、両親と従兄は銃殺されていたらしい。
断片的な記憶しかないトマと対話する精神科医アナは、
事件後に行方不明になっているトマの妹ローラについて尋ねるのだが……。
実は両親と従兄を殺した犯人はトマで、
ローラに至ってはとっくの昔に亡くなっていて、その存在すらトマの幻想。
愛されずに育ったトマは暴力的になりましたという驚きのオチ。
悪夢に登場するモンスターが自分自身だったなんてねぇ。
アナはすべてを知っていてトマに思い出させようとしていたのでした。
驚きのオチの割にはなんとなく予想できてインパクトは弱い。
この暗さは結構私の好みですが、万人にはオススメしません。
 
《れ》
『れいこいるか』
2019年の日本作品。TSUTAYA DISCASにてDVDレンタル。
いまおかしんじ監督がピンク映画を撮るつもりで執筆した脚本が原案。
伊智子(武田暁)と太助(河屋秀俊)と幼い一人娘のれいこが家族で須磨海岸へ出かけた日、
伊智子は愛人から呼び出されてその場を離れ、ラブホで浮気。
翌日早朝、阪神・淡路大震災が起こり、れいこはアパートの下敷きになって死亡。
それをきっかけに離婚した伊智子と太助だったが、何年か毎にばったり会って……。
娘が亡くなった事実をことさら強調するわけではないから、余計に辛く感じます。
再婚を繰り返す伊智子、DVに遭っている他人の母子を見て、男を殺してしまう太助。
伊智子の浮気相手が数年後には性転換してスナックのママになっていたり、
そのスナックで伊智子が働いているかと思えば、
太助の父親が伊智子の実家の酒店にタダ酒を飲ませてもらおうとやってきたり。
何とはなしに昔のピンク映画のような人情味も感じられます。
2021年の『映画芸術』ではベスト1とワースト10の両方にランクインしたことに納得。
 
《ろ》
『ローラとふたりの兄』(原題:Lola et Ses Freres)
2018年のフランス作品。TSUTAYA DISCASにてDVDレンタル。
フランス・アングレームに暮らす離婚弁護士のローラには
眼鏡士の長男ブノワと、年子で解体業者の次男ピエールという2人の兄がいる。
3人は毎週木曜日に両親の墓前に集まる約束をしているが、
3度目の結婚をしたばかりのブノワは、ピエールが式に遅れてきたうえに、
スピーチで花嫁の名前を間違えたことに怒り、口をきこうとしない。
妻と別れて大学生の息子をひとりで育てているピエールは、
解体作業中の事故の責任を取らされて失職したことを息子にも兄妹にも言えない。
ローラは離婚調停の依頼人だったゾエールと恋仲になり、
兄たちに喜んでもらえるだろうと報告したのに、ブノワもピエールも素っ気ない。
やがてローラはまだ35歳にもかかわらず閉経前期の身体であると診断されて……。
劇場で観たかったのに観逃した作品です。
とても優しくて、ところどころ笑えて、泣けて、凄くよかった。
人間っていいなぁと思えます。今年DVDで観たなかでいちばんよかった作品かも。

—–

今年観た映画50音順〈や行〉

《や》
『夜叉 容赦なき工作戦』(英題:Yaksha: Ruthless Operations)
2022年の韓国作品。Netflixにて配信。
ソウル中央地方検察庁の検事ハン・ジフンは、国際的企業の会長の起訴に失敗。
国家情報院の法律支援室へと左遷される。
手柄を立てて本庁に戻りたい一心で中国の瀋陽へ。
上司によれば、瀋陽には北朝鮮の防諜を調べるチームを派遣しているが、
ここしばらく同チームに課している定期連絡が滞っているとのこと。
チームリーダーは“夜叉”の異名を持つチ・ガンインで、凄腕らしい。
旅行代理店の社員のふりをして任務に就くガンインとその部下は、
韓国、北朝鮮、中国、日本が絡む大がかりな犯罪を捜査していた。
なんとか黒幕を突き止めて犯罪を阻止しようとしているのに、
正義感に燃えるジフンはチームのじゃまをしてばかりで……。
ガンイン役はソル・ギョング、ジフン役はパク・ヘス
池内博之はもはや海外では悪くて偉い日本人の役しか回って来ないようですね(笑)。
ソル・ギョングが凄いのはもちろんのこと、チームの若いメンバーが皆○。
モグラも多いなか、このメンバーは全員リーダーに恩義があり、絶対裏切らない。
続編が作られるのだとしたら必ず観たい。
 
