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『Gメン』

『Gメン』
監督:瑠東東一郎
出演:岸優太,竜星涼,恒松祐里,矢本悠馬,森本慎太郎,りんたろー。,小野花梨,落合モトキ,
   後藤剛範,今村美乃,奥野壮,高良健吾,大東駿介,吉岡里帆,尾上松也,田中圭他
 
109シネマズ大阪エキスポシティにて、前述の『春に散る』とハシゴ。
 
原作は2014年から2018年まで『週刊少年チャンピオン』に連載されていた小沢としおの人気漫画。
主演の岸優太が何者であるかまったく知らなかったのですが、“King&Prince”にいた子なのですね。
元メンバーで元リーダーとのこと。本作では「チンチクリン」呼ばわりされています(笑)。
確かに身長も高くなさそうだけど、ちっこくて可愛いではないですか。
 
高校1年生の門松勝太(岸優太)が転校したのは、女子高に囲まれた男子高、私立武華高校。
「彼女出来る率120%」と噂されていたのに、勝太が編入されたG組は様子が変。
G組は校内で最低に位置づけられ、ヤンキーオタクしかいないクラスだったのだ。
 
それでもメゲない勝太は、昭和の香り漂うヤンキー・梅田真大(森本慎太郎)や、
馬面の武闘派・薙竜二(りんたろー。)、イケてないオタク・肝田茂樹(矢本悠馬)たちから
冷たい目で見られても気にせず、逆に鼓舞する。
 
勝太が単なるアホではなく、ものすごく喧嘩に強いことがわかる。
武華高校を仕切っていた上級生まで倒してみせて、同級生たちと絆ができあがる。
さらには、成績トップの学校一のモテ男子・瀬名拓美(竜星涼)ともひょんなことから親しくなり、
彼女を作ろうと躍起になる勝太だったが……。
 
瑠東東一郎監督の作品はバカバカしいものが多いけど、どれも現場が楽しかろうと思います。
G組の先輩で、実は伝説のGメンのメンバーに高良健吾田中圭
アラフォーのふたりが高校生の役って何やねん。でも面白すぎる。
 
G組の担任教師・雨宮瞳(吉岡里帆)もコメディのセンスありますよねぇ。
これはちょっとビックリするぐらいキレ味よくて笑った。
可愛いだけの役をしていた頃は確か同性の好感度が低かったのでは。
今や何でもできる女優で、同性の人気も高いはず。私も大好きです。
 
レディースの恒松祐里と、私が最近注目している小野花梨も○。
りんたろー。の相方、兼近大樹もカメオ出演しています。
「ルフィ」とかつて知り合いだったことが判明して仕事が減ってしまったようですが、
何も事件に関係がないのに受けたとばっちりなら早くなくなりますように。
 
