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『映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』

『映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』
監督:中田秀夫
出演:天海祐希,大橋和也,伊原六花,平澤宏々路,伊礼姫奈,白山乃愛,番家天嵩,
   今濱夕輝乃,山本未來,渡邊圭祐,田中里衣,じろう,上白石萌音他
 
前述の『クレイヴン・ザ・ハンター』の次に、同じくTOHOシネマズ伊丹にて。
 
廣嶋玲子作、jyajya画の人気児童書“ふしぎ駄菓子屋 銭天堂”シリーズを中田秀夫監督が実写映画化。
 
小学5年生のクラス担任となった新米教師・等々力小太郎(大橋和也)は、
児童の間で“銭天堂”という駄菓子屋が噂になっていることを知る。
 
願い事を携えて銭天堂へ行くと、店主・紅子(天海祐希)が最適な駄菓子を選んでくれるらしい。
たとえば、女子にモテたい、勉強しなくても勉強できるようになりたい、など。
実際、銭天堂で買った菓子を食べた児童たちは願いが叶ったが、
菓子の使い方を間違えるととんでもないことが起こるようで……。
 
小太郎が想いを寄せる後輩・相田陽子(伊原六花)は念願の出版社に就職したものの、
希望とは異なるファッション雑誌編集部に配属となり、おしゃれのセンスがなくて悩んでいる。
小太郎の妹・まどか(平澤宏々路)は美大進学を目指しているけれど、最近上手く描けない。
そればかりか、やはり美大を目指す親友・如月百合子(伊礼姫奈)が急に上手くなったうえに意地悪に。
 
紅子は願いが叶うようにはしてくれるけれど、その後はその人次第。
上手く行かなくなったときに楽をしようとすれば、たたりめ堂の店主・よどみ(上白石萌音)に狙われます。
 
まどかの願いは予想されたものではありますが、やっぱり和む。
友だちより上手く描けるようになりたいとかではなく、そんな気持ちを持たない自分になりたい。
そう願える人ばかりなら、温かい毎日を送れるはず。
 
いろいろとダメ出ししたい点もあるにはあるけれど、大人も子どももフツーに楽しめる作品です。

—–

『クレイヴン・ザ・ハンター』

『クレイヴン・ザ・ハンター』(原題:Kraven the Hunter)
監督:J・C・チャンダー
出演:アーロン・テイラー=ジョンソン,アリアナ・デボーズ,フレッド・ヘッキンジャー,
   アレッサンドロ・ニヴォラ,クリストファー・アボット,リーヴァイ・ミラー,ラッセル・クロウ他
 
TOHOシネマズ伊丹にて。
席に着こうとしたら後方から呼ばれたような気がする。振り返ると飲み友だちの兄さんがいらっしゃいました。
来られるとわかっていたらお貸しする予定だった本を持ってきたのに~と思いつつ、
そうそう、この頃ご連絡をいただいても私はいつも別の劇場に行っていたのでした。
代わりにその日読み終わったばかりの本をリクエストもされていないのにお貸しすることに(笑)。
 
“クレイヴン・ザ・ハンター”はマーベル・コミックで“スパイダーマン”の宿敵として登場するヴィランなのだそうです。
ヴィランだけど、今の時点では正義の味方という感じがします。
 
それよりも何よりも気になるのは、クレイヴン・ザ・ハンター役のアーロン・テイラー=ジョンソンでしょ。
めっちゃイケメンの34歳なのですけれど、ハタチそこそこのときに結婚しているんです。ふた回り近く年上の、自分の出演作の監督と。
うぶなイケメンがバツイチ子持ちの四十路半ばにさしかかった女にロックオンされたとしか思えなくて、いつも震える(笑)。
 
