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『葡萄畑に帰ろう』

『葡萄畑に帰ろう』(原題:The Chair)
監督:エリダル・シェンゲラヤ
出演:ニカ・カヴァゼ,ニネリ・チャンクヴェターゼ,ナタリア・ジュゲリ他

『シュガー・ラッシュ:オンライン』を観てからテアトル梅田へ移動。

なかなか観る機会のないジョージアの作品。
一昨年公開された『みかんの丘』(2013)と『とうもろこしの島』(2014)も
観よう観ようと思っているうちに上映が終了してしまい、今度こそ。

そもそもジョージアってどこよ。ロシアとトルコのあいだ辺りらしい。
日本では2015年まではグルジアと呼ばれていました。
ワイン発祥の地とされ、ジョージアワインはクレオパトラも愛したことから、
“クレオパトラの涙”なんて呼ばれたりするそうです。

さて、そんな国の映画は、馴染みもないからヘンテコに映る。
エミール・クストリッツァ監督の作品と近い気がするのは、
私がなんとなく「ざっくりあの辺りの映画」だと思い込んでいるからでしょうね。
しかしクストリッツァ監督の作品は笑えるけど、これは笑えない。(^^;

長らく政界に身を置いた経験のあるエリダル・シェンゲラヤ監督だから、
作品にも政治風刺が思いっきり織り交ぜられています。

葡萄畑が広がる実家に母親を残して出たギオルギは、
早くに妻を亡くし、一人息子ニカと義姉マグダの三人暮らし。
「国内避難民追い出し省」の大臣として政界に身を置いている。
自ら注文した椅子の座り心地を確かめるのが楽しくて仕方ない。

ある日、国内避難民を追い出すために思い切った手を打つように
首相から命じられたギオルギは、さっそく避難民が暮らす地域へ。
ただちに追い出そうとしたところ小競り合いに。
警官に小突かれた女性を助けようとして、誤って警官に殴られてしまう。

救急車内で目を覚ますと、自分が助けた女性ドナラが同乗していた。
彼女の美しさにギオルギは一目惚れ。
行き場を失ったドナラをニカの家庭教師として住み込みで雇い入れることに。
妻と死別して独身だというものの、ニカもマグダもドナラの存在を許せない様子で……。

冒頭、空中を椅子が舞うシーンから始まるんです。“Jaguar”のロゴ入りの。
おっ、面白いなと思ったら、あとは睡魔に襲われる襲われる。

椅子のみならず、家具のいろんなものが警官を攻撃したりするのは
ちょっとしたファンタジーで目を惹かれましたが、う~む、意味不明。

原題が“The Chair”であるとおり、椅子の存在感は絶大です(笑)。
なのに邦題は『葡萄畑に帰ろう』でしょ。かなり無理がある。
最後は帰るのは葡萄畑なわけで、邦題に偽りなしとも言えるけど。

面白さを理解できないまま終わりましたが、
ジョージアの作品を観られたことはよかったと思います。
—–

『シュガー・ラッシュ:オンライン』〈字幕版〉(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の16本目@梅田)

『シュガー・ラッシュ:オンライン』(原題:Ralph Breaks the Internet)
監督:リッチ・ムーア,フィル・ジョンストン
出演:ジョン・C・ライリー,サラ・シルヴァーマン,ガル・ガドット,
   タラジ・P・ヘンソン,アラン・テュディック,ビル・ヘイダー他

なお、「TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の15本目」が抜けているのは、
『ボヘミアン・ラプソディ』を観たからです。
今後ももし「○本目がないやん」というときは、また『ボ・ラプ』を観たと思ってください(笑)。

前日にフリーパスで観ようとして席数上限にひっかかってアウト。
涙を呑んだので翌日にリベンジ。
前日は例のいびつな形状のシアターでの上映でしたが、
この日はTOHOシネマズ別館アネックスのシアター10で。
しかも8:50からの上映だから、まだまだ客少なし。
余裕でチケットをゲットできました。

字幕版の上映をしている劇場がいかに少ないことか。
吹替版はまだ観ていないので、比較してどうとはまだ言えませんが、
『グリンチ』を振り返ると、やっぱり字幕版のほうがよさそう。
というのか、吹替版は観逃しても悔しくないけど、字幕版は絶対観たい。