笑いました。楽しい。こんな映画が一日の〆ならば、明るい気分で眠りに就けます。

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2023年8月に読んだ本まとめ

8月も7月と同じく6冊しか読めませんでした。なんでや~。
なんでや~って、仕事帰りに毎日のように映画に行って月30本以上観て、
野球を観に行って、ごはん食べに行って、実家で母と過ごして、
父の皮膚がんの手術に付き添ったら、本読む時間は作れないっちゅうの(笑)。
でも、今月こそもっと読みたい。
2023年8月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:2232ページ
ナイス数:779ナイス
■ヒポクラテスの悔恨(祥伝社文庫な21-4) (祥伝社文庫 な 21-4)
連作短編のような長編。絶対に自然死にしか見えない殺人を暴いてみろという光崎教授への挑戦状が届いたものだから、古手川刑事と真琴先生がピンと来た遺体はなんとか解剖に持って行かねばなりませぬ。最終章までは挑戦状の主の仕業ではなかったけれど、いずれも見せかけの自然死。1章終わるたびに唸ります。「相手の無知に配慮できる」小山内さんとか、脇役も光っている。死人に口無しと言うけれど、死体ときちんと向き合えばいろいろわかるものでしょうか。また全部持って行かれたと憮然とする古手川刑事。次はオイシイとこ取れるように頑張れ。
読了日:08月05日 著者:中山七里
■ときどき旅に出るカフェ (双葉文庫)
新規オープンした店の7割が2年以内に潰れるのが飲食業の現状らしい。そんな中で主人公が通うようになったカフェは、かつての同僚が店主。どんな話にもちょっとした謎を潜ませるのが得意な著者だから、本作も何が起きているのか興味津々。これを読めば、酷暑に減退気味の食欲も湧いてくる。ちなみに本作で「そんな人は聞いたことがない」と言われているけれど、私は月餅大好きです。但し、卵黄入りではなくて、木の実とドライフルーツぎっしりのやつ。そうですか、新刊だと思って読んでいたのに、すでに第2弾が出ているのですね。こりゃ楽しみだ。
読了日:08月06日 著者:近藤 史恵
■メビウスの守護者 法医昆虫学捜査官 (講談社文庫)
前作の「ゲスト」はシャコでしたが、今回はタヌキ。しかしやっぱりメインはウジで、それが豪雨のごとく空から降ってくるところなんて絶対に想像したくない。ないのに想像しちゃってる(笑)。岩楯刑事が怯えながらも耐性のついてきているところが可笑しい。そして彼の相棒は必ず赤堀先生の信奉者に。犯人はそれなりに怪しげな人だったけど、殺人の理由はこれまでで最も猟奇的だったかもしれません。香水と聞くと、映画『パフューム ある人殺しの物語』『パリの調香師 しあわせの香りを探して』を思い出します。華麗な世界と狂気の世界は紙一重。
読了日:08月14日 著者:川瀬 七緒
■対岸の家事 (講談社文庫)
訳あって、私は最初から子どもを持つ気がなかった者です。だけど結婚すればしょっちゅう「お子さんは?」と聞かれる。「ほしくないんです」とは言えないから「いいえ」と答えると、同情の目で見られ、可哀想だとすら言われる。結局、既婚でも未婚でも、子どもがいてもいなくても、本作のように誰かから見下される。でも、もしかすると見下すことで生きていられるのかもしれないと思うほど、毎日は大変。みんなできることはちがう。だったら見上げ見下すよりも、お互いを認めて、味方はひとりでも多く。日々の心持ちを教えてもらったように思います。
読了日:08月16日 著者:朱野 帰子
■侵蝕 壊される家族の記録 (角川ホラー文庫)
ずっと、どうして私はこんなにも嫌な話を読んでいるんだろうと思いながら読んでいました。これをただのフィクションとは笑えないような事件が世の中には実存します。マインドコントロールの恐ろしさ。とはいうものの、映画で私がいちばん苦手なのが「老けメイク」。某テレビ番組を観ていても老けメイクにひっかかる人に「なんでやねん、わかるやろ!」とツッコミを入れたくなるため、この犯人にはドン引き。声にも年齢は表れる。違和感バリバリじゃなかったか。犯人のことはさておき、マインドコントロールの行程にはちょっとメンタルやられそう。
読了日:08月21日 著者:櫛木 理宇
■サブマリン (講談社文庫)
前作の『チルドレン』が大好きだったことは覚えていますが、陣内のことを「部下を振り回すハタ迷惑な上司だけど、最後は泣かされる」程度にしか覚えていませんでした。本作もそんな感じで話は進み、ラスト20頁で胸を打たれる。人を撥ねた若者に救いなんてあるものだろうかと思っていたのに、「何でもかんでも機械的に厳しく罰していくわけにはいかない」という陣内の言葉には感極まりました。命の穴埋めはできない。だったらどうすればいいのか。被害者のこと、加害者のこと、いっぱい、いっぱい考えさせられます。こんな家裁調査官がいてもいい。
読了日:08月29日 著者:伊坂 幸太郎

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『春に散る』

『春に散る』
監督:瀬々敬久
出演:佐藤浩市,横浜流星,橋本環奈,坂東龍汰,松浦慎一郎,尚玄,奥野瑛太,
   坂井真紀,小澤征悦,片岡鶴太郎,哀川翔,窪田正孝,山口智子他
 
109シネマズ大阪エキスポシティにて。
 
沢木耕太郎が2017年に発表した同名小説を瀬々敬久監督が映画化。
申し訳なくもあんまり好きではないのです、瀬々監督。
「俺って良い映画を撮っているでしょ」みたいな感が作品選びにも見えているようで。
とテンション低めで観はじめたら、「生きてこられてよかった」という台詞があって、
わぉ、正しい日本語だわと思ってニヤけてしまいました(笑)。
 
原作未読ですので、忠実な映画化となっているのかどうかは知りません。
瀬々監督は主要人物の性別などを改変したりもしますが、本作はそうではないのかな。
 
ボクサーの広岡仁一(佐藤浩市)は、20代の頃に世界チャンピオンを目指して渡米したものの、
あと少しというところで判定負けを食らったのを機に引退。
路頭に迷っても致し方なかったところ、懇意にしていた人がホテルに就職させてくれた。
そのおかげで金銭的に困ることもなかったが、思うところあって40年ぶりに日本へ帰国する。
 
仁一は当時所属していたジムをまず訪れる。
世話になった会長は故人となり、娘の真田令子(山口智子)が後を継いでいた。
かつて同ジムで仁一を含めて三羽ガラスと呼ばれていたあと2人、
佐瀬健三(片岡鶴太郎)と藤原次郎(哀川翔)の居場所を令子から聞きだし、仁一は会いに行く。
 
