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『銃』

『銃』
監督:武正晴
出演:村上虹郎,広瀬アリス,日南響子,新垣里沙,岡山天音,
   後藤淳平,村上淳,リリー・フランキー他

ひょっこり1本だけ観る時間ができたので、
メンバーズカードをつくって以来1度しかおじゃましていなかった塚口サンサン劇場へ。
なかなかおじゃまする機会がないのは、この劇場がイマイチだからとかではありません。
ロードショー作品だとマイルを貯めるためにTOHOシネマズを優先してしまうし、
ロードショー作品以外だと数カ月前にすでに観ている場合が多いから。
しかし去年は『ボ・ラプ』をあんなに観たせいで、観逃した作品もいっぱい。

塚口サンサン劇場はイマイチどころか素晴らしい。
建物自体は古びていて、外観だけ見ると入るのをちょっと躊躇してしまう。
ところがいつ行っても清掃が行き届いていて、お手洗いなんて感動ものです。
“妖怪ウォッチ”などの子ども向け作品も上映しているから、
シネコンでありがちな床びちゃびちゃなんてこともありそうなのに、
ものすごくこまめにお掃除されているようで、
トイレットペーパーの切れっ端ひとつ落ちていません。
劇場内はもちろんのこと、階下のロビーも綺麗で実に快適。嬉しくなってしまう。

武正晴監督の作品はわりとよく観ています。
『モンゴル野球青春記 バクシャー』(2013)、『イン・ザ・ヒーロー』(2014)、
『リングサイド・ストーリー』(2017)、『嘘八百』(2017)。
そして、なんといっても大好きだった『百円の恋』(2014)。
私にとってはいつもイイ感じだったから、
原作が難解にちがいない中村文則であっても楽しめそうだと思っていたのですけれど。

大学生のトオル(村上虹郎)は、通りかかった河原で拳銃を拾う。
そばに横たわる男に弾が撃ち込まれていることは確かだが、
好奇心を抑えきれず、そのまま自宅に拳銃を持ち帰る。

友だちのケイスケ(岡山天音)に誘われて行った合コンで知り合った女(日南響子)とセフレに。
大学の食堂では誰だか知らない女(広瀬アリス)がなれなれしく声をかけてくる。
隣室に引っ越してきたのはケバい母親とその幼い息子で、息子は虐待を受けている様子。

あるとき、銃を撃ってみたくなったトオルは、夜の公園へ。
醜い野良猫を見つけて銃をぶっ放す。
その数日後、刑事(リリー・フランキー)がトオルを訪ねてきて……。

全編モノクロで終盤わずかなシーンのみカラー。
銃を持つことによって変化が生まれたトオルの心の内を
色に映し出しているといえばそうなのですが、
私にはやはり芥川賞作家の作品は意味不明。
どいつもこいつも嫌な奴で、共感できる人もシーンもひとつもないし。

武監督作品の脚本を担当していたのは、これまでは監督以外の人。
本作で初めて監督本人が脚本を担当された様子。
でも、別の人にまかせたほうがよかったのかもしれません。
今までの自分とはちがう作品を撮ろうとした意気込みは感じるけど、
虹郎くんの演技が下手に見えてしまうのも脚本のせいなのか。

唯一面白かったのは、親子共演のシーン。
名も無いオッサン役で最後に登場する村上淳。並んで座る村上虹郎。
口の中に銃を突っ込んで撃ち抜かれる役であっても嬉しいもの?
あ、ネタバレ、すみません。(^^;
—–

『チワワちゃん』

『チワワちゃん』
監督:二宮健
出演:門脇麦,成田凌,寛一郎,玉城ティナ,吉田志織,村上虹郎,仲万美,古川琴音,
   篠原悠伸,上遠野太洸,松本妃代,松本穂香,成河,栗山千明,浅野忠信他

レディースデーに劇場へ行く機会があれば逃すわけにはいきません。
終業後に2本ハシゴするとかなりへろへろになりますが、
2本目が『ボヘミアン・ラプソディ』ならば大丈夫。22回目(笑)。

