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『海底47m 古代マヤの死の迷宮』

『海底47m 古代マヤの死の迷宮』(原題:47 Meters Down: Uncaged)
監督:ヨハネス・ロバーツ
出演:ソフィー・ネリッセ,コリーヌ・フォックス,ブリアンヌ・チュー,システィーン・スタローン,
   ダヴィ・サントス,カイリン・ランボ,ブレック・バッシンジャー,ジョン・コーベット他
 
仕事帰りに寄りやすい109シネマズだから、ポイントまぁまぁ貯まっています。
割引のない日に使わないともったいないので、
日曜日の朝、109シネマズ大阪エキスポシティにて。
 
公開前にポスターを見かけて、「あれ?このタイトル聞いたことあるで。
リメイクなんかな。しかしリメイクするほどの映画やったかな」と思っていました。
そうしたらなんと、『海底47m』(2017)をシリーズ化しちゃったそうで。
リメイクするほどでもないし、シリーズ化するほどでもないと思うんですけど。
しかも日本語のサブタイトルがより強くB級っぽさを押し出している(笑)。
 
女子高生のミアは、父親の再婚に伴って転校してきたばかり。
継母の連れ子でミアの姉となったサーシャと同じ高校に通うが、
サーシャと同学年のキャサリンたちからいじめられている。
内気ゆえ何も言い返せず、代わりにサーシャが何かしてくれるでもない。
 
週末、家族で出かけるはずが、考古学者の父親に仕事が入っておじゃんに。
この機会にミアとサーシャが仲良くなれないものかと願う両親は、
義姉妹であるふたりでの鑑賞ツアーに行くように提案する。
それは船中から鮫を見るというあきらかに観光者向けのツアー。
 
当日、渋々出かけたサーシャとミアはツアー客にキャサリンの姿も見かけてうんざり。
そのとき、サーシャの親友アレクサとニコールが車で乗りつけ、
「そんな観光ツアーはやめて、誰も来ないところへ遊びに行こう」と誘う。
 
アレクサが案内してくれた場所は、海底にマヤ文明の遺跡が眠る洞窟
好奇心から少しだけ潜ってすぐに帰るつもりだった4人だが、海底でトラブル発生。
洞窟に閉じ込められる形になってしまったうえに、鮫に襲いかかられて……。
 
いじめっ子も合流してとっとと食い殺されるのだろうと思っていたら、
そんなに単純ではありませんでした(笑)。
洞窟で大変な目に遭うのはミアたちだけ、いじめっ子はツアーに参加。
 
海底の遺跡を見て興奮する彼女たちだけど、そりゃもう怖い。
水は濁っているし、鮫はあっちゅうまに現れる。スリル満点。
この人は死ぬ死なないという予想も当たったり外れたり。
どういうオチになるのかと思ったら、そう来ますか。
 
ミア役のソフィー・ネリッセは『ギリーは幸せになる』(2016)のギリー。
ブーたれた顔がギリー役に合っていたし、この役にも合っています。
ちなみに、ニコール役のシスティーン・スタローンはシルヴェスター・スタローンの娘だそうで。
 
観たら夢でうなされそうなホラーというわけでもないですから、
ちょっと涼しい気分になりたい人、いかがですか。

—–

『WAR ウォー!!』

『WAR ウォー!!』(原題:War)
監督:シッダールト・アーナンド
出演:リティック・ローシャン,タイガー・シュロフ,ヴァーニー・カプール,
   アシュトシュ・ラーナー,アヌプリヤ・ゴエンカ他
 
シネ・リーブル梅田にて4本ハシゴの4本目。
前述の『追龍』も面白かったけれど、このインド作品も負けていません。
インドでは2019年の国内映画興行収入1位が本作だったそうです。
 
CIAとかMI6とかKGBとかは映画によく出てくるから知っていたけれど、
インドのそんなやつはRAWというのですね。
“Research and Analysis Wing”の略で、日本語ではインド研究分析局。
なんかこの翻訳名では対外諜報機関という感じがしない(笑)。
 
カビールはRAWのトップエージェント。
イスラム過激派テロリストを追い続けていた彼が、突如として裏切りの行動に出る。
RAWはカビールの抹殺を決定し、姿をくらました彼の行方を突き止めようとする。
その任務を託されたのは、カビールの教え子で有能な若手エージェント、ハーリド。
敬愛するカビールの裏切りに当惑しながらも、優先すべきは祖国。
見つければ躊躇なくカビールを殺すことを上司に約束するのだが……。
 
