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『春待つ僕ら』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の11本目@伊丹)

『春待つ僕ら』
監督:平川雄一朗
出演:土屋太鳳,北村匠海,小関裕太,磯村勇斗,杉野遥亮,
   稲葉友,泉里香,佐生雪,緒川たまき他

土屋太鳳ちゃんもなんだかんだで23歳。いつまで高校生役を続けるのか。
おそらくいろんな役を演じられる子だと思うのですが、
こういう女子高生役はほぼ同じ演技、同じしゃべり方。
もういい加減あきてきたので、ほかの演技が見たいのですけれど、
平川雄一朗監督のもとではやはりステレオタイプ。

おとなしくて地味な春野美月(土屋太鳳)は、いつもほぼひとりぼっちで生きてきた。
高校入学を機に地味な自分から脱出しようと心に誓うが、
すでにグループができあがっている女子たちの中に入れない。
バイト先のカフェで先輩店員の柏木ナナセ(泉里香)に相談し、
教えてもらった評判のパンケーキ屋に一緒に行こうと、
意を決して誘ったのが同級生の山田レイナ(佐生雪)。

レイナのスマホに同級生の浅倉永久(とわ)(北村匠海)を含むバスケ部員の写真を発見。
永久、若宮恭介(磯村勇斗)、多田竜二(杉野遥亮)、宮本瑠衣(稲葉友)は
同校のスター選手で、イケメン四天王と呼ばれていた。
レイナの入れ込みようは凄く、一眼レフのカメラで撮りまくり。
そこらのチャラチャラしたファンのことを憎んですらいる様子。

そんなレイナの姿を見て、美月は自分が彼らとすでに友だちであることを言い出せない。
カフェを訪れた竜二がナナセに一目惚れして以来、
永久ら4人が頻繁にカフェに通うようになったせいで、美月とも友だちなのだ。
レイナにはそれをひた隠しにしていたが、ある日、バレてしまう。
やっとできた友だちを失いそうで落ち込む美月に、
その程度のことで関係が崩れるなんて、本当の友だちなのかと永久に問われる。

永久のことばのおかげでナナセとの仲を取り戻した美月。
永久たちにも囲まれてひとりぼっちではなくなり、楽しい高校生活を送るように。

そんな折り、美月の前に現れた他校バスケ部のエース、神山亜哉(小関裕太)。
彼は美月の幼なじみで、離れている間も美月の心の支えとなり続けていた人。
しかし、美月はずっと亜哉のことを女子だと勘違いしていた。
亜哉のほうも美月の勘違いを解こうとはせずにいたのだが、
高校生となった今、男子であったことを美月は知り、
積極的なアプローチを受けてとまどうのだが……。

パンケーキの画像をちらつかせなければ友だちになれないのかと、
まずはその状況に唖然。
実際に友だちをつくるのに苦労している男子女子も多いのかと思うと、
なんだか複雑な気持ちに。小学校の頃、担任の先生が
「友だちは“つくる”ものじゃなくて“なる”もの」だと言っていたのを思い出す。

その友だちづくりのシーンに始まり、以降もいろいろと寒い(笑)。
小関裕太がタイプじゃないからか、この人に言い寄られたって、
100%、北村匠海のほうに行くやろ!と思うのですが、そんなことはない?

なんちゅうのか、全体的にわざとらしくて乗れませんでした。
高校生の話にオバサンが乗ろうとしていること自体まちがっている!?
はい、すみません。
—–

『くるみ割り人形と秘密の王国』〈吹替版〉(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の9本目@西宮)

『ヘレディタリー/継承』をしらふで観るのが怖くて、飲酒して鑑賞に臨んだら、
『ヘレディタリー』では眠くならなかったけれど、
その後に観た『くるみ割り人形と秘密の王国』〈字幕版〉で爆睡。
最初と最後は起きていたものの、中盤めちゃくちゃ寝たので、リベンジ。

またかなり寝てしまったので、リベンジにはならないけれど、
字幕版のときと寝ていた箇所がちがうから、
両方合わせるとそれなりに全部ちゃんと観たことになります(笑)。

