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『シュガー・ラッシュ:オンライン』〈吹替版〉(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の20本目@伊丹)

『シュガー・ラッシュ:オンライン』(原題:Ralph Breaks the Internet)
監督:リッチ・ムーア,フィル・ジョンストン
声の出演:山寺宏一,諸星すみれ,菜々緒他

この数日前、梅田で観ようとしたときに席数上限にひっかかりました
字幕版と吹替版の両方断られ、字幕版は同じく梅田で翌朝に速攻リベンジ
「洋画は字幕で観る派」ですから、吹替版はもうええかとも思ったけれど、
観る機会があれば逃したくない。ということでこちらも伊丹でリベンジ。

主役のふたりの声は山寺宏一と諸星すみれ、声優が担当。
ほかのゲストともいうべき面々が面白いですねぇ。
白雪姫の声を担当する小鳩くるみって、えっ?『アタックNo.1』の鮎原こずえ!?
『塔の上のラプンツェル』(2010)のラプンツェルには中川翔子
『メリダとおそろしの森』(2012)の王女メリダには大島優子
『アナと雪の女王』(2013)のエルサには松たか子、アナには神田沙也加
オリジナル公開のさいに声を担当した女優たちがふたたび出演していて楽しい。

女レーサーのめちゃ格好イイシャンクを
字幕版では『ワンダーウーマン』(2017)のガル・ガドットが担当していました。
吹替版の菜々緒もなかなかイケてます。

字幕版の感想にも書いたように、
ヴァネロペだけが新しい世界に残り、ラルフが元の世界に戻るのはやはり衝撃的。
「ひとりは寂しい」の教えのみならず、
「友だちはどんどん増やそうね」というところがどうも。(^^;
誰かと友だちになることが世の中ではすごく大変になっているようです。
友だちはいいものだけど、ひとりは寂しいという決め付けはご勘弁。
寂しいかどうかは周りの人が決めることじゃない。
—–

『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の19本目@伊丹)

『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』
監督:前田哲
出演:大泉洋,高畑充希,三浦春馬,萩原聖人,渡辺真起子,宇野祥平,韓英恵,
   宮澤秀羽,矢野聖人,竜雷太,綾戸智恵,佐藤浩市,原田美枝子他

“仮面ライダー”の次はこれ。

『極道めし』(2011)がよかった前田哲監督の作品。
渡辺一史のノンフィクションの映画化とのこと。
原作のタイトルは『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち』。
それをそのまま映画のタイトルにするわけにはいかないのでしょうが、
「実話だから感動する」という売り方が好きでない私は、
この映画のサブタイトル「愛しき実話」がどうも苦手です。(–;

北海道札幌市に暮らす青年・鹿野靖明(大泉洋)。
幼い頃から筋ジストロフィーを患って徐々に病状が進行。
34歳となった今、体の部分で自力で動かせるのは首と手のみ。

それでも自立したいと、医師・野原博子(原田美枝子)の反対を押し切り、
病院ではなく市内のケア付き住宅でボランティアに囲まれて生活している。
ボランティアたちは24時間体制で靖明を介助し、毎日誰かが泊まり込み。
彼のわがままにも嫌な顔ひとつせずに付き合っている。

医大生・田中久(三浦春馬)もそんなボランティアのひとり。
彼と合コンで知り合った恋人・安堂美咲(高畑充希)は、
ボランティアを言い訳にしょっちゅうデートをキャンセルされて不機嫌。
本当は浮気しているのではないかと靖明宅を訪ねたのをきっかけに、
美咲もボランティアのメンバーに入れられてしまう。

靖明をわがまますぎると思う美咲は、それを本人にぶつけて衝突。
しかし意外にも靖明は美咲を気に入って……。

駄目出しするのはよくない雰囲気を持っています。
難病患者だもの、ボランティアだもの、悪く言ってはいけないと。
でも命がけというわがままを私はちょっと受け入れられない。

「自立する」とはどういう状態を指すのか。
この場合、「入院せずに生活すること」を指しているように思うのです。
自分ひとりでできるのはああしたいこうしたいと言うことだけ。
それをすべて叶えてくれるボランティアを集めて24時間のシフトを組めば
自立したと言えるのかなぁ。

今日のアソコは元気かななどと女性ボランティアたちが布団の中を確認する。
エロ本の購入やAVのレンタルもボランティアにさせて、
それを見るときも隣に男性ボランティアがティッシュを箱ごと抱えて付き添う。
これが障害者の現実だからわかってほしいという意味があって
そんなシーンも描かれているのだと思うものの、
ノンフィクションの映画化はフィクションであり、ドキュメンタリーではない。
きゃんきゃら笑ってそういうシーンも入れられても私は違和感をおぼえます。

