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『鬼ガール!!』

『鬼ガール!!』
監督:瀧川元気
出演:井頭愛海,板垣瑞生,上村海成,桜田ひより,吉田美月喜,
   曽野舜太,深尾あむ,末次寿樹,テイ龍進,六平直政,山口智充他
 
終業後になんばパークスシネマまで車を飛ばして2本ハシゴ。
なんばパークスの駐車場は平日ならば最大料金1,000円。これはありがたい。
 
映画製作を通じて地域活性化を図る“奥河内ムービー・プロジェクト”の一環。
奥河内地域である河内長野市、富田林市、千早赤阪村でロケがおこなわれ、
エキストラや撮影協力など、地元民のサポートを得て完成した作品なのだそうです。
 
監督は河内長野市出身の瀧川元気。
原作もロケ地となっているどこかを舞台にした作品なのだと思っていたら、
『100回泣くこと』(2013)や『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』(2014)の中村航の同名小説だそうで。
う~む、ごめんなさい、気乗りしない。(^^;
『トリガール!』(2017)はまぁまぁ楽しめたのですが、
中村航原作小説の映画化はいつもイライラさせられている気がします。
メガホンを取る監督によるのだと思うのですけれども。
 
原作の舞台はどこなのだか知りません。
とにかく映画版は奥河内地域が舞台です。
 
高校1年生の鬼瓦ももか(井頭愛海)。
見た目は名字がいかついだけの普通の少女だが、実は鬼。
鬼族の父親と人間の母親の間に生まれたハーフで、
弟妹ともに鬼らしく怪力で、興奮するとツノが出てしまう。
 
鬼であることがバレないように青春を謳歌するつもりでいたが、
東京から戻ってきた幼なじみ・青月蓮(板垣瑞生)と同じクラスになって嫌な予感。
まさか蓮もももかが本当に鬼だとは思っていないだろうが、
幼いころ、馬鹿力を笑われ名字を揶揄された思い出があるから。
 
そんな折、映画部の上級生・神宮寺岬(上村海成)から声をかけられ、
ぜひ監督作のヒロインを演じてほしいとスカウトされるのだが……。
 
素直な人が観ると素直に感動できる作品だと思います。
私はいろいろとわざとらしいのが気になってしまい。
好みのタイプが出ていないというのもありますが、
特に全校女子生徒憧れの的という設定の岬先輩にドン引き(笑)。
 
そんななか、驚いたのは、校内一の美少女役を演じた桜田ひより
『映像研には手を出すな!』で音響オタク役だった彼女とは
あまりの見た目の違いに驚きました。何でもできそうですね。
ももかの父親役で山口智充や、住職役で六平直政が出演しているのも楽しいところ。
 
私はいろいろと引き気味でしたけれど、
こういう作品は地域の人たちが参加して盛り上がったことに意義があるのですから、
映画をみんなでつくって楽しかったね、それでいいと思います。
もちろん、素直な人は楽しめるはず。

—–

『ホワイト・ストーム』

『ホワイト・ストーム』(原題:掃毒2 天地対決)
監督:ハーマン・ヤウ
出演:アンディ・ラウ,ルイス・クー,ミウ・キウワイ,カリーナ・ラム,
   クリッシー・チャウ,ケント・チェン,ゴードン・ラム他
 
シネマート心斎橋にて。
 
中国/香港作品。
“のむコレ 2020”で上映されたうちの1本です。
中国で公開された香港映画の歴代最高興収を樹立する大ヒットを記録。
アカデミー賞国際長編映画賞の香港代表作品にも選出されたとのこと。
そんなことはどうでもええんですが、私はアンディ・ラウに惹かれて鑑賞。
ちょっと優等生っぽすぎるけど、やっぱり名優だと思うから。
日本人俳優でいうと、仲村トオルみたいなイメージがあります。
 
孤児だったティン(アンディ・ラウ)は、ヤクザの組長ナムに拾われる。
ナムのもと、義兄弟として育ったのがディゾン(ルイス・クー)。
 
ナムは何があっても麻薬にだけは手を出すなと組員たちに言っていたのに、
ディゾンはその掟を破って自分が仕切る店で麻薬を売る。
激怒したナムはディゾンを呼びつけ、その指をティンに詰めさせる。
 
