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『市民捜査官ドッキ』

『市民捜査官ドッキ』(英題:Citizen of a Kind)
監督:パク・ヨンジュ
出演:ラ・ミラン,コンミョン,ヨム・ヘラン,チャン・ユンジュ,アン・ウンジン,
   イ・ジュスン,ソンヒョク,キム・ユルホ,パク・ビョンウン,イ・ムセン,他
 
アメ村のビッグステップ4階で18年間営業していたシネマート心斎橋が10月末に閉館。
大阪で韓国作品を多く上映してくれる劇場といえばここでした。
 
そうと知らなかった頃、ロビーに入ると女性客でごった返していることがあり、
何事かと思ったらチャン・グンソク主演の映画の公開日だったらしく。
チャン・グンソクが誰かも知らなかった私は、そんなに人気がある人なの!?と驚いたおぼえがあります。
また、オッサン客で混み合っていた日はドニー・イェン主演の“イップ・マン”シリーズ何作目かの公開日でした。
『1987、ある闘いの真実』(2017)を観たときは立ち見まで出ていたのを思い出します。
 
そんなふうだったから、シネマート心斎橋がテアトルグループ傘下となったときにまず驚きました。
だけど、映画業界の事情なんて私は知る由もないし、客はよく入っているから潰れることはないよねって。
ところが今夏に10月閉館のニュースが流れてきてショックを受ける。
 
と、とても寂しい思いをしていたら、12月13日にキノシネマ心斎橋として新装オープン。
ロビーや客席は当然綺麗になっていますが、トイレの扉を開けると便器はそのままでなんか嬉しい(笑)。
思えばシネマート心斎橋の前はパラダイスシネマ、そしてパラダイススクエアの時代もあったわけで、これが4代目。
経営者が木下グループに替わり、今後どうなるのかわかりませんが、
少なくとも映画のラインナップはこれまでを踏襲しているように見えます。
 
というわけで、キノシネマ心斎橋にて記念すべき初めての鑑賞は本作を。
2016年に起きた実話を基にしたフィクションで、めちゃめちゃ面白いです。
 
幼い娘と息子を抱えるシングルマザーのドッキはクリーニング店を経営していたが火事に遭う。
店も家も失い、保険は利かず、何もかも焼けて無一文に。
融資を受けようと銀行に相談に行くも取り合ってもらえず、途方に暮れていたところ、
銀行員ソンを名乗る男性から融資を受けられる方法があるとの電話を受ける。
藁にもすがる思いで今後の手はずを聞いて従っていたところ、途中から連絡が途絶えてしまう。
 
銀行に乗り込み、ソンを出してくれと言うと、そこに現れたのは女性銀行員。
男性のソンはいない、お客様に送金を依頼することはないと聞き、振り込め詐欺に遭ったことに気づく。
手付金だ手数料だ、書類の準備に金がかかるなどと言われて振り込んだ総額は3200万ウォン(約340万円)。
警察に駆け込むと、刑事のパクが一応は話を聴いてくれたものの、
追跡は無理だから高い授業料だと思ってあきらめるように言われただけ。
 
このまま泣き寝入りするわけにはいかない。
絶対に金を取り返すと誓うドッキのもとへある日あのソンから電話がかかってくる。
軟禁状態に置かれていると言うソンは、ドッキに通報を頼むが、
ソン自身、どこに連れて来られているのかわからないらしく……。
 
ドッキ役にラ・ミラン、ソンことジェミン役に『エクストリーム・ジョブ』(2019)のコンミョン。←カワイイ。
ドッキの友人で共に犯人を追跡するはめになるボンリムには、見るだけでワラけるヨム・ヘラン
同じく友人のスクジャ役にチャン・ユンジュ。ボンリムの妹エリム役にアン・ウンジン。←カワイイ。
刑事パクを演じているのがパク・ビョンウンと、楽しいこと間違いなしのキャスト。
 
警察は何億円規模かの詐欺事件を追っているから、ドッキの340万円はどうでもいい。
だけど子どもたちを保育園に預けるお金もなくてパート先のロッカー室で寝泊まりするドッキは、
虐待を疑われて子どもたちを連れて行かれてしまって、とても諦められる金額ではありません。
 
