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『劇場版 美少女戦士セーラームーン Eternal 前編』

『劇場版 美少女戦士セーラームーン Eternal 前編』
監督:今千秋
声の出演:三石琴乃,金元寿子,佐藤利奈,小清水亜美,伊藤静,福圓美里,
     野島健児,中川翔子,松岡禎丞,渡辺直美,菜々緒他
 
なんばで4本ハシゴの4本目。
TOHOシネマズなんば別館で『森の学校』を観たのち、
なんばパークスシネマへ戻って本作を。
 
『クローゼット』を観たとき、上映開始後30秒で、
観に来たことを激しく後悔しました。めっちゃ怖かったから。
本作も上映開始後30秒で、やはり観に来たことを後悔。
コワかないですよ。でも話にまったくついて行けそうにないんだもの(笑)。
 
だってさぁ、髪型と瞳の色と服装が違う以外、みんな一緒やん。
困ったよ、これは、と思っているうちに睡魔に襲われ。
覚醒してからはなんとか話に乗れましたのでかいつまんでみます。
 
地球と月の征服を企む悪の組織がサーカス団を装って到来。
それを阻止しようとするセーラー戦士たち。
しかし悪の組織の面々は、セーラー戦士たち個々の悩みや迷いを見つけ、
個別に責めて弱体化させようとするのでした。
危うく負けそうになるけど、負けるわけもない(笑)。
 
普通の女子としての夢を語るシーンにはなかなか驚きました。
結婚して家庭を持ちつつ、花屋かケーキ屋を開きたいとか。
神社の跡継ぎの女子には、ほかのメンバーが「養子をもらうのがいいよ」とアドバイス。
結婚願望はまるでないという彼女に、
「婿だと思うからいけない。ただで働いてくれる人が来ると思えば」と言ったり。
いや~、巷の女の子がませたこと言うのはこういう台詞があるからか。
 
後編を観るつもりはなかったのですけれど、
中途半端なところで終わっているから、こりゃ続きも観なあかん!?

—–

『森の学校』

『森の学校』
監督:西垣吉春
出演:篠田三郎,神崎愛,雪代敬子,久保山知洋,登坂紘光,三浦春馬,小谷力,
小峰玲奈,日向明子,織本順吉, みやなおこ,島木譲二,レツゴー長作他
 
ドリパスというのがありまして、
劇場で観たいな~という作品をネットでリクエストし、
一定数が集まるとそれが叶えられます。
三浦春馬が亡くなったことが関係するのかどうか、
彼が12歳だったときの出演作にリクエストが集まり、上映に至りました。
 
DVD化されているならそれでもいいやと思ったのですが、ない。
ならば逃さず観に行くべし。
なんばで4本ハシゴの3本目、TOHOシネマズなんば別館にて。
 
原作は京大霊長類研究所の元所長・河合隼雄の兄である、
河合雅雄の児童文学『少年動物誌』。
1935年頃(昭和10年代初頭)の丹波篠山が舞台となっていて、
2002(平成14)年の作品とは思えないほど、良い意味で古い。
 
里山が広がるのどかな城下町、丹波篠山。
河合家は両親と6人の男児の8人家族。
父親は歯科医の秀雄(篠田三郎)、それを手伝う母親の静子(神崎愛)。
三男の雅雄(三浦春馬)は腕白なガキ大将ながら病気がち。
学校をひと月休まねばならないこともザラで、
元気な兄弟を見るにつけ劣等感にさいなまれている。
 
ある日、東京から少女が引っ越してくる。
彼女は美代子(小峰玲奈)、祖父の万蔵(織本順吉)がこの村の住人。
万蔵の娘の夫が戦死し、しばらく美代子を預けに来たのだ。
都会育ちの美代子はなかなか打ち解けずに孤立。
そんな彼女も雅雄と自然の中で遊ぶうちに心を開いて……。
 
どうしても三浦春馬に目が行ってしまいます。
大人になってからの彼は特に私のタイプというわけではなかったのですが、
少年のときの彼、実に男前。将来が楽しみになる顔立ち。
 
村の子どもたちの派閥は大きくふたつに分かれていて、
雅雄たちと相対するのは、憲兵隊長の息子を大将とする一団。
1対1の殴り合いになったとき、素手で挑む雅雄。
木刀で顔に切りつける憲兵隊長の息子、サイテー(笑)。
喧嘩に勝った雅雄のことを「何をしてくれるんや」と責める近所の大人たち。
雅雄の婆ちゃんが「年寄りに免じて許してくれ」と言ったとき、
父ちゃんの秀雄が言うことがよかった。
「雅雄の話も聞かず、どちらが悪いのかもわからないままで
勝手に謝るのはよしてくれ」。父親の鑑やな。
 
