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『フォーリング・フォー・クリスマス』

『フォーリング・フォー・クリスマス』(原題:Falling for Christmas)
監督:ジャニーン・ダミアン
出演:リンジー・ローハン,コード・オーヴァーストリート,ジョージ・ヤング,
   ジャック・ワグナー,オリヴィア・ペレス,ショーン・J・ディリングハム他
 
これも先月半ばに配信が開始されたNetflixオリジナル作品です。
リンジー・ローハン9年ぶりの主演作との触れ込みで、
きっとアカンやろと思いながら、でも観なきゃ文句も言えないし。
 
冒頭だけで観るのをやめようかと思ったぐらいです。
とにかく久しぶりに見るリンジー・ローハンが痛々しい。
いったいいくつになったのか、40代かなと思ったら36歳らしい。
こんなお嬢の役をするなら、せめて20代じゃないとキツイでしょ。
彼女が20代に見えるかというと、到底ムリ。
 
雄大なスキー場に建つ、大人気の高級リゾートホテル
社長のボーリガード・ベルモントの娘として生まれたシエラは、ビジネスセンスゼロ。
致し方なくボーリガードは彼女のために無理矢理つくった肩書きを与える。
 
彼女の恋人はインフルエンサーのタッド・フェアチャイルド。
ある日、タッドはシエラを誘い、ひと気のない雪山でプロポーズ。
喜ぶシエラだったが、強風で体勢を崩してタッドと共に滑落してしまう。
 
別々に転がり落ちたふたりのうち、シエラを見つけて救出したのは、
麓の安宿“スノースターロッジ”を切り盛りするシングルファーザーのジェイク・ラッセル。
病院に運ばれたシエラは意識を取り戻したものの、記憶喪失を起こしていた。
 
シエラがこんな目に遭っているというのに、
タッドと旅行していると思われているから、数日帰らなくても誰も探しに来ない。
彼女が誰なのかを知る由もないジェイクは、しばらく彼女の世話をする。
 
記憶は失っていようともお嬢様気質が抜けず、最初はわがままだったシエラだが、
ジェイクや彼の一人娘と過ごすうち、段々と馴染んできて……。
 
展開丸わかりですよね(笑)。
シエラとジェイクがいい感じになったときに父親と婚約者がやってきて、
お嬢は元のお嬢生活に戻るけど、最後はジェイクとハッピーエンドという。
そうです、その予想と1ミリも違いません。
 
しかし、お嬢を演じるにはきついリンジー・ローハンをいつしか見慣れ、
相手役のコード・オーヴァーストリートも地味よなぁと思いつつ好青年ぶりを発揮していて、
まぁ観られないこともないよなぁという感じになってきて、
不覚にも途中泣いてしまったじゃあないですか。こんな「あるある」な展開なのに。
 
つまり私は結局、雪とクリスマスとロマコメに弱いってことでしょうかね。
おヒマな方はどうぞ。明るい気分にはなりますから。
『フォーチュン・クッキー』 (2003)のリンジーはどこへ行ったのやらだけど、
一応応援したいです。さんざん挫折は味わったはず。もう道をそれないで。

—–

『聖なる証』

『聖なる証』(原題:The Wonder)
監督:セバスティアン・レリオ
出演:フローレンス・ピュー,トム・バーク,カイラ・ロード・キャシディ,ニアフ・アルガー,
   キアラン・ハインズ,トビー・ジョーンズ,エレイン・キャシディ,ダーモット・クロウリー他
 
先月半ばに配信開始となったNetflixオリジナルのイギリス作品です。
 
映画の撮影スタジオのシーンから始まり、語り手(のちにニアフ・アルガーであると判明)の
「俳優たちは真摯に演じているからどうかこの物語を信じてほしい」みたいなナレーションが。
“ドグマ95”のような何か実験的な作品なのかしらと思いましたが、そうではなく。
場面が切り替わって普通にスタート。
 
