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『銀河英雄伝説外伝/わが征くは星の大海』【4Kリマスター】

『銀河英雄伝説外伝/わが征くは星の大海』
監督:石黒昇
声の出演:堀川亮,富山敬,広中雅志,井上和彦,森功至,徳丸完他
 
原作は田中芳樹の同名SF大河ロマンで、劇場版アニメが3作。
OVA(オリジナルビデオアニメ)シリーズは本編110話、外伝52話という超大作。
でも私、一度も観たことがありません。名前すら初めて聞きました。
なんばパークスシネマまで行ったついでに隙間を埋めるために観ました。
1988年に公開された劇場版の4Kリマスター版らしい。
 
上映開始直後は無理だと思いました。
ただでさえ長い名前を覚えづらい年齢になっているというのに、
なんですか、この登場人物たちのややこしい名前は。
進んで爆睡モードに入ろうかと思いましたが、えっ、なんかオモロなってきたやん。
 
以下、予備知識皆無の私が一度観ただけで理解した気持ちになっていることなので、
いろいろと誤りがあるでしょうけれど、あしからず。
 
なんか、宇宙空間にあっちとこっちと2つの帝国があって、戦っています。
どちらも艦隊で繰り出すわけですが、あっちとこっちには頭のキレる奴が1人ずついる。
片方がラインハルト、もう片方がヤンというらしい。
どちらもその帝国のトップというわけではなくて、司令官が別にいます。
そしてどちらの司令官もふたりのことをそれぞれ目障りだと思っているのです。
 
ふたりとも差し出がましいことはしない善人で、
ラインハルトのほうはおそらく本人は望んでいないのに高ポジションに上げられて、
それを面白く思わない司令官から撒き餌にされかけています。
ヤンのほうはアホで偉そうな司令官のまったくわかっちゃいない作戦を止めようとしますが、
司令官は「おまえは黙っとれ」と言ってとことんヤンを無視します。
 
こんなふたりがお互いが出来る奴だと認め合う最初の戦いを描いたのが本作らしい。
どちらにも信頼できる側近というのか仲間がいて、彼らの会話もなかなか楽しい。
 
時間繋ぎのためだけに観た作品でしたが、おもしろかった。
ラインハルトは『ベルサイユのばら』のオスカルを思い出させてくれます。
 
本編と外伝を併せて160話以上の本作を改めて全部観る気はないけれど、
『宇宙戦艦ヤマト』などの時代を思い出して浸れる作品でした。

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『嘘八百 なにわ夢の陣』

『嘘八百 なにわ夢の陣』
監督:武正晴
出演:中井貴一,佐々木蔵之介,安田章大,中村ゆり,友近,森川葵,前野朋哉,
   宇野祥平,塚地武雅,吹越満,松尾諭,酒井敏也,芦屋小雁,升毅,笹野高史他
 
イオンシネマ茨木にて、2本ハシゴの2本目。
中井貴一佐々木蔵之介の共演なのに、前週封切られたところなのに、
なんと今年早くも初の“おひとりさま”でした。えーっ。
 
『嘘八百』(2017)、『嘘八百 京町ロワイヤル』(2020)に続く第3弾。
監督は前2作と同じ武正晴で、脇役陣もなじみのある顔ぶれ。
 
古美術店“獺(かわうそ)”を営む小池則夫(中井貴一)のもとへ、
ある日、“大坂秀吉博”の実行委員会からプロデューサー就任の話が舞い込む。
博覧会の目玉となるものを探している実行委員会としては、
太閤秀吉の縁起物“秀吉七品”の中で唯一所在不明の幻の茶碗“鳳凰”が出てくるとありがたい。
則夫はふと、腐れ縁の陶芸家・野田佐輔(佐々木蔵之介)にその茶碗を焼かせることを思いつく。
 
ところが佐輔は則夫を見て逃げ出す。
佐輔は佐輔でとある財団から“鳳凰”を焼いてほしいと頼まれていたのだ。
その財団は、謎のアーティスト・TAIKOH(安田章大)を使って霊感商法まがいのことをしている。
財団を仕切るのはTAIKOHのビジネスパートナーだという美女・山根寧々(中村ゆり)。
寧々もまた“TAIKOH秀吉博”なるイベントを計画していることがわかり……。
 
普通に楽しいし、観て損はないと思うのですが、何故に客は私ひとり?
 
