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『追龍』

『追龍』(原題:追龍)
監督:バリー・ウォン,ジェイソン・クワン
出演:ドニー・イェン,アンディ・ラウ,ケント・チェン,フィリップ・クン,
   ウィルフレッド・ラウ,ユー・カン,ケント・トン,ミシェル・フー他
 
シネ・リーブル梅田で4本ハシゴの3本目。
 
コロナで緊急事態宣言が発令される少し前、「このご時世で使い切れそうにないから」と、
テアトルグループの優待券を譲っていただきました。
それを利用してこのところテアトルやシネ・リーブルで観まくっていたのですが、
その優待券だとオンライン予約はできません。
劇場窓口でチケットを購入するつもりが、前々日に予約状況を確かめたら、
なんと本作だけは残席わずか。あと10席を切っている。
こりゃ当日じゃ無理だと、4本ハシゴ中の本作だけは普通にオンライン予約。
この日、劇場に着いたときにはやはり完売していました。買い損ねなくてよかった。
 
で、どうしてこんなに人気があるのですか。
アンディ・ラウじゃなくてドニー・イェンのせいですよね?
単なる香港映画好きが観にきているのではなくて、
皆さん“イップ・マン”シリーズのファンのように思います。
そして、期待に違わず面白い!
 
1960年、香港が英国植民地だった時代。
中国本土から数人の仲間と共に香港に渡ってきた不法移民のシーホウ。
ありつける仕事はそうそうなく、貧困に苦しんでいる。
喧嘩のにぎやかしに加われば報酬を貰えるから、喧嘩に精を出す毎日。
 
ある日、いつもどおりのちょっとした喧嘩に加わったはずが、
それはマフィア同士の大規模な暴動。
英国人の警司によって警察に連行され、酷く殴りつけられる。
 
そこへ現れたのが香港警察のロック。
ロックはその場を上手くとりなすとシーホウを保釈。
シーホウはいつか必ず恩返しをすると誓ってその場を後にする。
 
やがて腕っぷしの強さゆえに黒社会で頭角を現すシーホウ。
今度は窮地に陥ったロックを助けたことから、2人は本格的に手を組むことに。
シーホウは麻薬王へ、ロックは警察上層部へとのし上がってゆき……。
 
フィクションだとばかり思っていたら、シーホウもロックも実在の人物。
黒社会のボスだったン・シックホーと香港警察のルイ・ロックがモデルなのだそうです。
シーホウ役をドニー・イェン、ロック役をアンディ・ラウが演じています。
 
汚職など当たり前の世界。
しかしなんとなく、自分だけが儲けようとしていない2人がカッコイイ。
仁義を通すヤクザみたいで、惚れてしまいそうです。
盃を交わしてはいないけど、まるでそう。
お互いに敬意を払い、信頼を置いています。
 
ローズ役の女優なのでしょうか、名前がミシェル・フーで笑いました。
だって『コンフィデンスマンJP プリンセス編』のプリンセスと同じですもんね。
漢字では胡然と書くようです。美人で凄腕の殺し屋はいつでも魅力的。
 
テンポもよく、眠くなるところはまったく無し。
“イップマン”シリーズのファンの皆さんは満足されたのでしょうか。

—–

『プラド美術館 驚異のコレクション』

『プラド美術館 驚異のコレクション』(原題:l Museo del Prado – La corte delle meraviglie)
監督:ヴァレリア・パリージ
ナレーション:ジェレミー・アイアンズ
 
シネ・リーブル梅田にて4本ハシゴの2本目。
 
イタリア/スペイン作品。
絶対寝るやつです(笑)。
かつて何度かこういう「美術館もの」に手を出していますが、
3Dメガネをかけたままで爆睡してしまったことも。
幸いにして(?)本作は2D。なおさらのこと寝るってか。(^^;
 
スペインが誇る美の殿堂プラド美術館は、昨秋に開館200周年を迎えたそうです。
それを記念して、プラド美術館全面協力のもと、同館の収蔵品をカメラに収めたドキュメンタリー。
字幕版では案内役をジェレミー・アイアンズが、吹替版では今井翼が担当。
迷うところでしたが、ドキュメンタリーでも洋画は洋画。洋画は字幕で観る。
 
予想に反して寝ませんでした、ということはなく、やはり寝ました。
ただ、映像はめちゃめちゃ綺麗で、目を惹かれた絵画多数。
さすが、歴代のスペイン王室が収集したという世界屈指の至宝。
特にゴヤやベラスケスの絵には見入ってしまいました。
 
ベラスケスの「キリストの磔刑」のなんと色っぽいことよ。
また、同性愛がいつの時代も芸術の特徴の一部であったということも、
数々の絵画を見ればわかる気がします。
 
いっぱい寝たにもかかわらず、芸術に触れた気分になっている私。(^O^;

