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『アラジン』〈字幕版〉(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の3本目@伊丹)

『アラジン』(原題:Aladdin)
監督:ガイ・リッチー
出演:メナ・マスード,ナオミ・スコット,ウィル・スミス,マーワン・ケンザリ,
   ナヴィド・ネガーバン,ナシム・ペドラド,ビリー・マグヌッセン他
 
6月の劇場鑑賞本数をなんとか毎月並みにすべく、
ダンナ出張の初日から、飲みに行く日以外は毎日に2本観ると決めた2日目。
終業後に2本観ると、2本目が終わるのは23時を過ぎる場合が多いから、
家に帰り着くのは早くても23時半。
日付が変わることもよくあって、体がしんどいのなんのって。
それでもお酒をしこたま飲んだ翌日よりはマシですよね(笑)。
 
とりあえず、前日に行った西宮よりはだいぶ近いTOHOシネマズ伊丹へ。
 
評判の本作。監督がガイ・リッチーだとは観に行くまで知らず。
『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)の監督が
30年後にディズニー作品を撮るなんて、ちょっとした衝撃。
って、同じようなことを『キング・アーサー』(2017)のときにも書いてますね。
マドンナと結婚していたことももはや記憶の彼方。
 
砂漠の王国アグラバーで相棒の猿アブーと暮らす青年アラジン。
生活は貧しく、こそ泥で稼ぐ日々だが、
心はダイヤモンドの原石のごとく清らか。
 
ある日、市場で若い女性が泥棒の疑いをかけられている場面に出くわす。
咄嗟にその女性の手を取って一緒に逃げるアラジン。
実は彼女はアグラバーの王女ジャスミンで、
こっそり王宮を抜け出した折りにこのような災難に遭ったのだ。
 
服飾品を見る目はピカイチのアラジンは、彼女の装いから王宮の人間だと判断。
しかし王女が町に出かけてくるはずもないから、
王女の侍女だろうと勝手に決め付ける。
身分を明かすわけにはいかないジャスミンにはありがたい勘違い。
いたずら心も手伝って、アラジンの勘違いをそのままにする。
 
ふたりの間にしばし良い雰囲気が漂っていたのに、
アブーがジャスミンの腕輪を盗んだせいでご破算に。
誤解を解きたいアラジンは、後日王宮へと忍び込む。
 
見事忍び込むことに成功したアラジンを密かに見ていたのが
王位を狙う国務大臣ジャファー。
王宮からこっそり帰ろうとするアラジンを捕まえると、
アラジンがいま会った女性こそ王女であることを告げ、
王女とこそ泥がいかに想い合おうと叶わないと言う。
そして、王女に釣り合うように金持ちにしてやってもいいと。
 
その条件として、「魔法の洞窟」からランプを持ち出すように
ジャファーから言われたアラジンは……。
 
単純に、美しく楽しい。
もっとミュージカルなのかと思っていましたが、途中の歌はほどほど。
最後は宝塚歌劇のフィナーレを思い出す楽しさ。
 
ディズニーはステレオタイプの悪者が出てきてイライラさせられます(笑)。
本作もそうではありますが、だからこそディズニーなわけで。
 
本来なら“メン・イン・ブラック”に出ていそうなウィル・スミスが、
魔法のランプから飛び出す魔人の役。これがまた痛快。
ダイヤモンドの原石のごとき心というわりには
普通に邪心もあったりするアラジンですが、(^^;
予定調和の最後にはやっぱり和みます。
 
ラザロ町田くんとアラジンの善人対決、見てみたかったりして。

—–

『町田くんの世界』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の2本目@西宮)

『町田くんの世界』
監督:石井裕也
出演:細田佳央太,関水渚,岩田剛典,高畑充希,前田敦子,太賀,
   池松壮亮,戸田恵梨香,佐藤浩市,北村有起哉,松嶋菜々子他
 
TOHOシネマズ西宮にて、『パラレルワールド・ラブストーリー』の後に。
 
石井裕也監督、かなり好きです。満島ひかりと別れちゃったのは残念。
予告編を観て、こりゃぜ~ったいに観逃したくないと思った作品です。
 
町田くん(細田佳央太)はメガネの物静かな高校生。
運動は苦手、かといって勉強もできない。
何の取り柄もないと自認しているが、「ひと」が大好き。
町田くんにとっては誰もが大切な人で、家族同然。
劇的に「良い人」の町田くんは誰に対しても平等に優しい。
 
母親(松嶋菜々子)から夕食の献立リクエストがあった日、
ハンバーグをつくろうと真剣に考えるあまり、
授業中に彫刻刀で手を切ってしまった町田くん。
保健室に行くと、そこでサボっていた猪原さん(関水渚)と鉢合わせ。
 
人が好きな町田くんに対し、猪原さんは人が嫌いだと言い放つ。
なぜ嫌いなのかが理解できない町田くんは、猪原さんのことが気になり始める。
町田くんからことごとく気にされるうち、
猪原さんはいつしか町田くんに恋心を抱くが、町田くんには恋が何かわからず……。
 
