MENU
ChatGPT-Image01
ChatGPT-Image02
ChatGPT-Image03
ChatGPT-Image04
ChatGPT-Image05
previous arrow
next arrow

『新感染半島 ファイナル・ステージ』

『新感染半島 ファイナル・ステージ』(英題:Peninsula)
監督:ヨン・サンホ
出演:カン・ドンウォン,イ・ジョンヒョン,イ・レ,クォン・ヘヒョ,
   キム・ミンジェ,ク・ギョファン,キム・ドユン,イ・イェウォン他
 
新年1本目に観たのはこれ。109シネマズ箕面にて。
お正月のキューズモールの駐車場はさぞかし混んでいるだろうと、
12:35から上映のところ、1時間半も前に家を出たのに
(家から車で5分の距離だけど、混雑時は入庫にもありえないぐらい時間がかかる)、
西駐車場の1階駐車場ガラガラで拍子抜け。
 
面白かったですよねぇ、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016)。
思えば私がマ・ドンソクに惚れた(笑)のはそれがきっかけでした。
その続編である本作も監督は同じ、ヨン・サンホ。期待できます。
 
朝鮮半島が謎のウイルスに感染、ゾンビだらけに。
軍人ジョンソクは姉一家を連れて日本へと向かう船に乗るが、
船内で感染者が出て、姉と甥を失ってしまう。
感染を免れた義兄チョルミンと共に亡命して香港へとたどり着くが、
家族を守れなかった無念から、ジョンソクもチョルミンも廃人同然。
 
4年が経ったある日、そんな2人に仕事の話が舞い込む。
今なお完全封鎖されている半島に乗り捨てられたトラックがあり、
荷台にはなんと2000万USドルが積まれたままらしい。
3日以内にそのトラックを見つけて金を回収してくれば、
半分を自分たちのものにして良いというのだ。
 
到底正気の話とは思えず、ジョンソクは断ろうとするが、
早くこの生活から抜け出したいチョルミンと、
同じく半島から脱出したほかの3人が引き受けるという。
チョルミンのことを気にかけるジョンソクは一緒に行くことに。
裏社会を仕切る雇い主の手下は、港で5人を降ろす。
 
上陸を果たした5人を待っていたのは、ゾンビの大群。
それでもなんとかトラックを見つけて港に戻ろうとするが、
終末世界と化した半島で生きる民兵集団631部隊に阻まれる。
 
仲間3人が次々に殺られ、あるいはゾンビに噛まれ、
トラックの荷台に隠れたチョルミンは631部隊の基地へ連れて行かれる。
危機に直面したジョンソクを助けたのは幼い姉妹で……。
 
『新感染 ファイナル・エクスプレス』のコン・ユよりも
断然カッコイイ、本作のカン・ドンウォン
無敵じゃないし、何度も「もう駄目かも」な状態になるけれど、
最後は死ぬわけないと予定調和を信じているから、それほどハラハラしません(笑)。
そしてそのとおりなんですけど、なんかもうカッコイイなぁ。
 
その上を行く格好よさなのが、イ・レ演じる姉妹の姉ちゃん。
ジョンソクを拾ってゾンビの間を車で爆走。
このドライビングテクニックは“名探偵コナン”の安室さん以上でしょ。
ラジコンカーで敵を欺く妹ユジン役のイ・イェウォンも◯。
子どもたちを守ろうとする母、イ・ジョンヒョンは美しく強い。
これが母性というものか。泣かされます。
 
クォン・ヘヒョ演じる、頭がイカレていると思われていたジイちゃん。
もしかしてもしかすると……の予想通りのオチが嬉しい。
この世は悪いことばかりじゃないと思えるから。

—–

『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』

『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』
監督:滝沢秀明
 
2020年最後に観たのが本作でした。
タッキーのファンでもないし(嫌いでもないけど)、
Snow Manのことも誰ひとりとしてわからんし、でもほかに観るものがない。
だからって3,000円払ってファンでもないのに観るか!?とは思いましたけれど、
派手なやつのほうが〆にはふさわしいかなと思って。
大晦日、18時半からの回をイオンシネマ茨木にて。
 
そもそも『滝沢歌舞伎』の存在を知りませんでした。
滝沢秀明が主演を務める歌舞伎なんですってね。
そのタッキーが演出を手掛け、Snow Manをメインキャストに好評を博した舞台だそうで。
本作は2020年に新橋演舞場で開催された無観客公演。
 
弁慶と牛若の話がよくわかって楽しかった。
『鼠小僧次郎吉』もコミカルなストーリーで楽しめました。
 
しかしこういったお芝居以上に目が釘付けになったのは腹筋太鼓。
全員上半身ハダカで、太ももの間に太鼓を挟んで、
腹筋ピキピキさせながら太鼓を叩くって、凄すぎる。ちょっとワロた。
 
Snow Manの中にタイプがひとりもいないので、ところどころ退屈で寝ましたが、
まぁこれだけいろいろ楽しませてくれるなら、
3,000円払ってもいいんじゃないかと思います。昨年の〆にはふさわしかった。
 
こうして2020年の337本目を観終わったのでした。

—–

『サルカール 1票の革命』

『サルカール 1票の革命』(原題:Sarkar)
監督:A・R・ムルガドス
出演:ヴィジャイ,キールティ・スレーシュ,ヴァララクシュミ・サラトクマール,
   ラーダー・ラヴィ,A・R・ムルガドス,ヨーギ・バーブ他
 
テアトル梅田で前述の『FUNAN フナン』を観てから
なんばパークスシネマへ移動。
動線が良いとは思えないハシゴだけれど、どうしてもこれを観たかったから。
163分という長尺ですが、眠くなる隙は1秒もなし。
 