『シュガー・ラッシュ』(2012)の続編。
ゲームの中に暮らすゲームキャラたちの日々というアイデア、楽しいねぇ。

ゲームセンターの中にあるレースゲーム“シュガー・ラッシュ”。
ヴァネロペは「不具合」がプレイヤーたちにウケている天才レーサー。
レトロアーケードゲーム“フィックス・イット・フェリックス”の悪役ラルフと大の仲良しで、
ラルフはヴァネロペと一緒に過ごす時間に至福を感じている。

ある日、通常のレースに飽き飽きしていたヴァネロペを喜ばそうと、
ラルフがちょっとしたいたずらを仕掛けたところ、
案の定ヴァネロペは大喜びしたものの、プレイヤーが大慌て。
結果、ゲーム機のハンドルを壊してしまい、シュガー・ラッシュは故障する。

製造元はすでになくなっており、ハンドルの注文は無理。
ハンドルがなければシュガー・ラッシュは廃棄処分となってしまう。
住人たちをを救うためにもハンドルを手に入れようと、
ヴァネロペとラルフはインターネットの世界へ飛び込む。

オークションサイトにたどり着き、ハンドルを落札したのは良かったが、
代金を払えないことに気づいたふたり。
支払い期限までになんとか金を工面しようとかけずりまわるのだが……。

ネタバレになりますが、最後は私にはかなり衝撃的。
だって、シュガー・ラッシュを救うためにインターネットの世界へ行ったのに、
えっ、やっぱり新しい世界のほうがよくなっちゃったってか。

ヴァネロペべったりのラルフはほかにも友だちを見つけなさいと言わんばかり。
ヴァネロペに自分以外の友だちができると妬むのは、確かにちょっとキモい。
だからって、彼だけ元の世界に戻ることになるとは。
いろんな集まりに顔を出して、知り合いを増やして、ほら、寂しくないでしょって。
これって、基本的には『グリンチ』の「ひとりぼっちの人は寂しい」と同じ。
再び言わせていただきます。大きなお世話やっちゅうの。(^^;

楽しかったですけどね。ディズニーは一貫してこういう考えなのかも。
それのほうが教育的といえば教育的かしらん。
—–

『映画 妖怪ウォッチ FOREVER FRIENDS』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の14本目@梅田)

『映画 妖怪ウォッチ FOREVER FRIENDS』
監督:高橋滋春
声の出演:種崎敦美,木村良平,東山奈央,小桜エツコ,関智一,
     檜山修之,子安武人,遊佐浩二,小栗旬,ブルゾンちえみ他

「無料鑑賞には席数に上限が設けられた旨が記されているけれど、
この席数制限はあってないようなものらしい」と書いた
のを訂正します。
ありました。(^^;

この日の朝にダンナがタイから帰国。
洗濯物などを片づけ、散髪に行くというダンナを送り出し、
晩に夙川で待ち合わせて、私は映画を観るべく午後から梅田へ。

『シュガー・ラッシュ:オンライン』を観るつもりでした。
できれば字幕版、もし満席なら吹替版を観ようと思い。
家を出る時点では残席半分だったから、間に合うと思ったのです。
劇場に着いたときにも電光掲示板を見たらまだ完売じゃなかったし。

しかし断られました。字幕版、吹替版、両方とも。
上限の席数がすでに出てしまったとのことで。
ならばもう観ていない作品は本作しかありません(泣)。

有人窓口で私の後ろに誰も並んでいなかったので、
「参考までに教えてください」と上限席数について尋ねてみました。
座席数の何割というふうに定められているそうです。
『シュガー・ラッシュ』のシアターは小さめだったから、
人数にするとすぐに上限に達してしまうのかもしれません。

結局“妖怪ウォッチ”かよぉと思いながら観ましたが、最後は泣きそうに(笑)。

東京・さくら元町。
運転手をかかえる身分の老人・下町シンが川にかかる橋の上で車を停める。
毎年こうして同じ場所でしばし佇む彼は、「今年も現れてはくれないのか」と寂しそう。
いったい彼は何を待っているのか。回想シーンへ。

