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『本日公休』

『本日公休』(原題:本日公休)
監督:フー・ティエンユー
出演:ルー・シャオフェン,フー・モンボー,ファン・ジーヨウ,アニー・チェン,
   シー・ミンシュアイ,リン・ボーホン,チェン・ボーリン他
 
9月2度目の3連休に予定を詰め込みすぎなのがわかっていたので、
週明けの火曜日も前もって有休を申請し、朝ちょっとゆっくりすることに。
ところがふと映画の上映スケジュールを見ると、前週末に公開になったばかりの本作が1日2回の上映のみ。しかも朝イチと昼間。
どうしても観たかったので、8時すぎに家を出てテアトル梅田に行くべしだったのに、そんなに早起きできませんでした。
あきらめようと思ったけれど、9時すぎに出発すればシネマート心斎橋の上映に間に合うじゃあないか。
 
というわけで、まだ通勤ラッシュで渋滞気味の新御を走り抜け、なんとか本編開始前に到着。
台湾の俊英と言われるフー・ティエンユー監督による温かい作品です。
 
台中の下町で理髪店を営んで40年になる女性アールイ(ルー・シャオフェン)。
夫を亡くし、3人の子どもたちは独立して家を出ている。
 
都会の美容院に勤務する長女リン(ファン・ジーヨウ)はバツイチ。
車の修理工場を営むチュアン(フー・モンボー)と結婚して息子アンアンも授かったのに離婚。
次女シン(アニー・チェン)はスタイリストとして撮影現場でてんてこ舞い。
長男ナン(シー・ミンシュアイ)は近所に住んでいるものの、楽して儲けることばかり考えては失敗。
今は太陽光パネルで一儲けしようと実家への設置を母親に勧めるが、アールイは素っ気ない。
 
ある日、シンが実家に戻ると母親がいない。
表に「本日公休」の札を掛けて車で出かけたようだが、スマホを置き忘れている。
それを聞いてナンも実家にやってくるが、母親の居場所に心当たりなし。
ふたりして仕事中のリンに電話をかけると、弟妹両方からの連絡にリンは何事かと怒り出し……。
 
というのが冒頭のシーン。アールイの行動があきらかになったのちにまたこのシーンに戻ります。
 
序盤の、開店前から戸をがんがん叩いて駆け込んでくる老人とのやりとりでもう涙目。
「こんな朝早くからどうしたんですか」と尋ねるアールイに、
「亡くなった女房が夢に出てきて、あなたの髪がそんなに白くなっちゃったらあなただとわからないと言われた、
あの世で会ったときに女房に見つけてもらえるように、髪を染めてほしい」ですから。
 
さてさて、場面が変わると、アールイの商売の仕方がなんとも古くて娘たちは呆れてばかり。
電話帳を繰りながら、常連客ひとりひとりに連絡を取り、「そろそろ散髪する頃ですよ」。
勤務先の美容院で顧客の奪い合いに悩むリン曰く、女の客が面倒くさい。
男の客は一旦担当が決まればそのままを通すから、アールイは安泰らしく。
実際、アールイの店の客たちはみんないたって素直だし、客同士みんな仲良し。
散髪が終わるとその場でラーメンをすすっていたりして、どんなのどかやねんと思う(笑)。
 
リンの元夫チュアンがこのうえなくいい奴で、離婚後も孫を見せるために父子そろって散髪にやってきます。
アールイがリンとチュアンの復縁を願うのも当然だし、リンよりむしろチュアンを信頼している。
だから、子どもたちが誰も母親の行方を知らないというのに、チュアンだけは知っています。
 
チュアンが言うには、アールイは常連客だった歯医者の出張散髪に出かけていると。
歯医者宅に電話をしたらその娘が出て、父親は病床にあって散髪に行ける状態ではないと言う。
それを聞いたアールイは、出張散髪に行こうと決めるのです。
 
弟が長らくかよっていた美容院へ散髪に行きたいと言い、ひとりでは車の運転が心配だからと私が付き添い。
最期の散髪になるであろうことを覚悟していた弟のことを思い出すとやっぱり泣けてきます。
私は自分がお世話になっていた美容院には申し訳なくも失礼して、
あれからずっと、弟の髪を切ってくれていた美容師さんのところへかよっています。
 
