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2019年5月に読んだ本まとめ

2019年5月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3587ページ
ナイス数:1020ナイス
 
■慈雨 (集英社文庫)
「平成最後の」って皆うるさいねんと思いつつも念入りに選んで1冊読んだ後は、「令和最初の」ってまた皆うるさいねんと思いながら店頭でこれを手に取る。実際に昭和と平成の世を騒がせた事件の話がちらりと出てきたり、DNA鑑定の不確かさを問うたり、『殺人犯はそこにいる』と併せて読みたい。『孤狼の血』の男臭さに心が躍った者としては、妻や娘の描き方があまりに女性そのもので少々退屈にすら感じてしまいましたが、犯人が明らかになる終盤100頁は白熱。「清濁併せ呑む覚悟で刑事を続ける」という言葉に目が潤む。諦めなければ報われる。
読了日:05月03日 著者:柚月 裕子

■女子的生活 (新潮文庫)
生まれ変わっても女子がいい。そう思っていますが、おしゃれには縁遠く、こんなファッション用語がバンバン飛び交う女子の話はチョー苦手。あかん無理やわと思ったのは束の間。主人公がトランスジェンダーであることがすぐに明かされて、こっちの気持ちも変わる。映画『ある少年の告白』を観たところだったから、意地の悪い兄のせいで両親が知るくだり、こんな親ばかりならば、友達が後藤みたいな奴ばかりならば、どれほど楽だろうと考える。生きづらいよね。普通に接しようと思う時点で特別視しているのだから。著者の性別、もうどっちでもいっか。
読了日:05月04日 著者:坂木 司
https://bookmeter.com/books/13612861

■恐怖小説キリカ (講談社文庫)
第二章を開けて、ひょえ〜。ネタバレはせずにおきますが、面白いやんか。講談社から出版して、主人公が受賞するのはKADOKAWAのホラー大賞。審査員も実名で、遊び心満点。『ボヘミアン・ラプソディ』の歌詞について人はいろいろ解釈したがるけれど、フレディ自身は言ってます、「ただ、曲を楽しんで」と。しかし、そんなつもりで書いたのではないといくら作家が否定したところで、周りは何かあると思いたい。新米作家にその内幕を見せられて、誰が面白いと思うのか。いや、面白いって。で、澤村さんはほんとにそんなつもりはないんですね!?
読了日:05月06日 著者:澤村 伊智
https://bookmeter.com/books/13616564

■女神のタクト (講談社文庫)
関西弁全開の作品を読むといつも、関西人以外の感想が気になります。内容以前に関西弁がひっかかって読みづらくはないのだろうかと心配に。生粋の関西人としては、こりゃもうたまらん。稀にある、読むに耐えない関西弁ではなく、正しい関西弁。『拳に聞け!』で魂を射抜かれ、過去の作品に遡り。パンチパーマのオッサンを漆黒のブロッコリーに例えるセンスにもう脱帽(笑)。自信を失ったマエストロが破天荒な女に引きずられてステージに戻る。前半はさんざん笑わされ、『天城越え』で涙腺ゆるみ、オーケストラの演奏を文字で読んで完全に涙。好き。
読了日:05月12日 著者:塩田 武士
https://bookmeter.com/books/8344821

■七不思議のつくりかた (集英社オレンジ文庫)
飲酒しながら読み、たいして怖くもないはずが、プールで足をひっぱられるとか、冷めるとそれなりに怖い。切ない怪談を期待して読みはじめたのに、最終章にたどり着くまでは切ないというよりも虚しい印象。それが最後にがらりと変わる。私が勤めているのは学校ではないけれど、それなりに怪談の要素がある職場ゆえに取材を受け、怖くもなんともなかった自分の体験談が、本に書かれると立派な怪談になっていて苦笑したことがあります。スリッパを捨てたら、私の休みの日にペタペタとそこを走る音が聞こえていたとか(笑)。怪談はこうしてつくられる。
読了日:05月14日 著者:長谷川 夕
https://bookmeter.com/books/13063695