—–

『リトル・ジョー』

『リトル・ジョー』(原題:Little Joe)
監督:ジェシカ・ハウスナー
出演:エミリー・ビーチャム,ベン・ウィショー,ケリー・フォックス,キット・コナー,
   デヴィッド・ウィルモット,フェニックス・ブロサール,リンゼイ・ダンカン他
 
シネ・リーブル梅田にて4本ハシゴの1本目。
 
オーストリア/イギリス/ドイツ作品。
ジェシカ・ハウスナー監督はオーストリア出身ですが、本作は全編英語。
なんとも言えない不快さがつきまとうサイコスリラー。
 
バイオ企業で新種の植物開発に携わる女性研究者アリス。
夫アイヴァンとは離婚、息子ジョーをアリスが引き取って育てている。
 
アリスがリーダーを務める研究チームは「人を幸せにする香り」を放つ花の開発に成功。
その花に“リトル・ジョー”と名付け、近々開かれる展覧会で発表するつもり。
 
アリスはリトル・ジョーを1鉢だけこっそり持ち帰り、ジョーにプレゼントする。
アリスから言われたとおり、毎日花に話しかけて大切に育てていたジョー。
 
ところが、ある日を境にジョーの様子がおかしくなる。
見た目も声も話し方もジョーのままではあるのだが、
アリスの問いかけに反応がなかったり、急に父親と暮らしたいと言い出したり。
どうやらジョーはリトル・ジョーの花粉を吸い込んだ様子で……。
 
不気味です。
 
リトル・ジョーは不稔性。つまり、花は咲いても種子はできません。
悪名高きモンサントが農家に種子を採ることを禁じていますが、
アリスたちも同じことをしているわけですね。種子ができると儲からないから。
 
「人間が植物の交配を禁じるなんて」と異論を唱えていた同僚ベラは、
リトル・ジョーの花粉を吸うと脳に感染すると見抜いていた唯一の研究者。
種子ができないようにしてしまったせいで、
リトル・ジョーはなんとか子孫を残すべくこんな手段に出たのだと。
感染した人間は、リトル・ジョーのことしか考えられなくなってしまうのです。
 
先日読んだ山田悠介の『種のキモチ』は、蒔いた種子が人間の姿に育ち、
人間と交配して増殖しようとする気持ちの悪い作品でした。
それに比べるとグロさは控えめですが、同じことを言いたいのかも。
 
人間が遺伝子を操作して植物を作り、繁殖までもコントロールしようとすること。
勝手な人間に対する戒めであるように思います。

—–

『ダークナイト』

『ダークナイト』(原題:The Dark Knight)
監督:クリストファー・ノーラン
出演:クリスチャン・ベイル,ヒース・レジャー,アーロン・エッカート,ゲイリー・オールドマン,
   マイケル・ケイン,マギー・ギレンホール,モーガン・フリーマン,エリック・ロバーツ他
 
12年前の公開当時、超話題作だったのに、劇場で観ていないどころか、
DVDですら観ていないことに気づきました。
2008年を振り返ってみると、劇場で観ていたのはたぶん50本ほど。今の5分の1。
1年の映画の鑑賞本数としては今とあまり変わりませんが、
ほとんどをDVDで鑑賞していたのですよねぇ。
 
なぜ本作をそのDVDですら観ていないのかといえば、
クリスチャン・ベイルの顔があまり得意ではないということと(すんません)、
“バットマン”にほぼ思い入れがないうえに、上映時間152分。長すぎる。
鑑賞中も自由に動き回れる家で観るには集中力が保てない長さ。
シネコンで観るものがなくなるぐらい観まくっている今とちがって、
“アイアンマン”以外のスーパーヒーローはどうでもいい気がしていました。
 
そんなふうにあまりにも興味がなかったせいで、これを書く段になってから知りました。
“ダークナイト”の“ナイト”が「騎士」であることを。ずっと「暗い夜」やと思ってた。(>_<)
109シネマズ大阪エキスポシティにて、IMAXレーザーGT2D版を鑑賞。
 
ピエロのマスクをかぶった一団がゴッサムシティの銀行を襲う。
一団は仲間同士だったはずなのに、金を盗み出した後に裏切り合い、
結局残ったのはただひとり、それがジョーカー
 
バットマンの正体が億万長者で慈善家のブルースであると知っているのは、
彼の幼なじみの女性検事レイチェルとゴッサム市警の警部ジムだけ。
レイチェルの恋人で熱き検事のハービーは、ゴッサムから組織犯罪を一掃したい。
そのひたむきさに感銘を受けたブルースは、陰でハービーを支えると決める。
 
ゴッサムに巣食うマフィアにとっては、バットマンが鬱陶しい。
マフィアのボスたちが集う場に姿を現したジョーカーは、
巨額の報酬を条件にバットマンを殺してやると宣言するのだが……。
 