いずれを観ても、シュガープラム役のキーラ・ナイトレイの憎たらしいこと。
『グリンチ』は字幕版の圧勝だと思いましたが、本作はどうかなぁ。
どちらも爆睡した私に判定されたかないでしょうが、
子どもにもわかりやすいという点で吹替版のほうがよかったかもしれません。
『グリンチ』は字幕を読めない子どもでも絵だけで笑っていましたが、
本作はそういうわけにもいかないでしょうから。

映像は美しくて夢見心地。そして本当に眠ってしまうという。すみません。

9回目の『ボヘミアン・ラプソディ』の上映開始時間と25分もかぶっていたにもかかわらず、
何のツッコミも受けずにチケットを発券してもらえました。
字幕版を観たときに後半は目が覚めてちゃんと観ていたため、
最後の30分は観ずに『ボ・ラプ』上映シアターへと移動したのでした。(^^;

これまたまるでやる気のないレビューですみません。
備忘録代わりなので、一応UPしておきます。
—–

『彼が愛したケーキ職人』

『彼が愛したケーキ職人』(原題:The Cakemaker)
監督:オフィル・ラウル・グレイザー
出演:ティム・カルコフ,サラ・アドラー,ロイ・ミラー,
   ゾハール・シュトラウス,サンドラ・サーデ他

大阪ステーションシティシネマで8回目の『ボヘミアン・ラプソディ』を観たあと、
テアトル梅田へ移動。気になっていたイスラエル/ドイツ作品は、
奇しくもフレディ・マーキュリーと同じくゲイの男性が主人公。
イスラエルの新鋭オフィル・ラウル・グレイザー監督の長編デビュー作です。

ドイツ・ベルリンでカフェを営むケーキ職人トーマス。
彼のケーキとクッキーをいたく気に入っているオーレンはイスラエル・エルサレム在住。
ベルリン出張のたびにトーマスの店に立ち寄り、
おすすめのケーキを食べては妻への土産としてクッキーを買い求める。
いつしかトーマスとオーレンは深い仲に。

あるとき、次の出張予定を聞き、いつものように再会を約束して別れるが、
そこからぷっつりと連絡が途絶え、携帯にメッセージを残しても返事は来ない。
たまらなくなったトーマスがオーレンの勤務先に問い合わせると、
オーレンはエルサレムで事故に遭って亡くなったと告げられる。

失意のうちから立ち直れず、トーマスはエルサレムを訪ねることに。
オーレンの妻アナトが経営するカフェを突き止めると、普通の客を装って入店。
店を切り盛りしながら一人息子イタイを育てるアナトは、
仕事を探しているというトーマスを雇い、皿洗いや野菜の下ごしらえを頼む。

イタイの誕生日、いつものように下ごしらえを任されたトーマスは、
アナトが出かけた隙に、厨房にあったものを使ってクッキーを焼く。
帰ってきたアナトは驚き、トーマスを叱る。
オーヴンを使うことが許されているのはユダヤ人のみだから、
そうでない人間がオーヴンを使用したことがばれると大変なことになるというのだ。

しかしトーマスの焼いたクッキーを食べ、アナトはその美味しさを絶賛。
彼がオーヴンを使っていることがばれさえしなければ、
店でケーキやクッキーを出すことに問題はない。
やがでその美味しさが噂になり、彼のお菓子目当ての客が増えるのだが……。

オーレンとの仲はもちろん、知り合いだったとすらアナトに打ち明けられないトーマス。
オーレンのことがそれほど良い人だとは私には思えず、その部分では気持ちが乗りません。
しかし、トーマスのオーレンを想う気持ちは伝わってきて、とても切ない。
また、夫の相手がトーマスであったことを知ったときのアナトの表情。
『ボヘミアン・ラプソディ』のメアリーの気持ちにも通じるものがあります。

カフェを経営するにも政府の認定がどうとやらさまざまな制約があり、
外国人を雇ってもいいけれどオーヴンは触っちゃ駄目とか、
いろいろヘンテコだったり難しかったり。そんな点も目からウロコ。

言葉少ないトーマスがつくるケーキとクッキーがとても美味しそう。
彼の心がひとつひとつのお菓子たちに込められているようでした。
観に行ってよかった。
—–

8回目と9回目の『ボヘミアン・ラプソディ』(大阪ステーションシティシネマ&TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の10本目@西宮)

TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスポート所持期間中だから、
“胸アツ”応援上映だってTOHOシネマズでならば無料鑑賞できるんです。
でもこの日、西宮での応援上映に行くのは時間が合わない。
で、時間的にピッタリだった大阪ステーションシティシネマの応援上映に行くことに。
わざわざお金を払って(笑)。

応援上映に臨むのはこれが2回目。
4回目に観た『ボヘミアン・ラプソディ』がそうでした。
しかしこのときは、後の都合で出やすいように最前列の端っこに座ったのと、
歌詞を必死で追ったのが失敗。盛り上がりにも欠けてイマイチでした。
その失敗を踏まえ、今回は後方の座席を確保。
歌詞を追うのもやめて、見なくても歌えるところだけ歌う、
あとは映像のほうに集中して大正解。

上映開始後にピカッと光るものがあり、
誰やねん、ケータイの電源切ってへん奴と思ったら、サイリウム持参のお客さん。
失礼しました。それならなんぼでも振ってください。

2回目の応援上映はめちゃめちゃ楽しかったです。
ちょっとクセになりそうで、これもまた行く。
ほとんどビョーキだと思うんですけど、また行ってもいいですか。

……で、すぐに9回目。

言っても信じてもらえないと思いますが、この日はホントに観る気はなかったんです。
フリーパスは事前予約ができません。
劇場に着いてから有人窓口で観たい映画を言わないと鑑賞できないから、
満席の可能性もあるわけで、そのときはあきらめて他の作品を観るしかない。
実際、過去に何度もそういうことがありました。
満席だったときのために、他の候補も用意して臨むのが常。

日曜日のちょうど昼頃に西宮へ到着。
『春待つ僕ら』と『マダムのおかしな晩餐会』を観るつもりでした。
15:00からの『ボヘミアン・ラプソディ』“胸アツ”応援上映はどうせ満席だろうと思って。
ところが残席がわずかながらあったのですよ。

え~、まだ席残ってるんかいな。残ってるなら観たいやん。
今日は土屋太鳳トニ・コレットに決めていたのに気持ちが揺らぐ。
せやけど応援上映って昨日も観たところやん。
まだ観るか、私。これ観たら9回目やで?
結局、窓口のお姉さんに言ってしまいましたがな、『ボヘミアン・ラプソディ』って。

実はこの前に観たのが後述の『くるみ割り人形と夢の王国』〈吹替版〉だったのですが、
先に15:00からの『ボ・ラプ』を選んだ結果、
その前に観るのにちょうど良い時間帯の作品がない。
『くるみ割り人形』の上映終了時間は15:25だったので、
なんと25分もかぶっていたのですけれど、それをお姉さんに突っ込まれることなく。
ゆえに私は『くるみ割り人形』を14:55で退出しました。

前日の大阪ステーションシティシネマでの応援上映も楽しかったけど、
この日のTOHOシネマズ西宮OSもすげぇ楽しかった。
ロジャーの「ガリレオ~♪」を一緒に歌うオジサン客がいて爆笑。

このところはできるだけ英語を聴くことに徹しています。
序盤、ディーキーのヴァンが立ち往生するシーン、
ロジャーが食べているサンドイッチの中身がハムであることがわかりました(笑)。

9回観てどうしてもわからないのが『オペラ座の夜』のレコーディング合宿中、
例のロジャーがコーヒーマシンを投げようとするシーンの前、フレディが発する台詞です。
「ヒステリー女王は俺の役」と翻訳されているのですが、
ここって、「ヒステリカルクイーンの役しかこのバンドに余地はない」と言ってません?
意味が掴めなくて悔しい思いをしています。誰かわかる人、教えてください。

映画の中ではフレディがピアノで作曲中のシーンにしか出てこない“I Was Born To Love You”。
クイーンバージョンが聴きたくて、アルバム『Made in Heaven』も買っちゃいました。
—–

『グリンチ』〈吹替版&字幕版〉(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の7本目@伊丹&8本目@梅田)

