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『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の21本目@なんば)

『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』(原題:The Man Who Killed Don Quixote)
監督:テリー・ギリアム
出演:アダム・ドライヴァー,ジョナサン・プライス,ステラン・スカルスガルド,
   オルガ・キュリレンコ,ジェイソン・ワトキンス,ロッシ・デ・パルマ他
 
1ヶ月フリーパスの有効期限も残すところあとわずか。
今回は席数上限にひっかかることもなく、
昨年暮れに最後のフリーパスをつくった人が少ないのかと思っていました。
ところがこの日の前日にTOHOシネマズ西宮へ行ったさい、
席数上限にひっかかって観られなかったのが本作。
翌日西宮でリベンジを検討しましたが、西宮ではハシゴする作品がなく、
終業後になんばへ向かって車を走らせました。
 
テリー・ギリアム監督が25年ものあいだ映画化に挑みながらも、
実にさまざまなトラブルに見舞われて頓挫してきた企画。
どんなトラブルだったかについては『ロスト・イン・ラ・マンチャ』(2001)を観るべし。
呪われているのではとすら噂されていた企画でしたが、このたび執念の完成。
観に行った甲斐があり、めちゃめちゃ面白かった!
 
CM監督として活躍するトビーは、スペインの片田舎で撮影中。
しかし思い通りには進まず、仕事への情熱はもはや失われている。
 
ある日、スタッフと共に訪れた店で飲んでいたところ、
怪しげなジプシーの男が販売していた商品を見てびっくり。
それは自分が学生時代に監督した映画『ドン・キホーテを殺した男』のDVDだったのだ。
当時のロケ地は偶然にもすぐ近く。
CM撮影をほっぽりだして舞台となった懐かしい村へとバイクを走らせるトビー。
 
撮影の合間に飲んだ店を訪れると、いかつかった店主ラウルはすっかり腑抜け。
彼の娘アンジェリカはどうしているのかと尋ねると、
トビーのせいで娘は売女になりさがってしまったのだと憤る。
 
続いて今度はドン・キホーテを演じた靴職人の老人ハビエルのもとへ。
ところがハビエルは気が触れているのか、自分を本物の騎士だと思い込んでいた。
しかもトビーのことを忠実な従者サンチョ・パンサと信じて疑わず、
はからずもドン・キホーテとサンチョ・パンサの旅が始まってしまうのだが……。
 
苦手だ苦手だ、でもなぜか見てしまうと書き続けてきたアダム・ドライヴァー
もしかすると私は彼のことが好きなのかもとすら思いはじめました(笑)。
トビー役の彼は本当に上手い。どこか色気も感じます。
“スター・ウォーズ”シリーズのカイロ・レン役をはじめ、
彼を起用したがる監督が多いことにも納得。
 
ハビエル役のジョナサン・プライスも怪演。
このあいだローマ教皇を演じていた人が今度は狂人ですからね。
 
カメラなど見たこともない人が多いような村で映画を撮影するということ。
自分は忘れ去られた老人だと思っていたのに、皆が注目する。
夢の世界が終わることが悲しくて、映画の世界を本物だと思い込むのでしょうか。
 
文化人類学者であるかつての上司が、未開の地に足を踏み入れることについて、
いいことなのかどうかわからないと話していました。
たった1本のCMの撮影で人生が変わってしまった人々を見て、そんなことを思い出す。

—–

『キャッツ』〈吹替版〉&〈字幕版〉(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の19本目@西宮&20本目@なんば)

『キャッツ』(原題:Cats)
監督:トム・フーパー
出演:ジェームズ・コーデン,ジュディ・デンチ,ジェイソン・デルーロ,イドリス・エルバ,ジェニファー・ハドソン,
   イアン・マッケラン,テイラー・スウィフト,レベル・ウィルソン,フランチェスカ・ヘイワード他
声の出演:秋山竜次,大竹しのぶ,藤原聡,山寺宏一,高橋あず美,宝田明,RIRI,浦嶋りんこ,葵わかな,
     森崎ウィン,山崎育三郎,朴璐美,大貫勇輔,宮野真守,沢城みゆき,山路和弘他
 
アンドリュー・ロイド・ウェバー作曲によるミュージカルの金字塔“キャッツ”。
1981年にロンドンで初演され、その後はブロードウェイや日本をはじめ、
世界中でロングランヒットとなった作品。
それを『レ・ミゼラブル』(2012)のトム・フーパー監督が実写映画化しちゃいました。
 
ロンドンの片隅、ゴミ置き場に捨て去られた1匹の白猫ヴィクトリア。
そこは“ジェリクルキャッツ”と呼ばれる猫たちが集う不思議な世界。
仲間となった猫たちが言うには、今宵は特別な夜。
長老猫オールドデュトロノミーにより、天上界へ召されて生まれ変わる猫が選ばれるらしいのだが……。
 
