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『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』

『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』
監督:滝沢秀明
 
2020年最後に観たのが本作でした。
タッキーのファンでもないし(嫌いでもないけど)、
Snow Manのことも誰ひとりとしてわからんし、でもほかに観るものがない。
だからって3,000円払ってファンでもないのに観るか!?とは思いましたけれど、
派手なやつのほうが〆にはふさわしいかなと思って。
大晦日、18時半からの回をイオンシネマ茨木にて。
 
そもそも『滝沢歌舞伎』の存在を知りませんでした。
滝沢秀明が主演を務める歌舞伎なんですってね。
そのタッキーが演出を手掛け、Snow Manをメインキャストに好評を博した舞台だそうで。
本作は2020年に新橋演舞場で開催された無観客公演。
 
弁慶と牛若の話がよくわかって楽しかった。
『鼠小僧次郎吉』もコミカルなストーリーで楽しめました。
 
しかしこういったお芝居以上に目が釘付けになったのは腹筋太鼓。
全員上半身ハダカで、太ももの間に太鼓を挟んで、
腹筋ピキピキさせながら太鼓を叩くって、凄すぎる。ちょっとワロた。
 
Snow Manの中にタイプがひとりもいないので、ところどころ退屈で寝ましたが、
まぁこれだけいろいろ楽しませてくれるなら、
3,000円払ってもいいんじゃないかと思います。昨年の〆にはふさわしかった。
 
こうして2020年の337本目を観終わったのでした。

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『サルカール 1票の革命』

『サルカール 1票の革命』(原題:Sarkar)
監督:A・R・ムルガドス
出演:ヴィジャイ,キールティ・スレーシュ,ヴァララクシュミ・サラトクマール,
   ラーダー・ラヴィ,A・R・ムルガドス,ヨーギ・バーブ他
 
テアトル梅田で前述の『FUNAN フナン』を観てから
なんばパークスシネマへ移動。
動線が良いとは思えないハシゴだけれど、どうしてもこれを観たかったから。
163分という長尺ですが、眠くなる隙は1秒もなし。
 
タミルナードゥ州出身で、現在はアメリカに住むスンダル。
彼に目をつけられた企業はただちに倒産に追い込まれるという噂。
そうして財を成してきた彼は今や世界に名を轟かせる大富豪。
そんなスンダルが一時帰国すると聞き、地元の企業は戦々恐々。
 
ところが彼が帰郷したのは州議会選挙に投票するためだった。
ボディガードに囲まれてチェンナイの投票所を訪れたスンダルは、
何者かが彼になりすまして既に投票を終えていたことを知る。
不正投票を許すまじとスンダルは司法に訴え、再投票の権利を勝ち取るのだが……。
 
めちゃめちゃ熱くて面白いです。大興奮。
 
たかが1票、されど1票。
その1票にスンダルがこだわったことにより、世界が大きく変わります。
 
インドでは投票の権利が5,000ルピー(約7,000円)で買い取られる。
貧しい人たちはこれで稼げるから、とにかく売る。
不正投票の嵐なんですね。びっくり。
 
スンダルがSNSなどを通じて訴えたことにより、
自分も再投票したいと考え直した人の数、33万人。
自分たちの立場は揺らがないとスンダルを嘲笑っていた政治家たちが
徹底的にやり込められる様子が楽しいのなんのって。
 
ボリウッドらしい踊りも堪能。
『無職の大卒』の主人公もそうでしたが、賢いだけじゃなくて強いんです。無敵(笑)。
アクションシーンではストップモーションだったりして、
邦画でこれをやられたら笑ってしまうかもしれないけれど、これぞ超娯楽。
その中にインドの人々の願いが込められているようで、最高。観て!

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『FUNAN フナン』

『FUNAN フナン』(原題:Funan)
監督:ドゥニ・ドー
声の出演:ベレニス・ベジョ,ルイ・ガレル他
 
テアトル梅田にて。
 
フランス/ベルギー/ルクセンブルク/カンボジア作品。
カンボジアにルーツを持つドゥニ・ドー監督が、自身の母親の実体験を基に描いたアニメ。
 
1975年のカンボジア。
クメール・ルージュによってプノンペンが制圧され、
多くの住民が強制労働のため農村へと送られる。
クンとチョウ夫婦も息子ソヴァンや母親、妹一家らと共に移動を余儀なくされるが、
その途中、ソヴァンと祖母がはぐれてしまう。
ソヴァンを探すことは許されず、理不尽で過酷な労働を強いられるのだが……。
 
ベトナム戦争の折にアメリカと衝突したカンボジア。
アメリカが撤退した後に政権を取ったのがクメール・ルージュ政党でした。
当初はアメリカを追い返した政党として英雄視されたものの、
指導者ポル・ポトが掲げた「原始共産主義」は謳い文句と中身が違う。
「みんなで助け合って農業をしよう、そういえばカネは要らない」って。
聞こえはいいけど、結局働かされるのは普通の民衆。
食べるものもろくに与えられず、強姦や粛清も日常的におこなわれていたようです。
 