そりゃまぁマンネリ感はあります。
でも、塚地武雅の台詞じゃないけれど、千利休、古田織部と来て、次は太閤秀吉、嬉しいやおまへんか。
 
序盤はこんな怪しげな話に易々と騙される佐輔や、
TAIKOHの作品を百万円払って買う佐輔の妻・康子(友近)にイライラ。
霊感商法ネタは、旧統一教会の話題を意識してのことでしょう。
 
則夫の娘のいまり(森川葵)の存在がいいですよね。
森川葵が高橋一生と噂になったときは違和感がありましたが、
深夜番組で何にでもチャレンジして何でもやってのける彼女に驚いています。カッケー。
それぞれに得意分野を持つ面々の仕事ぶりも最高。
前野朋哉宇野祥平酒井敏也、芦屋小雁、みんな笑わせてくれます。
 
で、次は台湾なんですか、ニュージーランドなんですか。
こんなにも客入ってないのに!?

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『カンフースタントマン 龍虎武師』

『カンフースタントマン 龍虎武師』(原題:龍虎武師)
監督:ウェイ・ジェンツー
 
せっかくの3連休は、なんとなく気分が乗らずに1本も映画を観ず。
連休明け、映画を観るでぇ!と気合いを入れてイオンシネマ茨木へ。
どうせ行くなら2本観なきゃと、まずこれを観る。
 
香港アクション映画の歴史をスタントマンの視点から紐解くというくドキュメンタリー。
私は香港映画に詳しいわけじゃないけれど、大好きです。
 
もうなんと言うのか、単純に楽しい。そして切なくもあります。
ハリウッド映画の予算には太刀打ちできないから、体を張るしかない。
どんな危険なアクションであろうと“ノー”とは言いません。ノーと言った時点で仕事がなくなるから。
 
前半数十分間はブルース・リー賛歌とも言えましょう。
ブルース・リーがいかに気遣いの人であったか、
優れたアクションスターであり指導者であったかをみんなが話しています。
 
ブルース・リーの急逝後、香港でアクション映画が撮られることはなくなり、復活してからの話も面白い。
サモ・ハンドニー・イェンユエン・ウーピン、チン・カーロッ、ユン・ワー、
マース、ツイ・ハークアンドリュー・ラウエリック・ツァンなどなど、知った名前や顔の人がいっぱい。
 
カンフー映画の最盛期、後退期、いま生き残ろうとしている人たちのこと。
ニヤニヤしたり寂しくなったりしながら最後まで。一見の価値あり。

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『非常宣言』

『非常宣言』(英題:Emergency Declaration)
監督:ハン・ジェリム
出演:ソン・ガンホ,イ・ビョンホン,チョン・ドヨン,キム・ナムギル,イム・シワン,
   キム・ソジン,パク・ヘジュン,イ・ヨルム,ムン・スク,ウ・ミファ他
 
このところの常、金曜日は実家に寄って母と晩ごはんを食べてから、帰りに映画を1本。
公開初日に109シネマズ箕面で鑑賞しました。
 
心が躍ります。ソン・ガンホイ・ビョンホンの共演ですもの。
と思ったら、『RRR』並にツッコミどころ満載で笑ってしまいました。
 
パク・ジェヒョク(イ・ビョンホン)はアトピーに悩む娘スミンを連れて
空気の綺麗なところで療養しようとハワイへ行くことに。
搭乗前、怪しげな男から(イム・シワン)から執拗に行き先を聞かれて追い払うが、
ハワイ行きKI501便に搭乗してみると、その男も乗っていた。嫌な予感。
 
実はその男はかつて製薬会社に勤めていたリュ・ジンソクで、
前日に機内でバイオテロを起こすという予告動画をアップロードしていた。
ジンソクの近所に住む子どもたちからの通報にただの悪戯が疑われたが、
駆けつけたのはベテラン刑事のク・イノ(ソン・ガンホ)。
 
イノには駆けつけずにいられない事情があった。
というのも、仕事に明け暮れるイノは、妻ヘユン(ウ・ミファ)との旅行をキャンセル。
怒ってひとりで出かけた妻がどこに行くつもりだったのかもイノは知らずにいたが、
飛行機に乗るのは確実だったからだ。
 