109シネマズ大阪エキスポシティにて。
『ボ・ラプ』の前に観ることにしたのは本作で、原作は岡崎京子の同名短編コミック。
若手実力派といわれそうなキャストと共に栗山千明浅野忠信も出演していて、
すごく面白そうじゃないですか。
期待して観に行ったのに、なんと“おひとりさま”でした。
調べてみたら、前回おひとりさまだったのも同じ劇場で約2年前
私のために映画が上映される(というのとは違う?(笑))って、なんて素敵、贅沢!
もちろんエグゼクティブシートの真ん中に陣取って、靴を脱いで鑑賞。

ミキ(門脇麦)たち20歳前後の男女が集うバー“セジウィック”。
ミキとヨシダ(成田凌)、カツオ(寛一郎)、ユミ(玉城ティナ)、キキ(仲万美)、
サヤカ(古川琴音)、ハラダ(篠原悠伸)、アキラ(上遠野太洸)、サヨコ(松本妃代)は、
映画監督志望のナガイ(村上虹郎)から声をかけられたことがきっかけで
なんだかんだと顔を合わせているうちに親しくなった。

ある晩、ヨシダが新しい彼女としてチワワ(吉田志織)を連れてくる。
ヨシダに想いを寄せていたミキは少なからずショックを受けるが、
チワワは可愛いいうえに何もかもが型破りで行動が読めない。
ヨシダが惹かれるのも無理はないと思える。

みんなと過ごした時期が青春の一コマになりかけた頃、
東京湾で見つかったバラバラ死体の身元がチワワだと判明。
モデルとして人気のあったチワワのことを取材したいと
ライターのユーコ(栗山千明)から申し込まれ、ミキはそれを受ける。

チワワと初めて会った日。
バーの客が600万円ものよからぬ金を所持していることを知り、
チワワが大胆な行動に出たおかげでその金を奪取。
みんなでその金を使って旅行した思い出。
チワワは「私たちの青春の自爆テロ」だったと語るミキは、
自分以外の誰かの目に映っていたチワワを知りたくて、
仲間たちにのひとりひとりから話を聴きはじめるのだが……。

映像も音楽もスタイリッシュなのですが、なんだか痛々しい。
懐かしく切ない青春時代というのではなく、
虚ろで寒々しい印象があって、鑑賞後の気分はあまりよくありません。

売れっ子カメラマン役で出演している浅野忠信にも苦笑い。
こういう彼はあまり見たくないかなぁ。
女優陣の肌があんまり綺麗じゃないところまで見せるのはスゲェ(笑)。

だいたい普通、悪人からとはいえ600万円を盗んだ話は
ライターになんてできないですよね。
その辺からしておとぎ話ではあります。
ヘヴィーで空虚なおとぎ話という感じ。

もうちょっと「あの頃はよかった」とこちらが共感できる話のほうが良いです。
原作は気になる。
—–

『マスカレード・ホテル』

『マスカレード・ホテル』
監督:鈴木雅之
出演:木村拓哉,長澤まさみ,小日向文世,梶原善,東根作寿英,石川恋,
   生瀬勝久,松たか子,鶴見辰吾,篠井英介,石橋凌,渡部篤郎他

ダンナ出張中は羽を伸ばしていたとはいえ、
いつもどおり食パンを買いに行かなければならないし、
それをダンナ実家に届けなければならないのも同じ。
そんな日は2本ハシゴはできないから、これ1本だけ。
109シネマズ箕面にて。

“いきなり文庫”の『白銀ジャック』が出版された頃、
同時期の『カッコウの卵は誰のもの』もなんだかなぁな出来だったので、
東野圭吾もう駄目かもと思っていました。
ところがその後に出た『マスカレード・ホテル』はかなり面白くて(切なさは足りんけど)、
やっぱり東野圭吾おもしろいと思ったのでした。

ミステリーではありますが、「グランド・ホテル形式」群像劇
豪華キャストでこれをやられたら、それだけで楽しい。
既視感があると思ったら、『本能寺ホテル』(2017)と同じ鈴木雅之監督。

都内で発生した殺人事件3つの間に関連はないものと思われていたが、
現場に残された暗号が次の犯行場所を示していると判明。
3つめの事件が指し示したのはホテル・コルテシア東京。

警察はホテルでの潜入捜査を決断。刑事たちがホテルマンになりすます。
頭は切れるが人の言うことを聞かないエリート刑事・新田(木村拓哉)は、
フロントクラークを担当することに。
彼の指導係となったのは、優秀な女性フロントクラーク・山岸(長澤まさみ)。