商売のあり方、人としての心のあり方を考えさせられる作品でした。

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『トランスフォーマー/ONE』〈字幕版〉

『トランスフォーマー/ONE』(原題:Transformers One)
監督:ジョシュ・クーリー
声の出演:クリス・ヘムズワース,ブライアン・タイリー・ヘンリー,スカーレット・ヨハンソン,
     キーガン=マイケル・キー,スティーヴ・ブシェミ,ローレンス・フィッシュバーン,ジョン・ハム他
 
塚口サンサン劇場で『お隣さんはヒトラー?』を観たあと、北新地でひとりランチ。
私にアルコールを飲まないという選択肢はなく、またしても酔っぱらってTOHOシネマズ梅田へ。
 
実写版“トランスフォーマー”シリーズをプロデュースしてきたスティーヴン・スピルバーグマイケル・ベイが、
“トランスフォーマー”のはじまりの物語をCGアニメで描く本作もプロデュース。
監督は『トイ・ストーリー4』(2019)のジョシュ・クーリー。
この人、『インサイド・ヘッド』(2015)の脚本を担当されていた方なんですね。
 
仕事帰りに寄りやすい劇場では吹替版の上映しかありません。
オプティマスプライムのクリス・ヘムズワース、メガトロンのブライアン・タイリー・ヘンリー
アルファトライオンのローレンス・フィッシュバーン、センチネルプライムのジョン・ハムの声が聴きたくてまずは字幕版を観る。
 
と書いてはみたものの、シリーズを一通り観ているだけで熱狂的なファンとは言えないから、それぞれの名前をうろ覚え。
誰が味方で誰が敵かも観ているうちに思い出すだけ。
オプティマスプライムとメガトロンは親友だったのに、トランスフォームの力を手にしたことによりその関係が変化。
いかにして宿敵になったかを描いているのが本作。
 
酔っぱらいゆえ、案の定序盤爆睡した部分はあるものの、中盤以降に無事覚醒しました。
バンブルビーが気を失っている間もやかましいという台詞にはふきだしてしまいます。
これはしらふのときにぜひもう一度観たいと思う。次は吹替版にするか、もう一度字幕版か。
 
しかしいい加減、飲んで映画を観に行くのはやめたほうがよさそうな。
がら空きの劇場ならまだしも、これなんて小さめのシアター6で満席でしたから、少なくとも隣席の人には寝てるのバレてる?

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『お隣さんはヒトラー?』

『お隣さんはヒトラー?』(原題:My Neighbor Adolf)
監督:レオン・プルドフスキー
出演:デヴィッド・ヘイマン,ウド・キア,オリヴィア・シルハヴィ,キネレト・ペレド他
 
塚口サンサン劇場はロードショー作品を公開するかたわら、
こうしてちょっとだけ遅れて「あれ観たかったのよ」という作品も上映してくれるのがありがたい。
数カ月前に大阪市内で見逃していたイスラエル/ポーランド作品を鑑賞することができました。
 
ポーランド系ユダヤ人のマレク・ポルスキーは、ホロコーストで家族全員を失う。
ひとり生き延びた彼は、1960年、南米コロンビアの町外れの一軒家で暮らしている。
チェスを除けば、妻が好きだった黒いバラの手入れにしか興味が持てない。
 
ある日、長らく空き家だった隣家にドイツ人のヘルマン・ハルツォーグが越してくる。
その飼い犬がマレク宅に勝手に侵入して粗相したことに腹を立て、ヘルマンに文句を言いに行って呆然。
ヘルマンは戦前のチェス大会で見かけたアドルフ・ヒトラーと瓜二つだったのだ。
 
隣家の事務諸手続きをおこなうカルテンブルナー夫人はまるでゲシュタポの弁護士のようだし、
最近ニュースでアドルフ・アイヒマンが捕縛されたと言っていた。
隣家の住人は実はヒトラーで、身を隠すためにここに来たに違いないとマレクは考える。
 