クレイヴンとディミトリ兄弟の父親は、裏社会に君臨するギャングのボスであるニコライ・クラヴィノ。
もっとも、ディミトリはニコライの愛人の子で、クレイヴンとは腹違い。
ふたりは大の仲良しだが、クレイヴンが賢く強く逞しい一方で、ディミトリは軟弱。
ニコライは自分の跡継ぎとしてクレイヴンを考えており、ディミトリにはほとんど目を向けない。
父親の所業に疑問を持つクレイヴンは、後継者になるつもりなどない。
 
ある日、ニコライに連れられて狩りに出かけたふたり。
伝説のライオンを狩って自らが伝説になろうとしていたニコライだったが、そのライオンがクレイヴンの前に現れる。
銃で狙いを定めたクレイヴンは、やがてその銃を置き、ライオンと見つめ合う。
武器など持たずともライオンを抑えることに成功したかのように見えたとき、背後からニコライが撃つ。
 
怒ったライオンはクレイヴンを攻撃して傷を負わせ、そのまま咥えて走り去ってしまう。
ライオンの血が1滴、クレイヴンの身体の中へ。
瀕死のクレイヴンを助けたのは、たまたまその場を通りかかったアフリカのとある部族の娘カリプソ。
彼女は祖母から受け取った秘薬をクレイヴンに飲ませると、救急車を呼ぶ。
 
法的には3分間の死を経て息を吹き返したクレイヴンは、百獣の王の力を宿していた。
その力を用いて、動物の密猟で稼ぐ裏社会の権力者たちを狩りはじめて……。
 
この兄ちゃんの嫁がアラ還って。という思いに終始つきまとわれながら観ました(笑)。
 
冷酷な父親ニコライ役にはラッセル・クロウ
そして驚いたのはアレッサンドロ・ニヴォラ。エンドロールを見るまで彼とは気づかず。
昔はかなり色っぽいイケメンだったのに、いつのまにこんな変態の似合うオッサンに!?
クレイヴンと対決する本作のヴィラン、ライノを演じていたのが彼だったなんて。
 
弱っちいディミトリが強くなりたくて妙な医者に頼るのは予想どおり。
いずれ兄弟が憎み合い、バトルすることになるのでしょうね。
 
とっても面白かったです。続編にも期待。

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『くすぶりの狂騒曲』

『くすぶりの狂騒曲』
監督:立川晋輔
出演:和田正人,駒木根隆介,辻凪子,永瀬未留,徳井義実,岡田義徳,時岡司,吉田壮辰,
   東虎之丞,柾賢志,大村わたる,高津戸信幸,重岡漠,金森規郎,伊勢村圭太,平岡亮他
 
前述の『ドリーム・シナリオ』を観終わり、109シネマズ大阪エキスポシティからイオンシネマ茨木へ移動。
 
もともと落語が好きで、たまに寄席には足を運んでいましたが
なんばグランド花月(NGK)は未体験ゾーンでした。
中学生か高校生ぐらいのときにうめだ花月に行ったことはあるけれど、その後は記憶なし。
両親が新喜劇を観なかったせいか、私も新喜劇に興味を持つことなく、
『よしもと新喜劇 映画 商店街戦争 SUCHICO』(2016)を観たときに、へ~、こんななのねと思いました。
 
の闘病生活が始まった折、なんだかとても笑いたい心境に陥り、
弟にも話したら、「行ってきたらええやん。行っておいでよ」と言われ、私のNGK通いがスタート。
今は少なくとも月2回、多ければ週1以上のペースで月5回のときもあります。
 
そんな感じではあるものの、お笑いに関してはまだまだ初心者で、芸人の名前もあまり知りません。
NGKに出演している芸人か、テレビで頻繁に見かける芸人しかわからない。
だから、NGK以外を拠点に活動している芸人さんと言われても全然ピンと来ないけれど。
 