1862年。クリミア戦争に従軍した英国人看護師のエリザベスは、アイルランドの田舎の村へ。
4カ月間断食をしているという少女アナを監視する任務を果たすためだ。
 
エリザベスが診たところ、アナは健康そのもの。
親は、アナが自ら食べたいと言うまでは何も与えないことに決めたという。
何も食べずに生きていられるわけがない。
ほぼ見世物のようになっているアナがペテンを働いていないか調べるため、
エリザベスと修道女のシスター・マイケルが昼夜交代で監視に当たるのだが……。
 
以下、ネタバレ全開です。
 
四六時中一緒にいても、アナは何か食べているようには見えません。
しかしエリザベスが「本当に何も食べていないのか」と尋ねると、
アナは“天のマナ”のみ与えられていると答えます。
母親が朝晩の挨拶のキスをするときに口移しで食べ物を与えていることに気づくエリザベス。
 
母親にも誰かを騙すつもりはなくて、
こうすることで亡くなった長男=アナの兄が天に召されると信じている。
そうしないと地獄に墜ちるようなことを長男はしていたらしい。
この辺りははっきり描写されるわけではないけれど、察すれば驚愕。
 
つまり長男はアナに性的虐待をしていて、その後、病死してしまった。
長男が病死したのはアナのせいだと母親は言い、アナもそうだと思い込まされて、
償いのために「口に入れるのは天のマナのみ」という状況を受け入れているのです。
 
何にも悪くないのに、不幸が訪れたのは自分のせいだと言われ、洗脳される。
どこぞの宗教かと思われるような話で恐ろしい。
そして嘘だとわかっていながらその家族の呪われた気持ちを解くことなく、
神の御心だとして崇めるように行動する地元の名士たち。最悪。
 
フローレンス・ピュー演じるエリザベスの選択は如何に。
相変わらず面白い女優です。
 
それにしても最初と最後のスタジオを見せるシーン、要りますかね。
あんなシーンを入れる意味が私にはわからない。

—–

『月の満ち欠け』

『月の満ち欠け』
監督:廣木隆一
出演:大泉洋,有村架純,目黒蓮,伊藤沙莉,田中圭,柴咲コウ,菊池日菜子,
   小山紗愛,阿部久令亜,寛一郎,波岡一喜,安藤玉恵,丘みつ子他
 
TOHOシネマズにて、前述の『THE FIRST SLAM DANK』とハシゴ。
 
1年間になんぼほど撮っとるねん、廣木隆一監督。
観ますよ、観ますけど、私はやっぱりこの監督が苦手なようです。
 
原作は佐藤正午による直木賞受賞作
同じ原作者の作品ならば、私は圧倒的に『鳩の撃退法』(2021)のほうが好き。
たぶん一般的には逆なのでしょうけれど。
 
青森県八戸市出身の小山内堅(大泉洋)は、同じ町出身の梢(柴咲コウ)と東京の大学で出会い、
恋を実らせて結婚。娘の瑠璃(菊池日菜子)と幸せな日々を送っていた。
しかしある日、梢と瑠璃が交通事故に遭って亡くなってしまう。
 
失意のまま東京の会社を退職して郷里に戻った堅を訪ねてきたのは、三角哲彦(目黒蓮)と名乗る男性。
哲彦は「梢と瑠璃が自分に会いに来る途中に事故に遭った」と言うが、ふたりも哲彦とは面識がないはず。
なぜ見知らぬ男に妻子が会いに行こうとしたのか、堅には理解できない。
 
すると哲彦は、かつて自分が深く愛した女性(有村架純)が堅の娘と同じ“瑠璃”という名前で、
堅の娘はその女性の生まれ変わりなのではないかと言い出す。
そんな馬鹿げた話は到底信じられないと哲彦を帰らせる堅だったが……。
 