凄い役者だと思いつつも苦手意識のあったクリスチャン・ベイルですが、
これ、カッコイイなぁ。
それになんですか、この豪華キャスト。
出てくるオジサンたち皆シブイ。ジム役のゲイリー・オールドマン
ブルースの両腕となるマイケル・ケインモーガン・フリーマン
レイチェル役のマギー・ギレンホールは美人とは思わないけれど、なんか好き。
 
ジョーカー役のヒース・レジャーが本作の公開前に亡くなったことを思うと
今でも悲しくなります。こんな役に没頭したら、イカレても不思議じゃない。
そんなジョーカーよりも怖いのは、どんな人間でも復讐心に駆られれば、
道義心なんてどこへやら、すぐに怪物になってしまうということ。
 
エキスポシティの109シネマズのIMAXシアターはやっぱりド迫力。
たまに自分の真下に画面がある錯覚に陥る。
自分がどっちを向いているのかわからないような気分になりました。オススメ。

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『思い、思われ、ふり、ふられ』

『思い、思われ、ふり、ふられ』
監督:三木孝浩
出演:浜辺美波,北村匠海,福本莉子,赤楚衛二,上村海成,三船海斗,古川雄輝,戸田菜穂他
 
前述の『弱虫ペダル』とハシゴ。
同じくTOHOシネマズ伊丹にて、この日が封切りでした。
 
三木孝浩監督もやはり若手を起用した青春もの、特にラブストーリーがお得意。
毎度たいして代わり映えせんからもうええがなと思いつつ観てしまう。
いつまで経ってもキュンキュンするのは大事なことですよね(笑)。
 
原作は『別冊マーガレット』に連載されていた咲坂伊緒の少女漫画だそうで。
月刊漫画誌を読まなくなってから何十年も経ちますが、
こうして映画化された作品を観ると、私は「読んでいなくても別マ派」らしい。
 
同じマンションに住み同じ高校に通う朱里(浜辺美波)と由奈(福本莉子)は大の仲良し。
社交的な朱里に対して由奈は内向的と性格は真逆だが、
引っ越してきたばかりの朱里をたまたま由奈が助けたのがきっかけ。
 
ある日、マンションのエレベーターで見かけた男子のことが気になると、
由奈が朱里に打ち明ける。まるで自分の理想の王子様のようだったと。
放課後、朱里の部屋に遊びに行った由奈はびっくり、
玄関で自分を出迎えてくれたのがその王子様だったから。
 
彼は理央(北村匠海)。朱里の弟だと聞き、てっきり二卵性双生児かと思ったら、
親同士の再婚で姉弟になったのだという。
朱里と理央は中学時代の同級生で、理央が朱里に告白しようとした矢先、
親の再婚を知らされたため、理央は朱里にコクれないまま今に至ると。
理央からそんな事情を聞かされ、理央への自分の想いをひた隠しにする由奈。
 
一方、由奈の幼なじみである和臣(赤楚衛二)は、由奈を通じて朱里と知り合う。
常に家族に気を遣って生活している朱里は、
優しくて飾らない和臣といるときに自然と笑顔になれることに気づくのだが……。
 
驚きました。以下、ものすごいネタバレですので、
何も知らずにご覧になりたい方は読まないでください。
 
この流れだと、絶対朱里と理央がくっつくパターンでしょ。
予告編では理央が朱里にいきなりキスするシーンが流れていたし。
なのにこのふたりがくっつかないなんて。マジか!(笑)
 
想い合っているのにこんな事情で一緒になれないなんてのとも違うんです。
由奈から告白されて一旦はふった理央だけど、
すったもんだがあったのち、今度は由奈のことが気になって仕方なくなる。
朱里は朱里で和臣のことが好きになる。
そしてなんと最後はしっかり理央と由奈、朱里と和臣というカップルができあがるのです。
万事めでたしめでたし。
 
ダブル主演のふたりがくっつくほうが面白いのにと思ったけれど、
由奈も和臣もいい子いい奴のおかげで不満は無し。
最後はダブル主演どころかカルテット主演みたいになってます(笑)。
これは、無理のない恋愛よりも手近なところで好きになれる人をいうことなんでしょうか!?(^^;
 
劇中に登場する映画について。
理央と和臣が初めて挨拶を交わすエレベーターホールでの会話。
理央「何借りてきたの?」和臣「マッドマックス」理央「の?」
ふたり声を合わせて「怒りのデスロード!」。
和臣が朱里に薦める映画は『アバウト・タイム 愛おしい時間について』(2013)。
親にDVDをすべて棄てられた和臣に朱里が贈るのもこれです。
どちらも、私も大好きな作品。前者は劇場で観るに限りますけれども。
 
あと、私はやっぱりofficial髭男dismが大好きです♪

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