1960年代。少年だったシンは、父親を亡くして病気の母親と二人暮らし。
新聞配達のアルバイトをして生活を支えていたが、
ある日、母親に謎の妖怪が取り憑き、暴走させられた母親は事故死してしまう。

生きる望みを失ったシンが川に飛び込んで自殺しようとしたとき、
同じ年頃の少年・高城イツキに引き留められる。
聞けばイツキの姉も謎の妖怪に取り憑かれ、命を落としたらしい。
イツキは謎の妖怪を一緒に倒そうじゃないかと言う。

そんな2人に声をかけてきたのが少女・有星タエ。
シンの後ろに守護霊が見えるとタエは言い、
その守護霊を引き連れたまま、3人は山姥屋敷と呼ばれる場所へ向かう。

イツキによれば、謎の妖怪を倒すために必要な妖怪ウォッチが山姥屋敷にある。
ところが屋敷に到着してみると、3人を襲ってきたのはタエの祖母。
実はタエの祖母も同じ妖怪に取り憑かれてしまったのだと。
シンの守護霊の活躍でなんとか戦うことができ、タエの祖母も元に戻る。

謎の妖怪は、女性の魂を奪う妖怪・玉藻前。
3人は協力して玉藻前に挑む覚悟を決めるのだが……。

なんといっても舞台は1960年代、大好きな昭和です。
風景に郷愁を感じ、それだけでものめり込めるというもの。
展開としては、最後は毎度おなじ。
僕の友だち、妖怪みんな出てきてボスキャラに総攻勢をかけるわけで、
珍しくもなんともありません。
だけど泣けるんだなぁ、このみんなでドドーッとという話は。
それにしてもぬらりひょん、男前すぎません?いつも思う。

何事も気の持ちよう。強く願えば何でも叶う。
—–

『アリー/スター誕生』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の13本目@伊丹)

『アリー/スター誕生』(原題:A Star Is Born)
監督:ブラッドリー・クーパー
出演:ブラッドリー・クーパー,レディー・ガガ,アンドリュー・ダイス・クレイ,
   デイヴ・シャペル,サム・エリオット他

前述の『ニセコイ』とハシゴ。

「スター誕生」と聞くと、私は子どもの頃に毎週観ていた“スタ誕生”しか思いつかないのですが、
何度もリメイクされている作品なのですね。
オリジナルは1937年のアメリカ作品で、主演はジャネット・ゲイナー。
第1回アカデミー賞で主演女優賞を受賞した女優ですね。
リメイクもいずれもアメリカで、1954年にジュディ・ガーランド主演で、
1976年にバーブラ・ストライサンド主演で。いずれも高評価なのが凄いとこ。

1963(昭和38)年には日本でも江利チエミ主演でリメイクされています。
母親と一緒にドサ回りをしていた女優が倉敷で大スターに会って歌を褒められる。
青森の興行師が大スターの借金のカタに彼女の興行権を要求するとかで、
日本人としてはものすごくローカルな感じで、観たい気にさせられます。

さて、今回リメイクにチャレンジしたのはブラッドリー・クーパー
オリジナルもリメイクも名作といわれる作品なのに大丈夫なのか。

歌手になることを夢見ながらウェイトレスとして働くアリー。
どこへ売り込んでも歌は認められるのに顔がウケないと言われる。
自信を失い、それでも歌う機会を与えられれば歌う。

世界的ロックスターのジャクソンは、自分のコンサート後に酒を求めて放浪。
場末のバーに入ったところ、そこで歌っていたアリーに魅了される。
一緒に飲みに行き、アリーの自作の歌を聴いたジャクソンはその素晴らしさに驚く。

翌日、いつものように出勤しようとするアリーの前に、ジャクソンの車の運転手が現れる。
彼はジャクソンのコンサートにアリーを連れてくるよう、
ジャクソン自身から命じられたといい、アリーが頷くまで帰ろうとしない。
結局コンサートを訪ねたアリーは、ジャクソンからステージ上へと呼ばれる。

