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『E.T.』

『E.T.』(原題:E.T. The Extra-Terrestrial)
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:ヘンリー・トーマス,ディー・ウォーレス,ロバート・マクノートン,
   ドリュー・バリモア,ピーター・コヨーテ,K・C・マーテル他
 
“午前十時の映画祭10+”で計5本目を鑑賞。
これも大阪ステーションシティシネマにて。
 
1982年のアメリカ作品。
なんと、これも劇場で未見だった気がするのです。
公開当時、私は高校生。
いや〜、もしかしたら友だちと観たかなぁ。その記憶はないなぁ。
 
前述の『ローマの休日』ではオードリー・ヘプバーンの可憐さに驚愕したけれど、
本作ではドリュー・バリモアの可愛さにキューン。何これ、可愛すぎる。
 
アメリカの郊外の町。森林に宇宙船が到着。
宇宙人が降り立つが、何かを調査中の人間たちに追われて帰還してしまう。
たったひとり、取り残された宇宙人が困っていたところ、
彼を見つけたのが近所に住む少年エリオット。
 
ほかの人間に見つかればきっと研究材料にされるだろう。
エリオットは彼に“E.T.”と名付け、自分が守ると決める。
最初は宇宙人の存在など信じなかった兄マイケルと妹ガーティは、
E.T.に会って仰天するものの、エリオットに協力。
そのうち、エリオットとE.T.が共鳴していることがわかる。
 
ま、こんな感じでしょうか。
すごーく楽しかった。童心に帰ったような気持ちになり、スクリーンに目が釘付け。
E.T.を研究対象としか見ていない大人たち。
マイケルの悪友たちも一致団結してE.T.を宇宙船に届けようとするシーンには涙。
うるッとする作品はいろいろありますが、
今回はマスクをつけていたこともあり、涙拭えず。頬を伝ったのは久しぶりかも。
 
あまりに可愛いドリュー・バリモアが妬み嫉みを受けて学校でいじめられ、
若くしてヤク中アル中になってしまったのは有名な話。
そのまま駄目になってしまう芸能人も多いけれど、彼女は立派に立ち直りました。
ここ数年は出演作を観ていない気がするので、そろそろよろしく!
 
ありがとう、“午前十時の映画祭”♪
 
ところで、エリオット少年を演じたヘンリー・トーマスって、
今も俳優を続けているのかしらんと調べたら、
『ドクター・スリープ』(2019)の出演者の中に名前が。
どの役だったかを知って驚愕。ジャックの役でした。
つまり、『シャイニング』(1980)でジャック・ニコルソンが演じた父親の役。
『ドクター・スリープ』では亡霊のようにちらりと登場するのですが、
それを演じていたのがあのエリオット少年役の俳優。
ほかにも多数の作品に出演していて、あれほど注目される役はもうないけれど、
地道に俳優を続けているとわかって嬉しいです。

—–

『ローマの休日』

『ローマの休日』(原題:Roman Holiday)
監督:ウィリアム・ワイラー
出演:オードリー・ヘプバーン,グレゴリー・ペック,エディ・アルバート,
   テュリオ・カルミナティ,パオロ・カルリーニ,ハートリー・パワー他
 
またまた大阪ステーションシティシネマにて2本。
 
なんとこれも劇場では観たことがありませんでした。
1953年のアメリカ作品ですから、こういう催し物でかからない限り、
スクリーンで観る機会はない。観なくちゃ。
 
「この作品は全編ローマで撮影されました」と最初にテロップが出ます。
当時はこういうことが少なかったのでしょうかねぇ。
 
オードリー・ヘプバーンのハリウッド映画デビュー作。
彼女が演じるのは某国のアン王女で、ヨーロッパ各国を表敬訪問中。
最後の訪問先はイタリアのローマ。
毎日過密なスケジュールで、つまらないわ、へとへとだわ。
泣きわめく彼女は医師から睡眠剤を投与されるが、
眠たくなる前にふと思い立ち、こっそり王女ひとりで外出
道端のベンチで寝込んでしまい、そこを通りかかった男ジョーが、
彼女を放っておけずに自分の部屋へと連れ帰ります。
 
凄い美人で教養もあるようだが、上からな物の言い方にジョーはカチン。
自分のベッドを横取りして寝息を立てる彼女のことが腹立たしい。
ところが翌朝、アン王女が病気に罹って予定取りやめとのニュースを見て、
いま自分の部屋で眠っているのがまさに王女だと気づきます。
ジョーの職業は新聞記者。こりゃ特ダネになることは間違いない。
職業を伏せたまま、親切な男のふりをしてネタを書こうとします。
 
