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『カイジ ファイナルゲーム』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の8本目@伊丹)

『カイジ ファイナルゲーム』
監督:佐藤東弥
出演:藤原竜也,福士蒼汰,関水渚,新田真剣佑,吉田鋼太郎,松尾スズキ,生瀬勝久,
   天海祐希,山崎育三郎,前田公輝,瀬戸利樹,篠田麻里子,金田明夫,伊武雅刀他
 
あまり大きな声では言えないのですが、今年からダンナが月~木不在です。
毎日映画三昧できる状態になったけれど、昨年末のラストスパートが効いて、
年が明けてからも体がしんどい。
あまりがんばるのは止めにしたので、前週は2日のみ終業後に映画鑑賞。
次週に入り、フリーパスを全然使わないのももったいないなぁとTOHOシネマズ伊丹へ。
 
福本伸行の同名人気コミックを実写映画化した“カイジ”シリーズ第3弾。
前作まで観た記憶があるのに、『カイジ 人生逆転ゲーム』(2009)、
『カイジ2 人生奪回ゲーム』(2011)、どちらもこのブログ記事の中にない。
劇場で観た場合は100%書いているので、どうやらDVDで観たらしい。
でもありましたよね、他にも。誰やらが一発逆転を狙ってゲームに参加するやつ。
気になって仕方ないけど思い出せません。何でしたっけ。
 
東京オリンピックが終了してから景気が急速に悪化した日本。
貧富の差は広がるばかりで、貧乏人は金持ちが経営する会社で搾取されながら働いている。
稼ぎの7割も持って行かれるというのに、わずかだけでも金がなければ生きられないから、
「嫌なら辞めろ」と言われると何も言い返せない。
 
派遣社員の伊藤カイジ(藤原竜也)はこんな状況に耐えきれず、
社長の黒崎義裕(吉田鋼太郎)に食ってかかるが足蹴にされただけ。
悔しさに悶えるカイジに声をかけてきたのは大槻太郎(松尾スズキ)。
大槻は“バベルの塔”と名づけられた若者救済イベントに出場せよとカイジに言う。
言われるがままに出場したカイジは見事勝利を手中にし、
その賞品として金を受け取るか秘密のネタを受け取るかを選ぶことに。
大槻はカイジが選んで受け取るであろう金をせしめるつもりでいたのに、
カイジはまさかの後者を選択。
 
カイジが招かれたのは不動産業を営む大金持ち、東郷滋(伊武雅刀)の邸宅。
金持ちの道楽につきあわされただけだと思いきや、
東郷は、黒崎が首相主席秘書官の高倉浩介(福士蒼汰)とつるんでよからぬことを企んでいる、
それを食い止めるために金を集めたいのだと言う。
そのためには黒崎相手にギャンブルをせねばならず、
勇気あるカイジと、最強の運を持つ桐野加奈子(関水渚)の手を借りたいのだと。
 
東郷の話に乗ることにしたカイジは、究極のギャンブルの世界へと足を踏み入れるのだが……。
 
上手いと思っていたんですけど、藤原くん。
ここのところキャラが同じでちょっと飽きてきてしまいました。
ずっとテンション高い彼は、『Diner ダイナー』(2019)とかぶる。
これだけ青筋立てていたら切れちゃわないか心配です。
 
藤原くん以上に残念だったのは福士くん。
笑うのってやはり難しいようで、彼も高笑いはできない人に見えます。
恋愛もので寂しげに笑うのなんかはいいのですけれど。
 
そんなわけで役者の演技がイマイチに思えましたが、
まぁこんなもんじゃないでしょうか。
退屈もしなかったし、タダだし。(^^;
 
で、思い出しました、私にとっては同じような作品。

—–

『劇場版 巨蟲列島』

『劇場版 巨蟲列島』
総監督:高橋丈夫
監督:龍輪直征
声の出演:M・A・O,立花理香,福圓美里,麻倉もも,たかはし智秋,
     久保ユリカ,江口拓也,駒田航,井上麻里奈他
 
観る気はまったくなかったのです。
前述の『エクストリーム・ジョブ』の後に何を観るか検討していたとき、
週間予報では雨が降るはずだったのです。
晩ごはんは東福寺の予定、『エクストリーム・ジョブ』を観たのはT・ジョイ京都。
雨降りじゃなければ京都シネマで観たい作品があったけれど、
足下の悪いなか、京都駅から四条駅に移動してまた京都駅に戻るのは面倒。
だったらもう移動せずにT・ジョイ京都でもう1本観ようかと思って。
 
TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスポート所持期間中だから、
翌週タダで観られる作品をここでカネ払って観るのはもったいない。
TOHOシネマズでは上映していなくて、時間的に合う唯一の作品がこれでした。
 
秋田書店のWeb漫画サービス『マンガクロス』にて、
2014年から2019年まで連載されていたサバイバルホラーとのこと。
原作は昆虫漫画を多く手がけてきた漫画家の藤見泰高で、作画は別の人も担当。
連載中に作画者がREDICEから廣瀬周に交代しています。
 