わがままな客たちに新田は耐えられず、最初からキレそう。
そんな新田を山岸はフォローするものの、裏では大喧嘩。
犯人逮捕しか頭にない新田と、お客様第一の山岸が上手くいくはずもなく……。

客を演じる役者陣は、濱田岳に始まり、笹野高史高嶋政宏菜々緒
生瀬勝久橋本マナミ田口浩正などなど。
挙式予定の客として前田敦子。実生活で彼女の夫の勝地涼も怪しげな役で。

殺人事件そのものはちょっとややこしくて、頭に入ってきません。
どうでもいいっちゃどうでもいいというのか。
それよりも、殺人に関係のない客たちの行動の意味がわかるときのほうが面白い。

群像劇はやっぱり大好きです。
きっとあちこちに伏線やお遊びがあるのでしょうから、
それを見つけるために何度も観てもいいのだろうと思うのですが、
そうとはならないところが『ボヘミアン・ラプソディ』と違うんだなぁ(笑)。

明石家さんまが友情出演していると知ったのはエンドロールが回り始めてから。
全然気づきませんでした。
それを確認するためにもう一度観ませんかね、私。観ないよなぁ。
—–

『TAXi ダイヤモンド・ミッション』

『TAXi ダイヤモンド・ミッション』(原題:TAXi 5)
監督:フランク・ガスタンビドゥ
出演:フランク・ガスタンビドゥ,マリク・ベンタラ,ベルナール・ファルシー,
   サルヴァトーレ・エスポジト,エドゥアルド・モントート,サブリナ・ウアザニ他

109シネマズ大阪エキスポシティにて。

終業後に、職場の同僚で古稀を過ぎている(←わざわざ書かなくていい!?)友人と
『ボヘミアン・ラプソディ』のレイトショーを鑑賞することになりました。
その友人とは12月に2回、一緒に『ボ・ラプ』を観ています。
また観ることになったのはなんでかというと、彼女の旦那様をお誘いしたかったから。
旦那様は私のダンナ同様に流行りものに興味がないのかと思ったら、
そういうわけでもなくて、DVDになったら観るとおっしゃっているらしい。
それやったら絶対劇場で観るほうがいいですよとお誘いしたのです。

レイトショーの開始時間は20:30。
終業は17:15ですから、私ひとりなら当然もう1本観るところだけれど、
友人が一緒にハシゴするとも思えない。
いったん家に帰って晩ごはん食べてゆっくり旦那さんと来るだろうと思い、
「私はもう1本観るけど、いったん帰るよね?」と尋ねたら、「私ももう1本観る~!」。
マジかい(笑)。70年以上生きてきて、映画のハシゴは初めてとのこと。
そんな「初めて」にご一緒できてものすごく光栄です。

鑑賞候補は何本かあったので、友人に予告編を観て選んでもらいました。
彼女が抱いていたフランス映画のイメージが変わったようです。

“TAXi”といえばリュック・ベッソン
今回彼は製作にまわり、監督と主演を務めるのはフランク・ガスタンビドゥ。
ハゲだけどイケメンだねぇ。ちょっとニヤケすぎか。いや、でもイケメン。
共演者のマリク・ベンタラはフランスの人気コメディアンらしい。

パリ警察のスーパー刑事シルヴァン・マロ。
優れた運転テクニックを持つスピード狂だが、女にも目がない。
偉いさんの女房にもそうとは知らずに手を出してしまったせいで、
特殊部隊を夢見ていたのに、マルセイユ警察に左遷される。

左遷先で待っていたのはおよそやる気を見いだせない面々。
女性といえる同僚もおらず、シルヴァンは意気消沈。
しかし成果を挙げなければパリに戻るのは難しいと思っていたところ、
市長からイタリアンマフィアを征伐せよとのお達しが。

イタリアンマフィアはフェラーリなどの高級車を駆り、宝石を盗んでいる。
彼らを捕らえるにはおんぼろパトカーでは無理。
シルヴァンは伝説のタクシードライバー、ダニエルの甥エディ・マクルーを見つけ、
今はアルジェリアで彼の叔父が乗っているというプジョー407を手に入れるのだが……。