あれ!? なんかあらすじ短い(笑)。
上映時間の長いインド作品のご多分に漏れず、151分もあるのに。
 
どこから書いてもネタバレになるので、ご覧ください。
息つく暇ない151分、あっというまに過ぎ去ります。
 
とにかくこのカビール役のリティック・ローシャンが格好ええ。
その二の腕の太さはなんですか。
なのにほぼ脱がない彼に対し、ハーリド役のタイガー・シュロフがいちいち脱ぐ(笑)。
無駄脱ぎとまでは言わんけど、どうせならリティックに脱いでほしかった(笑)。
 
そして彼の恋の相手として登場するヴァーニー・カプールの美しいこと。
めっちゃ綺麗でスタイルよくて、あぁ羨ましい。
 
カビールの裏切りの理由は何なのか。誰が本当の裏切り者なのか。
何がいったいどうなったのか。劇場で確かめるべし。
 
そこそこには踊るボリウッドです。それも嬉しい。

—–

『追龍』

『追龍』(原題:追龍)
監督:バリー・ウォン,ジェイソン・クワン
出演:ドニー・イェン,アンディ・ラウ,ケント・チェン,フィリップ・クン,
   ウィルフレッド・ラウ,ユー・カン,ケント・トン,ミシェル・フー他
 
シネ・リーブル梅田で4本ハシゴの3本目。
 
コロナで緊急事態宣言が発令される少し前、「このご時世で使い切れそうにないから」と、
テアトルグループの優待券を譲っていただきました。
それを利用してこのところテアトルやシネ・リーブルで観まくっていたのですが、
その優待券だとオンライン予約はできません。
劇場窓口でチケットを購入するつもりが、前々日に予約状況を確かめたら、
なんと本作だけは残席わずか。あと10席を切っている。
こりゃ当日じゃ無理だと、4本ハシゴ中の本作だけは普通にオンライン予約。
この日、劇場に着いたときにはやはり完売していました。買い損ねなくてよかった。
 
で、どうしてこんなに人気があるのですか。
アンディ・ラウじゃなくてドニー・イェンのせいですよね?
単なる香港映画好きが観にきているのではなくて、
皆さん“イップ・マン”シリーズのファンのように思います。
そして、期待に違わず面白い!
 
1960年、香港が英国植民地だった時代。
中国本土から数人の仲間と共に香港に渡ってきた不法移民のシーホウ。
ありつける仕事はそうそうなく、貧困に苦しんでいる。
喧嘩のにぎやかしに加われば報酬を貰えるから、喧嘩に精を出す毎日。
 
ある日、いつもどおりのちょっとした喧嘩に加わったはずが、
それはマフィア同士の大規模な暴動。
英国人の警司によって警察に連行され、酷く殴りつけられる。
 
そこへ現れたのが香港警察のロック。
ロックはその場を上手くとりなすとシーホウを保釈。
シーホウはいつか必ず恩返しをすると誓ってその場を後にする。
 
やがて腕っぷしの強さゆえに黒社会で頭角を現すシーホウ。
今度は窮地に陥ったロックを助けたことから、2人は本格的に手を組むことに。
シーホウは麻薬王へ、ロックは警察上層部へとのし上がってゆき……。
 
フィクションだとばかり思っていたら、シーホウもロックも実在の人物。
黒社会のボスだったン・シックホーと香港警察のルイ・ロックがモデルなのだそうです。
シーホウ役をドニー・イェン、ロック役をアンディ・ラウが演じています。
 
汚職など当たり前の世界。
しかしなんとなく、自分だけが儲けようとしていない2人がカッコイイ。
仁義を通すヤクザみたいで、惚れてしまいそうです。
盃を交わしてはいないけど、まるでそう。
お互いに敬意を払い、信頼を置いています。
 
ローズ役の女優なのでしょうか、名前がミシェル・フーで笑いました。
だって『コンフィデンスマンJP プリンセス編』のプリンセスと同じですもんね。
漢字では胡然と書くようです。美人で凄腕の殺し屋はいつでも魅力的。
 