昆虫好きな人には申し訳ないけれど、私は苦手。
それでもトンボを獲るのはわりと得意でしたし、今でも普通の人より上手い自信がある。
カマキリやバッタを見てぎょえ〜と叫ぶこともありません。
ただ、間近でにらめっこはしたくないから、
「巨蟲」というタイトルから想像し得る巨大化した虫なんておぞましい。
 
封切られたばかりなのに客は10人程度、しかも女性は私のみ。
観はじめてからわかりましたが、これは女が観るもんじゃないですね(笑)。
『M/村西とおる狂熱の日々 完全版』(2019)を観たときよりさらに、
すみません、女が観に来て、って感じです。
 
修学旅行中の私立鳳翔高等学園の生徒たちが搭乗した旅客機が墜落
生き残った生徒たちは救助を待つことにするが、
そこは巨大化した昆虫たちが巣食う恐ろしい島だった。
昆虫たちは人間を見るや食い尽くそうと襲いかかってきて……。
 
女子生徒はみんな巨乳だし、パンツ見えそうな座り方をするし、
最初からもうモロに二次元好き男性向けの雰囲気。
昆虫に連れ去られた女子生徒が卵を産みつけられて悶える姿とか、
気持ち悪いエロそのもの(笑)。
 
体育会系女子生徒と地下アイドル女子とのレズシーンとか、
性格悪いヤリマン女子がバカ男に言い寄るシーンもあるし、
そのヤリマンにそそのかされたバカ男が、
昆虫に刺されて動けない女子の前でズボンを脱ぎ始める不愉快なシーンも。
この辺りはゲンナリしました。
これ観て興奮してる男がいるのかと思うと余計に嫌になる。
 
というシーンのことはさておき、
昆虫オタクの主人公・睦美が昆虫の特性をいろいろと知っていて、
対策を練るところは面白い。
巨大化しても虫は虫、特性は同じのはずだからと。
キモイなぁと思いつつも、虫の特性についての解説には耳を傾けました。
 
お子ちゃまに見せてはいけないやつだけど、
そういうシーンを取り除けば、昆虫好きの子どもも楽しめそうな作品です。
 
世の中にはいろんなアニメがあるねんなぁと感心。

—–

『エクストリーム・ジョブ』

『エクストリーム・ジョブ』(英題:Extreme Job)
監督:イ・ビョンホン
出演:リュ・スンリョン,イ・ハニ,チン・ソンギュ,イ・ドンフィ,コンミョン他
 
3連休の中日、京都で晩ごはんの予定だったから、
それに合わせるべく朝から京都まで出かけて映画を2本。
 
どうしても観たかった韓国作品。
「監督イ・ビョンホン」の文字を見たときは驚いたけれど、イ・ビョンホンちがい。
相変わらず韓国人の名前は似ていたり同じだったりでややこしい。
このイ・ビョンホンは新鋭なのに、韓国で歴代興行成績No.1に輝いたらしい。
それも納得の痛快なアクションコメディです。
早くもハリウッドリメイクが決定しているそうな。
 
コ・サンギ(リュ・スンリョン)率いる麻薬捜査班は、
昼夜を問わず事件を追っているものの、まったく実績をあげられない。
捜査費用を抑えようと体を張って走り回っていたら、
逆に自動車の多重事故を引き起こしてしまい、署長から大目玉を喰らう。
 
ある日、コ班長の後輩で先に出世したチェ課長から、
闇組織の大物、イ・ムベとテッド・チャンの情報がもたらされる。
チェ課長にはこれまで何度も出し抜かれているが、
このチャンスを逃せばコ班は解体されてしまうかもしれず、
協力し合おうというチェ課長の話に乗らないわけにはいかない。
 
組織のアジトと思われる建物近くに張り込みはじめたコ班の刑事たち、
紅一点のチャン・ヨンス(イ・ハニ)、マ・ポンパル(チン・ソンギュ)、
キム・ヨンホ(イ・ドンフィ)、キム・ジェホン(コンミョン)だったが、進展なし。
そんな折、その建物の向かいのチキン店が閉店することを知る。
閑古鳥が鳴いているゆえに閉店するわけだが、
店主が言うには向かいの建物からの出前の依頼はよくあるらしい。
 
コ班はチキン店を買い取り、向かいの建物を監視することにするが、
予想外に客がやってきて、いつまでも準備中では怪しまれそう。
致し方なくチキン店として本当に営業を開始するのだが……。
 
傑作。コ班、サイコー。5人の個性が光っていて飽きさせません。
刑事たちのみならず、イ・ムベ役のシン・ハギュンのキレっぷりもお見事。
ソン・ヨンギュ演じる、最初は嫌な奴でしかなかったチェ課長もよかった。
 
韓国作品大好きな私としては、嫌韓嫌日が取り沙汰されるようになって悲しい気持ちなのですが、
本作では日本人観光客がチキン店を訪れるシーンもあり、
コ班そろっての「いらっしゃいませ〜」が笑えて和みました。
 
「痛快」という言葉がこれ以上にないくらいピッタリの作品です。
韓国作品をなんとなく避けている人にも観てほしい。
日本と韓国ってなんだかんだで同じアジア、笑いのツボが同じだとわかるから。