人って、「やったってるんや」という気持ちと「やってもらってるんや」という気持ちが
五分五分ならばちょうどいい具合に物事が進むと私は思っています。
もちろん鹿野さんは、心の中では「やってもらっている」という気持ちが十分にあって、
それをわかっているからボランティアが続いているのでしょう。
でもあまりに横柄な態度に「やらせてやっている」みたいなものすら感じてしまう。

それと、本作だけ観れば高畑充希上手いと思えるのですが、
表情とかしゃべり方がいつも同じように感じられてきてしまって、
土屋太鳳と同じく、そろそろ別の役どころが見たいのです。

いい役者がいっぱい出ているし、感動して当たり前の作品。
感動できない私は相当ひねくれています。すみません。
—–

『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の18本目@伊丹)

『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』
監督:山口恭平
出演:奥野壮,犬飼貴丈,押田岳,大幡しえり,渡邊圭祐,赤楚衛二,高田夏帆,
   武田航平,水上剣星,福崎那由他,斎藤汰鷹,大東駿介,石丸謙二郎,生瀬勝久他
声の出演:滝藤賢一,関俊彦,遊佐浩二,てらそままさき,鈴村健一
なんだかんだで結構観ています、劇場版“仮面ライダー”
TOHOシネマズ伊丹でハシゴするのにちょうど良い時間帯だったので今回も。
私が知っているのは昭和の仮面ライダー
ちゃんと観ていたのは、仮面ライダーアマゾンまででしょうか。
その次の仮面ライダーストロンガーというのは記憶になし。
平成の仮面ライダーを初めて観たときはカルチャーショックを受けました。
仮面ライダーってライダーでしょ?バイクに乗っているもんでしょ?
車に乗ったらもはやライダーじゃないやんって。
その驚きにも徐々に慣れ、そしてもう平成の仮面ライダーが終わってしまう。
思い入れなどなかったはずなのに、それなりに寂しい(笑)。
仮面ライダージオウの常磐ソウゴ(奥野壮)と
仮面ライダービルドの桐生戦兎(犬飼貴丈)が一応の主役。
このふたりが暮らす世界では、仲間たちが次々と記憶を失ってゆく。
そんな折、ソウゴと戦兎はある少年シンゴと遭遇。
シンゴはスーパータイムジャッカーのティードに狙われているらしく、
アナザー電王とアナザーWに追いかけられていた。
シンゴを救おうと戦っていたところ、青年アタルと出会う。
アタルは無類の仮面ライダー好き。
どうやら仲間たちの記憶喪失はアタルの行動に関係しているようで……。
時空の切替がややこしく、大人でも話を整理するのが大変。
子どもにわかるのかなと思っていたら、
上映中に「意味わからん」と叫んでいるちびっ子がいて笑いました。
そらそうや、難しすぎるやろ。
でも、子どもたちには話の筋はあんまり関係ないみたい。
憧れのヒーローがこぞって出演して戦っているのを見られたらそれでいいような。
私には敵と味方の区別もつきにくい。
昔は悪役ってもっと醜くわかりやすい姿をしていませんでしたか。
今の悪役ってなんだかスマートなんだもの。
声を聞いて初めて、これは敵のほうの声っぽいと判断できる。
それが滝藤賢一の声だった日にゃあ、声を聞いてもまだどちらか判断しかねます(笑)。
元号が変わったらどんな仮面ライダーが登場するのか。
今年いっぱいでシネマイレージ特典から1ヶ月フリーパスポートがなくなってしまうので、
普通にお金を払ってまで仮面ライダーを観に行くかどうか検討中ですが、
なんだかんだでまた観に行くんやろなぁ、私。
仮面ライダー、フォーエバー。

—–

『いつか家族に』

『いつか家族に』(英題:Chronicle of a Blood Merchant)
監督:ハ・ジョンウ
出演:ハ・ジョンウ,ハ・ジウォン,ナム・ダルム,チョ・ジヌン,ユン・ウネ他

シネマート心斎橋でハシゴのラスト。
『ときめき☆プリンセス婚活記』『死体が消えた夜』→本作。
この日のハシゴのこれが本命でした。

原作は中国の作家、余華のベストセラー『血を売る男』だそうで、
その舞台を韓国に移しての映画化。
何しろ監督と主演がハ・ジョンウですから、期待が高まるというもの。

朝鮮戦争休戦直後の1953年。
青年サムグァンは、ポップコーンを売る村一番の美女オンナンに一目惚れ。
しかしサムグァンは女に免疫がないうえに、
オンナンには金持ちの恋人がいる。あのキザ野郎になんとか勝てないものか。

