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『詩季織々』

『詩季織々』
総監督:リ・ハオリン
監督:イ・シャオシン,竹内良貴,リ・ハオリン
声の出演:坂泰斗,伊瀬茉莉也,定岡小百合,寿美菜子,白石晴香,安元洋貴,
     大塚剛央,長谷川育美,中務貴幸他

日本のアニメーション制作会社、コミックス・ウェーブ・フィルム。
所属する映像作家の中には新海誠監督もいるほか、漫画家のつのだじろうもいます。
つのだじろうといえば『うしろの百太郎』。
私と同年代の人ならば間違いなくご存じでしょう。怖かったけど、読んだなぁ。

そんなコミックス・ウェーブ・フィルムが、
中国のアニメーション制作会社、絵梦(ハオライナーズ)と共同制作したのが本作。
中国の3都市を舞台にした作品3編で、それぞれ衣食住がテーマ。

中国語をまったくしゃべれないけれど、大学では一応中国文学専攻だった私。
本作も公開を知ったときに早々と観に行くつもりでした。
しかし、猛暑で阪急梅田駅からシネ・リーブル梅田までの徒歩10分がツライ。
だから、平日の仕事帰りに車で行こうと思っていたのです。

そうしたら、大学の同級生で長らく中国に滞在していた友人から連絡あり。
土曜日に観に行く予定だというので、ならばと私も鑑賞予定を土曜日に変更。
たまらん暑さのなか、うげぇ~と言いながら梅田スカイビルへ到着。

イ・シャオシン監督による「食」をテーマにした『陽だまりの朝食』。
竹内良貴監督による「衣」をテーマにした『小さなファッションショー』。
リ・ハオリン監督による「住」をテーマにした『上海恋』。

『君の名は。』(2016)があまりに売れたので、
アマノジャクの私は新海監督を好きだとはもう言いたくない(笑)。
でも、『君の名は。』と比較にならないほど私が好きな『秒速5センチメートル』(2007)が
この日中コラボ企画誕生のきっかけとなっているそうです。
『秒速5センチメートル』へのオマージュが捧げられているとのこと。

中国文学専攻で、第一外国語が中国語だったくせして、中国語もしゃべれず、
中国に行ったこともない私ですが、それでも本作の絵が好きで、
それぞれに切なさも感じながら楽しむことができました。

しかし、10年近くも中国で暮らしていた友人は
(席は別々に取ったのに、たまたま真後ろでした(笑))、
見た瞬間にどこの街のどの風景が描かれているかがわかるらしい。
となると、こみあげてくるものが私とはちがう。
鑑賞前にシネ・リーブルへ別の映画を観にきたときに本作のポスターを見かけ、
それだけで涙が溢れ出てしまったそうですから。

単純に、ビーフン食べたいとかだけじゃなくて(笑)、
その郷愁を私も感じたかったな~と思わずにはいられません。
友人同様に中国で暮らしていたことのある人には強くお薦めします。

ところでこの日はちょうど淀川の花火大会の日でした。
あと1本か2本、リーブルで映画を観るつもりだったのに、
なんと15時から23時ぐらいまで新梅田シティから東に向かう地下道通行止めとのこと。
えーっ、このままここでうだうだしゃべってたら梅田に戻れなくなるんかいと、
慌てて地下道を渡って梅田駅まで戻り、ゆっくりココ昼酒飲みました。(^O^)
—–

『センセイ君主』

『センセイ君主』
監督:月川翔
出演:竹内涼真,浜辺美波,佐藤大樹,川栄李奈,矢本悠馬,
   佐生雪,福本莉子,新川優愛他

前述の『インクレディブル・ファミリー』を観てから、中崎町のギャリーへ。
友人の息子がプロデュースしている展覧会におじゃましました。
ピンクとブルーをテーマにした若い作家さんたちによる展覧会。
いつも思うことですが、彼のプロデュース力は凄い。
今回もとても楽しませてもらって、TOHOシネマズ梅田へ戻りました。