タミルナードゥ州出身で、現在はアメリカに住むスンダル。
彼に目をつけられた企業はただちに倒産に追い込まれるという噂。
そうして財を成してきた彼は今や世界に名を轟かせる大富豪。
そんなスンダルが一時帰国すると聞き、地元の企業は戦々恐々。
 
ところが彼が帰郷したのは州議会選挙に投票するためだった。
ボディガードに囲まれてチェンナイの投票所を訪れたスンダルは、
何者かが彼になりすまして既に投票を終えていたことを知る。
不正投票を許すまじとスンダルは司法に訴え、再投票の権利を勝ち取るのだが……。
 
めちゃめちゃ熱くて面白いです。大興奮。
 
たかが1票、されど1票。
その1票にスンダルがこだわったことにより、世界が大きく変わります。
 
インドでは投票の権利が5,000ルピー(約7,000円)で買い取られる。
貧しい人たちはこれで稼げるから、とにかく売る。
不正投票の嵐なんですね。びっくり。
 
スンダルがSNSなどを通じて訴えたことにより、
自分も再投票したいと考え直した人の数、33万人。
自分たちの立場は揺らがないとスンダルを嘲笑っていた政治家たちが
徹底的にやり込められる様子が楽しいのなんのって。
 
ボリウッドらしい踊りも堪能。
『無職の大卒』の主人公もそうでしたが、賢いだけじゃなくて強いんです。無敵(笑)。
アクションシーンではストップモーションだったりして、
邦画でこれをやられたら笑ってしまうかもしれないけれど、これぞ超娯楽。
その中にインドの人々の願いが込められているようで、最高。観て!

—–

『FUNAN フナン』

『FUNAN フナン』(原題:Funan)
監督:ドゥニ・ドー
声の出演:ベレニス・ベジョ,ルイ・ガレル他
 
テアトル梅田にて。
 
フランス/ベルギー/ルクセンブルク/カンボジア作品。
カンボジアにルーツを持つドゥニ・ドー監督が、自身の母親の実体験を基に描いたアニメ。
 
1975年のカンボジア。
クメール・ルージュによってプノンペンが制圧され、
多くの住民が強制労働のため農村へと送られる。
クンとチョウ夫婦も息子ソヴァンや母親、妹一家らと共に移動を余儀なくされるが、
その途中、ソヴァンと祖母がはぐれてしまう。
ソヴァンを探すことは許されず、理不尽で過酷な労働を強いられるのだが……。
 
ベトナム戦争の折にアメリカと衝突したカンボジア。
アメリカが撤退した後に政権を取ったのがクメール・ルージュ政党でした。
当初はアメリカを追い返した政党として英雄視されたものの、
指導者ポル・ポトが掲げた「原始共産主義」は謳い文句と中身が違う。
「みんなで助け合って農業をしよう、そういえばカネは要らない」って。
聞こえはいいけど、結局働かされるのは普通の民衆。
食べるものもろくに与えられず、強姦や粛清も日常的におこなわれていたようです。
 
こんな時世を描いているのですから、凄絶。
ソヴァンを見つけることはできるのか。この国から脱出することはできるのか。
実体験だというのだから驚くばかり。ご覧ください。

—–

『ジョゼと虎と魚たち』

『ジョゼと虎と魚たち』
監督:タムラコータロー
声の出演:中川大志,清原果耶,宮本侑芽,興津和幸,Lynn,
     松寺千恵美,森山晋太郎,リリー(見取り図)他
 
TOHOシネマズ伊丹にて、4本ハシゴの3本目。
 
原作は1984年に発表された田辺聖子の同名短編小説。
実写版の『ジョゼと虎と魚たち』(2003)が懐かしいですねぇ。17年前だったのか。
あの頃は妻夫木くんも若かった。
ジョゼ役の池脇千鶴はわりともっちゃりした感じだったから(すみません)、
このアニメ版のジョゼのほうがずっと可愛い印象です。
 
恒夫は海洋生物学を専攻する大学生。
メキシコの海にのみ生息するクラリオンエンゼルフィッシュに魅了され、
それ見たさにメキシコへ留学するつもり。
その資金を貯めようと、ダイビングショップでバイトしている。
 
ある日、坂道を転げ落ちてきた車椅子の女性クミ子を助ける。
可愛い顔をして口は超絶悪い彼女に呆気にとられていると、
彼女の世話係のバイトをしないかと、クミ子の祖母から言われる。
こんな自己チューな女子の世話係なんてできるかと思うものの、
報酬に釣られて引き受ける恒夫だったが……。
 
アニメ版を観てから実写版のことを思い出してみると、設定がいろいろと違う。
恒夫がバイトしているのは雀荘だし、こんなに真面目な青年でもない。
女にだらしなくて、セフレまでいるんですよねぇ。
そもそもクミ子が乗っているのは車椅子じゃなくて乳母車。
生まれつき足が不自由でも車椅子には乗らないのが彼女の主義なのですから。
 
となるともうこれは完全な別物です。
大学生と車椅子女性の普通の恋愛ものというのがこのアニメ版。
大阪になじみのある人なら、知っている場所が出てきたりして、
たぶんこれはこれで楽しめます。普通に良いラブストーリー。
でも原作の田辺聖子らしさはおそらくまったく感じられません。
 
ま、こっちのほうが一般受けすることは間違いありません。
カップルで観るのにふさわしい作品かと。
 
ちなみに4本ハシゴは4回目の『鬼滅の刃』で〆ました。
さすがにもう感想を書く気は起こらないので省く(笑)。

—–