ジェミンはジェミンで本当はいい奴。ちょっと楽して稼ごうと思ったら、こんなことになってしまった。
携帯も金もすべて取り上げられて錠の付いた牢屋のような部屋に同様の若者たちと軟禁され、
もしも逃げ出そうとすれば拷問は当然。殺されてしまった者がいることも知っています。
やってくる若者は最初は旅行気分なんですね。地獄が待っているとも知らずに次々とやってくる。
 
世間でも話題の振り込め詐欺の組織ってどうなっているのかと思ったら、こういうことなのか。
元締めを捕まえるために青島まで行ったドッキさんのモデル、ちゃんといらっしゃるそうで、凄いです。
 
とても楽しいサスペンスコメディ。オススメです。

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『ラブ・アクチュアリー』【4Kデジタルリマスター】

友人夫婦とNGK→晩ごはん→まっすぐ帰ってもよかったけれど、せっかく午後休を取ってなんばまで出てきていたので、
友人夫婦と別れた後、なんばパークスシネマにも寄って映画をせめて1本だけは観ることにしました。
何本か選択肢があったところ、『ラブ・アクチュアリー』の4Kデジタルリマスター版に決定。
日本公開20周年を記念してこのたびの公開に至ったようです。
 
DVDも持っているのですが、劇場で観たのちに買ったことに満足して家では一度も観ていません。
好きだったからこそ買ったにもかかわらず、話の内容をほぼ覚えていないとは。(^^;
 
落ちぶれたロック歌手を演じるのはビル・ナイ
かつてのヒット曲をクリスマス仕様にしただけの新曲を歌わされるのが面白くない。
生放送で放送禁止用語も叫びまくって、長いつきあいのマネージャーはハラハラドキドキ。
 
ヒュー・グラントが演じるのはまだ若い英国首相。
独身だから別に誰とつきあおうが問題はないけれど、自分の担当になった秘書ナタリーに恋をする。
出演していることを忘れていましたが、いけ好かない米国大統領役でビリー・ボブ・ソーントンが。
 
英国首相の妹役はエマ・トンプソンで、彼女の夫役がアラン・リックマン
会社社長の夫は、女性新人社員に色目を使われ、まんざらでもない様子。
それに気づいた妻から釘を刺されたのに、ふらふら浮気してしまいそうになります。
 
妻を亡くしたばかりの男を演じるのはリーアム・ニーソン
妻の連れ子とふたりきりの生活を送ることになり、どうすればいいか戸惑っています。
部屋にこもりっきりの小学生の息子は母親がいないことを悲しんでいるのかと思いきや、
片想いをしている相手がいて、そのせいで悩んでいると言う。
 
と、挙げればキリがないほどたくさんの登場人物による群像劇です。
 
この20年の間にこの世を去ってしまった人もいます。
たとえばアラン・リックマン。70歳にもならないうちに死んじゃいましたもんね。
逆に、リーアム・ニーソンの義理の息子を演じたトーマス・ブロディ=サングスターはもう34歳。
昨年には結婚して、俳優としての道も歩み続けています。
 
恋人が自分の弟と浮気している場面に出くわしてしまった作家の役を演じたのはコリン・ファースでした。
彼が避暑に訪れた地で恋に落ちた相手はメイドのポルトガル人女性。
ふたりとも相手の母国語を学ぶ様子は微笑ましいものだけど、2週間かそこらで語学マスターって、無理はないか。
 
親友の結婚相手キーラ・ナイトレイへの想いを隠す男性役のアンドリュー・リンカーンがよかったですね。
デザイン会社に勤める女性役のローラ・リニーの同僚を演じるロドリゴ・サントロがイケメンすぎ。
ポルノ映画の男優と女優を演じるマーティン・フリーマンとジョアンナ・ペイジもよかったなぁ。
 
と、2度目の今回もまたあらすじを全部書いてしまいそうな勢いです。
こういう作品を観ると、本当に幸せな気持ちになる。リチャード・カーティス監督、ありがとう!

