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『アポロ11』【完全版】

『アポロ11』(原題:Apollo11)
監督:トッド・ダグラス・ミラー
 
もはや日曜日に2本観る気力もなくなり、これ1本だけ。
109シネマズ大阪エキスポシティにて。
 
アポロ11号月面着陸50周年を記念して製作されたドキュメンタリー。
「完全版」とはどういうことなのかと思ったら、
完全版の公開より先に「ファースト・ステップ版』なるものが公開された様子。
そちらは全国の科学館や博物館で限定公開されているそうです。
 
アポロ11号が人類史上初めて月面着陸を成し遂げたのは1969年。
当時のアメリカ公文書記録管理局とおよびNASAで新たに発掘された70mmフィルムなど、
一般には未発表のアーカイヴ映像と音声データのみが用いられています。
 
ニール・アームストロング、バズ・オルドリン、マイケル・コリンズが
アポロ11号に乗り込む前の表情を見ているとこちらまで緊張。
発射のシーンでは大興奮。
 
無事に月面着陸を果たしたあとも、帰還時の通信不能になる時間はドキドキします。
そこにいる誰もがものすごく長く感じたことでしょう。
 
実話が基の物語では感動するようにつくられているから、
泣いてしまうのも当たり前ですが、
何の演出もなく、あるがままの状況を撮っただけでこれは感動します。
 
明石市立天文科学館では7月初めから来年3月末までファースト・ステップ版を上映しているらしい。
劇場で観るのもいいけれど、この手の話ならば天文科学館で観るのがいいかもしれませんね。

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2019年7月に読んだ本まとめ

2019年7月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3421ページ
ナイス数:1013ナイス
https://bookmeter.com/users/762098/summary/monthly
 
■きみの町で (新潮文庫)
重松さんはとても「正しいひと」なのだろうと思います。ま、フランスで刊行される『こども哲学』なんてシリーズの監修なんて、正しい人でなければそもそも依頼が来ないでしょうけれど(笑)。子どもに説いて聞かせるような話は、ともすれば説教臭くなってしまう。本作にしろ、他の重松作品にしろ、そのぎりぎりのところにとどまって説教臭さを感じさせないから素直に読める。どれが正しいおこないかという答えはそこになく、つまりは自分で考えろ。ずるいのとも紙一重かもしれません。でも、こうしてさまざまな場面に遭遇して、悩んで成長できたら。
読了日:07月02日 著者:重松 清
https://bookmeter.com/books/14023557

■高校事変 (角川文庫)
占拠モノの映画はいっぱい観たことがありますが、本ではあまり読んだことがなく、印象に残っているのは『槐』ぐらい。謎の女教師がバッタバッタと半グレ集団を倒してゆく姿に惚れました。こちらの女子生徒がまた凄い。あの女教師とタッグを組んだらえげつないことになりそう(笑)。極悪犯罪者の娘だからといって色眼鏡で見てはいけない。必要だったかと疑問に思う慰安婦の話など不愉快な描写も多いけど、政治家も教師も生徒も不埒な奴はそれなりの末路でスッキリ。しかしこんな浅はかなオバハンが国務大臣ってあかんやろニッポン。ありそうでヤダ。
読了日:07月03日 著者:松岡 圭祐
https://bookmeter.com/books/13765888

■むかしむかしあるところに、死体がありました。
坊やよい子だ、ねんねしな。そう言われても眠れない(笑)、こんな昔話では。誰もが知っている昔話のなかで殺人が起き、あっちにもこっちにも死人が。タイトルからしてひねりが効いていて、特に「つるの倒叙がえし」に笑う。一寸法師はそこに居ったのか居らんかったのか。打ち出の小槌を使ったトリックがお見事。強欲婆さんにやられてしまった花咲か爺さんの無念は犬が晴らす。竜宮城は密室、グランドフィナーレは鬼ヶ島。今も昔も人間の腹黒い部分は同じ。油断すると速攻で寝首を搔かれそう。稲川淳二あたりにおどろおどろしく朗読してもらいたい。
読了日:07月05日 著者:青柳 碧人
https://bookmeter.com/books/13636548

