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『私がモテてどうすんだ』

『私がモテてどうすんだ』
監督:平沼紀久
出演:吉野北人,神尾楓珠,山口乃々華,富田望生,伊藤あさひ,奥野壮,
   上原実矩,坂口涼太郎,ざわちん,優希美青,宮崎秋人,戸田菜穂他
 
109シネマズ箕面にて。
別に観逃してもいいやと思っていましたが、時間が合ったので。
観てみたら結構おもしろくて笑った。
しかし、客は私のみ。7月4回目の“おひとりさま”でした。
 
原作はぢゅん子の人気コミックとのこと、知りません。
イケメンキャストと言われても、名前ひとりも知らんし。(^^;
 
ぽっちゃり体型の高校生、花依(富田望生)はボーイズラブ好き。
同じ高校のイケメンたちを見て、彼らの絡みを妄想するだけで幸せ。
その気持ちを分かち合えるのは、親友のあまね(上原実矩)だけ。
 
ある日、大好きなアニメキャラが作品上で突然死。
ショックのあまりひきこもり、学校にも行けず。
1週間後、母親(戸田菜穂)から言われて花依を起こしに来た兄(宮崎秋人)は
布団をめくってびっくり。
図らずもダイエットとなった花依が激ヤセして超可愛くなっていたから。
 
登校すると、みんな花依(山口乃々華)の大変身に驚く。
今まで彼女に目もくれなかったイケメンたちがこぞって彼女の虜に。
同級生の五十嵐(神尾楓珠)、七島(伊藤あさひ)、後輩の四ノ宮(奥野壮)、
それに先輩の六見(吉野北人)らからつきあってほしいと言われた花依は……。
 
『ヲタクに恋は難しい』を観たときにも思いましたが、
オタクの人がオタクじゃない人と恋愛するのって大変なんですね(笑)。
趣味なんて人それぞれだから何でもいいような気がするけれど、
オタクだとバレると絶対ドン引きされるって、そうなんですか。
 
オタクの想像力、いや、妄想力がスゴイ。
後半30分ぐらいの、花依を痩せさせるために目の前にぶらさげられたニンジン、笑った。
こんなに効き目があるのなら、演じ甲斐もあるというもので。
 
彼女の見た目に唯一左右されなかった先輩・六見とくっつけばいいと思ったけど、
こちらの思うようには行かないんだなぁ。
安直に誰ともくっつかないところがいいところ。あ、ネタバレ御免。
 
残念ながらタイプの男子はいない。
タイプがいるからってこの歳で胸ときめかせたら、妄想すぎてあかん。(^^;

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『今日から俺は!! 劇場版』

『今日から俺は!! 劇場版』
監督:福田雄一
出演:賀来賢人,伊藤健太郎,清野菜名,橋本環奈,仲野太賀,矢本悠馬,若月佑美,
   柳楽優弥,山本舞香,鈴木伸之,ムロツヨシ,磯村勇斗,佐藤二朗,吉田鋼太郎他
 
109シネマズ箕面にて。
 
コロナ騒動が収束しないから、いつにもまして劇場は空いている。
なのにやたら混んでいるのが本作。
ただならぬ上映回数の多さなのに、どの回も混み混み。
凄い人気なのですねぇ。私はまったく予備知識なし。
 
原作は西森博之、伝説のツッパリ漫画とか。
人気エピソードのうち、“vs北根壊高校編”を基にしているそうです。
福田雄一監督ですもの、そらオモロイでしょう。
 
軟葉高校にかよう、髪を金色に染めた三橋貴志(賀来賢人)は、
トゲトゲ頭の伊藤真司(伊藤健太郎)とコンビ。
やってくる不良たちを次々と返り討ちにし、その名は他校にも轟くほど。
 
かつて彼らが死闘を繰り広げた開久高校で、
火事で校舎を失った北根壊高校の連中が間借りをすることに。
しかし火事自体が同校の不良による放火との噂。
北根壊高校で番を張る柳鋭次(柳楽優弥)と大嶽重弘(栄信)は、
今は仕切る者のいない開久高校で好き勝手し放題、
開久高校の生徒たちを恐怖に陥れる。
 
そんな開久の生徒のうちのひとり、森川悟(泉澤祐希)は、
不良たちのいじめのターゲットにされ、毎日ぼこぼこにされている。
その傷を見た悟のいとこでスケバンの森川涼子(山本舞香)が、
誰にやられたのかと悟を問い詰める。
涼子が仕返しに行くことを懸念する悟は、
無敵といわれる三橋の名前を出せば、
さすがの涼子も仕返しになど行かないだろうと考えるのだが……。
 