■我が心の底の光 (双葉文庫)
暗い。光を感じるシーンなんてひとつもない。ネグレクトを受けて餓死する寸前、父親が母親を殴殺する現場を見てしまった子どもの一生は、こんなふうになってもきっと不思議じゃない。彼の復讐相手がしたことを振り返ると、いくぶん逆恨みの要素も入っているように思えます。それでも誰かに復讐せずにはいられない。そこにしか生き甲斐を見いだせないから。主人公の心の動きについてまったく書かれず淡々としているのに、心を揺さぶられます。貫井さんにはここ数年の何冊かでガッカリさせられましたが、久しぶりに読み応えがありました。映画化希望。
読了日:05月17日 著者:貫井 徳郎
https://bookmeter.com/books/12752438

■ボヘミニャン・ラプソディ フレディと猫に捧ぐ
これを「読んだ本」に加えるなんて詐欺みたいと思いながら。『ボヘミアン・ラプソディ』を劇場で28回観た私に職場の人が貸してくれました。面構えやしぐさがあんなときこんなときのフレディに似ている猫を集めてみましたという写真集。無理くりもええとこ(笑)、シンコーミュージックさん、儲けるなら今とばかりに出しはったんやなと思うものの、『ボ・ラプ』をこんだけ観て、しかも猫も大好きなのだから、ニヤけずにはいられません。貸してくれた人に返したら、間違いなく買ってしまうであろう私がいます。すっかり商売に乗せられとる。(^^;
読了日:05月20日 著者:
https://bookmeter.com/books/13679526

■サンティアゴの東 渋谷の西 (講談社文庫)
「元気の出ないときには瀬尾まいこ」が私の基本ですが、そういえば瀧羽麻子に頼っていたこともありました。サンティアゴ、津軽、上海、瀬戸内海、アントワープ、渋谷での一日が描かれる、連作ではない短編集。瀧羽さんに頼っていた頃、『うさぎパン』『株式会社ネバーラ』に救われたのを思い出します。高校生や新入社員が主人公だったそれらと比べると、本作に出てくるのはもう少し上の女性が多い。著者も歳を取ったんだなぁと結構しんみり。私同様に瀬尾まいこや宮下奈都をお好きな方ならそこそこ気に入るはず。ただ、私は長編のほうが好みかも。
読了日:05月21日 著者:瀧羽 麻子
https://bookmeter.com/books/13716921

■贖罪の奏鳴曲 (講談社文庫)
中山センセの著作はまだ数冊しか読んだことがないため、免疫がありません。なんですと?この弁護士、14歳のときに女児を殺しているサイコ?まずその設定に驚愕。サイコは更生も更正も無理だと思い続けてきました。でも本作を読むとその考えに疑念が生じる。フィクションなのに、そんなおぞましい事件の犯人であっても変われるのかもしれないと思ってしまう。後悔するな、償え。少年院の教官からそう説かれるシーンには胸を衝かれました。読み終える頃には御子柴さんを追いかけたくてたまらなくなっちゃって。噂に聞く中山センセ、やっぱりすげぇ。
読了日:05月26日 著者:中山 七里
https://bookmeter.com/books/7498077

■追憶の夜想曲 (講談社文庫)
マイ・ルール「同じ作家は続けて読まない」をいとも簡単に破って第2弾。前作で皆のツッコミどころだった死体遺棄の件も最初にクリア。どんでん返しの帝王だから、きっとあいつがこいつがこんなことと推理すれば小さくは当たるけど、ここまでは無理。もしも完璧に当てた人がいるならば、頭キレすぎでお友達にはなりたくない(笑)。前作読了後に、少年時代に殺人を犯して弁護士になった人が実在すると知りました。その人に償いの気持ちはなかったようだから、遺族のことを思うと本作を読むのもつらくなる。事実は悲しい。御子柴のようであったなら。
読了日:05月28日 著者:中山 七里
https://bookmeter.com/books/10554323