■ダイナー (ポプラ文庫)
【再読ではなく、映画版を観たので書き込み】一昨年のマイベストは、『雪の鉄樹』とこの『ダイナー』でした。映画化されたら観ないわけには行かず、公開初日の今日、行ってきました。藤原くんのことは凄い役者だと思っていますが、「俺は〜、ここの〜、王だ!」に苦笑い。読書中はヨダレが出そうだったハンバーガーも色が綺麗なだけでパサパサ感漂って寂しい。でも蜷川実花ですもんね、スタイリッシュなけばけばしさがあるからこれでいいのか。私としては佐藤浩市のイメージ。でもそれ以上に見たいのは、ジェイソン・ステイサムのボンベル。あかん?
読了日:07月05日 著者:平山 夢明
https://bookmeter.com/books/5349916

■虹色の童話 (角川文庫)
この直前に読んだのが『むかしむかしあるところに、死体がありました。』でした。意識して選んだわけではなかったけれど、昔話からグリム童話へ。呪われたかのようなアパートの名前はレインボーハイツ。濁点が外れた「レインホー」の看板を想像して少し笑ったものの、おぞましさは昔話の倍以上。入居者の間で次々と起こる惨殺事件のトリガーになっているとおぼしき5歳児。救いようのない話をそれほど怖いと思ったつもりはなかったのに、昨晩その男の子が夢の中に出てきてうなされました。自分の叫び声に驚いて起きる始末。それぐらい不気味(泣)。
読了日:07月08日 著者:宇佐美まこと
https://bookmeter.com/books/12206528

■森見登美彦の京都ぐるぐる案内 (新潮文庫)
薄いです。完全に、繋ぎの1冊として選んだ本。いつもなら「繋ぎ」には穂村さんを選びがちなところ、今日はなんとなく森見さんに。森見作品のあちこちから持ってきた話に写真を合わせただけといえばそれだけ。別に森見さんの容姿が好きなわけではないから、嬉しくもない(笑)。ただ、私も京都で学生時代を過ごした身、しかも今の職場は太陽の塔が見えるとこ。ピンポイントで楽しいもん。「どう考えても食い過ぎやろ!」「そんなわけあらへんがな!」って、完璧な関西弁なのに、エセ関西弁とのツッコミがあったから、エセ関西弁ぽく読んでみました。
読了日:07月09日 著者:森見 登美彦
https://bookmeter.com/books/8123167

■絵に隠された記憶 熊沢アート心療所の謎解きカルテ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
酒を飲みながら、しかも風邪で意識が朦朧としている状態で読みはじめたら、優しすぎる話が上手く頭に入ってきません。著者の名前からストリッパーの一条さゆり(私、女ですが、映画は観に行きました)や漫画家の一条ゆかりを思い出し、ちっとも内容に集中できない。ところが意識を覚醒させるかのような一文が終盤に出てきて、えーっ、もしかするとすごく嫌なオチ!?と心配しました。その心配が吹っ飛んでホッ。それにしても読者の評価がめちゃ高い。アタマがしっかりしているときに再読しなければいけません。私も絵画療法を受けたほうがいいかも。
読了日:07月11日 著者:一色 さゆり
https://bookmeter.com/books/13727118

■コクーン (光文社文庫)
読み応えはあるのに、とてもモヤモヤします。新興宗教団体によるテロ事件に何らかの形で関わりのある登場人物の昔と今、ふたつの時代。教祖の母親が、もしも自分が出産しなかった場合、わが子の上を行く外道が出てきてさらなる大惨事が起きたであろうパラレルワールドを想像します。自分の息子が起こしたテロのほうがマシだったと考えることにたぶんいちばんモヤモヤ。被害者や加害者の遺族の思いはかいま見ることができても、犯人の思いはわからないから非常に不気味。陰惨すぎてめげる。それでも読み応えはあったから、他作品も読んでみたい作家。
読了日:07月17日 著者:葉真中 顕
https://bookmeter.com/books/13707000

■負けるな、届け! (双葉文庫)
走ることにまったく興味のなかった人たちが、つきあいや暇つぶしで行った応援ですっかりマラソンの虜に。私も自分で走る気は皆無。本作を読んだからといって、走ってみようかなとは思いません。だけど、メドックマラソンにだけは釣られそう。生ハムや炭火焼ステーキにかぶりつき、ワインを飲みながら走るって、すげぇ。正気かよ、よう走れるなと思うのは、その状況下では私が酔っぱらって走れなくなるほど飲むこと前提だからですね(笑)。人事課長をぎゃふんといわせてやりたかったけれど、そんな人も応援。マラソンは、きっと人の器をデカくする。
読了日:07月20日 著者:こかじ さら
https://bookmeter.com/books/13573352