健三は妻子に逃げられ、ひとりでひきこもりの生活。
次郎は服役していたがちょうど出所するところ。
一戸建てを購入した仁一は、昔のように一緒に暮らそうと2人を誘う。
健三はその話に乗ったものの、次郎はふて腐れて同意しない。
 
そんな折、黒木翔吾(横浜流星)が仁一を訪ねてくる。
翔吾は、以前仁一がたちの悪い酔っぱらいを軽くいなしていたのを見て、殴りかかってきた若者。
てっきり先の酔っぱらいの仲間だと思っていたのに、翔吾は単に仁一の力が見たかっただけらしい。
結果、翔吾もあっけなく仁一に倒され、このオッサンにボクシングを習いたいと思ったのだ。
 
世界を取りに行くと意気込む翔吾だったが、仁一に冷ややかに断られ……。
 
おそらく元がとてもいい話だと思うので、映画化して悪くなりようがありません。
苦手な瀬々監督も、今回は(ほぼ)鼻白むことなく観られました。
 
横浜流星が結構好きです。彼は黒髪より茶髪や金髪のほうが圧倒的に似合うと思う。
途中から黒髪の彼になっちゃって、えーっ、茶髪にしてよと思いました(笑)。
 
翔吾が対戦するチャンピオン、中西利男役に窪田正孝。ふてぶてしさが凄い。
ボクシングをよく知る人が観たら、このふたりの試合ってどうなんですか。
かなり迫力がありましたけど、イケメンふたりが戦っているのがよかっただけかもしれません。(^^;
 
山口智子もやっぱり歳をとるんだと嬉しかったり、
翔吾の母親役の坂井真紀のやさぐれっぷりが笑ってしまうほどだったり、
それでも息子を想う母親の気持ちがあることにジーンと来たり。
 
こうして書いてみると、いろいろと白々しい演出があるようにも思えて、
瀬々監督はやはり感動を煽る人だという気はします。
私はもっと素直に映画を観るべきだわ。ですよね!?

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『あしたの少女』

『あしたの少女』(英題:Next Sohee)
監督:チョン・ジュリ
出演:ペ・ドゥナ,キム・シウン,チョン・フェリン,カン・ヒョンオ,パク・ウヨン,
   パク・ヒウン,キム・ヨンジュン,シム・ヒソプ,ユン・カイ他
 
動楽亭へ落語を聴きに行く前に、何か映画を1本は観ておこうと調べたら、
公開されたばかりの本作が重そうだけど面白そう。シネマート心斎橋にて。
 
監督はチョン・ジュリで本作が長編2作目。
1作目の『私の少女』(2014)はイ・チャンドン監督がプロデューサーを務めたことで話題になりましたが、
私はこれまで観る機会なし。虐待をテーマにした作品で、あらすじを読むだけでつらくて避けていました。
本作はそれに比べればしんどさがマシかと思ったのですけれど、相当キツイ。
 
2017年に韓国の全州(チョンジュ)市で実際に起きた事件に基づいているそうです。
 
キム・ソヒはダンスが大好きな明るい女子高生。
就職の現場実習先として教師から紹介されたのは、大手通信会社のコールセンター
両親も一人娘が大企業に就職できるとあって大喜び。
 
しかし、いざ勤務が始まってみると、どうも思い描いていたものと違う。
顧客を助けるのがコールセンターの仕事だと思っていたのに、
解約を希望する顧客をなんとか引き留めるのが業務らしく、
解約を阻止するためのマニュアルを参照してあの手この手を繰り出す。
もしも失敗すれば、チーム長からこっぴどく叱られる。
 
それでも少しは優しさを見せてくれていたチーム長が車の中で練炭自殺。
チーム長は労働環境の改善を本社に訴え、それを遺書に記していたにもかかわらず、
本社はこの自殺が業務に関係なしとして隠蔽を図り……。
 
オーディションで選ばれたというキム・シウン演じるキム・ソヒが前半の主役。
あんなにも快活だったソヒが、どんどん元気をなくしてゆく姿に胸が痛みます。
成果を挙げる=顧客の解約を阻止すること。
変な話だと思いつつも、成果給がもらえると聞いてソヒは頑張ろうとします。
そして成果を挙げてみせたのに、実習生にはすぐには支給しないと言われる。
基本給すら事前に提示されていたものと異なるのに、何を目標にしろというのか。
 
顧客の希望に寄り添うのが仕事ではないのですか。
ソヒは黙り込むことなく上司に食ってかかりますが、すると今度は問題児扱いされる。
彼女を実習に送り出した学校では就業率がすべてだから、
実習先で生徒たちがどんな扱いを受けているのか聴くこともなく、頑張れの一点張り。
 