さっそくイスラエル大使館へ乗り込んだマレクは、隣人は絶対にヒトラーだから捕まえろと主張。
しかし担当の情報局責任者は、ヒトラーは死亡していると言って取り合ってくれない。
ヘルマンがヒトラーである証拠を掴むため、マレクは隣人をひそかに調査しはじめるのだが……。
 
冒頭に映し出されるのは、1930年代初めのポルスキー一家の幸せそうな様子。
大家族が集まって、慣れないカメラに戸惑いながら記念撮影。
次に映るのはすっかり偏屈になったマレクがオンボロ一軒家でひとり過ごすところ。
 
ヒトラーは1945年に死んだと聞いても受け入れられないマレクは、
家族全員を奪ったヒトラーをとっ捕まえて償わせたい。
隣人がヒトラーであると証明することが彼の生き甲斐となります。
そのために、ヘルマンに絵を描かせたり字を書かせたりしようとする。
ところが、ヒトラーは嫌煙家で酒も飲まないはずだったのに、ヘルマンはそうじゃない。
あれれ違うのかなという思いがよぎるも、マレクとしては彼がヒトラーであってほしいわけです。
 
終盤に明らかになる事実。
ネタバレになりますが、ヘルマンはヒトラーのボディダブル(=影武者)でした。
ヒトラーと似ているというだけで徹底的に彼の真似をさせられ、なりきることを命じられる。
顔も表情も仕草も、言動のすべてをヒトラーのように。
 