本作は大宮ラクーンよしもと劇場で“大宮セブン”と呼ばれた芸人たちの下積み時代の軌跡。
ドキュメンタリーではなく、実在の芸人を俳優が演じています。
 
高校の同級生同士で漫才コンビを組むタモンズ。
ネタ作りとツッコミ担当の大波康平(和田正人)とボケ担当の安部浩章(駒木根隆介)は、
2006年にこの世界で活動しはじめたが、東京でさっぱり売れぬまま。
2014年にさいたま市大宮区で創業した大宮ラクーンよしもと劇場で、
囲碁将棋、マヂカルラブリー、GAG、すゑひろがりず、ジェラードンと共に“大宮セブン”と名付けられ、活動を開始する。
 
客がひとりいるかどうかというときもあり、くすぶりつづける彼ら。
しかし支配人の名越総一郎(徳井義実)は「焦るな。結果は後からついてくる。おまえらオモロイんやから」と言い……。
 
お笑い芸人を主人公にした作品の舞台シーンで笑えた試しがありません。
それは本作でも同じこと。大阪弁がビミョーだったりもしますし。
いちばん笑ったのはヤクルトと「あいつら何のネタしとってん?」ですもの(笑)。
 
わざわざ劇場で観るほどだったかなと途中思ったのも事実ですが、最後まで観ればやっぱりよかった。
客を笑わせるために、けれど、自分たちのスタイルを守って。
頑張ってや~と心から言いたくなりました。
 
こうして私のNGK通いは続くのでした。みんなを応援!

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『ドリーム・シナリオ』

『ドリーム・シナリオ』(原題:Dream Scenario)
監督:クリストファー・ボルグリ
出演:ニコラス・ケイジ,ジュリアンヌ・ニコルソン,マイケル・セラ,ティム・メドウス,
   ディラン・ゲルーラ,ディラン・ベイカー,リリー・バード,ジェシカ・クレメント他
 
ニコラス・ケイジの顔を見たって仕方がないし、スルーするつもりでいたのですが、
アリ・アスター監督が製作に関わっているというのがどうにもこうにも気になります。
あと数日で上映終了という日に109シネマズ大阪エキスポシティにて鑑賞しました。
 
大学で進化生物学の教鞭を執るポール・マシューズは妻ジャネットと長女ハンナ、次女ソフィーの4人暮らし。
娘たちは多感な年頃で特にハンナは反抗期に突入しているが、それでもポールは良き夫、良き父親である。
 
ポールは学生時代から蟻の進化について研究を続けており、その分野では第一人者の自負がある。
ところが元同僚の女性が同じ分野で先に認められ、出版までこぎつけたと知り憤慨。
せめて著書に自分の名前も記してほしいと頼み込むが、あっさり断られる。
出版は自分の夢だったのに先を越され、妻と観劇に出かけても気もそぞろ。
 
その観劇のあと、何十年も前につきあっていた元カノと再会。
ジャーナリストの彼女は最近何度もポールの夢を見るらしく、それをブログ記事にしてもよいかと聞いてくる。
そういえば、娘のソフィーもこのところポールの夢を見ると言っていた。
 
やがて、ポールが教える学生たちや知り合いのみならず、多くの人の夢にポールが登場していると噂になる。
しかもポールは誰の夢に登場しても「何もしない人」。
夢を見ている人が誰かに殺されかけていても、天災に遭っても、ポールは何もせずに通り過ぎるだけ。
 
ポールは瞬く間に話題の人となり、メディアの取材も次々に舞い込む。
スプライトのCM出演の話も持ち上がり、これで本を出版する道が開けるのではとポールは小躍り。
 
ところがある日突然、みんなが見る夢に登場するポールが暴力的になる。
良くも悪くも何もしない人だったはずのポールに襲いかかられて恐ろしい思いをするのだ。
学生たちはポールを見ると怯えるようになり、授業を休止するように求められる。
また、娘たちの学校行事を観に行こうとすると断られて……。
 