オードリー・ヘプバーンの可憐さといったら。
グレゴリー・ペックはちょっと私のタイプとは違うんですが(笑)、男前は男前。
 
恋に落ちる流れになるのは見え見えだけど、
最後にふたりが誰もが願うハッピーエンドにならないところがイイ。
観たことがないという人は、人生で一度くらいはぜひご覧を。

—–

『テルマ&ルイーズ』

『テルマ&ルイーズ』(原題:Thelma & Louise)
監督:リドリー・スコット
出演:スーザン・サランドン,ジーナ・デイヴィス,マイケル・マドセン,
   クリストファー・マクドナルド,ブラッド・ピット,ハーヴェイ・カイテル他
 
大阪ステーションシティシネマにて3本ハシゴの3本目。
同じく“午前十時の映画祭10+”で上映中。
 
前2本よりグッと新しい1991年のアメリカ作品。
ブラッド・ピットの出世作と言われていて、DVDでは当然観ています。
でもこれも劇場では観たことがないんだなぁ。
この機会を逃すべからず。
 
モラハラ男のダリルと若くして結婚し、自由のない主婦テルマ。
友人でウェイトレスのルイーズから誘われ、2泊3日の旅行を計画。
しかし、ダリルにそれを打ち明けられないまま当日になり、
やけくそ気味で夕飯とメモだけ残して出発。
 
ルイーズの知人が所有する別荘に向かう途中、
立ち寄ったドライブインでテルマが酒を飲みすぎて気分が悪くなる。
親切を装って彼女に近づいたハーランという男にレイプされそうになり、
それに気づいたルイーズが脅すつもりで銃を取り出すが、
へらへらと笑うハーランを見てつい発砲、殺してしまう。
 
こうして車による逃避行が始まります。
テルマ役にジーナ・デイヴィス、ルイーズ役にはスーザン・サランドン
ふたりを追う善人刑事にハーヴェイ・カイテル
ヒッチハイカーのイケメン役がブラッド・ピットでした。
ルイーズの恋人役でマイケル・マドセンも出ています。
 
今なら文句の出そうな台詞。(^^;
女に生まれたからには子どもを産まなあかんみたいなセリフを
ブラピに言わせています。30年前だからこそか。
 
前々述の『スティング』ロバート・レッドフォードが演じたフッカー役を
最初にオファーされたのはジャック・ニコルソンだったとか、
本作のヒッチハイカー役はもともとウィリアム・ボールドウィンが演じる予定だったとか、
そのオーディションをジョージ・クルーニーも受けていたけれど落ちたとか、
そんな話を知ると、ほかの俳優だったらどうなっていたか考えるのが楽しいですね。
今となっては、この役を演じるのはそりゃもうブラピしかおらんかったでしょ。
 
リドリー・スコット監督の作品はやっぱり面白い。
ふたりには無事でいてほしかったけど、このラスト。
切なくて、でもこれでよかったよとも思えて、心に染みる。
忘れられないラストシーンのひとつです。

—–

『ゴッドファーザー』

『ゴッドファーザー』(原題:The Godfather)
監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:マーロン・ブランド,アル・パチーノ,ジェームズ・カーン,ダイアン・キートン,
   ロバード・デュヴァル,リチャード・カステラーノ,リチャード・コンテ他
 
これも大阪ステーションシティシネマにて。
“午前十時の映画祭10+”で上映中。
 
製作されたのは前述の『スティング』の前年、1972年。
これもテレビではもちろん観たことがありますが、劇場では観ていないことに気づく。
1970年代の初めはまだ小学校に入るか入らないかでしたから、
当時家族で観に行ったことをはっきりと覚えている洋画はこれぐらい。
『ゴッドファーザー』を観てもたぶん集中できなかっただろうなぁ。
 
説明するまでもない、フランシス・フォード・コッポラの代表作。
アメリカに生きるイタリア系マフィアのファミリー。
その栄光と悲劇が描かれています。175分の長編ですが、飽きるところなし。
 
暗黒街のボス、ドン・コルレオーネを演じるのはマーロン・ブランド
彼の長男であるソニー役にはジェームズ・カーン
このソニーは女癖が悪くて喧嘩っ早い奴なんですが、妹思いの良き兄でもある。
そのせいで罠にはめられて殺されてしまうところは悲しい。
ソニーが死んでしまって、ボスを継ぐことになる次男、マイケル役がアル・パチーノ
大学出でぼんぼんの彼は、この世界とは違う世界で生きるはずだったのに。
最初はまさにぼんぼんの顔をしたパチーノが、
どんどんマフィアのボスの顔つきに変わってゆくところが凄い。
 