演技派が揃っているはずなのに、序盤はなんだかとても拙い演技に思えます。
どうして私が廣木監督の作品を苦手に思うかというと、たぶん「あざとさ」なんですね。
泣かせること前提で作っているように見えて、一滴の涙もこぼれない。
 
もしもこんなふうに、自分の妻が、娘が、誰かに生まれ変わったとします。
生まれ変わりの女児が、子どもらしいとはいえない仕草をしたり、
自分のことを何でも知っている素振りで妻のような話し方をしたりしたら、怖くないですか。
 
堅の娘“瑠璃”の親友・緑坂ゆい(伊藤沙莉)の娘役の子は怖いと思わなかったけど、
ほかの女児役の子は女を感じさせる演技が怖かった。
哲彦の彼女“瑠璃”のモラハラDV気質の夫・正木竜之介(田中圭)もめちゃくちゃ怖い。
彼はこの後いったいどうなるのか。
 
生まれ変わりだとわかった後は、彼女にどのように接すればよいのですか。
最後のほうはほとんどオカルトを観るような気持ちになりました。
堅の母親の介護に当たる女性役の安藤玉恵にだけは救われると思うものの、
彼女だって自分の娘があの人の生まれ変わりだと知っているわけだし。
 
私にとってはじゅうぶんにホラーです。怖っ。

—–

『THE FIRST SLAM DUNK』

『THE FIRST SLAM DUNK』
監督:井上雄彦
声の出演:仲村宗悟,笠間淳,神尾晋一郎,木村昴,三宅健太他
 
1990年から『週刊少年ジャンプ』で連載が始まり、
アニメ化もされて大ブームを巻き起こしたコミック『スラムダンク』。
このたび原作者本人が脚本を担当し、監督も務めたとのことで話題に。
 
しかし私は原作を読んだこともなければアニメも観たことがない。
バスケットボールの話だと知っているだけ。
どうせ話についていけないだろうと思ってスルーを決め込んでいましたが、
今年いっぱい有効の東宝の株主優待券を知人からもらい、
これは観るチャンスではないかと、TOHOシネマズ伊丹へ。
 
予習ももちろんしていないから、最初から爆睡するかもしれないと思っていました。
ところが予想に反してめちゃくちゃわかりやすいうえに面白い。
結果、この1本でスラダンの大ファンになってしまいました。
 
鑑賞後に知って驚いたのは、本作ではメインだった宮城リョータはもともとの主役ではなく、
バスケを始めてまだ4カ月だというド素人の桜木花道が主人公なのですね。
 
この劇場版は、沖縄に生まれたリョータの話で始まります。
リョータの父親が亡くなり、母親とリョータ、兄妹の四人暮らしに。
兄のソータは将来を有望視されているバスケ選手で、リョータはソータのことが大好き。
幼い頃から自分も兄のように上手くなりたいと練習を続けてきました。
 
しかしある日、友人たちと海に遊びに出たソータが事故死。
父親と息子まで失った母親はなかなか立ち直ることができません。
思い出の詰まった沖縄を一家は去り、神奈川で新たな生活を始めます。
 
リョータが入学したのは湘北高校。
無敵の王者(で合っているかどうか知らんけど)、秋田の山王工業高校と対戦するシーンに、
リョータをはじめとする湘北高校のメンバーの過去が挟まれています。
 
リョータのみならず、湘北高校のメンバーの顔ぶれが面白い。
高校生といえども、ここまで人生でいろんなことがあったらしい。
みんな愛すべきキャラクターで、好きでたまらなくなりました。
 
この流れで行って最後は「健闘したけど負けた」だったら嫌だなぁと思ったけれど、
見事に勝ち。←これ、バラしちゃいけないことだったらスミマセン。
 
山王高校のエースが試合前に神社で願を掛けたこと。
願いがこんな形で叶ってしまうのもまた青春。
 
今からスラダンにハマるって、ありでしょうか。
スラダン知らないけどバスケは好きという人にオススメです。
バスケを知らなくてもスポ根好きならばぜひどうぞ。

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『ノエルの日記』

『ノエルの日記』(原題:The Noel Diary)
監督:チャールズ・シャイア
出演:ジャスティン・ハートリー,バレット・ドス,エッセンス・アトキンス,
   ボニー・ベデリア,ジェームズ・レマー,アンドレア・スーチ他
 