子ども同士のこと、大人と子どものこと、ご近所づきあい、
そして自然、生きものとの触れ合い方。
いろんなことを学べた気がします。
再び、春馬くんのご冥福を祈りたい。

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『夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者』

『夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者』
総監督:大森貴弘
監督:伊藤秀樹
声の出演:神谷浩史,井上和彦,堀江一眞,黒田祟矢,岡村明美,
     チョー,松山鷹志,下崎紘史,金本寿子他
 
なんばで4本ハシゴの2本目。
なんばパークスで前述の『43年後のアイ・ラヴ・ユー』を観てから
TOHOシネマズなんば本館へ移動して。
 
あれれ、この『夏目友人帳』のタイトルには「劇場版」と付いていない。
ということはこれは劇場版ではないのですね?
コミックのうち、人気のある2つのエピソードをアニメ化したらしい。
原作の21巻に収録されている「石起こし」と、
24巻に収録されている「怪しき来訪者」をオムニバス形式で。
そしてこれはどうやら先月の限定上映だったようです。
 
ひとつめは「石起こし」。
ある日、夏目はちっこい妖怪ミツミと遭遇。
ミツミは今年の「石起こし」の役目を賜ったのだという。
石起こしとは、祠で眠る神格の妖怪・岩鉄(がんてつ)を起こす大役。
ミツミにとって岩鉄は命の恩人。
どうしても岩鉄の役に立ちたいと思っているのだが、
岩鉄が眠りから覚めて気前よく振る舞う褒美目当てに
ミツミの役目を奪おうとする妖怪がぞろぞろと現れて……。
 
ふたつめは「怪しき来訪者」。
夏目の友人・田沼のもとを連日訪ねてくる客がいるらしい。
田沼は夏目同様に妖力は高いものの、あやかしは見えない。
心配した夏目が様子を見に行ったところ、
その来訪者はやはりあやかしだった。
あやかしは田沼を傷つけるつもりはないと夏目に言い、
また田沼のほうもしばしあやかしとの交流を楽しみたいと言う。
しかし田沼が少しずつ体調を崩してしまい……。
 
コロナで新作の公開が次々と延期されているからなのか、
アニメの上映がやたら多く、こんな隙を突いた上映もあります。
ヒマつぶしにはもってこいだと思うし、
原作のコミックもアニメ版もきっととても楽しいでしょう。
どちらも知らない私には、まぁ、こんなもんかな。
 
害のないあやかしたちには会ってみたいものですね。

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『43年後のアイ・ラヴ・ユー』

『43年後のアイ・ラヴ・ユー』(原題:Remember Me)
監督:マルティン・ロセテ
出演:ブルース・ダーン,カロリーヌ・シロル,シエンナ・ギロリー,ベロニカ・フォルケ,
   セレーナ・ケネディ,ベン・テンプル,ブライアン・コックス他
 
次年度に繰り越せない有休を消化するモードに入りました。
なんばで4本ハシゴの1本目は、なんばパークスシネマにて本作を。
本当に高確率で当たるんですよ、これ。
 
ご存じですか、ブルース・ダーン。御年84歳、ローラ・ダーンのお父ちゃん。
父親も別にイケメンじゃないし、娘も絶世の美女ではない。
でもこうして父娘そろっていつまでも年相応の役をできる人。
整形とかをして広角が上がりすぎると、年相応の役はできない気がします(笑)。
 
2年前に妻に先立たれたクロードだが、それなりに老後を楽しんでいる。
料理の腕前はプロ級だし、その他の家事も厭わない。
隣人シェーンとは気の知れた仲だから寂しくもない。
 
そんなクロードを唯一イラつかせるのは、ひとり娘セルマの夫デヴィッド。
昔からデヴィッドのことを頭のなか空っぽな奴だと思っていたが、
政治家のデヴィッドはこのたび公金で売春をし、巷で叩かれまくっている。
そのせいでセルマと孫娘タニアまでマスコミに追いかけられる始末。
 
ほとぼりが冷めるまでセルマとタニアが実家に身を寄せられるよう、
掃除を始めたところ、昔なつかしの写真が出てくる。
演劇評論家のクロードが若かりし頃に恋焦がれた相手リリィ。
 