■夫が邪魔 (徳間文庫)
教えてください。新津きよみにハッピーエンドの作品って存在するんですか。えげつない話ばっかり(笑)。別にグロいわけじゃない。ただ夫や元彼のことがウザくて憎くて、おらんようになればええのにと願う女たちがあれこれ企む。このタイトルに惹かれて読み始めた人ならば、「わかるよその気持ち」と思う部分もあるでしょうが、念入りに立てた計画であってもそう上手くは行かない。邪魔だとしても殺してやろうなんて思わずに、自分から立ち去るのがよさそうです。『殺意が見える女』の改題再刊とのこと。そらもう『夫が邪魔』のほうがインパクト大。
読了日:07月24日 著者:新津きよみ
https://bookmeter.com/books/13927754

■総理にされた男 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
中山センセを読むようになってからまだ日が浅く、中山作品は100%ドンデン返しがあるのだと思い込んでいました。ないものもあるんだわ(笑)。政治にまったく興味を持たずに生きてきた人がいきなりこんなに語れるようになるわけもなく、そこはとても嘘くさい。けれども逆に、興味さえ持てばこうなれるのではないかとも思わされます。『王になった男』イ・ビョンホンが演じた影武者ほどはこの総理を好きにはなれず。映画『誰がために憲法はある』が頭に残っているから、こういう話には心が乱されるのかも。政治について考えるきっかけにはなる。
読了日:07月28日 著者:中山 七里
https://bookmeter.com/books/13307074

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『天気の子』

『天気の子』
監督:新海誠
声の出演:醍醐虎汰朗,森七菜,本田翼,吉柳咲良,平泉成,梶裕貴,倍賞千恵子,小栗旬他
 
『君の名は。』(2016)より前の作品は好きでした、新海誠監督。
私の性分がアマノジャクゆえなのか、『君の名は。』にはちぃとも乗れず。
新海監督だったら断然『秒速5センチメートル』(2007)だよねぇ、
その次が『言の葉の庭』(2013)だよなぁと思っています。
 
『君の名は。』には乗れなかったといっても、
新海監督の新作が公開されたらスルーするわけにはいきません。
公開前にムビチケを買おうとしたら、ムビチケの販売がないですと!?
ムビチケ以外のどんな体裁の前売りもなしって、どんだけ強気やねん。
「その代わりに東宝史上初の初回一斉上映」って、意味わからん。
 
そんなもん誰が嬉しいねんとかなり怒りを覚えつつ、
いつ観に行っても定価ならば、
いっそ楽天ペイでポイントをいっぱいつぎ込んでIMAX版を観てやろうと、
2,400円のところ1,000スーパーポイントを使い、1,400円に。
公開2日目にTOHOシネマズなんばにて。
 
こんな感じで最初から辛口評価のつもりで観に行きましたが、
わりとよかったんだなぁ。(^^;
 
離島に暮らしていた16歳の帆高は、家出して東京へ向かう。
悪天候のなか、船の甲板に出ていて危うく命を落としかけた帆高は、
居合わせた怪しげなオッサン、須賀に命を救われる。
そのお礼に船内の食堂で定食とビールまで奢らされることになり、
田舎育ちの帆高は驚くが、それも致し方ないことなのだろう。
 
下船して須賀と別れたものの、行くあてがない。
こんな少年を雇ってくれるところなどなく、野垂死にしそう。
毎日マクドでお茶だけ飲んで時間をつぶす帆高に、
3日目、ハンバーガーを差し出してくれたのがバイトの陽菜。
 
そのおかげでとりあえず空腹は満たせたが、
いつまでもこんなふうでいるわけにもいかず、
帆高は名刺を頼りに須賀を訪ね、住み込みで仕事を手伝うことになる。
 
ある日、陽菜が風俗店の男たちにラブホへ連れ込まれそうになっているのを見かけ、
帆高はとっさに陽菜の手を引いて逃げようとする。
男に殴られて帆高が鞄から取り出したのは、数日前に拾った拳銃
おもちゃだとばかり思っていたら、ぶっ放した拳銃は本物。
男たちが怯んだ隙に帆高と陽菜は逃げる。
 