アメリカでは酷評されていると聞き、それでも私はよかったと言えたらいいなと思いながら、
西宮へ行き、まずは時間の都合で吹替版を観ました。これがもういつになく駄目で。(T_T)
私が寝不足だから話も歌も頭に入ってこないのかなと思ったのですが、ちがうみたい。
なんというのか、映像に奥行きがないんです。
 
そりゃこれが舞台ならさぞかし楽しいでしょう。
でも映画ですからね。せっかく大画面で観る楽しさが何もない。
かつ、吹替の歌にも心惹かれず、これなら『アナと雪の女王2』(2019)のほうが断然いい。
特にジュディ・デンチの声(大竹しのぶだと後から知りました)がインパクト弱すぎ。
イマイチだなぁと思っているところへ顔のアップでしょ。
猫の特殊メイクを施した顔のアップを別に誰も見たかないと思うのですよ。
美しく可愛い女優の猫メイクならともかく、ジュディ怖い。すみません。(–;
 
さて、そんな感想しか残らないまま、気を取り直して翌日なんばで字幕版を鑑賞。
吹替版は退屈すぎてかなり寝ましたので(笑)、この日は睡眠をたっぷりとった状態で。
 
そもそも“ジェリクルキャッツ”が何たるかの説明がない。
導入部でその説明がないと話に入りづらいと思うんですけど。
 
歌は吹替版より字幕版のほうが良いと思いましたが、退屈なことには変わりなし。
画面の大きさを感じるどころか、画面いっぱいに広がる猫メイクにドン引き。
ゴキブリをバリバリとむさぼり食うシーンにはゲンナリし、
どアップで鼻水垂らしながら切々と歌い上げられても冷めるだけ。
こんなだったらシネマ歌舞伎のように舞台をそのまま撮るほうがいい。
素晴らしい役者ばかりなのに、キャリアに汚点が付いた気すらします。
 
ただ、キャストを含む作り手の側は、楽しかったんじゃないですかねぇ。
たぶん達成感も凄かったと思います。
作り手が楽しめないものは観る側も楽しいはずがないと思っていましたが、
作り手が楽しんだからって観る側が楽しいばかりものではありませんね。
自己満足をいっぱいに感じてしまいます。残念。

—–

『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の18本目@西宮)

『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』
監督:杉原輝昭
出演:高橋文哉,奥野壮,岡田龍太郎,鶴嶋乃愛,井桁弘恵,押田岳,大幡しえり,
   渡邊圭祐,山本耕史,生駒里奈,和田聰宏,児嶋一哉,西岡徳馬他
 
スルーしかけたんですが、これが人生最後のフリーパスだから、
今後は観ることがないかもしれないじゃないですか、“仮面ライダー”
で、やっぱり観ておこうという気持ちになり。
 
なんとなく顔を覚えています、仮面ライダージオウ役の奥野壮くん。カワイイですよねぇ。
しかし別に思い入れがあるわけじゃないので、開始直後は話がさっぱりわからない。
仮面ライダーゼロワンのクロスオーバーと言われても意味不明で頭の中は疑問だらけ。
観ているうちに少しずつ事情がわかってくるという毎度のパターンです。
 
飛電或人は人工知能搭載型人型ロボット“ヒューマギア”を製造する会社、
飛電インテリジェンスの社長であり、仮面ライダーゼロワンでもある。
人間とヒューマギアが共存して両者が心から笑える社会を理想に掲げ、それを実現していた。
 
ところがある日、目覚めるとそこは或人がいた世界とは別世界。
ヒューマギアが人間に攻撃をしかけ、人間を滅亡させるために動き回っている。
或人の会社だったはずの飛電はヒューマギアに乗っ取られていた。
 
どこかで過去が書き換えられ、歴史が変えられてしまったことを悟った或人は、
仮面ライダージオウの常磐ソウゴと協力し、
元の世界を取り戻すために12年前にタイムトラベルを試みるのだが……。
 
相変わらず話が難しい。
これ、小学生たちがみんな理解して観ているのでしょうか。
それともなんとなくカッコイイだけとか。
連れてきているお母さま方のハートはがっちり掴んでいる模様。
 
仮面ライダー軍団と悪者がただ戦うだけじゃなくて、
悪者には悪者になった理由がちゃんとある。
ヒューマギアが製造されたおかげで人間の生活はうんと楽になったけれど、
人間はヒューマギアをタダ働きさせて対価を払おうとしない。
ヒューマギアが人間を笑わせるなら、ヒューマギアは誰が笑わせてくれるのか。
思考して意志を持つようになったヒューマギアが暴走するという。
 
