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『スノークラッシュ』

『スノークラッシュ』(原題:Deep Winter)
監督:マイキー・ヒルブ
出演:エリック・ライヴリー,マイケル・マドセン,ケラン・ラッツ,
   ルーク・ゴス,ペイトン・リスト,ロバート・キャラダイン他
 
どんどん行きますよ〜、Amazonプライム会員タダの作品
 
2008年のアメリカ作品。日本では劇場未公開。
12年も前の作品をこうして観ることになるなんて、
劇場で新作を観まくっていた3月までは思いもしなかったこと。
まぁこういうのも楽しくていいや。
 
山もの、特に雪山ものが大好きです。
普通に登山の話も好きだし、雪山が舞台のしょぼいB級も好き。
この邦題を見て、どちらかといえば後者寄り、
しょぼいB級サスペンスを想像していました。
そうしたら全然そうじゃなくて、スキースノボの青春ものだった(笑)。
それも好きなのでかまわないけれど、Amazonの内容紹介には偽りあり。
「命がけのレスキューアクション」って、レスキューシーンなんてゼロですから。
 
マイキー・ヒルブ監督、知らんし。調べましたが本作以外に作品なし。
主演のエリック・ライヴリーも知らんし。でもちょっと男前。
ライヴリーというからには、ブレイク・ライヴリーと関係があるのかなと思ったら、
やはりブレイクのお兄さん。そしてライヴリーは俳優一家だと知りました。
お父さんが俳優で、5人の息子と娘も全員役者らしい。
ブレイクがダントツの売れっ子のようです。私も彼女しか知りませんでした。
 
出演陣の中で即座に顔と名前が出てくるのはマイケル・マドセンぐらい。
いい役で出ていて、これは嬉しい。
 
さて、原題は“Deep Winter”。
よく考えてみると、この原題からも青春ものは想像しづらいですね(笑)。
 
タイラーは、誰もがその才能を認めるスキーのダウンヒルレーサー。
しかし、大事なレースでコーチの指示を無視した滑りで転倒。
チームを追い出される。
 
地元に戻り、かつで一度関係を持ったことのある女性エリサと再会。
彼女は幼なじみのプロスノーボーダー、マークの妹。
マークの手前、エリサとつきあうことを遠慮して今に至るが、
お互いの気持ちが再燃。
 
翌朝、エリサと共にいるところに押しかけてきたマーク。
てっきり怒っているのかと思いきや、
マークは一緒にアラスカへ行こうとタイラーを誘う。
制覇は不可能といわれるアラスカの山にマークが挑む姿をフィルムに収める話が進行中で、
もうひとりのスキーヤーと滑る予定だったが、その人が骨折。
代役をタイラーに務めてほしいというのだ。
 
こうしてアラスカに乗り込んだタイラーとマーク、その撮影隊。
雪山のエキスパート、ディーンにガイドを頼み、
ヘリコプターで雪に覆われた山頂へと向かうのだが……。
 
平々凡々なストーリー。
あ、この人ここで骨折、代わりにタイラーが行くんやな。
行ってみたらマークよりもタイラーがずっと凄くて、
マークが嫉妬してふてくされて喧嘩別れ。
その後マークが勝手に滑りに行って事故に遭うんやな。
 
想像と1ミリも違わず(笑)。
ここから後はちょっとだけ想像していなかったことが起きます。
ちょっとぐらい想像を上回ってくれんと。(^^;
 
こんなふうに、ストーリーには見るべきものが何もありませんけれど、
ニヤケた顔つきではあるものの、エリック・ライヴリーはイケメンで○。
スキーとスノボのシーンも迫力があります。
それを観るには楽しい作品なんじゃないでしょか。
私は楽しかったです。

—–

『ぼくの名前はズッキーニ』

『ぼくの名前はズッキーニ』(原題:Ma vie de Courgette)
監督:クロード・バラス
声の出演:ガスパール・シュラッター,シクスティーヌ・ミューラ,
     ポラン・ジャクー,ミシェル・ヴュイエルモーズ他
 
劇場で観逃した旧作をAmazonプライムビデオにて。プライム会員無料。
 
2016年のスイス/フランス作品。
非常に美しいストップモーションアニメです。しかし内容はかなりヘヴィー。
見た目に反して重い内容のアニメといえば『メアリー&マックス』(2008)を思い出す。
 
アル中の母親と暮らす9歳の少年イカール。
母親は彼のことを“ズッキーニ”と呼ぶ。
飲んでいないときは笑顔だって見せてくれる。
 
ある日、酒に酔った母親が転倒して死亡。
泥酔した母親を避けようとした自分のせいだとズッキーニは考える。
事故を担当した心優しき刑事レイモンは、
身寄りのいないズッキーニを孤児院“フォンテーヌ園”へと連れて行く。
 