いいなぁと思ったのは、実の息子ではないけれどドンに育てられたトム。
弁護士になり、ドンの相談役となっている彼を演じるのはロバート・デュヴァル
若い頃からいい役者だったんですねぇ。
彼も含めて、本作の主たる俳優はまだ活躍中の人が多い。
 
3部作の1つめをこうしてスクリーンで観ることができたので、
2つめと3つめも観たいんですけど、また“午前十時の映画祭”でお願いできませんか。
 
どうでもいいことですが、若かりし頃のジェームズ・カーンって、
エドワード・バーンズに似ていると思う。

—–

『スティング』

『スティング』(原題:The Sting)
監督:ジョージ・ロイ・ヒル
出演:ポール・ニューマン,ロバート・レッドフォード,ロバート・ショウ,チャールズ・ダーニング,
   アイリーン・ブレナン,レイ・ウォルストン,ディミトラ・アーリス,ダナ・エルカー他
 
待ち望んでいた関西の劇場の営業再開。
やっぱり再開後最初に行くのはミニシアターかなと思ったけれど、
観た作品がほとんどで、観たい作品もなんだか少ない。
ちょっと気を削がれた感があり、悩む。
 
そんな折、大阪ステーションシティシネマで
“午前十時の映画祭”がおこなわれていることに気づきました。
10年続いた“午前十時の映画祭”はこの3月で終わったはずが、
惜しむ声が多く、来年4月に復活が決まったそうな。
で、今は“午前十時の映画祭10+”をやっているらしい。
 
ラインナップを眺めると、一度は観たことがあるけれど、
劇場では観たことのない作品がいっぱい。
この機会に観ておくことにしました。
 
まずは本作。1973年のアメリカ作品です。
 
私が小学生だった頃、12月24日には必ず本作がテレビで放映されていました。
近所に住む友だちと、「今日また『スティング』やるね」と話した記憶が。
だから私にとってクリスマスイブに観る映画といえばこれなのですが、
改めて観てみると、クリスマスのシーンなんてひとつもありませんよね(笑)。
『素晴らしき哉、人生!』(1946)だったらわかるけど、なんでこれ?
でも楽しいなぁ、やっぱり好きだなぁ。
 
舞台は1936年のアメリカ。
シカゴの街で、詐欺師のフッカーと相棒ルーサーは、通りがかりの男から金を騙し取る。
盗んでみてびっくり、小銭だと思ったのにまさかの大金。
 
大喜びのフッカーはすぐさま賭け事に突っ込み、すってんてんに。
長年コンビを組んできたルーサーは、これを最後に詐欺をやめると言う。
今後のことを考えて真っ当な商売を始めるつもりらしく、
この程度の詐欺でいい気になるなとフッカーにも釘をさす。
 
翌日になり、フッカーとルーサーが騙し取った金は、
ニューヨークの裏社会を仕切るロネガンのもとへ届けられるものだったと判明。
フッカーはなんとか逃げたものの、ルーサーが殺されてしまう。
 
復讐を誓うフッカーは、伝説の詐欺師ゴンドルフを訪ねる。
今も昔も復讐に興味はないと言うゴンドルフだったが、
ロネガンの名前を聞くと気持ちを変える。
 
ロネガンの鼻を明かすため、大掛かりな詐欺を計画する彼らだったが……。
 
いまやシワシワのお爺さんになりましたが、カッコイイです、ロバート・レッドフォード
それより私が惹かれたのはポール・ニューマン
映画の公開当時は50ちょっと手前、シブイなぁ。
主な出演陣にレッドフォードを除いて存命中の人はほとんどいません。寂しい。
フッカー役を最初に打診されていたのはジャック・ニコルソンだそうですが、
これはもうイケメンのレッドフォードしか考えられない(笑)。
 
念入りに計画された壮大な詐欺に関わるおじさんたちの楽しそうなこと。
悪い奴がいっぱい喰わされる話は面白くてたまらない。
今の時代のようにケータイやネットがあったらこうは行かないっしょ。
だいたい、ロネガンがフッカーの顔を知らないこと自体、今ならありえない。(^^;
 
クリスマスイブにはまた観たいと思う。
こうして大きなスクリーンで観られたことに感謝。

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