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『昼下がり、ローマの恋』

『昼下がり、ローマの恋』(原題:Manuale d’Amore 3)
監督:ジョヴァンニ・ヴェロネージ
出演:ロバート・デ・ニーロ,モニカ・ベルッチ,リッカルド・スカマルチョ,カルロ・ヴェルドーネ,
   ミケーレ・プラチド,ラウラ・キアッティ,ドナテッラ・フィノッキアーロ他

そして、ここには前述の『マリリン 7日間の恋』どころではない、
妄想がとどまるところを知らず、確実に騙されていた男性数名。
イタリアの作品です。ガーデンシネマ梅田にて。

“恋愛マニュアル”シリーズと銘打たれていて、本作はその第3弾。
第2弾は本作と同じくモニカ・ベルッチを起用していますが、
日本では残念ながら未公開でした。
今回は、『あしたのパスタはアルデンテ』(2010)のリッカルド・スカマルチョや、
ロバート・デ・ニーロの登場で、難なく公開決定といったところ?

タクシー運転手に扮した恋のキューピッドのガイドにより、
若者、中年、熟年の恋を描く3部構成。
それぞれの話に前話の登場人物が一瞬だけ姿を見せています。

「若者の恋」の主人公は、弁護士のロベルト。
出張先で絶世の美女ミコルと出会い、骨抜きにされる。
数日で帰る予定だったが、ミコルと離れたくない。
地元の男どもにも気に入られて帰りづらくなったロベルトは、
婚約者のサラに仕事が片付かない嘘をつき、滞在を延長するのだが……。

「中年の恋」の主人公は、TV番組の人気キャスターのファビオ。
あるパーティーで美女エリアナと知り合い、連絡先を交換。
彼女の変態的な趣味に戸惑いつつもあっさり関係を持つ。
ところが、彼女は警察でも有名なストーカー女だと判明し、
なんとか縁を切ろうとするが後の祭りで……。

「熟年の恋」の主人公は、アメリカ人の元大学教授、エイドリアン。
心臓の移植手術を受け、いまはこの国で静かに暮らしている。
頭の中にエロしかないアパートの管理人オーグストにつきあうのは大変だが、
それでも奴はいい奴だ。たまに飲みに行ってはバカ話で盛り上がる。
ある日、オーグストの娘ビオラがパリから帰国。
エイドリアンは、30近くも年下のビオラに恋してしまうのだが……。

「若者の恋」はいささか退屈。序盤、睡魔に襲われました。
最後も無難に収まりすぎて、ちとつまらない。

「中年の恋」はそこそこ笑えます。
とにかくエリアナの個性が強烈で、いきなりヅラを外されるファビオがあわれ。(^^;
火遊びの報いもしっかり受けます。この人、いったいどうなるの?

「熟年の恋」だけはそれまでの2本とちがいます。
何がって、ロバート・デ・ニーロ演じるエイドリアンの恋は、
火遊びじゃなくてものすごく一途な想い。
それに応えるモニカ・ベルッチの美しさは息を呑むほどで、
このふたりの恋は成就してほしいと願わずにはいられません。
彼女の前でエイドリアンが見せる仕草はいちいち可愛らしく、
また、絡みのシーンもイタくなくて○。

クリント・イーストウッドはいつまでラブシーンするんやろと思ったものですが、
ロバート・デ・ニーロのこの程度のシーンなら、まだまだ直視できるかも。
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