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4回目の『ツイスターズ』は4DX2D版で。

3回目を念願のIMAXレーザーGT版で観たので打ち止めのはずでした。
でも109シネマズ大阪エキスポシティの4DX版がお盆のあいだ連日完売なのを見て、
やっぱり私も4DX版を観ておきたいなと思いました。
ウチの職場に停電休みはあってもお盆休みはないから、昼間の回は無理。
21時半も近くになってからの回を予約して出向いたら、こんな時間なのに9割の入り。
 
映像との一体感に欠けるせいでスクリーンに集中できなくて、ただただ疲れておしまいということが多い。
 
過去に見た4DX版の中でいちばん映像と動きが合っていると思ったのは『ガールズ&パンツァー 最終章 第4話』(2023)。
この『ツイスターズ』はと言うと、今まででいちばん動きが激しかったかも(笑)。
隣の客のAppleWatchの光が鬱陶しくてしばしば舌打ちしそうになったのを除けば、概ね満足。
 
4回目になってから言うのもなんですけど、モーラ・ティアニー演じるケイトの母親が大好きです。
彼女は『アイアンクロー』(2023)でプロレスラー一家のかあちゃんを演じていました。
顔を見ているだけで慈愛を感じるし、彼女がタイラーを強引に誘って娘と過ごさせるシーンが◯。
 
残念ながら日本では大ヒットというわけには行かず、まもなく上映が終了してしまいそうですが、
この映画を大スクリーンで観ずしてどうすると思うのでした。
 
すべての版を網羅したのでこれがホントの打ち止めでしょう。
あとはそのうち爆音上映してくれるのを待つのみ。

—–

『フォールガイ』

『フォールガイ』(原題:The Fall Guy)
監督:デヴィッド・リーチ
出演:ライアン・ゴズリング,エミリー・ブラント,ウィンストン・デューク,アーロン・テイラー=ジョンソン,
   ハンナ・ワディンガム,ステファニー・シュウ,テリーサ・パーマー,ザラ・マイケルズ他
 
最近でいちばん楽しみにしていた作品です。
公開初日の晩の回、109シネマズ大阪エキスポシティにて鑑賞。
 
基は1981年から1986年にかけて放送された人気TVシリーズ『俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ』。
監督本人がスタントマン出身ということもあり、スタントマンへの敬意がうんと払われています。
この監督は“ジョン・ウィック”シリーズや『Mr.ノーバディ』 (2021)、『バイオレント・ナイト』(2022)では製作を務めていて、
この人が何らかの形で絡んでいる作品は私はたぶん例外なく好きですね。
 
コルト・シーバースは、人気俳優トム・ライダーのスタントを務める一流スタントマン。
ところがある日、背中から落下するスタントで大怪我を負う。
すっかり自信をなくしたコルトは、当時撮影助手を務めていた恋人ジョディ・モレノの前から立ち去ると、
姿をくらましたままメキシコ料理店の駐車係で日々をしのぐ。
 
そんな彼のもとへ、プロデューサーのゲイル・メイヤーから連絡が入る。
トムの新作映画のスタントを引き受けてほしいと言われて即座に断るが、
なんとその映画『メタルストーム』の監督はジョディだと言うではないか。
ジョディの監督デビュー作に出演してほしいと言われては断ることはできない。
 
早速ロケがおこなわれているシドニーへと飛んだコルト。
しかし、ジョディ自身がコルトの出演を望んでいるとばかり思っていたのに、これはゲイルの策略だった。
2年近く前、自分を捨て去ったコルトの今更の登場にジョディは怒りを露わにする。
それでもトムのスタントを務められるのはコルトしか見当たらず、致し方ない。
ジョディから罵詈雑言を浴びながらも久々の再会に沸き立つ心を隠せないコルト。
 
ところがゲイルから驚きの相談を受ける。
実は数日前からトムが行方不明で困っている、トムを探し出してほしいと。
トムの滞在先とおぼしきホテルの情報を入手したコルトがそのホテルに潜入すると、
バスタブに氷漬けにされた男の死体が沈められていて……。
 
予告編ではジャーニーの“Separate Ways”が用いられていましたが、
本編ではそれかからず、のっけはKISS、続いてAC/DC。予告編との曲の違いにまず軽く驚く。
 
ライアン・ゴズリング演じるコルトは、至るところでスタントマンの技量を発揮します。
たとえばトムを探すとき。正面から突破するのは無理だから忍び込む。
普通の人間なら到底できないだろうということをやってのけるからカッコイイ。
トムがヤバイ奴らとつきあっていることは明らかで、探す途中で薬を盛られたりもします。
幻覚に襲われながらもめちゃくちゃ強くて惚れ惚れ。
 
それにしてもトム役のアーロン・テイラー=ジョンソンって、
『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』(2009)で初めて知ったときは、えらく綺麗な子なのに、
ふた回り近くも上の女性監督に捕まってしもてからにと、オバハンを怖く思ったものです。
だけど今になるとあの素直そうな彼はどこへやら、こんな悪役が似合う顔つきに見えてしまう。
 