賀来賢人って面白い役者ですよねぇ。
30過ぎて高校生を演じても違和感なし(笑)。
この人と榮倉奈々って、絶対いい夫婦だろうなと思えます。
 
嶋大輔杉本哲太の一瞬の出演がワラけるし、
福田監督作品の常連、ムロツヨシやら佐藤二朗が相変わらず変。
昔はわりと鬱陶しく思っていたのですけれど、今やなくてはならない存在。
 
個人的には爆笑というところまでは行かないですが、
若い子が観ても楽しいし、こんな不良おったなぁと思える世代にも楽しい。
オープニングとエンディングの曲、どちらももちろん歌えます。

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『悪人伝』

『悪人伝』(英題:The Gangster, The Cop, The Devil)
監督:イ・ウォンテ
出演:マ・ドンソク,キム・ムヨル,キム・ソンギュ,キム・ユンソン,
   オ・ヒジュン,チェ・ミンチョル,アン・スンポン他
 
公開を心待ちにしていた韓国作品。
シネマート心斎橋でしか上映しないと思っていたので、
まさか109シネマズ大阪エキスポシティで観られるとは。嬉しい誤算。
 
マ・ドンソク、骨太のデブと言ったら怒られるか。
タイプじゃないですよ、ないんですけど、大好きです。
『犯罪都市』(2017)のヤクザみたいな刑事役、
『ファイテン!』(2018)のアームレスラー役、いずれもシビレました。
本作ではヤクザの親分役。いかつくてカワイイ(笑)。
 
闇社会を仕切るヤクザの組長チャン・ドンス。
ある日、組員の申し出を断って自ら車を運転していたところ、追突される。
すぐに降りてきて詫びる相手をそのまま帰そうとすると、
その相手がいきなりドンスに襲いかかり、刃物で何箇所も刺される。
普通の人間ならとっくに命を奪われていただろうが、
只者ではないドンスは、相手の刃物を奪って逆に切りつける。
ドンスにとどめを刺せないまま逃げる犯人。
 
ヤクザの親分が刺されたなんて、恥もいいところ。
重傷を負ったドンスだったが、すぐに組員を集めて犯人探しに乗り出す。
 
一方、規律を乱してばかりの一匹狼の刑事チョン・テソクは、
ここ数カ月の間、1週間から10日おきに起きている殺人事件に目をつける。
上司や同僚らはそれぞれを単独事件と見ているが、
テソクはサイコパスによる連続殺人事件だと考えている。
いくらそう訴えようとも耳を貸そうとしない上司らに怒りを覚える。
 
そんな折、ドンスが刺されたと聞いたテソクは、ドンスのもとへ。
事情をほぼ語ろうとしないドンスに、
「おまえを刺した犯人は、ただの野郎じゃない。連続殺人犯だ」と告げる。
それを聞いたドンスは、犯人を捕まえるために手を組もうとテソクに言い……。
 
これを観る少し前に、刑事とヤクザが組んで事件を解決する小説を読んだところ。
どちらも起きている事件はえげつないのですけれど、
刑事とヤクザの掛け合いがコミカルで痛快。笑ってしまう。
 
マ・ドンソクの「めっちゃ強いのに照れくさそうな顔」、とても惹かれます。
ヤクザを肯定する気はまったくないのですが、
こんな親分だったらついて行きたくなる人も多いだろうなぁ。
 
もう1回観に行ってもいいぐらい気に入りました。
まぁ1回でやめとくけど。I Love マ・ドンソク。
シネマート心斎橋の空席をぜひご覧ください♪

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『ステップ』

『ステップ』
監督:飯塚健
出演:山田孝之,田中里念,白鳥玉季,中野翠咲,伊藤沙莉,川栄李奈,
   広末涼子,余貴美子,國村隼,岩松了,日高七海,角田晃広,片岡礼子他
 
毎週土曜日の晩は飲みすぎてたいていへろへろになるから、
日曜日の朝イチで映画を観に行くのはこのところ止めています。
朝イチは止めましたけれど、この日の晩はダンナ「電磁的会議」の日。
ならばその会議の隙に1本観ようと思い立ち、109シネマズ箕面へ。
そうそう、「電磁的会議」って、中国みたいやんと笑ったら、
正式にそういう表現になるのですってね。へ〜っ。
 