戦争に翻弄されたのは自分だけではなかったとマレクは知ります。
しかし自分が大使館に乗り込んだせいで、やがてヘルマンが戦犯者として終われることに。
 
マレク役のデヴィッド・ヘイマン、ヘルマン役のウド・キア、どちらも凄くよかった。
別れが切ない。

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2024年9月に読んだ本

2024年9月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:3413ページ
ナイス数:932ナイス
■境界線 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
これ単独で読んでも理解に困ることはないけれど、『護られなかった者たちへ』を読んだうえで映画も観ていれば「シェアードユニバース」、とまでは言わないか。佐藤健が演じた利根が本作の五代と刑務所仲間だったと思うとニヤリとしてしまいます。いつもの七里さんよりドンデン返し度低めではあるものの、読み応えがある。名簿の売買に手を染めるに至った過去そのものが人生のドンデン返し。しかも悪いほうへの。笘篠(阿部寛)と蓮田(林遣都)のコンビを映像でも観たい。ただし前作の映画版のような「汚名を挽回」という台詞は無しでお願いします。
読了日:09月03日 著者:中山 七里
■愛するよりも愛されたい 令和言葉・奈良弁で訳した万葉集1
万葉集の時代の首都は奈良だったのだから、標準語は「奈良の言葉」のはずだ。というところからして、生まれも育ちも関西の私には面白い。意訳も意訳、だけど言いたいことはこうだったのだろうと思わされます。ストーカー並みの人もいれば、とんだナルシストっぷりを発揮している人、この変態め!と言いたくなる人、いろいろ。だけど結局、恋って今も昔も変わらないのねとも思う。「ワンチャン」なんて言葉が出てくる万葉集の訳はほかにない。速攻で読めるという点でもオススメです。大伴家持ってモテたんですねぇ。どんな色男だったのか見てみたい。
読了日:09月04日 著者:佐々木良
■緑の毒 (角川文庫)
著者を知ったのは『OUT』がTVドラマ化されたときだと記憶しています。それはそれは面白くて、主人公たちがノコギリで死体をギコギコぶった切るシーンは、長調なのに哀しげなテーマ曲の旋律と共に今も頭の中に蘇ります。本作はそのイメージのまんますぎる気がして、桐野さんってあれからひとつも歳をお取りではないのかと思うほど。「最低最悪の読み心地」という帯の言葉に、このゲス医者が逃げおおせる嫌ミスの如き結末も覚悟していましたが、桐野作品ではやっぱり女が強い。ひとりではどうにもならなくても皆で天罰を食らわせる。ナメんなよ。
読了日:09月08日 著者:桐野 夏生
■9割の医者が知らない 正しいアトピーの治し方
10年前に脱ステ脱保湿に挑戦し、完治したと言って良いと思います。ところがこのたび手指に湿疹再発。普通の石鹸しか使っていなかったのに、洒落たボディソープに手を出したせいでしょう。思わず何か塗りたくなるところ、当時の自分のブログ記事を読み返して「死んだほうがマシやと思ったぐらい過酷な体験をして乗り越えたんやから」と耐えています。で、ついつい脱軟を推奨する医師の本も読みたくなり。「死んだほうがマシやと思った」と書くたびに、一昨年がんで亡くなった弟に「死んだほうがマシなんてことはないわな」と心の中で謝っています。
読了日:09月11日 著者:藤澤重樹
■サクリファイス (新潮文庫)
読んだ本は、貸出希望者を一周したら譲渡希望者に進呈するのが常です。同著者の『みかんとひよどり』を差し上げた人が「好きだなぁと思ったら“ビストロ・パ・マル”シリーズの作家なんですね。道理で」と言うので、もしやそっちのみの書き手と思っているのではと不安になり(笑)、これを読んでもらおうと買い直したついでに、ほぼ15年ぶりに再読しました。本作をきっかけに自転車競技に興味が湧いたように記憶していたけれど、アニメ映画『ベルヴィル・ランデブー』が先ですね。今回再読して『疑惑のチャンピオン』ももう一度観たくなりました。
読了日:09月15日 著者:近藤 史恵
■くらのかみ (講談社文庫 む 81-10)
単行本の刊行から20年以上経って初の文庫化なのだそうです。「四人ゲーム」は数ヶ月前に観た映画『新・三茶のポルターガイスト』で知りました。モキュメンタリーだと思い込んで観た後にドキュメンタリーだと聞いて、え、マジ!? こんなんホンマにある!?とビビりました。その映像を思い出してしまう本作の冒頭シーン。けれど怖いのはそこだけで、子ども向けのファンタジーホラーらしく安心して読めます。親たちに降りかかりそうな災難の真相を子どもたちが解決しようと奮闘。何巻目かで中断したままの『ゴーストハント』をまた読みたくなった。
読了日:09月16日 著者:小野 不由美
■嗤う淑女 (実業之日本社文庫)
これまでに読んだ中山七里作品の中で最低最悪の読み心地。R-18+指定かと思うようなエロシーンが不愉快で、序盤に投げ出そうかと思ったほど。とはいうものの、途中で止められずにあっちゅうまに読めてしまうところが憎らしい。映像化されていることを知らず、さっきキャストを眺めてみたら、黒田大輔とか絶妙の配置ではないですか。美智留と恭子は死が二人を分かつまで一緒にいるものだと思っていたため、途中でドヒャー。と思ったらそのはるか斜め上を行く展開に。いや~、それはなんぼなんでも無理やと思うけど、次も読んでしまうやん(泣)。
読了日:09月17日 著者:中山 七里
■女神のサラダ (光文社文庫 た 51-2)
「言わなわからん」が信条です。察することは大事だし、言われなくてもわかりたい、わかってほしいとは思うけれど、わかるよわかれよというのは傲慢じゃないかと思ったりもします。ここに登場する人たちはみんな優しい。それがゆえに聞けない。聞かなくても察しているつもりだったけど、ひょっこり聞く機会がやってきたら、とんだ思い違いをしていたことに気づく瞬間がとてもいい。馬鈴薯とレモンの話が特に好きでした。アスパラガスとチーズも好き。『うさぎパン』のときから好きだった著者ですが、久しぶりに読んだらなんだか大人になっていた。
読了日:09月21日 著者:瀧羽麻子
■透明な螺旋 (文春文庫 ひ 13-14)
あいだに6人(6人目だから5人?)挟んだら世界中の人と繋がるという「六次の隔たり」を私は信じています。信じてはいるけれど、こんなに上手く繋がるわけはないと思わなくもない。思わなくもないのに、あるかもしれないと思わされるのが東野圭吾。ただ、無理に繋いだ感も憶えてしまうから、ミステリーとしてはちょっと物足りない。圧巻のリーダビリティを誇る東野圭吾と中山七里、たまたま文庫化新作2冊が同じような傾向でしんみり。ところで、これだけシリーズが続いていると、どうしても福山雅治のイメージを外して読むのは無理。実母役は誰?
読了日:09月23日 著者:東野 圭吾
■ショートケーキ。 (文春文庫 さ 49-5)
家に帰れば売るほど積読本があるのに、出先で読書に割ける時間を読み違えて、持って出た本を読みきってしまうことがあります。慌てて本屋に駆け込んで、帰宅するまでに読めそうな薄い本を探す。で、本書を買ったら、するする読めすぎて危うくこれも読みきってしまうところでした(笑)。ホールケーキへの執着を見せる女子、その女子に恋心を抱くケーキ屋のバイト店員、そしてその先輩店員および姉、さらには姉の後輩社員と、人間模様が楽しい連作短編。帰宅途中、コンビニで思わずまるごとバナナを買ってしまったのでした。だって絶対食べたくなる。
読了日:09月24日 著者:坂木 司
■極限団地: 一九六一 東京ハウス
イヤミスという言葉がいつからあり、誰が最初だったのか知りませんが、私の中ではやっぱり「元祖イヤミスの女王」といえばこの人です。当時みんながこぞって入居したがった団地なのに、トイレットペーパー騒動をはじめとしてなんだかよろしくないイメージもついて回る。阪本順治監督の『団地』(2015)を観たときも、藤山直美岸部一徳を取り巻く環境を少し恐ろしく感じたものでした。どんな暮らしであれ、晒される状況は怖い。そしてなんとか視聴率を取ろうとして煽る偽りのリアリティショーも怖い。この表紙の不気味さそのまんまの中身です。
読了日:09月26日 著者:真梨 幸子
■ふたたび嗤う淑女 (実業之日本社文庫)
第1弾ほどの生々しさはないものの、彼女に縋れば全員陰惨な死を迎えるところが恐ろしい。美しさを表現する言葉が第1弾とは異なっていて、そこまでの美貌を感じさせないゆえ別人だろうと思っていたらやはり。七里作品のダークヒーローは嫌いになれないものだけど、このダークヒロインはまだまだ好きになれず。人をさんざん煽るだけ煽って最後にどん底へ叩き落とす。まぁ彼女の依頼人たちにも同情はできません。そんなにオイシイ話が転がっているわけないっちゅうの。ネトフリで『地面師たち』を全話一気に観た後だったから、より面白く読めました。
読了日:09月30日 著者:中山 七里