そして前半の最後には、ソヒが自殺してしまうのです。
 
後半の主人公はペ・ドゥナ演じる刑事オ・ユジン。
トラブルメーカーだった実習生の自殺で片付けられそうになっていた件を不審に思い、
彼女の両親、友だち、勤務先、彼女が立ち寄った店などで聞き込みを始めます。
そのたびに明らかになる、社会の理不尽で歪んだシステム。
 
それぞれに事情があることはわかる。
客を逃すまいとして電話をたらい回しにし、解約を引き延ばそうとする会社。
センター同士が競わされているから必死です。
学校も就業率を上げなければつぶされてしまうかもしれず、
ブラック企業かどうか確かめることは二の次どころか、しない。
行政は行政で、他所の庁とこれまた競わされています。何もかもが競争。
 
運動会で何等賞か決めないことは疑問に思いますが、
大人の社会でこんなふうにすべてが順位づけられ、子どもを良いように利用する世の中はおかしい。
仕事は楽しいことばかりでなかったとしても、まともに給料が支払われず、
社会に出ることを夢みていた少年少女が潰れてゆくのは悲しすぎる。
 
ガラス戸の隙間から差し込む夕日が美しすぎて、余計に悲しかった。
こんなことが繰り返されないように祈るばかりです。

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『MEG ザ・モンスターズ2』

『MEG ザ・モンスターズ2』(原題:Meg 2: The Trench)
監督:ベン・ウィートリー
出演:ジェイソン・ステイサム,ウー・ジン,ソフィア・ツァイ,ペイジ・ケネディ,セルヒオ・ペリス=メンチェータ,
   スカイラー・サミュエルズ,シエンナ・ギロリー,クリフ・カーティス,フェリックス・メイヤー他
 
公開初日に109シネマズ箕面のScreenXにてレイトショーを鑑賞しました。
 
前作も中国資本臭(すみません)がプンプンしていることになんとなく違和感がありました。
どういえばいいのかなぁ、中国人が多く出演しているのが嫌なわけではなくて、
「ハリウッド映画に中国が莫大な金を突っ込んで作らせてあげているんですよ」という威圧的なものを感じるんです。
でも私はジェイソン・ステイサムが好きだから、彼が見られたらそれでいいです(笑)。
 
原作はアメリカ人作家スティーヴ・オルテンのベストセラー小説で、原題は“The Trench”。
映画の原題の副題にもそれがちゃんと入っています。
絶滅したはずの巨大なサメ、“MEG(メグ)”ことメガロドンが人間を襲う、それだけの話です。
 
ジェイソン・ステイサムの役どころは潜水レスキューのプロ、ジョナス・テイラー。
海洋研究所“マナ・ワン”の所長ジウミン・チャンにその腕を買われ、マリアナ海溝深部の調査に協力することに。
 
女性投資家のヒラリー・ドリスコルは、マナ・ワンに投資していると見せかけて、
深海に眠るレアアースをひそかに掘り出していました。
ジウミンやジョナスをはじめとするマナ・ワンの面々にその事実がバレそうになったものだから、
ヒラリーはマナ・ワンのスタッフたちを残らず殺すように手下に命じます。
 
このヒラリーがとんでもなくいけ好かないオバハンで、はよ死ね!と思いながら観ていました。
当然、ヒラリーに雇われたスパイもマナ・ワンに潜り込んでいて、
こいつが善人のふりをしながら同僚たちを裏切っているのが腹が立つ。美人だから余計にムカつく(笑)。
 
圧壊のシーンでは、タイタニック号ツアーの潜水艇タイタンの事故を想像し、
現実にこんなことが起きていたのかと思うとかなり怖い。
 
映画の出来はというと、はっきり言って全然ダメ。
前作は中国臭がしつつも、メグがおりゃおりゃ〜と出てきて楽しかったけど、
本作ではメグの陰が薄れるほど、巨大なタコおばけが出てきたり、恐竜もどきが出てきたり。
サメの映画というよりは、単なるパニック映画になっています。
いや、まぁ、海洋パニックものということで、別に何が出てこようがええのか。
 
これらのワケわからんデカい生物がしゅるしゅるとやってきてビーチを襲い、
リゾート客を救うためにジョナスたちが奮闘するのでした。
 
ハリウッドと中国のギャグも噛み合わず、笑うというよりは失笑が漏れる。
ScreenXで観る醍醐味にも欠け、苦笑いしながら帰ってきました。
こんなに文句言いつつも、続編がさらに作られるならば観に行ってしまいそうです。
 
ところでハイチと名づけられたメグは結局しつけられているのですかね。
巨大ザメを手なずけるのは可能?

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