■心にナイフをしのばせて (文春文庫)
中山七里の『贖罪の奏鳴曲』読了後に本書の存在を知りました。少年時代に猟奇殺人を犯して弁護士になった人が実在するとは。被害者の母親が記憶障害を起こしたり、名前の似た登場人物が居たり、この事件をモチーフにしていることが明白ゆえ、御子柴弁護士シリーズを娯楽作として楽しむことを申し訳なく思ったりも。第11章の「少年Aの行方」と文庫版あとがきを読むと頭に血がのぼる。御子柴があんなふうであるのは、償いの意識が皆無だった実在の元弁護士への戒めが込められているのかもしれないと思えます。更生するのはフィクションの中だけか。
読了日:05月31日 著者:奥野 修司
https://bookmeter.com/books/560992

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『レプリカズ』

『レプリカズ』(原題:Replicas)
監督:ジェフリー・ナックマノフ
出演:キアヌ・リーヴス,アリス・イヴ,トーマス・ミドルディッチ,ジョン・オーティス,
   エムジェイ・アンソニー,エミリー・アリン・リンド,アリア・リリック・リーブ他
 
シネマート心斎橋で『リトル・フォレスト 春夏秋冬』を観てから梅田へ移動。
TOHOシネマズ梅田にて本作を鑑賞。
 
医療系バイオ企業で働く神経科学者のウィリアムは、
死亡した人間の意識を人工脳に移す研究をおこなっている。
あとわずかで成功というところまでは来ているはずだが、そのあとわずかが上手くいかない。
上司のジョーンズから、次に失敗すれば研究は打ち切りだと言い渡される。
 
週末を家族とともに過ごして来週から仕切り直そう。
ウィリアムは同僚のエドに留守番を頼み、
妻モナ、長男マット、長女ソフィー、次女ゾーイと車に乗り込む。
 
外は嵐で視界が悪い。それでも家族旅行に皆ウキウキ。
ところが倒れてきた大木を避けきれず、車ごと池に突っ込んでしまう。
気がつけばウィリアムのみ軽傷で、あとの4人はすでに息がない。
 
ウィリアムは自分の研究を使って家族を生き返らせることを決意。
エドが必死で止めるのも聞かず、必ず成功するはずだと手伝わせる。
しかし、クローンを作成するためのポッドは3つのみ。
ゾーイを除く3人のクローン作成に取りかかるのだが……。

睡魔には襲われませんでしたから退屈はしませんでしたが、突っ込みどころ満載。
 
近未来という設定でもなさそうなのに、家でクローン作成って、ムリムリ〜。
だいたいクローンを培養するポッド3つもエドがひとりでトラックに積めるのか。
そんなすごい研究をしている企業のセキュリティ、甘すぎやろ。
そもそも事故現場の池に車放置したままやし。事故の痕が残っていないわけがない。
クローンに起きているとおぼしき不具合もスルーしまくり。
 
3人をよみがえらせることに没頭し、
妻の職場にも子どもたちの学校にも連絡しなければならないことは考えもせず。
エドに指摘されてやっと思い至り、家族のスマホやPCをチェックして、
当人らに成り代わって返事しまくる姿もアホくさい。
 
よみがえった妻は最初は自分がクローンだなんて思いもせず、
しかし「何があったの」などと夫に詰め寄って判明。
もっと葛藤がありそうなもの、意外とあっさり受け入れて。
存命時は夫の研究が道義に反していると言いたげだったのにさ。
 
キアヌ・リーヴス自身がプロデューサーとして名を連ねています。
なんかこんなんつくりたかったのはわかるけど、無茶苦茶すぎて苦笑い。
ムリムリ〜っ!

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『リトル・フォレスト 春夏秋冬』

『リトル・フォレスト 春夏秋冬』(英題:Little Forest)
監督:イム・スルレ
出演:キム・テリ,リュ・ジュンヨル ,ムン・ソリ,チン・ギジュ他
 
タイ出張から帰国したダンナはへろへろながら、
いつもの土曜日と同じく20時すぎから外食予定。
車の運転はしたくない、でも美味しいパンは食べたいと言うので、
前日に予約済みだったパンを私が車で受け取りに行きがてら、
シネマート心斎橋で映画を観てそのまま北新地へ向かうことに。
 
どうしても観たかった作品です。原作は五十嵐大介の同名人気コミック。
日本では『リトル・フォレスト 夏/秋』(2014)、『リトル・フォレスト 冬/春』(2015)に分け、
橋本愛主演で映画化されました。それを韓国でリメイク
 