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『映画 ギヴン 海へ』

『映画 ギヴン 海へ』
監督:橋本能理子
声の出演:矢野奨吾,内田雄馬,中澤まさとも,江口拓也,今井文也,坂泰斗他
 
前述の『あの人が消えた』の次に、同じくTOHOシネマズ西宮にて。
 
これも“五等分の花嫁”同様に、なんだかわからずに観ている劇場版アニメですが、
アニメとはいえ全員イケメンだから嬉しい。
 
『映画 ギヴン』(2020)の続編として製作された2部作の前編が『映画 ギヴン 柊mix』でした。
本作は後編にしてシリーズ完結編。2,500円払って特別映像付きを鑑賞しました。
特別映像って何かしらと思ったら、声優陣のインタビュー映像が30分ほど収録されています。
これが本編上映前に付いていて、声優たちが本作への思いを語っているのを観ることができます。
 
劇場版しか観ていないのだから、登場人物の名前すら覚えていられません。
春夏秋冬いずれかの字が入っていたことだけ思い出す。
メインは真冬で、そうそう、真冬の誰か近しい人が亡くなった過去があるのでしたよね。
そんな真冬が今は立夏のことが好きらしい。
 
前編でフェス出場をかけたコンテストに落ちた“ギヴン”でしたが、メジャーデビューへの誘いを受けます。
メンバーたちはそれを前向きに捉えるなか、真冬だけは自分がどうしてよいのかわからずにいましたが、
立夏がサポートギターとして参加するバンド“syh”のライブに行き、やはり歌いたい、音楽をやりたいと思う。
 
なにしろ私は本作とのつきあいが浅いから、感慨深いところまでは行きません。
でも演奏される歌もとてもよくて、後追いしてみたいアニメではあります。
突然ボーイズラブモードになるのにはまだ慣れず、観ていてちょっと恥ずかしくなるけれど。(^^;

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