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『ゼンブ・オブ・トーキョー』

『ゼンブ・オブ・トーキョー』
監督:熊切和嘉
出演:正源司陽子,渡辺莉奈,藤嶌果歩,石塚瑶季,小西夏菜実,竹内希来里,平尾帆夏,
   平岡海月,清水理央,宮地すみれ,山下葉留花,小坂菜緒,真飛聖,八嶋智人他
 
前述の4回目の『JUNG KOOK: I AM STILL』の後、同じくTOHOシネマズ伊丹にて。
 
メインキャストは日向坂46の4期生11人。
こんな青春アイドルムービーを撮ったのが熊切和嘉監督だというのですから、ちょっと笑う。
 
日向坂46のメンバーの誰の名前も知らないし、顔もわかりません。
みんな可愛いけど、めっちゃ可愛いというよりはその辺に居そうに思えなくもない。
そこがいいんでしょうね。
 
予告編を観る限りでは、修学旅行の自由時間、5人がパラレルワールドに行っちゃったファンタジー系。
でもまったくそうではなくて、現実的な話でした。
 
修学旅行で東京にやってきた女子高生たち。
5人1組となったグループの班長を務めるのは池園優里香(正源司陽子)。
自由時間に東京の名所全部を巡る計画を立て、決行する気満々。
しかし、目的地が休園していたり行列ができていたりで予定が狂う。
 
優里香の計画に一応は乗る気を見せていたほかの4人は、実はそれぞれやりたいことがあった。
桐井智紗(渡辺莉奈)は憧れのアイドル有川凛(小坂菜緒)に会うべくオーディション会場へ。
羽川恵(藤嶌果歩)は片想いの相手の後をつけて、できれば偶然を装って話しかけたい。
説田詩央里(石塚瑶季)は別のグループの生徒と落ち合い、今日発売の推しのTシャツをゲットしたい。
枡谷綾乃(小西夏菜実)はもともと東京から引っ越してきたから、いまさら東京名所巡りだなんて。
 
そこで4人は優里香から離れられるように画策し、詩央里が各自好きなものを食べに行こうと提案。
小一時間が過ぎた頃に再び橋のたもとで集合ということで優里香も渋々承知する。
 
約束の時間になり、橋に戻ってきた優里香。しかし4人は戻ってこない。
LINEしてみると、それぞれ戻ってきているのに誰もいないよとの返事。
パラレルワールドに入り込んでしまったのかと優里香は考えるが、会えないものは仕方なし。
それぞれが思いのままに過ごすことになるのだが……。
 
優里香は最初結構うざい。みんなが逃げ出したくなるのがわかるほどの仕切り屋。
それにしたって、事前に相談したときは全員納得していたのですから、ずるいといえばずるい。
 
可笑しいのは、みんなが優里香を避けて行動しているのに、行く先々に優里香が現れること。
彼女はひとりでもともとの自分の計画どおりに巡っているだけなのですが、
恵が想い人に声をかけようとすると優里香が彼と話していたり、
綾乃が洒落たカフェに入店すると、トイレに行っている隙に優里香もやってきたり。
 
そもそも綾乃は東京では友人と共に筋金入りのオタクだったけど、
今はそれをひた隠しにして「東京から来たクールビューティー」を気取っています。
クールビューティーに憧れる花里深雪(平尾帆夏)が勝手についてきて困っていると、
東京時代のオタク仲間・満武夢華(平岡海月)とバッタリ出会い、さらに困る。
 
最後は優里香が救いの神になってめでたしめでたし。
彼女もバカではなくて、パラレルワールドなんかじゃなく、
みんなに自分の希望を押し付けすぎて逃げられたことがわかっています。
 
キャストの中で知っていたのは小坂菜緒と、真飛聖(=タクシー運転手役)と八嶋智人(=教師役)だけ。
私のように日向坂46を誰ひとりとして知らない者が観る作品ではないと思うけれど、意外と楽しませてもらいました。
 
若いって素晴らしい。

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4回目の『JUNG KOOK: I AM STILL』

すっかり好きになってしまって4回目の『JUNG KOOK: I AM STILL』
いったいファンにはどの年齢層が多いのか、上映は朝や昼間の時間帯が多い。
TOHOシネマズ伊丹で1日だけ18時過ぎの回があるのを見つけて参上。
 
今回も3回目と同じく“Party Edition”で、発声OKの応援上映の回。
伊丹ではまもなく上映が終了するからか、まぁまぁの客入りだけど、
皆さん照れがあるようで、声出しも拍手もいっさい無し。
私は1回目の鑑賞以来ジョングクのソロアルバム『Golden』を聴き倒しているため、
“Seven”をはじめとする何曲かは口ずさめる程度になっています。
みんなが歌うなら一緒に歌いたいところ、ごくごく小声で歌ってみる。
 
いまさら書くこともないですが、1回目に観たときから驚いていたことを書き忘れていました。
喉の痛みを訴えるジョングクを観る女医の服がプリント柄のワンピースなんです。
医者といえば白衣。そうでなくても無地の服だと思っていたのに何それ。しかもノースリーブ。
かなり衝撃的でした。
 