ジンソクが暮らしていたらしいマンションの一室には毒殺死体が転がっており、
おびただしい数のテープに録画されていたのは毒殺実験の模様。
ウイルスに感染したネズミが体中から血を噴いて死ぬ様子が写っていた。
 
ただちにKI501便の離陸を止めようとするが間に合わず。
連絡を受けた国土交通大臣キム・スッキ(チョン・ドヨン)が対応に乗り出すのだが……。
 
ネタバレ全開ですけれど。
 
驚いたのは、目ぇから血ぃ出して死んだ人がおるっちゅうのに無防備すぎること。
口を覆い始めるのはずいぶん後になってからだから、感染しまくり。
さらに驚いたのは、自身も感染していたジンソクが思いのほか早く死ぬこと。
彼が死ぬと治療の方法がわからなくなって大変という展開。
 
笑ってしまったのは、客室であーだこーだと騒いでいるうちに機長も感染して、
みんなが知らない間に死んでしまう。そうすると当然飛行機は墜落の危機に陥ります
飛行機は揺れに揺れて、客室乗務員なんて天井にぶち当たる勢いなのに、
いつのまにかイ・ビョンホン演じるジェヒョクが操縦室にたどり着いているという。
どないしたらあんな中、最後尾に近いところから先頭まで行けるっちゅうねん。
 
着陸をアメリカに断られ、日本にも断られ、自国韓国にも拒否される。
搭乗者たちが全員で相談して、どこにも着陸しないことに決めるのは感動的ですが、
あれって、エンジンが止まるまで飛び続けた場合、着陸しなければどこに墜ちるんですかね。
 
体を張ってワクチンが効くことを証明したソン・ガンホ演じるイノ刑事。
ここも感動的ではありますけれど、ラスト、麻痺が残って車椅子であわあわ状態って。
 
見応えがあって面白かったのはもちろん。でも私は「なんだかなぁ」でした。(^^;
まぁ、このキャストを見られたらそれで良しとしましょうか。
チーフパーサー役のキム・ソジンが素敵だなぁと改めて思った本作です。

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『ゆめのまにまに』

『ゆめのまにまに』
監督:張元香織
出演:こだまたいち,千國めぐみ,三浦誠己,山本浩司,中村優子,村上淳他
 
せっかく仕事帰りにシネ・リーブル梅田まで足を伸ばしたのでもう1本。
前述の『そばかす』の後に観ました。
 
ウィキペディアによれば、株式会社ディケイドは、「映画を中心に活躍する俳優のほか、
幅広い分野で活躍するアーティストが所属する芸能事務所」なのだそうです。
インディーズの音楽レーベルも運営しているし、映画製作もおこなっているとのこと。
そんな会社が設立30周年を記念して製作したのが本作。
 
舞台となっているのは浅草に実在する古物商店“東京蛍堂”。
その店主・和郎(村上淳)を訪ねて熊本からやってきたのが真悠子(千國めぐみ)。
古物を求めて日本中を旅する和郎と何かあったらしく、
真悠子は和郎に会いたい一心で突然彼を訪ねる決意をしたようですが、
肝心の和郎は店に不在。いつ行っても会うことができません。
 
和郎に代わって店を守っているのがマコト(こだまたいち)。
いつ帰ってきていつ出て行ったかわからない和郎が置いてゆく古物を
丹念に手入れしては店に並べます。
 
和郎がいないことを当たり前に思って来店する人々。
彼らの口ぶりから、和郎という男はおそらく女たらしのろくでなしで、
だけど仕事は一流だとわかります。かつ、人たらしでもある。
 
古着物を粋に着こなす唐子(中村優子)は和郎の眼の確かさに舌を巻く。
自身が目利きの唐子は、真悠子が首飾りとしてつけている帯留めに目を見張ります。
営業先回りとおぼしき間にマコトに缶コーヒーを差し入れる男性(三浦誠己)。
同様に時折ここへ寄っては熟考のうえ気に入ったものを買う会社員(山本浩司)。
和郎の息子(遊屋慎太郎)も顔を出しますが、父親に会えることはほぼ無し。
 
そのほかさまざまな人が足を踏み入れる東京蛍堂。
ゆるゆるした時の流れを感じられて、浅草の街並みにも魅せられます。
マコトが昼にとる食事が何気なく美味しそうなのもいいところ。
カツ丼と一緒にテイクアウトするキュウリは生なのかな、一本漬けなのかな。
 
浅草に行きたくなります。

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