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『モアナと伝説の海2』〈字幕版〉

『モアナと伝説の海2』(原題:Moana 2)
監督:デヴィッド・G・デリック・Jr.
声の出演:アウリイ・クラヴァーリョ,ドウェイン・ジョンソン,フアラライ・チュン,ローズ・マタフェオ,
     デヴィッド・フェイン,アウィマイ・フレイザー,カリージ・ランバート=ツダ,
     テムエラ・モリソン,ニコール・シャージンガー,レイチェル・ハウス,アラン・テュディック他
 
イオンシネマ茨木にて。
 
けれど今回はどの劇場もありがたいことに字幕版の上映が多め。
アニメであっても洋画は字幕で観る派だから、とても嬉しい。
いずれ吹替版を観るかもしれなくても、まずは字幕版を観たいです。
 
『モアナと伝説の海』(2016)の3年後という舞台設定だそうですが、
実際のところは2017年春の公開から8年経とうとしています。
数年でも前作の内容を覚えていられないのに、8年も経ったら詳細まで覚えていられるわけがない。
私が覚えていたのは、半神半人マウイの声をドウェイン・ジョンソンが担当していたということだけ。
ま、それだけが目的で観に行っているところはあるのですけれど。
 
すっかり成長したモアナがいるのはどこの島なのでしょうか。島の人気者のようです。
で、もともといたモトゥヌイ島はナロとかいう奴に呪いをかけられて沈んだらしい。
今いる島以外にも島があって、そこで暮らす人々がいるはずだと、モアナは探しに行くことを決意。
 
モアナの旅に同行することになったのは、マウイファンで伝説オタクのモニ、ぶっ飛んだ船大工のロト。
気難しい老人ケレはモアナに上手く乗せられて料理人として仲間入り。
そして、豚のプアとニワトリのヘイヘイがモアナと共に出発します。
途中出会うちっちゃなココナッツおばけからもひとりが帯同。うん、まるで“桃太郎”。
 
ディズニーに思い入れはないため、ハードルも下がっていました。
『インサイド・ヘッド2』のようにどうにも好きになれない可能性もありましたから。
そう思えばまぁまぁ。
吹替版の予告編を観て嫌気が差していたことを思えば、じゅうぶんに楽しめました。
 
マウイってこんなにオバハンみたいな風貌でしたっけ。(^^;
もっとカッコイイおじさんのように記憶していたのは大きな間違い。
でもやっぱりドウェイン・ジョンソンの声は嬉しいですね。
 
「道は必ずほかにある」というのもいい言葉です。
なんでもそうですけど、あきらめない気持ちは大事だなぁ。

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『ホワイトバード はじまりのワンダー』

『ホワイトバード はじまりのワンダー』(原題:White Bird)
監督:マーク・フォースター
出演:アリエラ・グレイザー,オーランド・シュワート,ブライス・ガイザー,ジリアン・アンダーソン,ヘレン・ミレン他
 
21:40からの上映で終了は23:55。昨日も書きましたが、駐車料金1円もかからないTOHOシネマズ西宮、スバラシイ。
 
『ワンダー 君は太陽』(2017)と原作者が同じというだけで「はじまりのワンダー」なんていう副題を付けなくても。
と思っていましたが、同作でいじめっ子として登場したジュリアンに焦点を当てた物語とのこと。
確かに「もうひとつのワンダー」、「はじまりのワンダー」ですね。失礼しました。
 
過去に観た映画のうち、いちばん好きな邦題は何かと聞かれたとしたら、
すぐに思いつくのはこのマーク・フォースター監督の『君のためなら千回でも』(2007)です。
それを思えばこの邦題は原題そのまんまだけど、とても好きな作品になりました。
 
同級生をいじめたせいで退学処分になり、転校を余儀なくされた男子ジュリアン。
新しい学校ではとにかく目立たないようにするため、人に優しくもしなければ冷たくもしない、深入りしないと決めている。
 