TOHOシネマズ梅田の中でも大きめのスクリーンのシアター3がほぼ満席。
しかも若い子ばっかり。当たり前か。
私の前に入場したのがおじいちゃんの年頃の人で、その人と私、浮いている。
いいでしょ、いくつになってもキュンキュンするぐらい(笑)。

原作は昨年まで『別冊マーガレット』に連載されていた同名漫画。
長らく読んでいないけれど、私はやはり別マが好きなよう。

彼氏いない歴=年齢の女子高生・佐丸あゆは(浜辺美波)。
今度こそと告白するも無残に連敗更新。
すき家でやけ食いしながら親友・中村葵(川栄李奈)に電話。
レジ前で財布の中にほとんどお金がないことに気づく。
会計に並ぶ客の怒りを買って涙目になっていたところ、
あゆはの分までスッと払ってくれたイケメンが。

後日、そのイケメンに教室で再会してビックリ。
なんと彼は担任の代理を務める数学教師・弘光由貴(竹内涼真)だった。
由貴のことを一方的に運命の相手だと思い込んだあゆはは、
葵と幼なじみ・澤田虎竹(佐藤大樹)に応援を求め、積極的にアプローチ。
しかし由貴はクールな態度をまったく崩さず、あゆはを冷たくあしらう。
それでもメゲないあゆはだったが……。

観客の若い子たちがめちゃめちゃ笑っていたので驚きました。
私も楽しかったけれど、そこまでブハッと笑えるかなと思って。
いや、何度かはブハッと笑ったかな。

月川翔監督の『君の膵臓をたべたい』(2017)でヒロインに抜擢された浜辺美波。
こんなコミカルな演技ができるとは意外で、
彼女のくるくる変わる表情と、頼りになる親友役の川栄李奈のしぐさに、
観客は沸きに沸いていたようです。
上映終了後、「前の席の人の後ろ姿が竹内涼真にめっちゃ似ていて
映画に集中できんかった」と話している子もいました。
後ろ姿が似てるって、髪型が同じだけとちゃうん!?

あゆはのことが好きなのに、彼女の幸せを考える虎竹に対し、
由貴のことが好きで、あゆはに身を引かせようと動く秋香(新川優愛)を見て、
女のほうがずるいのかなぁと思ったりして。

主題歌はTWICEが歌う“I Want You Back”。
ジャクソン5の元歌を知っている人はいないんじゃないかという客層。
私の前に入場したおじいちゃんもキュンキュンできたかなぁ。
—–

『インクレディブル・ファミリー』

『インクレディブル・ファミリー』(原題:Incredibles 2)
監督:ブラッド・バード
声の出演:クレイグ・T・ネルソン,ホリー・ハンター,サラ・ヴォーウェル,ハック・ミルナー,
     サミュエル・L・ジャクソン,ブラッド・バード,ソフィア・ブッシュ他

吹替版を上映している劇場はたくさんあるけれど、
字幕版は上映しているとしても夜の時間帯2回だけとかの劇場がほとんど。
そんななか、TOHOシネマズ梅田は字幕版の上映もわりと多い。
ただし、あの見にくいスクリーンのうちのひとつ、シアター6です。

前作『Mr.インクレディブル』(2004)からもう14年。
当時40代だったブラッド・バード監督もすでに還暦。
30歳のときには『ニューヨーク東8番街の奇跡』(1987)の脚本を執筆。
私の大好きだった『レミーのおいしいレストラン』(2007)は
原案から脚本・監督に至るまで全部この人。
監督するのはアニメ一辺倒かと思いきや、
『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(2011)で実写初挑戦。
『ジュラシック・ワールド』(2015)には役者として出演。
どれもこれも楽しい作品です。

スーパーヒーローとして街の平和を守ってきたパー一家。
父親は“Mr.インクレディブル”のボブ。母親は“イラスティガール”のヘレン。
長女ヴァイオレットと長男ダッシュもそれぞれにスーパーパワーを持つ。