そんなこと無理だと思ったアリーだったが、
ジャクソンが歌いはじめたのは、アリーが前夜に歌ってみせた曲。
意を決してジャクソンとデュエットすると、大観衆から拍手喝采。
これをきっかけにアリーはスターへの階段をのぼってゆくのだが……。

何が嫌だったかって、ブラッドリー・クーパーが汚い(笑)。
真田広之とか、小汚くなってからのほうがいいと思う俳優もいますが、
このブラッドリーは酒やけした赤ら顔で、
しまいにはステージ上でおしっこまで漏らしちゃうんですからね。
酔っぱらうにしても“ハングオーバー!”シリーズは楽しいけれど、これはヤダ。

レディー・ガガの歌は確かに素晴らしい。
でも、普通っぽいガガはなんだかつまらない。
ふたりがイチャつくシーンも気持ち悪く、この共依存に共感はできません。

ダメンズ好きの女性なら、自分の過去と照らし合わせて泣けるなんてこともあるかも。
上映時間136分。『ボヘミアン・ラプソディ』は135分だからほぼ同じ。
だけど倍以上の長さに感じてしまいました。1回観るだけでじゅうぶん。

江利チエミ版がものすごく観てみたい。
—–

『ニセコイ』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の12本目@伊丹)

『ニセコイ』
監督:河合勇人
出演:中島健人,中条あやみ,池間夏海,島崎遥香,岸優太,青野楓,河村花,
   GENKING,松本まりか,丸山智己,加藤諒,団時朗,宅麻伸,DAIGO他

中断していた2018年の暮れに劇場で観た作品のレビューを再開します。

12月の第4週、翌日ダンナがタイ出張から帰国するという金曜日。
最後のチャンスだから『ボヘミアン・ラプソディ』応援上映を西宮で観たかった。
その気満々で終業後に西へ向かって車を走らせたのですが、
師走の夕刻の道路はあっちもこっちも大渋滞。
18:30に西宮北口にはとてもたどり着けそうになくて断念し、
伊丹で18:20上映開始の本作を観ることにしました。

原作は古味直志の同名コミック。
『チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話』(2017)や
『兄に愛されすぎて困ってます』(2017)の河合勇人監督が実写映画化。

集英組というヤクザの一人息子として生まれた一条楽(中島健人)。
普通の高校生活を送りたいのに、組員たちから「二代目」と呼ばれ、
学校へはもちろんのこと、どこへ行くにも彼らが護衛についてくる。
そんな彼に普通に声をかけてくれる同級生・小野寺小咲(池間夏海)に
ひそかに想いを寄せているのだが、打ち明けることができない。

ある日、組長で父親の一征(宅麻伸)から呼び出され、
ビーハイブというギャング組織との対立について聞かされる。
一征とビーハイブのボスであるアーデルト桐崎(団時朗)が会談し、
子分たちの暴走を鎮めるために一策を講じることで意見が一致。

その策とは、楽とアーデルトの一人娘・千棘(中条あやみ)が恋仲であると
子分たちに思い込ませるというもの。
彼らが坊ちゃん嬢ちゃんと可愛がる楽と千棘がつきあっているとなれば、
両者はおとなしく見守るしかない。

それ以前に学校で最悪の出会いを果たしていたふたりだったが、
親の言いつけどおりにラブラブのふりをするしかなくなり……。

去年はなかなかキュンキュンできる高校生の青春ラブストーリーに出会えませんでした。
そんななかでこれはわりとマシだったようにも思いますが、それでもキュンキュンには程遠い。
そもそもこの年齢になって高校生を見てキュンキュンしようというのが間違いか(笑)。

文化祭で演じることになった“ロミオとジュリエット”
これが凄いセットで、高校の文化祭でこんなステージは無理だよねと冷ややかに。
ヤクザやギャングが観覧する様子はまぁ可笑しかったけれど。

かつて、ダンナの同級生にヤクザの息子がいました。
その話が相当可笑しかったから、本作を観るといろいろ思い出し笑い。
ヤクザの息子がみんなと普通につきあいたいと思うのはわかる。
でもやっぱり無理でしょう、だってヤクザなんだから。(^^;
—–