リリィがアルツハイマー老人ホームに入所していると知ったクロードは、
シェーンに無理やり協力を頼み込み、自らもアルツハイマーのふりをして入所。
リリィに自分のことを思い出してもらおうと策を練る。
 
ところが、ドタバタに嫌気がさしたタニアが家出して、
祖父クロードの家に泊めてもらおうとやってくる。
留守宅の様子からクロードが老人ホームに入所したと知るタニア。
たまらずセルマに連絡したものだから、えらい騒ぎになって……。
 
年相応の役ができる人と最初に書きましたが、本作は70歳の設定なんですねぇ。
いやいや、それは無理でしょう。どう見ても80歳。(^^;
まぁ、おじいちゃんの役には違いないのだから、歳はどうでもいいとして。
 
リリィはかつての人気舞台女優。
夫のある身だったから、クロードとの恋は不倫。
各地を公演で回るときのみの逢瀬。
でもふたりとも本気の恋でした。
 
クロードの企みを知ったタニアは、それが祖父の初恋で、
祖母と出会う前の恋だったとわかると応援します。
祖父の血筋か、演劇を愛するタニアが凄く良い子。
途中からはクロードのことよりもむしろタニアのことを応援したくなる。
 
リリィには今も夫がいるから、
43年後に恋が実るというハッピーエンドにはなりません。
でも、こんなふうに好きだった相手と逢えたなら、
人生に後悔はないかもしれない。

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『チャンシルさんには福が多いね』

『チャンシルさんには福が多いね』(英題:Lucky Chan-sil)
監督:キム・チョヒ
出演:カン・マルグム,ユン・ヨジョン,キム・ヨンミン,ユン・スンア,ペ・ユラム他
 
シネ・リーブル梅田にて3本ハシゴの3本目。
 
キム・チョヒ監督は女性です。
ホン・サンス監督の作品10本でプロデューサーを務めた人らしい。
加瀬亮を起用した『自由が丘で』(2014)を撮った監督でもあるのですが、
私はサンス監督のことが苦手。というのか、好きになれません。
支持者の方には申し訳ないけれど、なんといえばいいのかなぁ、
「男性にとって女性はこうあってほしい」という妄想(笑)を感じます。
 
そんなサンス監督のプロデューサーを務めた人の作品って、ちょっと期待薄。
でも、どんな作品を撮るのかが気になって、この目で確かめに行きました。
ところどころ睡魔に襲われましたが、サンス監督より断然ええやん。
 
チャンシル(♀)は映画が好きで好きでたまらない映画プロデューサー。
映画に関わらない人生なんて考えたこともなかったが、
ある日、ずっと支えてきた映画監督が飲み会の席で急死する。
 
その途端、これまで目をかけてきてくれたはずの女社長は、
「プロデューサーなんて誰でもできる仕事でしょ」と言い出す。
仕事を失って金もない、独身だから家庭もないし、男もいない。
とりあえずは引越して、老女がひとりで暮らす丘の上の家に間借りする。
 
無職になったチャンシルは、妹分のような存在の女優に「働きたいのだ」とすがりつき、
彼女の家の家政婦として働きはじめるのだが……。
 
チャンシルさんは40歳。
女優の家にフランス語を教えに来ている年下の男性にひと目惚れします。
彼との映画の話が結構可笑しい。
チャンシルさんは小津安二郎を崇拝していて、小津こそ世界一の映画監督だと考えています。
それを恋する相手に話したのに、「小津は僕にはちょっと退屈だ」とかぬかしやがる。
じゃあ彼はどんな監督が好きなのかと思ったら、クリストファー・ノーラン
それを聞いたときのチャンシルさんの「ノーラン!?」には笑った。
 
また、チャンシルさんの目の前には幽霊が現れます。
幽霊がレスリー・チャンを名乗るのにもワラける。
レスリーにちっとも似ていないんだもの(笑)。
 
チャンシルさんが住む家の大家さんが泣かせます。
期せずしてこの日のハシゴ1本目と同じく、大家さんは読み書きができない。
いろいろと交渉や折衝は娘に任せてきたのに、その娘が早世してしまった。
請求書すら読めなくて困るから、市民センターで勉強を始めたと言うのです。
たまに大家さんの宿題を手伝うようになったチャンシルさん。
大家さんの詩を聴くシーンは一緒に泣きました。
 
そんなわけで、サンス監督の作品みたいだったらどうしようという懸念はどこかへ飛んで。
なんだか憎めない作品でした。

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