ある日、街を襲うアンダーマイナーから人々を救うために戦うが、
破壊行為を咎められ、ヒーローとしての活動を禁じられてしまう。
意気消沈する一家に、ヒーローの復活をかけたミッションの話が舞い込み、
先方の指名により、イラスティガールのヘレンが出動することに。

自分が出動したかったボブだが、そこは気持ちを抑え、
ヘレンが不安なく任務に就けるよう主夫としてサポートを決意。
家事に育児にと励むが、次男ジャック・ジャックはまだ赤ん坊で、
そのスーパーパワーは未知数なものだから、ボブは悪戦苦闘。

一方、ヒーローとして再び活躍するヘレンは、ある陰謀に巻き込まれ……。

字幕版だったせいもあり、アニメながら客の年齢層はわりと高め。
若くても30代といったところではないでしょうか。

アクションシーンはスピードとスリル満点。
インクレディブル・ファミリーそれぞれのキャラも良いし、
彼らと行動を共にするフロゾンも最高。

ボブのヘレンに対する嫉妬心や劣等感がさりげなく描かれていて、
家事と育児に「がんばっていますアピール」が若干強かった『未来のミライ』よりずっとイイ。
観客席のそこら中から楽しげな笑いが漏れていて、鑑賞の雰囲気も満点でした。

ジャック・ジャックが可愛すぎる。
ちなみに、ブラッド・バード監督は本作では声も担当しています。
キャラ強烈なデザイナー、「エドナおばたん」役として。
エドナとジャック・ジャックのコンビ、めっちゃ楽しい!
—–

『劇場版 コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』

『劇場版 コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』
監督:西浦正記
出演:山下智久,新垣結衣,戸田恵梨香,比嘉愛未,浅利陽介,有岡大貴,成田凌,
   新木優子,馬場ふみか,新田真剣佑,かたせ梨乃,山谷花純,椎名桔平他

父が白内障の手術を受けるというので、送迎のために休みを取りました。
手術は午後だったから、早起きして映画を観に行くつもりだったのに、
なんとなくダラダラしてしまって午前中に映画1本も観られず。
手術後に父を実家へ送り届けたあと、半永久的に予約している食パンを取りに箕面へ。
ここでそのまま帰りたくなってしまうところ、TOHOシネマズ伊丹へ向かう。
こうしてほとんどヘロヘロになりながら本作を鑑賞。

大ヒットTVドラマシリーズだそうですが、私は一度も観たことなし。
けれど初日からえらい混みようで、いかに人気があるのかがわかります。

地下鉄トンネル崩落事故から3カ月、と言われても観ていないからわからない。(^^;
とにかくそういう設定。

フライトドクターの藍沢(山下智久)、白石(新垣結衣)、緋山(戸田恵梨香)、
藤川(浅利陽介)、フライトナースの冴島(比嘉愛未)は、
フェロー時代から10年間を一緒に過ごしてきた仲間。
それぞれに旅立つときが近づいている。

そんな折り、成田空港、東京湾の海ほたると立て続けに事故が起こり、出動要請が。
藍沢ら5人は、後輩のドクターやナースたちとともに
ドクターヘリに飛び乗ると、現場へと急行するのだが……。

TV版を一度も観たことがないので、思い入れがありません。
ただ、思うのは、女性ドクターやナースが揃いもそろって綺麗、可愛い。
タイプのちがう美人揃いだから、好みを見つけるのが楽しそう。

もっと山Pが主役を張っている感じなのだと思っていたら、
5人それぞれにきちんと出番があって、TV版もそうだったのだろうと推測します。
椎名桔平演じる橘はいつも良い上司なんでしょうね。

かたせ梨乃演じる雪村(馬場ふみか)の母親はちょっとどうだか。
頭に包丁突き刺してるアル中って。(–;
演技自体も大げさに感じて、この親娘関係には心を動かされませんでした。