物語はオリジナル版とほぼ同じ。
 
田舎に生まれ育ったヘウォン(♀)(キム・テリ)はソウルへ。
しかし就職にも恋愛にもつまずいて、故郷へ逃げ帰る。
幼なじみのジェハ(♂)(リュ・ジュンヨル)、ウンスク(チン・ギジュ)と再会、
心の傷が癒えるまで、しばらくここにとどまるつもり。
 
久しぶりに土に触れ、農作物を育てるへウォン。

料理上手だった母親(ムン・ソリ)の影響で、ヘウォン自身も料理好き。
旬の食材を用い、一日三度の食事とおやつを丁寧につくる。
 
ただこれだけの映画なのです。でも、とてもいい。
 
私は電車や車ですぐに映画を観に行ける場所でなければ住めませんが(笑)、
本作を観ていると田舎暮らしもいいかなと思います。
 
自分で育てた野菜や鶏が産んだ卵を用いてつくる数々の料理
食用花の盛り付けも美しいパスタ、春キャベツのサンドイッチ、じゃがいものパン。
クレームブリュレ、栗の甘露煮、すいとん、激辛のトッポギ。
家出してしまった母親がつくってくれた思い出のチヂミは、お好み焼きそのもの。
マヨネーズをかけて、削りたてのかつおぶしをたっぷりかけて。
 
一方で従軍慰安婦問題が大きく取り上げられ、
親日派リストに載っているとされる韓国人が作った校歌は取り消される。
 
本当に韓国の人は日本が嫌いですか。日本人も韓国が嫌いですか。
こんなにも韓国人と日本人は似たものを食べて美味しいと思い、
同じ映画を観て笑い泣いているのに、激しい反日反韓が取りざたされる。
すごく寂しく悲しいことです。
 
日本人であっても韓国人であっても、本作に癒される部分は多いはず。
 
どうでもいいことですが(笑)、字幕にひとつ文句を言いたい。
「利いたふうな口を」という字幕が2回あった気がします。
そのあとに続く言葉は「利く」なんだから、変だよ。
それを言うなら「知ったふうな口を利く」あるいは「聞いたふうな口を利く」ではないかと。
いや、もしかしたら「きいたふうな口を」と、平仮名だったのかな。
だったら「聞いたふうな口」だから間違いじゃないか。
それを確かめるためにもう1回観る気はないけれど。(^^;

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『コンフィデンスマンJP ロマンス編』

『コンフィデンスマンJP ロマンス編』
監督:田中亮
出演:長澤まさみ,東出昌大,小手伸也,小日向文世,竹内結子,三浦春馬,
   江口洋介,織田梨沙,瀧川英次,マイケル・キダ,前田敦子他
 
TOHOシネマズ伊丹にて、前述の『居眠り磐音』とハシゴ。
 
古沢良太のオリジナル脚本が好評を博したTVドラマとのことですが、
私は一度も観たことなし。
観ていた人のほうがこの劇場版も楽しめるのだと思いますが、まったく問題なし。
 
コンフィデンスマン(=信用詐欺師)のダー子(長澤まさみ)は、
次のターゲットとして香港マフィアの女帝ラン・リウ(竹内結子)に狙いを定める。
彼女が持っている伝説のパープルダイヤを頂戴するつもり。
さっそくボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)、五十嵐(小手伸也)、
新メンバーのモナコ(織田梨沙)とともに香港へと降り立つ。
 
占い師としてランに近づくが、ランはなかなか餌に食いついてこない。
そうこうしているうちに、同じくランを狙う詐欺師ジェシー(三浦春馬)が現れる。
ジェシーはダー子の因縁の相手で、今回も何かと邪魔をされて前途多難。
おまけにかつてダー子たちにいっぱい喰わされたヤクザ赤星(江口洋介)が
復讐に燃えてダー子を探しまわっている様子で……。

問題なしとは言ったものの、TVドラマ版を観ていない私には退屈なシーンも少々。
で、うつらうつらしかけちゃったりもしたのですが、最後の最後は興奮しました。
 
こうしてあらすじを書いていても、結局これ自体がウソなわけでしょ(笑)。
長澤まさみが相変わらずイイ。ほんと、可愛いだけだった彼女はどこへ。
ずっと見ていたいぐらい、くるくる変わる表情に私は首ったけ。
 
ジェシーより赤星、つまり三浦春馬より江口洋介。
登場人物のあの方もこの方もそうおっしゃっています。同感!
 