—–

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』
監督:片渕須直
声の出演:のん,細谷佳正,稲葉菜月,尾身美詞,小野大輔,潘めぐみ,
     岩井七世,牛山茂,新谷真弓,小山剛志,津田真澄,澁谷天外他
 
TOHO1ヶ月フリーパスポート所持期間中だから、
なんばまで行けば本作も無料で観られるけれど、なんばまで行く馬力が出ない。
どっちみちなんばまで行けば駐車料金が必要になるから、
終業後に気軽に寄れる109シネマズ大阪エキスポシティにて有料で。
 
大ヒットした『この世界の片隅に』(2016)の完全版とのこと。
もともとアニメとしては長い上映時間の129分だったのに、これは168分。
クラウドファンディングによって資金調達したのだから、
2016年版が最上の形の完成作品だったのではなかろうか。
 
『恐怖の報酬』(1977)のように、監督の意思を無視してぶった切られたのならともかく、
予想外にヒットしたからこんなのもやっちゃおうという魂胆が透けて見える。
2016年版の上映時には毎回立ち見が出ていたテアトル梅田は、
本作にすべて賭ける意気込みらしく、他作品の上映がほとんどなし。
それもどうだかと思っていたため、批判的な目で鑑賞に臨みました。
 
おおまかな物語の内容は覚えているけれど、
3年以上前に観たものを全部覚えているほど記憶力はよくありません。
でも追加シーンを観ればここは初めてだということはわかる。
 
道に迷ったすずが遊郭に入り込んでしまい、
親切に道を教えてくれた美しい娼妓・リンと仲良くなる。
これが描かれることによって、すずの周作への想いが浮き彫りに。
 
片渕須直監督が2019年版の公開について、
2016年版ではすずの気持ちを表すシーンがあまりなかったからとおっしゃっていたとのこと。
確かに、いつものんびりしている彼女の頭の中がわかります。
 
1945(昭和20)年9月の枕崎台風の折、何もかもが吹っ飛びそうになっても、
笑うことを忘れなかった北條家の人々がたくましく素晴らしい。
 
儲ける気満々で公開したにちがいないと意地悪目線で観はじめた本作でしたが、
2016年版で好きだったシーンはやっぱり好きだったし、
追加シーンも含めてやっぱり笑って泣きました。
クラウドファンディングによって資金を調達したからこそ、
参加者たちの想いに応えるべく、こうして完全版を見せたかったのだと思います。
 
168分、ちっとも長く感じませんでした。

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『シネマ歌舞伎 廓文章 吉田屋』

『シネマ歌舞伎 廓文章 吉田屋』
出演:片岡仁左衛門,坂東玉三郎,坂東巳之助,大谷桂三,
   澤村由次郎,片岡秀太郎,片岡我當他
 
はりきってTOHOシネマズ1ヶ月フリーパスポートをつくったのに、
冬休み中に公開になった作品をほぼすべて観尽くし、
もう観るものがなくなってしまったのです。
残るは“シンカリオン”とかいう新幹線型ロボットの映画と“仮面ライダー”のみ。
それらを観ないつもりなのではなく、
夕方までしか上映がないために、終業後には観られなくて。
 
何も観ずに帰るのももったいないから、109シネマズ箕面で本作を観ることに。
 
本編の前にオマケの特別映像が上映されます。
片岡仁左衛門へのインタビュー映像で、
歌舞伎俳優人生や坂東玉三郎との共演について語られるほか、本作の見どころも。
また、玉三郎のインタビュー映像もあり、仁左衛門のことを話しています。
 
『廓文章 吉田屋』は上方歌舞伎の代表作だそうで。
私はもちろん初めて観ました。
 
大店である藤屋の若旦那・伊左衛門(片岡仁左衛門)は、放蕩の末に勘当されるが、
病で臥せっているらしい恋人・夕霧(坂東玉三郎)に会おうと、
貧しい身なりも省みず、大坂・新町の吉田屋へとやって来る。
 
吉田屋の主人・喜左衛門(片岡我當)とその女房・おきさ(片岡秀太郎)の好意により、
なんとか夕霧には会わせてもらえることになったものの、
伊左衛門は他の客といる夕霧を見て嫉妬のあまり素直になれず、スネまくる。
しまいに痴話喧嘩をはじめるふたりだったが……。
 
過去に観たシネマ歌舞伎は、クドカンの『大江戸りびんぐでっど』
野田秀樹の『野田版 鼠小僧』、それに『ワンピース』です。
古典を観るのは初めてだったのですが、いやぁ、楽しいですねぇ。
 
本編前の特別映像で仁左衛門が話していたとおり、
ええ歳してこんなスネ方する男がほんまにおったらだいぶキモイですよ。
でもどこかカワイイ。仁左衛門の思うつぼ(笑)。
 
後見の人の動きや飛び交う「松嶋屋!」の掛け声も楽しくて、
やっぱり生で歌舞伎を観たいなぁと思いました。
観るものがなくて観たシネマ歌舞伎でしたが、行ってよかった。

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