信じられないほどの善人であるところは『幸福なラザロ』と似ています。
あちらはわりといいように使われていた感がありましたが、
こちらはなんだかんだで周りも良い人。
町田くんの厚意を素直に受け止め、町田くんの危機には駆けつける。
その分、『幸福なラザロ』より安心して観ていられます。
 
監督の人脈を駆使したとおぼしきキャストがイイ。
特筆すべきは町田くんのクラスメート役、前田敦子。めちゃめちゃ可笑しい。
AKB48時代の彼女のことは特に可愛いと思ったこともなかったけれど、
こんな演技もできる彼女が人気No.1だったというのは、
ファンは確かに見る目を持っているんですねぇ。
 
前田敦子をはじめ、岩田剛典高畑充希太賀
アンタら全員、高校生役には歳食い過ぎ。
大コスプレショーになっているのも可笑しい。
ほかに、町田くんの父親に北村有起哉
ゴシップを追っていたのに町田くんを見かけてほだされる記者に池松壮亮
彼の妻に戸田恵梨香、上司に佐藤浩市と豪華です。
豪華なんだけど、『空母いぶき』のようにキャスト任せの「どやさ」な感じはないのが好き。
 
結構笑いました。幸せな鑑賞時間をありがとう。

—–

『パラレルワールド・ラブストーリー』 (TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の1本目@西宮)

『パラレルワールド・ラブストーリー』
監督:森義隆
出演:玉森裕太,吉岡里帆,染谷将太,筒井道隆,美村里江,
   清水尋也,水間ロン,石田ニコル,田口トモロヲ他
 
ちっとも映画を観る機会のない6月。
ダンナの海外出張中を狙って、6,000マイルを使うことに。
通算10回目のTOHOシネマズ1ヶ月フリーパスポートをつくりました。
 
実は玉森裕太くんの顔が苦手です。
役者として好きとか嫌いとかはいっさいなく、とにかくタイプじゃない。
ファンの方に怒られそうですが、彼ってオバハン顔してませんか。
って、オバハンに言われたくないやろけど(笑)、
三角巾と(白の)割烹着、そう、給食のおばちゃんスタイルが似合いそうな顔だなぁと以前から思っていました。
 
そんな玉森くん主演だから、いくら東野圭吾原作でも積極的に観に行く気になれず。
DVDでじゅうぶんだわと思い、スルーするつもりでした。
けれどもフリーパスをつくったから、タダでならいいかと。
 
大学院生の敦賀崇史(玉森裕太)は、通学の途中に行き交う電車の車窓越し、
毎朝見かける女性にひそかに想いを寄せていたが、名前も聞けぬまま卒業。
その後、最先端研究をおこなうバイテック社に入社する。
 
ある日、崇史は親友で同じ会社に勤務する三輪智彦(染谷将太)と待ち合わせ。
智彦が自分の恋人だといって連れてきたのは津野麻由子(吉岡里帆)、
なんと電車で毎朝見かけていた女性だった。
激しい嫉妬に襲われ、なんとなく智彦と麻由子を避ける崇史。
 
ところがある朝、ベッドで目を覚ました崇史の隣には麻由子がいる。
ふたりは恋人同士で同棲生活を送っており、
智彦はもうずいぶん前にアメリカ本社に移動したらしい。
 
違和感を拭えないが、麻由子との暮らしは幸せに満ちている。
ずっとこのままであることを願っているのに、
智彦の恋人である麻由子の世界と、自分の恋人である麻由子の世界が交互に現れ、
次第に崇史は何が真実なのかわからなくなり……。
 
やはり主演がタイプじゃないとツライですね(笑)。
ついでに吉岡里帆、可愛いけどどうも演技は好きになれない。
さらにさらに、染谷将太の役柄もイマイチ。
崇史の先輩社員役の美村里江、旧芸名ミムラは歳を取った感が否めず、
上司役の筒井道隆は髭もなんだか汚らしいオッサン。
田口トモロヲは相変わらずながら、特に挙げるべき点なし。
 
とにかく誰にも共感できず、陳腐な印象。
原作も読んだはずですが、こんなに陳腐ではなかったよなぁ。
若手人気俳優のふたりを半裸にはしてみたラブシーンも当然背中だけ、
サービスで盛りました、てな感じでつまらん。
 
森義隆監督は『聖の青春』(2016)がよかっただけに残念です。
キャストに惹かれて観に行くことは大事なのかもしれない。(^^;

—–

『泣くな赤鬼』

『泣くな赤鬼』
監督:兼重淳
出演:堤真一,柳楽優弥,川栄李奈,竜星涼,堀家一希,
   武藤潤,佐藤玲,キムラ緑子,麻生祐未他
 
諸般の事情により6月はまだほとんど映画を観られておらず、これがたった3本目。
後半にスパートをかけられるかどうか微妙ですが、がんばる。
 
重松清の短編集『せんせい。』に収録されていた1編。
読んだはずなのですが、全然おぼえていない。
たぶん、私は重松清を読みすぎだ(笑)。
おぼえてはいないけれども、いい話にちがいない。
 