だんまりを決め込んで話そうとしないズッキーニを
リーダー格のシモンがいじめるが、
大喧嘩を繰り広げたのちはお互い打ち解ける。
 
しばしば面会に来てくれるレイモンにも心を許しはじめたズッキーニ。
ほかの子どもたちとも仲良くなり、日々を楽しむようになった頃、
カミーユという少女が新たに園の仲間に加わって……。
 
子どもたちが園に預けられた理由はさまざま。
両親揃ってヤク中だったり、父親が浮気した母親を殺して自殺したり、
父親が強盗したり、母親が強制退去させられたり、性的虐待に遭っていたり。
それでも子どもたちはたくましく生きてゆく。
仲間との絆は強く、誰も見捨てたりしません。
 
引き取られて行く子どもがいれば、羨ましくて仕方がないけれど、
それが仲間のためだと考えて引き留めたりしない。
もうこのくだりは辛くて涙が出ます。
 
子どものことを何も考えていない身内もいれば、
親身になって考える他人だっている。
 
お薦めしたい作品です。ただ、子どもさんと観るにはこの内容なのでご注意を。

—–

『ファイアー・レスキュー』

『ファイアー・レスキュー』(原題:救火英雄)
監督:デレク・クォック
出演:ニコラス・ツェー,ショーン・ユー,サイモン・ヤム,フー・ジュン,バイ・ビン,
   アンディ・オン,ウィリアム・チャン,パトリック・タム,アンドリュー・ラウ他
 
たぶんこれから当分の間、ここに書くのはAmazonプライムビデオ見放題作品です。
 
2013年の中国/香港作品。
数十年前に香港映画にハマった時期がありましたが、
今は“イップ・マン”シリーズが気になるくらいで、
ジャッキー・チェンの主演作を除けばそれほど観ていない気がします。
そのジャッキーは本作にカメオ出演。
消防士募集のCMの中に登場するだけの人ですけれど(笑)。
 
消防士のサムとチウとイップは、火災現場で上司の指示に従わずに行動して負傷。
申し開きの場で先導者は誰かと問われ、チウが挙手する。
結果、チウはたいして重くはないが処分を受け、サムは出世の道を閉ざされ、
要領良く立ち回ったイップが1年後に署長に着任する。
 
サムはイップから異動を言い渡されており、これが同署最後の出勤日。
彼に代わる者として入隊したのは2人、どちらも新人ではあるが、
歳を食っているホイと、きゃぴきゃぴの若造キン。
ホイはすでに40代で訳ありのようだが、体力テストは満点だったらしい。
 
この日、ある工場で火災が発生。
サムたちが出動して鎮火したものの、近隣に発電所があることが気になる。
地面の温度上昇を抑えようと、サムはイップに散水を進言するが、
「イブに散水などすれば、住民から苦情が出る」とイップは取り合わない。
仕方なく署に戻ったものの、やはり気になるサムは、ホイとキン、
それにチウと旧知の監督プイと共にふたたび工場へ。
 
同じ頃、発電所に勤務する女性技師リンが、
パイプに異常を感じて所長に報告するが、所長は無視。
「イブにややこしい話をしないでくれ」と。
 
やがてサムやリンの懸念どおり、発電所でも爆発火災が発生し、
取り残された人々を救うため、消防隊員らは建物内へと侵入するのだが……。
 
しかしなんでまぁ署長とか所長とかって、こうも嫌な人間ばかりなのでしょう。
上にこびへつらい、出世のことしか考えていない。
そら彼らには彼らなりの大変さがあるのはわかりますけれども、
逃げるときは真っ先に、ですもんね(笑)。
「おまえは死ね!」と観ながら思わず口にだして言うてしまいましたがな。
 
発電所内には校外学習で訪問していたチウの息子が取り残されていて、
考えられることすべて起こります。だからこそ楽しい。
 
サム役のニコラス・ツェーが格好良くて。
ちょっと玉山鉄二に似てませんか。
 サムには生きていてほしかったなぁ。あ、これはネタバレか。(^^;
 
消防士の使命は、消火ではなく、人命救助。
それを信念にひとりでも多くの人を救おうとする男たちに胸が熱くなる。

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『メランコリック』

『メランコリック』
監督:田中征爾
出演:皆川暢二,磯崎義知,吉田芽吹,羽田真,矢田政伸,浜谷康幸,
   山下ケイジ,新海ひろ子,大久保裕太,ステファニー・アリエン他
 
以前はTSUTAYA DISCASで月16枚レンタルするプランを契約していましたが、
劇場鑑賞本数がどんどん増えて行くなか、家で16本も観ていられない。
お金もバカにならないし、昨年の途中から4本のプランに変更しました。
で、その4本を主に毎年末の「今年(DVDで)観た映画50音順」に当て、
本作は「め」に書くつもりだったのですけれど。
 