どうしましょかね、このハマりよう。
「ジョングクさん、そろそろ韓国へ帰ってください」という台詞がありましたが、
ジョングクさん、そろそろ上映を終了してくれないとまた追っかけちゃいそうで困ります。(^^;

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『八犬伝』

『八犬伝』
監督:曽利文彦
出演:役所広司,内野聖陽,土屋太鳳,渡邊圭祐,鈴木仁,板垣李光人,水上恒司,松岡広大,
   佳久創,藤岡真威人,上杉柊平,河合優実,栗山千明,小木茂光,丸山智己,真飛聖,
   忍成修吾,塩野瑛久,神尾佑,磯村勇斗,大貫勇輔,立川談春,黒木華,寺島しのぶ他
 
イオンシネマ茨木にて、前述の『トラップ』の後に。
 
原作は言わなくてもわかる、滝沢馬琴の古典『南総里見八犬伝』を下敷きにした山田風太郎の同名伝記小説。
監督は『ピンポン』(2002)が懐かしい、“鋼の錬金術師”シリーズの曽利文彦。
 
人気作家・滝沢(曲亭)馬琴(役所広司)は、『八犬伝』の物語を書こうとしている。
それは、里見家の呪いを解くため、8つの珠に引き寄せられた8人の剣士たちが戦いに挑む物語。
友人の浮世絵師・葛飾北斎(内野聖陽)に取っかかりを話して聴かせると、その面白さに驚く。
挿画を北斎に頼みたいのに、北斎はその場で描いた絵を破いてしまい、絵は若い者に任せよと言う。
北斎は決して絵をくれはしないが、彼の絵をひとたび見ればイマジネーションが湧き、馬琴の筆が進む。
 
長期連載が始まり、次に行く前に必ず北斎に話してみせる馬琴。
『八犬伝』は巷で大人気となるが、馬琴の目に異変が起き、徐々に見えなくなる。
医者になった自慢の息子・鎮五郎(磯村勇斗)も体調を崩し、馬琴の代筆も叶わず。
続いて妻・お百(寺島しのぶ)までもが病に伏してしまう。
 
『八犬伝』の完成は無理かと思われたとき、娘(嫡子の嫁)・お路(黒木華)が自分に書かせてほしいと言い出す。
しかしお路は無学。文字など書けるはずもなく……。
 
本作は上記の「現実」の場面と、馬琴が描く「虚構」の場面の2本立てで進行します。
 
8人の剣士を演じるのは、渡邊圭祐鈴木仁板垣李光人水上恒司松岡広大、佳久創、藤岡真威人、上杉柊平
里見家を呪う玉梓役が栗山千明。呪いを解くための珠を授ける伏姫役が土屋太鳳
ヒロイン的な役目の浜路を河合優実が演じています。
馬琴と北斎が芝居を観に行けば、そこには中村獅童尾上右近が舞台にいて。
その芝居を書いた劇作家・鶴屋南北を演じるのは立川談春。渡辺崋山役の大貫勇輔がよかった。
 
考えてみれば玉梓も気の毒ですよねぇ。
一旦首を斬られかけて、やっぱり斬るのやめとくわと言われて、結局斬られるって。
優柔不断な男のせいで死に至ったら、恨まずにはいられないでしょう。
 
なかなかダイナミックで、時代劇が苦手でも楽しめそうな時代劇エンターテインメントでした。
ちょっと風呂敷を広げ過ぎな感があるのは否めないけれど、キャストを楽しめばいいと思います。
 
『八犬伝』と聞くと、反射的に昔NHKで放送されていた『新八犬伝』の曲を歌ってしまう。
「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌 いざとなったら玉を出せ 力のあふれる不思議な玉を」、ヤーッ♪

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『トラップ』

『トラップ』(原題:Trap)
監督:M・ナイト・シャマラン
出演:ジョシュ・ハートネット,アリエル・ドノヒュー,サレカ・ナイト・シャマラン,ヘイリー・ミルズ,
   アリソン・ピル,ジョナサン・ラングドン,マーク・バコルコル,マーニー・マクフェイル,キッド・カディ他
 
イオンシネマ茨木にて。
 
M・ナイト・シャマラン監督の新作のわりに宣伝が少なくないですか。
客を動員する気がないのかしらと思ったけれど、本国アメリカでの公開時はそれなりに集客した様子で、
 
消防士の職に就くクーパーは、学校で同級生からいじめを受けている長女ライリーを連れて、
彼女の憧れである世界的ポップスター、レディ・レイブンのコンサートへ。
まさかのプラチナチケットをゲットしてくれた父親にライリーは感謝の気持ちでいっぱい。
 
アリーナ席に着いて興奮しまくりのライリーだが、クーパーは会場の異変が気になる。
グッズ売り場の販売スタッフ、ジェイミーと親しくなり、それとなく何があったのかを聞き出すと、
何年も前から世間を震撼させている連続殺人鬼“ブッチャー”が会場に来ているらしく、
この場で必ず逮捕すべく、FBIの優秀なプロファイラーが怪しい客を探しているところだという。
 