学校から帰ると両親は不在だったが、パリ在住の祖母で高名な画家でもあるサラが来ていた。
自分がいじめっ子だったことを認めたくないジュリアンは、事情を知っているサラにも「退学」という言葉は使わない。
普通でいるように、人には深入りしないように決めていると言うジュリアンに、サラは自分の過去の話を始めて……。
 
ヘレン・ミレン演じるサラは、少女時代を両親と共にナチス占領下のフランスで過ごしていました。
少女時代のサラを演じているのはアリエラ・グレイザー。これがデビュー作のようです。
サラが暮らす村は自由地区だったはずなのに、次第にユダヤ人の取り締まりが強くなり、サラ一家も命の危険にさらされます。
 
ある日、ユダヤ人の児童を探しに来たナチス。心ある兵士が逃がしてくれようとするけれど失敗。
十数名が捉えられますが、サラだけがなんとか逃げて隠れていたところへ、同級生ジュリアンがやってきます。
ジュリアンはポリオに罹ったせいで片足が不自由。
松葉杖を突きながら下水道を通って6km、サラを自宅の納屋へと案内するのでした。
 
親の仕事を揶揄されたり、足のことを笑われたりしていじめられっ子だったジュリアン。けれどとても聡明で心優しい。
彼の両親であるボーミエ夫妻もまた同様で、息子が連れてきた見ず知らずの少女サラを匿います。
隣家の夫婦がナチスと通じているらしいからとサラは納屋から一歩も出られません。
そんな状況ではあるけれど、ボーミエ一家は温かい食事と清潔な衣類を提供し、サラの誕生日にはケーキを焼いて一緒に祝ってくれる。
 
救いのない時代にも良心を持つ人は存在する。
隣家の夫婦のことがわかるシーンは良い意味で衝撃的で、涙がこぼれました。
 
冒頭のジュリアンが自分の名前の由来を持つジュリアンの話を聴けば心に響くものがある。
とても素敵な「もうひとつのワンダー」でした。

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『銀魂オンシアター2D 金魂篇』

『銀魂オンシアター2D 金魂篇』
監督:藤田陽一
声の出演:杉田智和,阪口大助,釘宮理恵,ゆきのさつき,南央美,島田敏,高橋美佳子他
 
TOHOシネマズ西宮にて5本ハシゴの4本目。
そろそろ酒も抜けてきた頃。スルーしかけていた作品だけど、本目と5本目の間を埋めるのはこれしかなく。
 
“銀魂”も劇場版しか観たことがないんです。
だから、毎回劇場版を観るたびに、おおっ、これがエリザベスか!とかサダハルか!と思う(笑)。
「オンシアター2D」とはどういうことかもわからず、観終わった今もわかりません。
だからまたまた本作を観ただけの理解であらすじを書きます。
 
しばらく不在にしていた坂田銀時が“万屋銀ちゃん”に戻ってみると、
看板は“万屋金ちゃん”に変わり、新八も神楽も銀時を初めて見るような態度で客として扱う。
どうなっているのだと思っていると、主人を名乗って坂田金時なる男が現れる。
 
見た目も着るものも銀時に瓜二つだが、天パーの銀時に対して金時はストパー。
何でも解決する万屋のうえに、金回りもよくて借金なし。町の人々から絶大な信頼を置かれている様子。
誰も銀時のことを知らず、DVD60巻の主人公もなぜか丸ごと金時に変わっていた。
 
実は金時はからくり人形。
新八と神楽が銀時の弱点短所をすべてクリアしたからくり人形の製作をからくり屋に依頼。
その結果、できあがったのが金時なのだが、金時は人々の記憶をすべて塗り替えていたのだ。
こうしてみんなから忘れ去られた銀時は……。
 
何も知らずに観たわりには、話についていけないこともなくてまぁまぁ楽しめました。
けど、エンドロールが終わったと思うとまた始まる話にちょっと引き気味。
え、まだあるん、いつまであるん、もうええからはよ終わって、と心の中で願いました。
 
来年2月にはまた別のなんたら篇があるそうなんですが、それは観に行くかどうか迷うなぁ。
サダハルのことは気になるけれど。

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