原作は重松清、同名の連作短編小説集。
大好きな作家ですが、どうにも受け付けない人がいるのもわかる。
この人の作品を嫌いだというと、自分が悪人にでもなった気がする。
そういうところが偽善的に感じられるのだと思います。
でも万人に薦められそうな作品です。
 
まだ幼い娘を遺して妻が突然亡くなってから1年。
武田健一(山田孝之)は義両親や義兄夫婦の申し出を断り、
ひとりで2歳半の娘を育てる決意をする。
 
トップセールスマンだった健一だが、
時間の融通の利く部署へ異動させてもらい、
娘の美紀を保育所へ送り届け、定時に上がって迎えに行く毎日。
料理に洗濯、掃除と家事に追われてくたくた。
それでも周囲の人々に見守られ、なんとか日々を送る。
 
あらすじにして書いてみるとこれだけですね(笑)。
これだけだからこそ、子育てというのがどれほど大変なものなのかがわかる気がします。
取り立てて何が起きるわけではない。
でも子どもを育てるだけでそれがドラマになるのですから。
 
2歳の美紀を中野翠咲、6〜8歳の彼女を白鳥玉季
9〜12歳の彼女を田中里念が演じています。
こんなにええ子に育つんか!?というぐらい、いい子。
お父さん、泣かずにはいられませんよね。
 
再婚など考えたこともなかった健一が、
営業に復帰したプロジェクトで出会うのが広末涼子演じる奈々恵。
娘に会わせたいと思った初めての女性で、そのときの健一がとてもいい。
父親に交際相手がいることに気づいている美紀が
「彼女、呼ばなかったの? 呼べばよかったのに」と言うのに対し、
健一は「順序が違うだろ」と言います。
まずはそういう相手がいることを娘にきちんと話し、
娘の了解を得てからでなければ彼女は呼ばないということなんですね。
順序って間違いがちなものじゃないですか。
気を遣えば遣うほど、相手のためだといいながら、
結局自分の都合のいいように物事を進めようとしてしまう。
 
重松清の小説は非常に優等生なので、
これほどまでに物分かりのいい小学生がたくさんいるとは思えません。
それはそれで変だし(笑)。
でも、こんなふうだったらいいなと思えます。
 
大事な人を喪った悲しみは決して乗り越えられないし、
乗り越えるものでもない。
ずっとつきあっていく。そういうものなのですね。

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『ライド・ライク・ア・ガール』

『ライド・ライク・ア・ガール』(原題:Ride Like A Girl)
監督:レイチェル・グリフィス
出演:テリーサ・パーマー,サム・ニール,サリヴァン・ステイプルトン,
   スティーヴィー・ペイン,ジェネヴィーヴ・モリス,マグダ・ズバンスキー他
 
大阪ステーションシティシネマにて。
 
これも実話が基。この手の話は鉄板、普通に誰にでもオススメできます。
女優のレイチェル・グリフィスの初監督作品とのこと。
 
ミシェル・ペインは10人きょうだいの末娘。
競馬一家に生まれ、母親はミシェルが幼い頃に亡くなったから、
父親パディが男手ひとつで子どもたちを育ててきた。
パディの指導のもと、兄姉ほぼ全員が騎手となっている。
 
ミシェルも早く騎手になりたくてたまらないが、
あるとき、姉のブリジットが落馬して死亡。
その日以来、パディはミシェルが騎手になることを阻もうとする。
 
家を飛び出したミシェルは自力で出場機会をもぎ取る。
勝利を収めたときには嬉しくて実家に電話をするが、
パディの態度は頑なで話もしてくれない。
 
そんな折、またしても男性を押しのけて1等になったミシェルが
ゴール直後に馬から投げ出され、頭蓋骨を折る。
脳に傷を負い、再起は不能と思われていたが……。
 
競馬好きの方ならご存知なのでしょう、
オーストラリアでもっとも栄誉あるレース“メルボルン・カップ”。
そのレース史上、女性で初めて勝利した騎手がミシェルです。
 
競馬の世界は男社会。女性が騎手になるのは大変なこと。
体力がないから無理だなんて言われても、勝つのに必要なのは体力だけじゃないと言い切ります。
コースを読む力、馬と心を通わせる力。そして、彼女の勢い。
 
兄姉のうち、ダウン症の兄スティーヴィーを本人が演じています。
彼の馬と心を通わせる力がまたすごくて、調教師として優れた人であるよう。
スクリーンでご覧ください。

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