実はクーパーこそがそのブッチャー。
真っ当な人間で良き父親にしか見えない彼は、今この瞬間も隠れ家に監禁中の男性を遠隔操作で殺そうとしている。
ジェイミーによれば、一般客が勝手に出られないようにすべての出入り口が封鎖されている。
なんとか脱出しようとクーパーは画策するのだが……。
 
ジョシュ・ハートネットがこんなイカれた役ですか。
タイトルの“トラップ”って、クーパーが罠にはまって殺人犯の濡れ衣を着せられるのだろうと思っていたら、
めちゃくちゃアタマのおかしい快楽犯ではないですか。
 
レディ・レイブンを演じるのはシャマラン監督の娘サレカ・ナイト・シャマラン。
父親と同じく映画監督となる道を選んだイシャナ・ナイト・シャマランとは姉妹ですね。
イシャナの姉サレカは女優でありシンガーソングライターでもある。
劇中の歌の大半は彼女自身が作り、彼女が歌っています。上手い。カリスマ性もありそう。
 
“トラップ”の意味するところがわかるのは終盤になってから。
なぜ彼がコンサート会場に行くことがバレてしまったのか。そこにトラップを仕掛けた人がいるのです。
 
ハッピーエンドではないし、かなり嫌な終わり方だけど、
エンドロール途中でジョナサン・ラングドン演じるジェイミーがちょっと笑わせてくれます。
 
今回はおとなしくしていられなかったのか、シャマラン監督がわかりやすく出演
コンサート会場にいるスタッフで、レディ・レイブンの親戚という役柄で登場しています。
 
しかしこんな父親がいたら、子どもたちが気の毒。
ライリーなんて、せっかくレディ・レイブンのステージに上げてもらって夢気分だったのに、
もう二度と学校に行けないじゃあないか。もっと酷くいじめられるに決まっている。

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『ヴェノム:ザ・ラストダンス』

『ヴェノム:ザ・ラストダンス』(原題:Venom: The Last Dance)
監督:ケリー・マーセル
出演:トム・ハーディ,キウェテル・イジョフォー,ジュノー・テンプル,リス・エヴァンス,
   アラナ・ユーバック,ペギー・ルー,スティーヴン・グレアム,アンディ・サーキス他
 
先月末の先行上映期間中、休日出勤帰りにレイトショーにてIMAX版を鑑賞。
 
第1弾の『ヴェノム』(2018)、第2弾の『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(2021)、どちらも面白く観ました。
この間、トム・ハーディってエディ・ブロック役以外に出演した作品ってあったっけと頭をひねる。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)にもエディとしての出演でしたしね。
と思って調べてみたら、『ザ・バイクライダーズ』(2023)という作品があるようですが、公開は今月末らしい。
あ、そういえば『カポネ』(2020)に出ていましたね。
でもアル・カポネよりも断然エディ・ブロックのイメージが強くて。
『チャイルド44 森に消えた子供たち』(2014)の頃はもっといろんな役を演じていたと思うのですけれど。
今は首の太いガニ股の彼しか思い浮かばない(笑)。
 
さて、本作を観る人は皆さんご存じかと思いますが、
トム・ハーディ演じるエディ・ブロックは、何の因果か地球外生命体“シンビオート”に寄生されます。
ヴェノムと名乗るそれはいたって凶暴で、人間の脳味噌を喰らう生き物。
宿主の意思に関係なく自分が出たいタイミングでヴェノムは登場するから、
エディはコントロールできずに大変な事態が生じます。
 
おかげでニューヨーク市警のマリガンが事件に巻き込まれて死亡。
エディは警官殺しとして追われる一方、シンビオートの中でヴェノムだけが有する能力があるらしく、
シンビオートの創造主“ヌル”が手下を使ってヴェノムを捕らえようとします。
 
ほとんどの時間が逃げるエディとヴェノムに費やされるわけですが、映画ネタがいっぱい。
『テルマ&ルイーズ』(1991)だったり、『レインマン』(1988)だったり、
「俺はトム・クルーズか」てな台詞にはヴェノムが「トム・クルーズなら泣き叫ばない」と応じたり。
また、馬に取り憑いたヴェノムに引きずられるようにエディが走らさせるシーンでは
クイーン“Don’t Stop Me Now”がかかってものすごく可笑しい。
 
エイリアンを一目見たい一家の主をリス・エヴァンスが演じていたり、
ペギー・ルー演じる行きつけのコンビニのおばちゃんチェンが富豪になっていたり、
エディとヴェノムの捕獲に躍起になる軍人役をキウェテル・イジョフォーが演じていたりと、キャストも楽しい。
 
こんなにもヴェノムの見た目は気持ち悪いのに、見慣れたのか愛着が湧き、
エディとの別れが近づくととても寂しく切ない気持ちになりました。
これで終わりだと思っていましたけれど、寝そうになるほど長い長いエンドロールの後にゴ○○リ登場。
えっ、まだ続編があるんですか。

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