こんな時世を描いているのですから、凄絶。
ソヴァンを見つけることはできるのか。この国から脱出することはできるのか。
実体験だというのだから驚くばかり。ご覧ください。

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『ジョゼと虎と魚たち』

『ジョゼと虎と魚たち』
監督:タムラコータロー
声の出演:中川大志,清原果耶,宮本侑芽,興津和幸,Lynn,
     松寺千恵美,森山晋太郎,リリー(見取り図)他
 
TOHOシネマズ伊丹にて、4本ハシゴの3本目。
 
原作は1984年に発表された田辺聖子の同名短編小説。
実写版の『ジョゼと虎と魚たち』(2003)が懐かしいですねぇ。17年前だったのか。
あの頃は妻夫木くんも若かった。
ジョゼ役の池脇千鶴はわりともっちゃりした感じだったから(すみません)、
このアニメ版のジョゼのほうがずっと可愛い印象です。
 
恒夫は海洋生物学を専攻する大学生。
メキシコの海にのみ生息するクラリオンエンゼルフィッシュに魅了され、
それ見たさにメキシコへ留学するつもり。
その資金を貯めようと、ダイビングショップでバイトしている。
 
ある日、坂道を転げ落ちてきた車椅子の女性クミ子を助ける。
可愛い顔をして口は超絶悪い彼女に呆気にとられていると、
彼女の世話係のバイトをしないかと、クミ子の祖母から言われる。
こんな自己チューな女子の世話係なんてできるかと思うものの、
報酬に釣られて引き受ける恒夫だったが……。
 
アニメ版を観てから実写版のことを思い出してみると、設定がいろいろと違う。
恒夫がバイトしているのは雀荘だし、こんなに真面目な青年でもない。
女にだらしなくて、セフレまでいるんですよねぇ。
そもそもクミ子が乗っているのは車椅子じゃなくて乳母車。
生まれつき足が不自由でも車椅子には乗らないのが彼女の主義なのですから。
 
となるともうこれは完全な別物です。
大学生と車椅子女性の普通の恋愛ものというのがこのアニメ版。
大阪になじみのある人なら、知っている場所が出てきたりして、
たぶんこれはこれで楽しめます。普通に良いラブストーリー。
でも原作の田辺聖子らしさはおそらくまったく感じられません。
 
ま、こっちのほうが一般受けすることは間違いありません。
カップルで観るのにふさわしい作品かと。
 
ちなみに4本ハシゴは4回目の『鬼滅の刃』で〆ました。
さすがにもう感想を書く気は起こらないので省く(笑)。

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『映画 えんとつ町のプペル』

『映画 えんとつ町のプペル』
監督:廣田裕介
声の出演:窪田正孝,芦田愛菜,立川志の輔,小池栄子,藤森慎吾,野間口徹,
     伊藤沙莉,宮根誠司,大平祥生,飯尾和樹,山内圭哉,國村隼他
 
TOHOシネマズ伊丹にて4本ハシゴの2本目。
 
知らなかったんです、原作の大ヒット絵本を。
それを手がけたのがキングコングの西野亮廣だということも。
「キングコング西野」と聞かなければ、フルネームで言われてもわからない。
わかったときには、そんな才能のある人だったの!?と驚きました。
 
そこら中に煙突が立ち、そこから吐き出される煙で空を覆われた町。
人びとはここ以外に世界はないと思い込んでいる。
 
そんななか、ただひとり、煙の向こうには星があると信じる少年がいた。
彼の名はルビッチ。亡き父親は自作の紙芝居で星の存在を訴えていた。
周囲のみんなは父親のことを笑ったけれど、
それを信じるルビッチは誰からも相手にされず、友だちもいない。
 
ハロウィンの日、ゴミの山からゴミ人間が生まれる。
ゴミ人間は、仮装して町を練り歩く子どもたちに混じって遊んでいたのだが、
仮装ではないことがバレた瞬間、追い出されてしまう。
さらには異端者を抹殺しようとする異端審問官に追いかけられ、
逃げていたところでルビッチと出会う。
 
ルビッチはゴミ人間にプペルと名づけると、
母親を安心させるために自分と友だちになってほしいとプペルに頼む。
 
日々を一緒に過ごすようになったルビッチとプペル。
星の存在を信じていることをプペルに打ち明けたルビッチは、
ついに星を見つけに行く決意をするのだが……。
 
ルビッチの声に芦田愛菜。これはどんなふうになるか予想できたこと。
しかし窪田正孝がこんな声優ぶりを発揮するとはちょっとビックリ。
オリエンタルラジオの藤森慎吾もいい味を出しています。
 
本当は誰もが見たことのないものの存在を願いたい。
でも、それを信じると異端視されてこの世から消される。
アニメの中だけの話とは思えません。
政府に都合の悪いことを考えるものがいないように、
行動が制限され、向上心を持つことが悪とされる場所もある。
見えるものだけを信じるのではなくて、見えないものも見たい。
 
前半はちょっと退屈なところもあるけれど、

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