テンポもよく、眠くなるところはまったく無し。
“イップマン”シリーズのファンの皆さんは満足されたのでしょうか。

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『プラド美術館 驚異のコレクション』

『プラド美術館 驚異のコレクション』(原題:l Museo del Prado – La corte delle meraviglie)
監督:ヴァレリア・パリージ
ナレーション:ジェレミー・アイアンズ
 
シネ・リーブル梅田にて4本ハシゴの2本目。
 
イタリア/スペイン作品。
絶対寝るやつです(笑)。
かつて何度かこういう「美術館もの」に手を出していますが、
3Dメガネをかけたままで爆睡してしまったことも。
幸いにして(?)本作は2D。なおさらのこと寝るってか。(^^;
 
スペインが誇る美の殿堂プラド美術館は、昨秋に開館200周年を迎えたそうです。
それを記念して、プラド美術館全面協力のもと、同館の収蔵品をカメラに収めたドキュメンタリー。
字幕版では案内役をジェレミー・アイアンズが、吹替版では今井翼が担当。
迷うところでしたが、ドキュメンタリーでも洋画は洋画。洋画は字幕で観る。
 
予想に反して寝ませんでした、ということはなく、やはり寝ました。
ただ、映像はめちゃめちゃ綺麗で、目を惹かれた絵画多数。
さすが、歴代のスペイン王室が収集したという世界屈指の至宝。
特にゴヤやベラスケスの絵には見入ってしまいました。
 
ベラスケスの「キリストの磔刑」のなんと色っぽいことよ。
また、同性愛がいつの時代も芸術の特徴の一部であったということも、
数々の絵画を見ればわかる気がします。
 
いっぱい寝たにもかかわらず、芸術に触れた気分になっている私。(^O^;

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『リトル・ジョー』

『リトル・ジョー』(原題:Little Joe)
監督:ジェシカ・ハウスナー
出演:エミリー・ビーチャム,ベン・ウィショー,ケリー・フォックス,キット・コナー,
   デヴィッド・ウィルモット,フェニックス・ブロサール,リンゼイ・ダンカン他
 
シネ・リーブル梅田にて4本ハシゴの1本目。
 
オーストリア/イギリス/ドイツ作品。
ジェシカ・ハウスナー監督はオーストリア出身ですが、本作は全編英語。
なんとも言えない不快さがつきまとうサイコスリラー。
 
バイオ企業で新種の植物開発に携わる女性研究者アリス。
夫アイヴァンとは離婚、息子ジョーをアリスが引き取って育てている。
 
アリスがリーダーを務める研究チームは「人を幸せにする香り」を放つ花の開発に成功。
その花に“リトル・ジョー”と名付け、近々開かれる展覧会で発表するつもり。
 
アリスはリトル・ジョーを1鉢だけこっそり持ち帰り、ジョーにプレゼントする。
アリスから言われたとおり、毎日花に話しかけて大切に育てていたジョー。
 
ところが、ある日を境にジョーの様子がおかしくなる。
見た目も声も話し方もジョーのままではあるのだが、
アリスの問いかけに反応がなかったり、急に父親と暮らしたいと言い出したり。
どうやらジョーはリトル・ジョーの花粉を吸い込んだ様子で……。
 
不気味です。
 
リトル・ジョーは不稔性。つまり、花は咲いても種子はできません。
悪名高きモンサントが農家に種子を採ることを禁じていますが、
アリスたちも同じことをしているわけですね。種子ができると儲からないから。
 
「人間が植物の交配を禁じるなんて」と異論を唱えていた同僚ベラは、
リトル・ジョーの花粉を吸うと脳に感染すると見抜いていた唯一の研究者。
種子ができないようにしてしまったせいで、
リトル・ジョーはなんとか子孫を残すべくこんな手段に出たのだと。
感染した人間は、リトル・ジョーのことしか考えられなくなってしまうのです。
 
先日読んだ山田悠介の『種のキモチ』は、蒔いた種子が人間の姿に育ち、
人間と交配して増殖しようとする気持ちの悪い作品でした。
それに比べるとグロさは控えめですが、同じことを言いたいのかも。
 
人間が遺伝子を操作して植物を作り、繁殖までもコントロールしようとすること。
勝手な人間に対する戒めであるように思います。

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