かねてからカタギになることを願っていたティンは、
きちんとナムの許しを得て組を抜けると、金融の勉強に励む。
女性弁護士チョウと出会い、ビジネスパートナーに。
やがてふたりは結婚し、ティンは億万長者の慈善家として知られるように。
 
同じ頃、組を破門されたディゾンは、麻薬王となっていた。
祖父も父親もヤク中だったティンは、この世から麻薬を撲滅することを誓い、
ヤクの売人を次々と消してゆくのだが……。
 
ティンとディゾンともうひとり、重要な人物がミウ・キウワイ演じる刑事。
彼は麻薬による騒動が起きたさいに妻を失っており、
ティンと立場を異にしながらも麻薬を一掃しようとしています。
 
「ラスト15分、映画史を塗り替える大激突!」というのは大げさに思いますが、
全世界興収200億円突破というだけあって面白い。
ただ、ルイス・クー演じるディゾンがあまりに嫌な奴すぎて、
宿敵となった義兄弟の悲哀みたいなものが感じられない。
私的には何にでも切なさは必須ですから、悲哀漂わない宿敵対決なんてさぁ。
 
とはいうものの、香港映画好きにはやはりオススメしたい。
カーチェイスもシビレますよ。

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『フライト・キャプテン 高度1万メートル、奇跡の実話』

『フライト・キャプテン 高度1万メートル、奇跡の実話』(原題:中国機長)
監督:アンドリュー・ラウ
出演:チャン・ハンユー,オウ・ハオ,トー・チアン,ユアン・チュアン,
   チャン・ティエンアイ,リー・チン,チャン・ヤーメイ他
 
終業後に気軽に寄れる劇場は『鬼滅の刃』だらけ。←昨日も同じこと書いてる。(^o^;
ほかの作品もすでに観たものばかりだから、
仕事帰りに映画を観たければキタかミナミまで行くしかない。
しんどいよなぁと思いながらもシネマート心斎橋へ。
 
中国作品です。
監督はインファナル・アフェアシリーズのアンドリュー・ラウ。
中国版『ハドソン川の奇跡』(2016)と称された実話が基。
ホンマにこんなことあるんかいと目が点になりました。
 
乗客119名と乗員9名を乗せた国内便、四川航空3U8633便は、
重慶江北国際空港を出発してラサ・クンガ空港へと向かう。
機長のリュー・チャンジェンは大ベテラン。
民間航空のパイロットになる前は空軍で飛んでいた。
 
順調に離陸するが、高度1万メートルを飛行中に、
操縦室のフロントガラスにヒビが入り、その後大破する。
管制塔とも連絡が取れなくなり、誰も頼れないなか、
機長と乗員たちはこの危機に立ち向かうのだが……。
 
フロントガラス大破ですよ。窓が1枚飛んで行くんです。
副操縦士は上半身を外に放り出され、
シートベルトがかろうじて彼を繋ぎとめてくれているものの、
今にも飛んで行きそうな状態。
こんなんで耐えられるんやと信じられませんでしたが事実らしい。
 
フィクションも混じっているでしょうが客いろいろ。
たいていが私たちの持つ中国人のイメージで(^^;、やかましい。
万国問わず、わがままな客はいるもので、
とっとと降りろと言いたくなる客も。
なのにちゃんと対応する客室乗務員たち、すごい。
 
映画としては、“海猿”シリーズみたいな感じです。
機長は旋回しながら雲の切れ目を見つけ、ここぞというときに進む。
陸では管制官や家族、一般市民が息をのんで状況を見つめる。
クルーが一致団結して乗客を守り、見事着陸を果たします。
わがままだった客も機長にお礼を言いに駆け寄るパターン。
 
お決まりの流れでお決まりのエンディングの作品ではありますが、
こんな事故からの生還が実際にあったことには驚かずにいられません。
 
ほかに興味を惹かれたのは、搭乗前の乗員らの呼気チェックのシーンや、
チーム集まって食事するシーンがあったこと。
仕事前に関係者が空港の食堂で食事をとるシーンは今まで見たことがなかったかも。
 
客室乗務員だから、みんな美人なのも嬉しいところ。
エンドロールでは彼ら彼女らのモデルとなったご本人たちも写っています。
やっぱり女優のほうが綺麗ですねぇ。
男性陣も言うまでもなく役者のほうが男前(笑)。