ジョディ役のエミリー・ブラントもいいですね。
彼女は実の夫ジョン・クラシンスキーよりライアン・ゴズリングのほうがお似合いじゃないか。
アクション監督ダン・タッカー役のウィンストン・デュークもめっちゃよかった。
コルトとダンの会話には映画オタクでもついていけないようなネタがいっぱい。
 
スタントマンたちに最大級の賛辞が贈られている作品です。
終盤にはダンの号令によりスタントマンが結集、悪者を懲らしめますし、
エンドロールでは本作のスタントマンたちの撮影シーンと実名も披露されています。
オリジナルでコルトとジョディを演じたふたりもカメオ出演。
すごく楽しかった。
 
スタントマンに贈られる賞としては全米映画俳優組合賞スタント・アンサンブル賞があるものの、
どれだけ体を張って活躍しようがスタントマンはやっぱり日陰者。
でもこういう人たちに映画は支えられている。

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『映画 クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』

『映画 クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』
監督:佐々木忍
声の出演:小林由美子,ならはしみき,森川智之,こおろぎさとみ,真柴摩利,北村匠海,
     伊藤俊介,畠中悠,水樹奈々,戸松遥,安元洋貴,小林ゆう,金田朋子,内田真礼他
 
前述の『ボレロ 永遠の旋律』を観てからTOHOシネマズなんば本館へ移動して。
 
いつの頃からか欠かさず観ている“クレヨンしんちゃん”劇場版。これが第31弾なのだそうです。
劇場版を観るたびに、私はやっぱり“ドラえもん”より“クレしん”が好きだとしみじみ思う。
 
夏休みに入り、遊びに行く気満々のしんのすけだが、
野原家の父親ひろしは仕事とつきあいに忙しく、家計も逼迫して出かけられそうにない。
 
そんななか、東京に恐竜テーマパーク“ディノズアイランド”がオープン。
創設者はこれまで斬新なアイデアで数々のイベントを成功させてきたバブル・オドロスキー。
行こうにも1年先まで予約でいっぱいと聞き、かすかべ防衛隊の面々が消沈していると、
同じ幼稚園に通うお嬢様あいちゃんが連れて行ってくれると言うから大喜び。
 
本物の恐竜を復活させたとして世間は驚き、客が押し寄せているが、本当はすべてロボット。
実はオドロスキーの息子ビリーが研究に成功して1頭だけ本物の恐竜が誕生した。
父親に渡せば何をされるかわからないと、ビリーはまだ子どもの恐竜を連れて逃げるが失敗。
オドロスキーは手下たちを使ってビリーと本物の恐竜を追いはじめる。
 
野原家のペット、シロはひとりで散歩に出かけた折にそのチビ恐竜と遭遇。
シロを追いかけていたしんのすけとかすかべ防衛隊もチビ恐竜と会ってビックリ。
まさか恐竜とは思わないまま家に連れ帰ると、ナナと名づけて可愛がるのだが……。
 
しんのすけたちとシロとナナの夏休み。可愛くてたまらん。
ちょっとお下品なところが玉に瑕だけど、のび太よりしんのすけのほうが信用できる(笑)。
 
頭の中にアイデア満載で面白く楽しいはずだった父親が、
いつしか世間の期待に応えるがために大ボラを吹くようになる。
ビリーとその姉アンジェラも、最初は一緒に楽しく研究していたのに、変わりゆく父親。
父親に背いてでもナナを守ろうとするビリーに対して、
アンジェラは父親の言いなりのままナナを捕まえようとしていましたが、
野原ひろしとみさえがオドロスキーに放った言葉を聴いて気持ちに変化が生まれます。
 
最後はちょっと泣いちゃいましたねぇ。ほんま、たまらんわ。
 
どこか引っかかってしまう。(^^;
 
「アンビリーバブル」が「アンミカバブリー!?」というのも笑っちゃったのを思い出しました。
スベるギャグも多いけど、たまにツボにハマるしんちゃんなのでした。

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『ボレロ 永遠の旋律』

『ボレロ 永遠の旋律』(原題:Bolero)
監督:アンヌ・フォンテーヌ
出演:ラファエル・ペルソナ,ドリヤ・ティリエ,ジャンヌ・バリバール,ヴァンサン・ペレーズ,エマニュエル・ドゥヴォス,
   ソフィー・ギルマン,アンヌ・アルヴァロ,アレクサンドル・タロー,マリー・ドナルノー,フランソワ・アリュ他
 
なんばグランド花月で“中川家 特大寄席 2024”を観る前に、なんばで2本。
前日に高校の同窓会でしこたま飲んでいるため、この日は酒抜き。
なんばへ行くときの常で黒門市場近くのコインパーキングを狙って行ったら、
この辺りの最安値、10時間最大料金900円のタイムズに1台だけ空きあり。ラッキー。
TOHOシネマズなんば別館へ。
 
フランスの作曲家モーリス・ラヴェルの曲の中で最も有名な“ボレロ”はどのように誕生したかを描く音楽伝記ドラマ
監督は『ボヴァリー夫人とパン屋』 (2014)や『夜明けの祈り』(2016)のアンヌ・フォンテーヌです。
 