序盤にゲロネタ、う○こネタが繰り広げられて、もう勘弁して。
笑いましたけど、画面直視できず(笑)。
差別的表現も結構あるため、その点と下品さが駄目な人は絶対無理でしょう。

カーチェイスの迫力は相変わらず。
もっとその時間が長くてもよかったぐらい。
昔の“TAXi”よりも雑な感じは否めません。

何の割引もない日のIMAXレーザーGT2D版だったから、
2,400円で観るにはアカン作品だという気がします。
ゲロもう○こも大丈夫な方は、安い日にどうぞ。
—–

『マイル22』

『マイル22』(原題:Mile 22)
監督:ピーター・バーグ
出演:マーク・ウォールバーグ,ローレン・コーハン,イコ・ウワイス,
   ロンダ・ラウジー,ジョン・マルコヴィッチ他

UPが追いつかなくて、ほぼ2週間前のこと。

109シネマズは今年開業20周年。
毎月20日は20周年感謝デイとなっていて、1,100円で鑑賞できます。
というわけで、20日に109シネマズ箕面にて。

ピーター・バーグ監督はマーク・ウォールバーグがたいそうお気に入りの様子。
この監督と主演のコンビはここ5年で4度目。
『ローン・サバイバー』(2013)、『バーニング・オーシャン』(2016)、
『パトリオット・デイ』(2016)、私はどれも結構好きでした。
もともとマーク・ウォールバーグが好きなんです。
コメディ作品に出演しているときよりも彼はやはりシリアスな作品のほうが似合う。

ハゲてきたなぁと思っていた俳優がこの頃みんな髪の毛ふえてる。
ジュード・ロウもそうだし、世良公則もどういうことかと思うぐらい増毛。
本作のジョン・マルコヴィッチはツルっぱげだったのに、髪の毛がある!
彼の場合はまさか増毛しないと思うから、今回だけのことでしょう。

ジェームズ・シルバは、CIAのトップクラスエージェント。
彼の所属する戦術チームと、分析官ビショップ率いる情報チームの合同部隊が“オーバーウォッチ”。

あるとき、ロシアの工作員によって奪われたセシウムを奪還するため、
ジェームズの同僚アリス・カーの情報をもとに捜索を開始し、
隠し場所を断定して乗り込むが、そこにセシウムはなかった。
アリスは情報源を明らかにしようとせず、ジェームズはイライラ。

ところがその数日後、東南アジアの国家インドカーのアメリカ大使館に、
元警官リー・ノールという男が現れる。
映像を見たアリスは、彼こそが自分の情報源だと驚く。

ジェームズとアリスがリーに面会すると、
リーはセシウムの隠し場所を教える条件として亡命を求める。
情報提供と亡命と、どちらが先かを言い合っているうちに、リーを狙う刺客が出現。
リーが命を狙われるほどの重要人物だと悟ったジェームズらは考えを改め、
リーを無事に国外退出させることにする。

リーを乗せるために飛行機が待機する空港まで22マイル。
“オーバーウォッチ”は護送作戦を決行するのだが……。

22マイルって、たったの35キロなんですよね。
車で走ればすぐやんという距離なのですが、これが全然進まない。
あの手この手を使って、なんとかリーを殺そうとする相手方。

エージェントたちは皆、辞表を書いて任務に臨む。
家庭のある人もいるのに、なんと過酷。
CIAの仕事なんて私が知るはずもないから、どこまでホントかわかりませんが、
とにかくエグイ仕事だなぁということはわかります。

これまでのピーター・バーグ監督作品に比べると、いろいろわかりにくい。
最初は意味がわかりづらくて、ついていけないかと心配になりました。
でもわかりはじめると大丈夫、とても面白い。

とにかくジェームズの台詞が多くて、マーク・ウォールバーグ、
こんなに舌まわるんやと目が釘付け(笑)。
凄腕だけど人格に問題ありなことは見て取れ、
周囲はコイツおかしいだろと思っているけれど結束力が高い。
誰も死なないでと思うのに、そうは行きません。

リー役のイコ・ウワイスはインドネシアの武術家で、
この人のアクションはキレッキレ。見る価値あります。

これまたドンデン返しが待っていて、後味悪い。
人の恨みは怖いもの。う~ん、凄絶。
—–