TVドラマの拡大版でしかない印象は否めませんが、
TV版のファンにとってはそりゃ嬉しいでしょう。
これで終わりだと思ったら寂しいだろうなぁ。

緋山の台詞、「あんたは私の親友だから」にはグッと来ました。
「親友」って、なかなか使えない言葉だから。
—–

『マイナス21℃』

『マイナス21℃』(原題:6 Below: Miracle on the Mountain)
監督:スコット・ウォー
出演:ジョシュ・ハートネット,ミラ・ソルヴィノ,セーラ・デュモント,
   ジェイソン・コットル,ヴァシ・ネドマンスキー他

実は、雪とか氷とか寒そうなところの話が好きです。
この日は極寒の中の話2連発、『ウインド・リバー』の次に、
同じくシネ・リーブル梅田にて。

シチュエーションスリラーが大好きです。これとかこれとかこれとか。
中でもバカウケしてしまったのが『フローズン』(2010)。
悲惨すぎて大笑いしたのを思い出しますが、
この『マイナス21℃』は実話だというので、笑うに笑えず。

プロのアイスホッケー選手エリックは、まだまだ活躍できるというときに自ら辞めてしまう。
その後はドラッグに手を出し、ほとんどヤク中になったうえに交通事故を起こす。
7日後に裁判を控え、気分転換にシエラネバダ山脈へスノーボードへ。
ついドラッグに手を出しそうになりながらも、必ず出廷するからと母親に約束して。

天候の急変が危ぶまれるなか、単独で滑っていたエリックは遭難する。
たいした装備なく、体温はぐんぐん下がる。
耐えがたい空腹感に襲われ、体のいたるところに凍傷を負い、
夜になれば狼が近づいてくるし、幻覚にも悩まされる。

エリックが山に登る前にかけてきた電話を取らなかった母親は、
その後いくら電話をかけようとも出ない息子を心配しはじめる。
やっと突き止めた息子の宿泊先を尋ねると、着替えが減っている様子なく、
鏡には6日後に出廷することを記した文字。
彼の身に何かあったと確信する母親は、捜索を要請する。

その頃、エリックはたびたび諦めそうになる気持ちを奮い起こし、
とにかく電波を出し続けて誰かに気づいてもらおうと頂上を目指していたのだが……。

みんな生還すると思っていたら死んでしまった実話もありますが、
これはちゃんと生還するのでご安心ください。

凄い話だとは思うのですけれど、そんなにも軽装備で1週間以上も生きられます?
いや、実話だし、あんな格好で生き延びたから余計に凄いのかしらん。

ほんまに実話か?と訝りそうになる半面、
こりゃ実話だわと思うのは、生き延びるための工夫があまりないこと。
フィクションのシチュエーションスリラーならば、
生きるためにあれこれ考えますよね。あの手この手と工夫して。
ところがこのエリックは、ひたすら耐える、歩く、それだけ。
フィクション映画のように工夫するのは普通は無理でしょうから、
これだけ工夫がないのは実話なんだなぁと思えます。

途中、神を恨んで「俺が何をやったというんだ!」と叫ぶシーンがあります。
そこは思わずツッコミを入れたくなりました。
えっ、だって、スタンドプレーを咎められたことに腹立てて辞めたやん。
で、ヤク中になって、山まで来てからもヤクやっとったやん。
ほいでから、立入禁止の立て看を無視して斜面に入ったやん。
それで「何をやったというんだ!」と言われても。やっとるがな。

それでも凄いとは思うのですけれど、最後が説教臭いのは残念。
こうして立派に人生を歩んでいるとかいうのは見ればわかること。
わざわざ言葉にされるとかなり(ものすごく)冷めちゃいます。

万が一遭難したら、雪を食べたらあかんというのは勉強になりました。はい。
久々にジョシュ・ハートネットに会えたのも嬉しかったから、まぁいいや。
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