『グリンチ』(原題:The Grinch)
監督:ヤーロウ・チェイニー,スコット・モシャー
声の出演〈吹替版〉:大泉洋,横溝菜帆,杏,秋山竜次,宮野真守他
声の出演〈字幕版〉:ベネディクト・カンバーバッチ,キャメロン・シーリー,ラシダ・ジョーンズ,
         キーナン・トンプソン,アンジェラ・ランズベリー他
鑑賞順が前後しますが、面倒くさいので(笑)、吹替版と字幕版、まとめて書きます。
字幕版は後述の『彼が愛したケーキ職人』と梅田でハシゴしました。
個人的には字幕版の圧勝です。字幕版を上映している劇場が少ないのが残念。
まず、同時上映の『ミニオンのミニミニ脱走』(原題:Yellow is the New Black)が可愛すぎ。
これも字幕版のほうが好きだなぁ。
どこかにある夢のようで夢ではない平和なフー村。
クリスマスが迫り、人びとはその準備に忙しい。
そんな村のはずれの洞窟で孤独に暮らすグリンチ。
彼が心を許すのは忠実な愛犬マックスだけ。
幼少期を孤児院で過ごしたグリンチは、他人の幸せが嫌い。
だから、世間が幸せいっぱいになるクリスマスが大嫌い。
他人の幸せを見ずに済むようにと、早めに食糧を買い込んでいたのに、
やけ食いしたせいで冷蔵庫も引き出しも空っぽ。
やむを得ず買い物に出かけると、浮かれムードの村にはらわたが煮えくり返る。
村からクリスマスを盗んでしまえばいい。
そう気づいたグリンチは、サンタクロースに変装
トナカイ代わりの大役を担ったマックスと共に、
村中からプレゼントやツリーを盗もうとする。
一方、村に暮らす少女シンディ・ルーは、働き者の母親ドナのことが心配。
ママの幸せだけをひたすら願う彼女は、
サンタクロースを捕まえて直訴しようと考えるのだが……。
日本語吹替版ではナレーションを宮野真守が担当。
なんちゅうのかこれが説教臭いんです。
字幕版とそう変わらないことをしゃべっているのに、
「ひとりでいるのは可哀想感」が吹替版のほうに漂いすぎ。
大きなお世話じゃなかろうかと言いたくなりました。
大泉洋は好きだけど、これもベネディクト・カンバーバッチのほうがずっといい。
ひねくれもののグリンチの声に合っているような気が。
吹替版では説教臭いのに加えて退屈さも感じ、しばしば睡魔に襲われる。
字幕版ではまったくそんなことなく。
そして伊丹では笑いなんてちっとも起きませんでしたが、梅田ではいっぱい客の笑い声が。
字幕を読めないであろう小さな子どもさんたちもすごく笑っていて、
台詞がわからなくてもじゅうぶん面白さは伝わるのだと思いました。
吹替版はその面白さを壊してしまっているんじゃないかと。
シンディ・ルーの声にしても、吹替版はただただ良い子の印象。
字幕版では可愛い女の子ながら時おり声にドスをきかせるところが可笑しくて。
本作の監督は『ペット』(2016)のヤーロウ・チェイニーと、
もうひとり、スコット・モシャー。この人、これが長編映画デビュー作ですが、
長らくケヴィン・スミス作品のプロデューサーとして活躍された人とのこと。
文句言いつつも、マックスはめっちゃ可愛いです。虜になりました。
あ、そうそう、グリンチがパイプオルガンで演奏する曲は
エリック・カルメンの“All by Myself”でしたね。
この曲を生まれて初めて聴いたとき、切ないメロディに失恋の歌だと思っていました。
何年か経って歌詞を知ったときは衝撃は今もおぼえています。
恋の歌とちゃうかったんや、なんかひねくれてると思ったもので。
グリンチの心情はこんなだったのね。
ひとりでいる人が自分で「寂しい」と言うのはいいと思います。
だけどその人自身はなんとも思っちゃいないのに、
周囲の人が「可哀想」と決めつけるのはどうなんだか。
しかも「ひとりでいるのは寂しいことなんだよと気づかせてあげている」雰囲気すら感じる。
「いや、だからほんとに寂しくないんだってば」と言ったところで「強がっている」と思われそうだし、
何も言わずに微笑み返しするしかないのかしらん。

—–