というわけで、ものすごくあっさりしたレビューになりましたが、
いろいろ考えずに気持ち良く騙されるべし。
 
TVドラマ版も観てみよっと。

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『居眠り磐音』

『居眠り磐音』
監督:本木克英
出演:松坂桃李,木村文乃,芳根京子,柄本佑,杉野遥亮,佐々木蔵之介,
   奥田瑛二,谷原章介,中村梅雀,柄本明,佐戸井けん太,波岡一喜他
 
ダンナが3週間の出張からついに帰国するので、
飲み会&映画三昧もこの日が最後。
仕事帰りに映画を観に行くラストチャンスになる金曜日が
ちょうど本作の公開初日だったから、TOHOシネマズ伊丹へ。
 
時代小説への苦手意識はずいぶん薄まりましたが、
人気があるらしい佐伯泰英の原作は知りません。
観てからなら登場人物をイメージできて読みやすそう。
 
坂崎磐音(松坂桃李)、小林琴平(柄本佑)、河出慎之輔(杉野遥亮)は幼なじみ。
佐々木玲圓(佐々木蔵之介)の道場で共に鍛錬を積み、
3人とも豊後関前藩で将来を嘱望される藩士となる。
琴平にはふたりの妹がおり、上の妹・舞(宮下かな子)はすでに慎之輔の妻。
下の妹・奈緒(芳根京子)はまもなく磐音と祝言を挙げる予定。
 
ところが、3人が江戸から戻ってきた日、
慎之輔は舞が不貞を働いているとの噂を聞かされ、
愚かにもそれを信じたうえに舞を斬り殺してしまう。
妹を殺された琴平が今度は慎之輔を殺して立てこもる。
駆けつけた磐音は琴平に勝負を挑まれ、泣く泣く琴平を斬る。
 
奈緒に何も告げずに立ち去った磐音は、江戸で長屋暮らしを始める。
大家・金兵衛(中村梅雀)の紹介で鰻屋に就職。
穏やかで誠実な人柄ゆえ、誰も磐音の剣の腕前など知りもしなかったが、
金兵衛に連れられて訪れた両替屋・今津屋でたまたまそれを披露するはめに。
今津屋の主人・吉右衛門(谷原章介)に請われて用心棒となる。
金兵衛の娘で今津屋に勤めるおこん(木村文乃)もすっかり磐音を気に入った様子。
 
吉右衛門の話によれば、老中・田沼意次(西村まさ彦)が発行した新貨幣をめぐり、
両替屋の間に揉め事が起こっているらしく、
別の両替屋・阿波屋の主人・有楽斎(柄本明)が陰謀を企てていることがわかるのだが……。

善人と悪人がはっきりしていてわかりやすい。
ツラ構えからして、何もここまで悪もん顔にせんでもと思うぐらい柄本明の顔が凄い。
今はここまでえらいあばた顔の人おらん。(^^;
これだけ悪いと、斬りつけられてもなかなか死なないのですよね。
バタッと倒れてからもうだうだ喋るから、私がもう一回斬りたくなりました(笑)。
 
優れた剣士で、かつ、頭もいい。
有楽斎に対抗するすべを思いついた磐音が、吉右衛門を通じてさまざまな人に相談。
それに乗る人たちを演じるのは、 橋本じゅん早乙女太一中村ゆり陣内孝則
日頃から誠実な商いをしていると、こういうときに力になってくれる客がちゃんといる。
磐音に想いを寄せながら、磐音と奈緒のことを気にかけるおこんちゃんもいいねぇ。
 
しかし花魁ってすげぇな、あんなん履いて歩けるんや。
と、映画の筋には何も関係ないことを思う。

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