1875年生まれのモーリスは、バスク人の母親とスイス人の父親との間に生まれ、幼い頃から音楽の才能を発揮。
ローマ賞(芸術選考の学生に対してフランス国家が授与する奨学金付き留学制度)にエントリーするも落選。
しかし母親や親友シパの支えにより挫折することなく音楽の道を進みつづける。
 
ローマ賞に落選しようとも彼の評価は下がることなく、
特に著名なバレエダンサー、イダ・ルビンシュタインはモーリスに首ったけで、彼の曲で踊ることを切望。
モーリスはその話を引き受けたものの、まったく音が思い浮かばないまま日が経ってゆくのだが……。
 
生涯独身だった彼について、本作のなかでそのセクシュアリティが具体的に描かれているわけではありません。
ただ、彼に想いを寄せるミシア(=シパの姉で既婚者)を好きでありながら、彼女のいかにもなアプローチを躱す。
彼女から遠回しにゲイなのかと聞かれると否定はするけれど、だからと言って女性にも性的な興味はない。
つまり、女性にも男性にも性的な欲望はまったく感じないアセクシャル(無性愛)の人として描かれています。
 
モーリス役のラファエル・ペルソナの美しい顔立ちは、そんな中性的な人物像とよく合っていて、
彼が「官能」について理解できずにいる戸惑いも良い具合に伝わってくる。
自らは性的な関心を持ったことがないからわからないのに、周りの人は自分の曲を官能的と評するのですから。
工場の風景にぴったりだと思った“ボレロ”の舞台を娼館にされて下品だと激怒するけれど、
渋々観に行った初演で絶賛され、下品と官能的は違うのだと初めて知るのですね。
 
偏屈と言えなくもない彼は純粋で、だからこそ彼を支える人が多くいたのかと。
鑑賞中はどういう間柄なのかわからなかった同居人マルグリット・ロングはピアニストなんですね。
シパ、イダ、ミシア、いずれも実在の人物なので、鑑賞後に調べるのもまた面白い。
 
オープニングではジャズやレゲエやヒップホップにアレンジされた“ボレロ”の映像が流れて冒頭からもうウキウキ。
明るい内容の作品ではないのに、音楽に魅了されて切なくも晴れやか。
後世に残した曲は決して多くはなくても、こうして誰もがその旋律を知る曲がある。
15分に一度、世界のどこかで何らかの“ボレロ”が演奏されているそうです。

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『劇場総集編 ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:』

『劇場総集編 ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:』
監督:斎藤圭一郎
声の出演:青山吉能,鈴代紗弓,水野朔,長谷川育美,内田真礼,千本木彩花他
 
TVアニメ化された頃から気になっていたものの、一度も観たことのないまま数年が経ち、
先月劇場版の前編『劇場総集編 ぼっち・ざ・ろっく! Re:』でお初の対面。
それが思っていた以上に楽しくて、ちょっとファンになりました。
楽しみにしていた後編を封切り日にイオンシネマ茨木にて鑑賞。
 
ほんとはギターヒーローなのに、相変わらず極度の人見知りで陰キャな女子高生ひとり。
それでも“結束バンド”のメンバーになってからは、以前とは違う毎日を感じていた。
しかし、夏休みの終わりが近づくにつれて気が重くなり、虚ろ。
 
明らかにおかしいひとりを見て、メンバーの虹夏、リョウ、郁代が心配していたところ、
虹夏の姉・星歌が鋭い指摘をする。「誰か、夏休み中にひとりを遊びに誘ったか」。
それぞれの夏休みを謳歌していた虹夏たちは、ひとりの夏休みには思いが至らずにいたのだ。
慌てたメンバー3人は、夏休みの思い出づくりにひとりを誘って海に出かける。
 
みんなと過ごせたおかげでなんとか2学期からも登校する気力が湧いたひとりは、
文化祭の2日目のライブに出演するバンドを募集中だと知り、
結束バンドとして演奏してみたいと考えるが、応募する勇気はなくて躊躇する。
そんなひとりの気持ちを知ってか知らでか、郁代が勝手に応募してしまい……。
 
序盤の悩めるひとりのシーンは、独りでいるのも好きな私には結構うざくもありました。
そんなに独りが嫌か、そんなに心配せんでも大丈夫やでと思ったりして。
だけどたぶん、独りでいることか皆といることか、どちらでも選択できるからこそ独りも好きと言える。
誰も友だちがいなくて、学校でも常にひとりぼっちだったら、独りが好きだなんて思えないかも。
 
結束バンドが文化祭に出演することになってからは音楽の話が一気に増え、
どうか文化祭が成功しますようにと願わずにはいられません。
このような作品で失敗するはずもないから、安心して観ていられますけれども、
ひとりのギターの弦が切れたときはどうなる!?と多少ドキドキしました。
 
カップ酒を4本空けてご来場のきくりさん、アル中ではないのかしら(笑)。
彼女を見るたび、私もほどほどにしようと思うのでした。
 
劇場版は一応これで終わりですね。
なんだか名残惜しい。いつまでも彼女たちを見ていたい。

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