「変身!」とぐるり手を回すだけでライダーと化していた時代は何処へ。
とにかく凝っていて、ワラける。
ジオウの顔をよく見たらライダーと書いてあるのとかウケまくり。
 
仮面ライダーを観るのはこれで最後と思っていましたが、
また観る可能性もゼロではありません。
 
しかしゼロワンと聞けば私の時代はキカイダーなんだけどなぁ。

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『前田建設ファンタジー営業部』

『前田建設ファンタジー営業部』
監督:英勉
出演:高杉真宙,上地雄輔,岸井ゆきの,本多力,町田啓太,山田純大,鈴木拓,
   水上剣星,高橋努,濱田マリ,鶴見辰吾,六角精児,小木博明他
 
これより前に観た映画が20本近くあり、UPすべく待機中なのですが、
20日後にこれをUPしたらもうどこも上映していない、
なんてことになると寂しいので、こっちを先にUPします。
 
イオンシネマ茨木にて。
 
2003年のこと。
大手ゼネコン、前田建設工業の広報グループに所属する若手社員ドイ(高杉真宙)は、
グループリーダーのアサガワ(小木博明)からいきなりマジンガーZについて聞かれる。
知っているっちゃ知っているけれどその程度。
返答に困っていると、先輩社員ベッショ(上地雄輔)が通りかかり、話に割り込む。
ドイの向かいの席に座る女性社員エモト(岸井ゆきの)も興味津々。
 
アサガワは、マジンガーZそのものではなくて地下格納庫を示し、
我が社でこれを製造することが可能かどうかと尋ねてくる。
ベッショやドイが可能だろうと答えると、
ヲタク社員チカダ(本多力)が向こうの席から乱入、問題点を挙げる。
 
こういう話をWEBですれば広報になるぞというアサガワに巻き込まれ、
ドイたちはやりたくもない“前田建設ファンタジー営業部”の仕事に
ボランティアで参加させられることになってしまうのだが……。
 
テレビアニメに登場する建造物を実際に製造できるかどうか考える。
なんて楽しいんだ!
 
最初はこんな儲からん仕事からいかに逃れるかを考えていたドイたちが、
段々と真剣になっていく様子がめちゃめちゃ面白い。
お遊びだと言ってもマジ、図面を引き、費用や工期まで検討するのです。
 
ここから先、ネタバレを含みます。
 
ほぼ完成に近づいた頃、マジンガーZが横移動する回があることが判明。
呆然とするメンバーたちにドイが「ここであきらめるんですか」。
自社だけではどうにもならないと他社のエンジニアたちに連絡を取ります。
こんな酔狂につきあってくれる会社などないに決まっていると思いきや、
いるんですねぇ、ちゃんと一緒に真面目に考えてくれる人たちが。
 
ないほうがいいと思うシーンもいくつかありましたが、それでも楽しい。
ちょっと胸が熱くなったりしました。
 
同社機械部の頼れる社員役に六角精児、土質ヲタクに町田啓太
酔狂につきあう他社の人に鶴見辰吾濱田マリ高橋努などなど、み~んな○。
“マジンガーZ”の原作者、永井豪もカメオ出演しています。
 
どこもかしこも誰も彼も、タダで話につきあってくれる。
著作権についても、「好きに使って。そのかわり納得できるものを」。
夢を追いかけ、それを叶えて、地球を救おうとしている面々です。
 
建設業界はまだまだ人をワクワクさせられるというアサガワの言葉。
はい、ワクワクしました。マジンガーZファンも是非どうぞ。

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『サマーウォーズ』〈4DX2D版〉

『サマーウォーズ』
監督:細田守
声の出演:神木隆之介,桜庭みなみ,谷村美月,富司純子他
 
大好きな作品なのに、実は劇場で観たことがないのに気づきました。
2009年製作の本作を観る機会なんてこのさき一生ないだろうと思っていたら、
なぜか今頃109シネマズ大阪エキスポシティで4DX2D版を上映している。
そりゃもう観なくっちゃ。10年前に書いたレビューはこちら
 
4DX初体験のお客さんが多かったようで、盛り上がり方が異様。
釣られて私もテンションも高くなってしまった(笑)。
ノリがいい人が多いと楽しいですねぇ。
 
ただ、これはやはり夏に観たい映画。
風ビュービュー吹くし、水しぶき飛びまくるし、寒いのなんのって。
上着をロッカーに入れてきたことを後悔しました。
しゃぼん玉がふわふわと飛ぶのは良かったなぁ。
 
過去に観た4DXの中ではいちばん満足度が高い。
バトルシーンで背中もガシガシ叩かれまくりで、痛かったけど。
私が初めて4DXを観たときに、男子客二人連れが「超絶疲れた」と言っていたのを思い出しました(笑)。
 
夏に再上映希望。
よろしくお願いしまーっす!!! ←観た人しかわからないと思われる。(^^;

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