《ゆ》
『友情にSOS』(原題:Emergency)
2022年のアメリカ作品。Amazonプライムビデオにて配信。
共に黒人の高校生ショーンとクンレは、卒業前に黒人初となることを成し遂げようと計画。
学内の黒人会館では真面目不真面目問わず「初」となったことは記録されるからだ。
“Legendary Tour(=全制覇ツアー)”、それはひと晩に7箇所で開催されるパーティーすべてに参加すること。
これを黒人でやってのけた者はいまだかつてない。ふたりはこれを敢行すると誓う。
ところが、もうひとりのゲームオタクの親友カルロスにも声をかけようとしたところ、
3人がルームシェアする家でゲロ酔いした見知らぬ白人女性が寝ているではないか。
在宅中のカルロスは奥の部屋でヘッドフォンをつけてゲーム中で、女性が侵入したことを知らず。
すぐに通報しようというクンレと、警察から間違いなく自分たちが疑われるだろうと主張するショーン。
おそらくパーティー会場から酔っぱらって抜け出してきた彼女を元の場所へ戻すか、
それとも病院へ連れて行くかで揉めたあげく、とりあえず彼女を車に乗せて出発。
その頃、パーティー会場からいなくなった妹エマを心配する姉マディは、
友人のアリスとラファエルを連れて捜索に出かけるのだが……。
環境に恵まれず、決して素行がいいとはいえないショーンに対し、
クンレは両親共に医者、この後もプリンストン大に推薦入学が決まっています。
警察に捕まったとしても説明すればわかってもらえるとクンレは思っているけれど、
警官に撃ち殺された親戚を持つショーンはそうは思えません。
エマを探していたマディも、黒人が妹を車に乗せたと知ったとき、向こうが善人だとはまったく思わない。
ふざけているようでいて結構シリアスな話に、なくならない人種差別を思いました。
 
《よ》
『40代のセオリー』(原題:Cuarentones)
2022年のメキシコ作品。Netflixにて配信。
シェフのセザールはレストラン“ラレグリア”を親友パオロと共同で経営。
店内中央のテーブルでセザールが料理し、パオロが冗談を言い、
客を笑わせながら食事してもらうことで人気を博しているメキシコシティのお店。
ある日、カンクンで開催される“ベスト小レストラングランプリ”に招かれて、
セザールとパオロは大喜び。優勝すれば2万ドルの賞金が得られる。
別れた妻から子どもにかかる費用を請求されているパオロはそれを手に入れたい。
一方のセザールは妻子と円満な家庭を築いていたはずが、
帰宅すると見知らぬ男が妻のアメリアに愛の言葉をささやいているではないか。
その場に乗り込むと、アメリアが言うには、10年前に彼女は二股をかけていた。
その相手というのがセザールといま目の前にいる男オラシオだったが、
オラシオはある犯罪を起こして投獄されてしまったらしい。
妊娠していたアメリアがひそかにDNA鑑定をしたところ、生まれた息子はオラシオの子。
しかしそれをセザールに隠して結婚したという衝撃の事実が判明。
セザールの頭の中はグランプリどころではなくなるのだが……。
驚いたのは、この事実を息子もすぐに受け入れて、実父と過ごそうとするところ。
アメリアの母親や祖母もめちゃめちゃさばけていて、お国柄に目が点に。
グランプリの食材はあらかじめ決まっていますが、サプライズ食材として出るのがハモンセラーノ。
対戦チームが凝った料理を考えるのに対して、セザールはシンプルにサンドイッチに。
これがとても美味しそうでした。

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