2022年のアメリカ作品。Netflixオリジナル作品で、先月末に配信開始。
タイトルからしてクリスマス向けのフツーの映画だろうなと予想。
実際、そのとおりではあるのですが、主役がイケメンだと心が躍る(笑)。
 
原作はリチャード・ポール・エヴァンズの同名小説ですが、翻訳はされていないようですね。
作家の顔写真が掲載されているサイトがありました。
本作の主役、ジェイクほどのイケメンではないけれど、まぁまぁイケメン作家の部類か。
 
ベストセラー作家のうえに独身で超イケメン、大人気のジェイク・ターナー。
サイン会などで留守にする折は家政婦に愛犬エヴァの世話を任せているが、
豪邸でひとり静かな暮らしを楽しんでいる。
 
ある日、見慣れない電話番号から連絡があり、疎遠だった母親の死を知る。
電話をかけてきた相続財産管理人によれば、母親はジェイクにすべてを遺したらしい。
 
数十年ぶりに実家を訪れると、内部はまるでゴミ屋敷でうんざり。
かつてよく面倒を見てくれた隣人で、今も同じ家に住む中年女性エリーによれば、
母親の葬式には父親スコットも顔を出していたという。
おそらくスコットはジェイクに会えるかもしれないと思っていたのではないかと。
 
いまさら父親に会う気はない。とっとと実家を片付けて帰ろう。
そのつもりだったジェイクのもとを面識のない女性が訪ねてくる。
 
彼女はレイチェル・キャンベルと名乗り、ずっと養父母のもとで幸せに暮らしてきたが、
最近、実母が昔ターナー邸に住み込みの家政婦として働いていたことを知ったと言う。
実母の名前すら知らないが、ターナー邸に手がかりを求めてやってきたのだった。
 
スコットなら彼女のことを覚えているかもしれない。
ジェイクはスコットのもとへレイチェルを連れて行くことにするのだが……。
 
ジェイク役のジャスティン・ハートリー、マジでイケメン。
こんな俳優、どこにおったんか知らんしと思いましたが、結構見ているじゃあないか、私。
なのに知らなかったってことは、役柄と髪型でいくらでも変わるっちゅうことですよね。
いったい何の役で出演していましたっけね。鼻持ちならん男の役かなぁ。
 
彼がイケメンなのに対して、レイチェル役のバレット・ドスはイマイチに思う。
知的な感じはあるけれど、美人だとは思えないし、
もしもホンマもんのイケメン作家がこんな女性と結婚するとしたら、ネットで叩かれること間違いなし。(^^;
 
えーっ、こんな女性が相手なのぉとがっかりしながら観ていましたが、まぁこのほうが夢はあるか。
それに、超美人ではなくても、何カ国語もペラペラで、国連で働こうかという女性。
しかも思いやりがあって優しいんですよね。魅力的ではあります。
 
こんな賢い女性なのに、納得行かないのは終盤でジェイクを振るところ。
んでもって、振ったくせしてまた戻ってくるって、んな都合よすぎやろ。
都合よくないとロマコメとして成り立たないのですけれど。
 
旅先のホテルで「2部屋空いています」と言われたときに、
ジェイクが「ロマコメならここは1部屋しか空いていないところなんだけど」と苦笑いするのは可笑しかった。
そして2度目はしっかり「あいにく1部屋しか空きがございません」。
いやいや、本作は王道のロマコメですから。(^^;
 
クリスマスシーズン、軽い映画が観たい人、どうぞ。
軽くはありつつも、ジェイクが父親と再会するシーンなどはとてもいいですよん。

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