高校で教鞭をとる小渕隆(堤真一)は、ストレスからか胃に痛みを感じて病院へ。
待合室で声をかけてきたのはかつて教え子だった斎藤智之(柳楽優弥)。
会社の健康診断でひっかかり、妻の雪乃(川栄李奈)に付き添われて検査に来たらしい。
 
十数年前、小渕は甲子園を目指す野球の強豪校にいた。
笑わず泣かず、とにかく厳しい監督に、部員たちが付けたあだ名は「赤鬼」。
斎藤はじゅうぶんな才能を感じさせる新入部員だったが、
監督のサインを無視してスタンドプレーに走るところなどが小渕は気に入らない。
そこで斎藤よりも遥かに下手な部員と守備位置を競わせようとしたところ、
努力の嫌いな斎藤はすっかり拗ね、部活をさぼってよくない連中とつるみ出す。
やがて退部すると高校そのものまで辞めてしまったのだった。
 
現在小渕が勤めるのは、進学校ではあるが野球部は弱小。
甲子園まであと一歩だった高校の監督が異動してきたと知り、
野球部に入った生徒も多いのに、小渕はまるでやる気がない。
こいつらに教えてもどうせ無理だと決めつけている。
 
そんなある日、雪乃が小渕を訪ねてくる。
検査の結果、斎藤は末期癌に侵されていることがわかり、余命わずかだと。
どうすればいいのかわからない雪乃は、夫に会ってほしいと小渕に頼み……。

いまどきの高校野球の練習がどんなだかは知りませんが、
体罰はなくとも多分にスパルタな野球部は今でも多いはず。
小渕もそんな監督で、部員は叱咤されながら練習していました。
 
それが正しかったはずだと小渕は疑いもしていませんでしたが、
斎藤との再会をきっかけにかつての部員に会いに行くと、
「僕たちは先生の夢を叶える道具に使われただけ」だなんて言われる。
しょげる小渕役の堤真一は、見た目もしょぼくれていてかなり気の毒(笑)。
 
お涙頂戴に走っとるなぁと思いつつもきっちり泣かされる。
ただし、劇場でほかのお客さんがボロボロ泣いていたシーンは、
私はまったく泣けず。なぜか私はほかの人と泣くところがずれている。(^^;
 
悔いを残さず死にたいとは誰もが思うことでしょう。
その悔いが野球だったら。
 野球好きならばやっぱり泣いてしまう作品です。
最後の堤真一の表情がめちゃめちゃよかった。

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『さよならくちびる』

『さよならくちびる』
監督:塩田明彦
出演:小松菜奈,門脇麦,成田凌,篠山輝信,松本まりか,新谷ゆづみ,
   日高麻鈴,青柳尊哉,松浦祐也,篠原ゆき子,マキタスポーツ他
 
前述の『長いお別れ』とTOHOシネマズ伊丹にてハシゴ。
 
若者の聴く曲、知りません、わかりません。
あいみょんのこともわりと最近まで全然知らなかったところ、
ラジオで耳にした“君はロックを聴かない”にどハマリ。
ほんの1カ月前まで、私の車の中ではその曲がエンドレスでかかっていました。
 
そのあいみょんと秦基博が楽曲を提供している作品。
そりゃもうそれだけで観たくなります。
 
インディーズの人気女性デュオ“ハルレオ”。
ハル(門脇麦)が職場で見かけたレオ(小松菜奈)に声をかけて誕生。
ホストでローディ兼マネージャーのシマ(成田凌)の運転する車で全国を回りつづけてきた。
 
ところがハルレオは突然解散を決める。
解散することをどこにも発表しないまま、最後の全国ツアーへと出発する。
 
ただこれだけっちゃこれだけのロードムービー
最後のツアーに向かうシーンから始まり、
さまざまな時代の彼女たちを映しながら進みます。
 
いったいいつの時代に戻ったのやらわかりにくいときがありますが、
それはもう小松菜奈演じるレオの髪型で判断。
最初ロングヘア、途中ミディアム、最後ショートカット。
 
表題曲は秦基博が作り、劇中のライブで歌われる曲はあいみょんが作ったもの。
どれも切ない青春を歌ったいい曲ですが、とにかく同じ曲ばかりが流れすぎる。
ライブのたびに同じ曲を聴かされ、もっとほかの曲も聴かせろという気に。
 
小松菜奈はそうじゃない。私は彼女がすごく好き。
 
いろんな役ができるといえば、成田凌もおもしろい。
息が長くなりそうな若手実力派3人だと思います。
 
ラストの表情がすごくよかった。
今日からまた車の中ではあいみょんだ!

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