夢に登場するポールが暴力的になったのはいつからなのかを考えてみると、ポールが若い女性モリーに誘われた後から。
ほかの人たちが見る夢では何もしないポールが、モリーの夢の中では彼女とヤッているらしい。
いままで浮気のひとつもしたことがなかったのに、誘われてそんなことになりかけます。
だけど上手くできなくて逃げ帰った後、人々が悪夢を見るようになるのです。
 
アリ・アスター監督が絡んでいるから、わかりやすいエンディングは望めません。
結局なぜポールが人々の夢に現れるようになったのか、暴力的になったのかはまったくわからず。
ただ、そのせいで干されたポールのおかげで、夢ビジネスが拡大していく。
誰かに夢を操作されるなんて嫌だけど、見てほしい人の夢に出るコツは面白いですね。
 
ワケのわからない作品ではありますが、面白かったことは否めない。
しかしこれを観に来ていたカップル2組、選択肢はほかになかったのかしらん。

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『はたらく細胞』

『はたらく細胞』
監督:武内英樹
出演:永野芽郁,佐藤健,芦田愛菜,山本耕史,仲里依紗,松本若菜,染谷将太,板垣李光人,加藤諒,加藤清史郎,
   マイカ・ピュ,深田恭子,片岡愛之助,新納慎也,小沢真珠,鶴見辰吾,光石研,Fukase,阿部サダヲ他
 
キノシネマ心斎橋で『市民捜査官ドッキ』鑑賞後、シアタス心斎橋へ移動して。
 
原作、知りません。
『月刊少年シリウス』自体知らんけど、そこに2015年から6年間に渡って連載されていた清水茜の大ヒット漫画なのだそうです。
武内英樹監督がこんな錚々たるメンバーで実写映画化したらヒットは確約されている。
 
医学部入学を目指す高校生の漆崎日胡(にこ)(芦田愛菜)は父親の茂(阿部サダヲ)と2人暮らし。
母親を早くに亡くして以来、日胡は健康的な生活を心がけ、父親の体調も気にかけているが、
茂自身は酒もタバコも好きで食べ物に気を配ることもなく、不摂生な日々を送っている。
父親の健康診断の結果を見た日胡は、一刻も早く病院で診てもらうよう茂にきつく声をかける。
 
ところがある日倒れたのは日胡のほう。
憧れの新先輩(加藤清史郎)とデートにこぎつけ、新から交際を申し込まれて有頂天になってからまもない日のこと。
急性骨髄性白血病との診断結果に恐れおののく日胡を茂と新は懸命に励ます。
 
そんな日胡の体内では、赤血球(永野芽郁)、白血球(佐藤健)、キラーT細胞(山本耕史)、
NK細胞(仲里依紗)、マクロファージ(松本若菜)、ヘルパーT細胞(染谷将太)らが奮闘。
しかし白血球に憧れつつ白血球になれなかったバグり白血球(Fukase)が暴れ出して……。
 
期待していたほどには面白くなかったというのが正直なところ。
まぁこのキャストですから、それだけでも面白いんですけれど。
 
あっちは精子の擬人化ですが、いずれにせよ人体内であたふたするそれらの描写から懐かしく思い出す。
 
お腹が痛くなると体内ではどんなことが起こっているのか。
肛門を開門するとかしないとか、赤血球は踏ん張らないと便と共に放出されてしまうとか、面白いですよね。
癌患者が抗がん剤の投与や放射線治療を受けているときの体内はどうなっているのかもわかります。
そうか、の体内でもこんなことが起きていたんだよねと思うとなんともいえない気分に。
治らなかったからって、その人の細胞が弱かったとか、あきらめが早かったとは思いたくない。
だって、あんなに泣き言ひとつ言わずに、「いつかいい方法が出てくるかもしれないから」と笑っていたのですから。
 
たぶん、そんなこともあって、楽しむだけではいられなかったように思います。
頑張りが足りなかったわけじゃない。天命だったのかなと思います。

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