自分の持っているものをすべてオンナンに与えよという知人のアドバイスに、
サムグァンは自分の血を売って金を稼ぐ。
その金で彼女をデートに誘って食事やら服やらを贈りまくる。
喜ぶオンナンにひと言、「いつ結婚してくれるのか」。

今の恋人と別れたくないオンナンだったが、
彼女の父親を味方につけることに成功したサムグァンは結婚にこぎつける。

11年が経ち、3人の息子を授かったサムグァンとオンナン。
所帯を持ってもあいかわらず美しいオンナンと
三者三様、でも皆かわいい息子たちに恵まれ、毎日幸せなサムグァン。

ところがあるとき、妙な噂が村に広まっていることを知る。
長男イルラクはサムグァンよりもオンナンの元カレにそっくりだ、
あれはサムグァンの子ではないにちがいないと。

噂を放っておけなくなったサムグァンがムキになって調べてみると、
イルラクはサムグァンとオンナンから生まれるはずのない血液型で……。

期待が大きかったせいで、結果的にはガッカリ度合いが高かった。
終盤は周囲からすすり泣きの声が聞こえていましたが、私は泣けず。

序盤はコミカルなシーンも見受けられ、普通はそれが楽しいと思えるところ、
本作では時おり不愉快に感じてしまう。
いくら他人の子だったからと言って、子どもに罪はない。
アボジアボジと慕うイルラクを徹底的に次男三男と差別する。
説明を求められた妻が合意のもとではなく押し倒されたのだと言っても
妻を罵るだけで仕事もしようとしない。アンマリな男です。

アンマリな男だったゆえに、病に罹ったイルラクのために奔走する姿は確かに涙を誘う。
こんなふうに血を売らなければ、子どもを医者に診せることすらできなかった。
子どもを救うためには親が臓器を売ってでもなんとかしなければならなかった。
そんな時代があった、そんな人たちがいた、
そしてもしかしたら今もそんな国があるのかもと思うと苦しいですが、
ちょっとお涙頂戴に走った感があって残念です。

でもハ・ジョンウがまたメガホンを取るなら観てみたい。
—–

『死体が消えた夜』

『死体が消えた夜』(英題:The Vanished)
監督:イ・チャンヒ
出演:キム・サンギョン,キム・ガンウ,キム・ヒエ,ハン・チアン,イ・ジフン他

シネマート心斎橋にて予定外の『ときめき☆プリンセス婚活記』を観た後、本作を。
これはもともと観たかった作品です。
ホラーまがいのオープニングにはちょっとビビりました。

深夜の国立科学捜査研究院の遺体安置所で停電が起こる。
のんきにくつろいでいた警備員が仕方なしに調べに行くと、
誰もいないはずの廊下を横切る人の影。
さらにはまるで生きているかのように遺体が座り込んでいるのを発見。
驚いた警備員は誰かに殴られて失神する。

通報を受けたベテラン刑事ジュンシクと彼の部下が現場へ向かうと、
安置所からある女性の遺体ひとつが消えていた。
消えたのは財閥系の大手製薬会社の会長を務める女性。
彼女の年下の夫で大学教授のジンハンに遺体消失の旨を伝える。

警察から連絡を受けたジンハンは逆に大慌て。
自分が殺した妻の遺体が消えるなんて。
妻から所有物のように扱われて不満を感じていたジンハンは、女子大生と不倫。
その女子大生が妊娠したことから、妻を殺害したのだ。
証拠が残らない新薬を使い、完璧な殺害計画だったはず。
なのに遺体が消えてしまうなんて。誰が何の目的で盗んだのか。

ジンハンに疑いの目を向けるジュンシクは、
署長からのジンハンを解放するようにとの命令に背き、執拗に尋問する。
やがてジンハンが部屋にひとりになるたびに妙なことが起きる。

妻は生きているにちがいない。
死んだふりをして遺体安置所に入り、抜け出して夫に復讐しようとしている。
妻ならそれぐらいのことをやりかねないとジンハンは怯え出すのだが……。

知らない俳優ばっかりだし、なんか地味っぽいと思っていたのに、
このサスペンスミステリー、めちゃくちゃ面白い。
最後のどんでん返しはあっぱれで、見事に騙されました。
そうか、そういうことだったのかと感心。

何を書いてもネタバレになるため、書けません。
ただ、悪いことってできないんだなぁ。
過去に後ろ暗いことがあるならば、生きている間に罪滅ぼしを。
じゃないと酷い目に遭う。
—–