陽菜を助けたつもりでいた帆高だが、
陽菜はマクドのバイトをクビになり、割のいい仕事を探しているのだと言う。
陽菜が祈れば晴れることを知った帆高は、お金を取って天気にする仕事を提案。
これが大当たりして大忙しになるのだが……。

憤慨して観はじめたせいかおかげか(笑)、わりとよかった。
映像は言わずもがなの美しさ、音楽も良い。
脇のキャラクターもすごく良くて、特に陽菜の弟・凪くんサイコー。
こんな年齢から女の扱い方を知っているなんてニクイねぇ(笑)。
女子に免疫のない帆高が凪を「先輩」と呼びはじめてからはさらに笑えます。
 
須賀の声を担当するのが小栗旬
彼の事務所兼自宅に出入りする女子大生・夏美役に本田翼
私は彼女に関しては役者としてよりも声優のほうが好き。
この役も合っていると思います。
 
世界のために彼女を失うか。
彼女を失うならば毎日雨でも良いか。
 
ちょっぴり泣きもしましたが、
やはり私の好きな新海監督作品には及ばない。切なさの問題。
 
どこまでヒットするのか、それはそれで楽しみです。

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『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』

『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』(原題:Le Grand Bain)
監督:ジル・ルルーシュ
出演:マチュー・アマルリック,ギヨーム・カネ,ブノワ・ポールヴールド,ジャン=ユーグ・アングラード,
   ヴィルジニー・エフィラ,レイラ・ベクティ,マリナ・フォイス,フィリップ・カトリーヌ他
 
フリーパスを使うラストチャンスの日だったというのに、
前述の『ハッピー・デス・デイ 2U』は席数上限にひっかかって自腹で観ることになり、
ほかの選択肢だった作品も、席数上限にひっかかる前に普通に満席に。
今回のフリーパスは27本、前日に観た『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』で打ち止め。
気になっていた本作を大阪ステーションシティシネマへ観に行きました。
 
モデルになっているのはスウェーデンに実在する男子シンクロナイズドスイミングチームだそうで、
それをちゃっかりフランスでいただいちゃいました、てな作品。
 
監督は名役者でもあるジル・ルルーシュ。今回は監督に徹す。
フランス版『ウォーターボーイズ』(2001)と言えますが、
このチームのメンバーはくたびれたオッサンばかり。
腹もでっぷりと出て、見ていて嬉しくなるハダカは無し(笑)。
でもものすごく応援したくなる。
 
鬱病と診断されて2年経つベルトラン。
会社を退職して引きこもり、ようやく就職活動を始めたものの、簡単には決まらず。
妻は責めたりしないが、子どもたちは辛辣。
今日の予定をベルトランに問う妻に、「パパは毎日ゲーム」と子どもたち。
 
ある日、地元の公営プールに足を運んだ彼は、
男子シンクロナイズドスイミングのメンバー募集のチラシを目にする。
迷った末、思いきって参加。
 
ほかのメンバーに会ってみれば、揃いもそろって負け犬臭がプンプン。
吃音症の息子と精神状態の安定しない実母に苛立つロラン、
ロックミュージシャンになる夢をいまだ捨てきれないシモン、
会社は倒産寸前なのにその事実から目を背けているマルキュスなどなど。
 
また、チームを指導する女性コーチ、デルフィーヌは、
かつては国際大会に出場するシンクロ選手だったが、
コンビを組んでいた親友が怪我をして引退を余儀なくされ、
自らもシンクロを辞めてアルコール依存症に。
 
チームがプールで練習できる時間は、
女子シンクロや水球等ほかの競技チームが使用しない時間帯に限られている。
なのにデルフィーヌはプールサイドで本を朗読するだけ、
オッサンたちも楽しそうではあるが決して上達はしていない。
その状況にロランが爆発したところで、事態は変わらない。
 
それでもシンクロに楽しさを見いだし、練習に励むベルトランだったが……。
 
めっちゃ楽しかった。何がいいって、まず選曲が嬉しい。
オープニングはティアーズ・フォー・フィアーズの“Rule The World”。
途中テンションを上げてくれるのは、オリビア・ニュートン=ジョンの“Physical”。
フィリップ・ベイリー&フィル・コリンズの“Easy Lover”で泣きました。
ま、泣いていたのは私ぐらいか(笑)。
 