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『小説の神様 君としか描けない物語』

『小説の神様 君としか描けない物語』
監督:久保茂昭
出演:佐藤大樹,橋本環奈,佐藤流司,杏花,莉子,
   坂口涼太郎,山本未來,片岡愛之助,和久井映見他
 
もう観なくてもいいやと思っていた作品なのですが、
終業後に容易に寄れる劇場で何か観たいと思ったら、『鬼滅の刃』だらけ。
ほかは鑑賞済みの作品ばかりで致し方なく。
まったく期待せずに観たおかげか、悪くなかった。
109シネマズ大阪エキスポシティにて。
 
中学生のときに作家としてデビューした男子高校生・千谷一也(佐藤大樹)。
たいして売れない作家だった父親(片岡愛之助)を亡くした後、
病気で入院中の妹・雛子(莉子)を抱え、
働きづめの母親(和久井映見)を少しでも助けようと、書き続けている。
 
スランプに陥ってどん底の気分でいたとき、
担当編集者の河埜(山本未來)から女子高校生人気作家との共作を提案される。
家計を支えるために受け入れることにするが、
会ってみてびっくり、その作家は同級生の小余綾詩凪(橋本環奈)。
 
お互いペンネームを使っていたから正体を知らず、
しかも詩凪は転校してきてまもない。
なのに可愛くて明るくてすでに人気者の詩凪に対し、
一也は友だちも多くなく、地味なことこのうえない。
うじうじしている一也のことをドSの詩凪は罵倒しまくり。
相容れないふたりと思われたが……。
 
ふたりの恋愛ものかと思いきや、あくまで要は小説。
本への愛情がいっぱい感じられて、だからなのか、
この手の若手俳優がひしめく作品にしては珍しく、「ら抜き」がありません。
ら抜きは極力使わないようにしている私ですが、
唯一意識的に使っているのが「来られる」「来られない」のら抜き。
正しく使うと尊敬語に取られそうで、「来れる」「来れない」と言ってしまいます。
それを登場人物たちがちゃんと「来られる」と言っている。
 
一也の数少ない友人である文芸部の部長・九ノ里正樹役の佐藤流司がいい。
一也の才能を羨みながらも全力で応援する姿勢に胸を打たれます。
 
小説の力って凄いのです。私は本を読むことをやめられない。

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『オン・ザ・ロック』

『オン・ザ・ロック』(原題:On the Rocks)
監督:ソフィア・コッポラ
出演:ビル・マーレイ,ラシダ・ジョーンズ,マーロン・ウェイアンズ,
   ジェシカ・ヘンウィック,ジェニー・スレイト他
 
シネ・リーブル梅田にて3本ハシゴのラスト。
 
もう親の七光り感なんてとっくにないですね。
Appleオリジナル映画で、AppleTV+での配信に先駆けて劇場で公開。
 
ローラ(ラシダ・ジョーンズ)とディーン(マーロン・ウェイアンズ)は幸せな結婚をし、
可愛い娘ふたりにも恵まれた。
作家のローラの執筆がちょっとスランプに陥っている以外は何もかも順調のはずが、
最近仕事で多忙なディーンが浮気しているような気がする。
ローラが父親のフェリックス(ビル・マーレイ)に相談したところ、
何歳になってもプレイボーイのフェリックスは、ディーンの行動を調べるべきだと言い……。
 
夫の尾行を父親とすることになった娘。
ほぼ会話で成立しているような作品なのですが、全然退屈しません。
そして、ニューヨークの街並みやメキシコの浜辺が楽しい。
 
ビル・マーレイって本当に不思議な俳優です。
ちっともイケメンじゃないのに、オシャレが似合っているように見えて、
放っておけないおじさまという感じ。
女と見るや声をかける父親に娘は辟易しているのに、
やっぱり父親のことが大好きなんですね。
 
父親の言うとおり夫が浮気していればいいと思っていました。
だって、妻の誕生日に出張だからって、
娘たちと相談して用意してあったサプライズプレゼントがあれって。
「俺って妻のことがよくわかっている夫だろ」と言わんばかりのアカンやつ。
妻のリクエストでもないのにあんなもんくれる夫は最悪と思っていたけれど、
こんなハッピーエンドが待っているとは。騙された(笑)。
 
特筆すべきことは何もないけれど、ホッとできる作品です。
こういう映画を撮る監督って、自身が幸せなんだろうなぁと思う。

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