観たらすごく面白くて、いま書かずにはいられなくなっちゃって。
十三の第七藝術劇場で上映していたときにやっぱり観に行けばよかった。
予告編を観てピンと来たやつは、コロナ収束後は観逃すまい。
 
監督はこれが長編デビュー作となる田中征爾。
第31回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門で監督賞を受賞した作品です。
 
東大を卒業しておきながら、一度も就職したことなし、
実家で両親と暮らす30歳の鍋岡和彦(皆川暢二)。
風呂に入りそびれた晩、近所の銭湯“松の湯”を訪れたところ、
高校の同級生・副島百合(吉田芽吹)と再会する。
 
百合から声をかけられて悪い気のしない和彦は、同窓会にも出席。
高校時代は冴えなかった田村(大久保裕太)が実業家となり、皆ちやほや。
身の置き所がなくて困る和彦にまたしても声をかける百合。
いろいろあって今は無職だと打ち明けると、
松の湯のアルバイトに応募してみればどうかと百合が言う。
 
さっそく松の湯に履歴書を持参する和彦。
もうひとり面接にやってきた松本(磯崎義知)はパツキン、チャラすぎる。
ここは俺が採用されるだろうと思ったら、
松の湯のオーナー・東(羽田真)はふたりとも即採用。えっ。
 
ある夜更け、松の湯の前を通ると明かりが点いている。
まだ何か仕事が残っていたのだろうか。
翌日、その疑問を東にぶつけたところ、
「首を突っ込まないほうがいいこともある」と釘を刺されて余計に気になる。
 
夜中に松の湯に忍び込んだ和彦は、その光景を見て腰を抜かす。
なんとそこでは殺人がおこなわれていたのだ。
 
ベテランアルバイトの小寺(浜谷康幸)は実は凄腕の殺し屋で、
ヤクザの田中(矢田政伸)の指示でターゲットを拉致、松の湯で殺して処分。
翌日の営業までに清掃するという手はず。
和彦もやむをえず深夜の仕事を担当することになるのだが……。
 
和彦はニートだけど、東大卒というプライドは捨てられずにいます。
松本が自分と同等、いや、それ以上に扱われるのが許せません。
深夜のバイトを仰せつかったのが自分だけだと信じている間はホクホクだったけれど、
松本はもともとこの仕事のために雇われたのだと知ると憮然。
昼のバイトリーダーは鍋岡くん、夜のバイトリーダーは松本くんねなどと言われると、
もうムカついて仕方がない。
でも、一緒に仕事するうちに松本の凄さを知り、
固執していたプライドもどんどん消えていくところがいい。
 
「なんで東大出てこんなことしてるんですか」と問われて、
「東大出たら、いい会社に就職して幸せにならなくちゃいけないのか!?
……幸せにはなりたいですけど」というところもよかったなぁ。
 
Amazonプライムビデオでレンタル配信もされていますので、
こんなハチャメチャな設定をいろんな人に楽しんでほしい。
こういう生き方もありだなというハッピーエンドが待っています。
 
しかし、銭湯の番台の引き出し開けたら拳銃というのは怖いな(笑)。

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『カメラを止めるな! リモート大作戦』

『カメラを止めるな! リモート大作戦』
監督:上田慎一郎
出演:濱津隆之,真魚,しゅはまはるみ,どんぐり,大沢真一郎,
   秋山ゆずき,長屋和彰,市原洋,細井学他
 
観る人はもう観ているでしょうから、ここで紹介するまでもないですけれど。
YouTubeで無料配信されています。まだの方はぜひ。
但し、『カメラを止めるな!』(2018)をご覧になっていない人だと、
何がええんだかちぃともわからんということになりそうです。
『カメラを止めるな!』はAmazonプライムビデオで配信されていますから、
そっちをご覧になってからにしてください。プライム会員は無料です。
 
ちなみに、スピンオフの『ハリウッド大作戦!』も有料で配信されていますが、
正直言ってこれはイマイチ。観なくてもいいだろうと私は思う。(^^;
 
本作は、コロナ禍で仕事のない主人公・日暮監督のもとへ
またまた無理な依頼が舞い込みましたという設定。
『実録!珍犯罪ファイル』という番組を「全編リモートで撮りなはれ」。
出演者らと直接会うことは許されないから、
彼らがスマホで自撮りしたシーンを編集して作品に仕上げる。
さてどうなるか、というものです。
 
ついつい『カメ止め』のようなどんでん返しを期待して観てしまいますが、
そういう作品ではありません。
こうして作品ができあがったことをみんなで喜ぶ。
観終わると、あったかい気持ちに。『カメ止め』ももう一度観たくなりました。

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