どうでもいいことですが、マチュー・アマルリックを見ると、
私は三上博史を思い出す。似てませんかね?
それとシモン役は『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』(1986)のジャン=ユーグ・アングラード。
すげぇオッサンになってる。確かに「昔はモテただろう」感はあるけれど。

ロラン役のギヨーム・カネぐらいです、まだ若々しいのは。

 
序盤もじゅうぶんに面白いのですが、俄然面白くなるのは、
デルフィーヌの元相棒で車椅子に乗るアマンダが登場してから。
 
怪我をしてシンクロができなくなり、落ち込んでいるのはアマンダのはず。
しかしデルフィーヌはそんなアマンダを思いやることもなく逆に責めた挙句、酒に走る。
おかげでアマンダとはすっかり疎遠になっていました。
そんなデルフィーヌが恋愛でも失敗してプールに来なくなり、
見かねたアマンダが代わってオッサンどものコーチを始めるわけですが、
そりゃもう強烈、抱腹絶倒。
オッサンたちが「あの女、殺したい」と言うほど(笑)。
 
女々しいという言葉は今の時代はあまり使ってはいけないのかもしれません。
でもここに出てくるオッサンたちは女々しい。
彼らを叱咤する上記のアマンダも格好よいし、
引けを取らない格好よさだったのはベルトランの妻クレール。
夫の鬱病に関して理解のない姉夫婦に彼女がズバッと言うところは胸のすく思い。
 
冴えないオッサンたちの問題を映しながら、
家族たちとの絆や再生も感じられて、しみじみ良かったなぁ。
 
元気のない人、観てみて!

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『ハッピー・デス・デイ 2U』

『ハッピー・デス・デイ 2U』(原題:Happy Death Day 2U)
監督:クリストファー・ランドン
出演:ジェシカ・ロース,イズラエル・ブルサード,スラージ・シャルマ,フィー・ヴー,
   ルビー・モディーン,サラ・ヤーキン,レイチェル・マシューズ他
 
これもフリーパスで観るはずだったのに。
封切り日以降ずっと、席数上限にひっかかってアウト。
ほかにも席数上限にひっかかった作品はありましたが、
そっちはどうでもええかと思っていたやつだったので、
タダで観られなくても全然悔しくない。
そしてこっちはお金を払ってでも観たい。
だって前作の『ハッピー・デス・デイ』があまりに面白かったから。
 
というわけで、フリーパス所持期間中だったのにタダで観るのをあきらめ、
有料鑑賞しましたよ、TOHOシネマズ梅田にて。
続編もめっちゃ面白かったうえに、泣いてしまった。
 
前作で、毎日が誕生日、そして毎日死亡というタイムループを終わらせた主人公ツリー。
ところが今度はツリーの恋人カーターのルームメイト、ライアンが死のタイムループに陥る。
 
といっても、タイムループの経験者はツリーだけ。
したがってライアンの状況を理解できるのも気持ちがわかるのもツリーだけ。
 
ライアンの話を聴いたツリーが、彼の死のループを回避しようとするうち、
またしてもツリーの誕生日のループに戻ってしまう。
タイムループの原因がライアンの研究にあると気づいたツリーは、
ライアンと一緒に研究を進めるサマールとドレに協力を求め、
タイムループを閉じようとするのだが……。

あはっ、めっちゃ面白かったと言うているわりには、
量子力学の何たるかがまったくわかっていないということが
こうして書いているとよくわかる。
タイムループを閉じるって、何が起きていて、何が問題で、
どうすれば事態を解決できるのかが理解できていないのですよね、私。(^^;
 
私と同じく理系アタマじゃない人、理解できなくても大丈夫です。
そんなところはどうでもいいと思えるほど、楽しいですから。
 
泣かされたのは、ツリーの葛藤。
ある次元には、カーターと恋人になっている自分がいる。
別の次元では、亡くなったはずの母親が生きている。
カーターとは恋仲になれなくても、大好きだった母親がいる次元がいい。
そう思うツリー。でも、いくら母親がいる次元であっても、
自分の記憶と母親が持っている記憶がちがうことに気づく。
これでいいのかと自問するツリー。
そして、悩みに悩み抜いた末に母親にお別れを言いに行くツリーの姿に涙。
 
ほんとに、観てよかった。
ホラーは苦手だという先入観のある人にお薦めしたい、笑って泣けるホラーです。

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