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『いのちの停車場』

『いのちの停車場』
監督:成島出
出演:吉永小百合,松坂桃李,広瀬すず,南野陽子,柳葉敏郎,小池栄子,伊勢谷友介,みなみらんぼう,
   泉谷しげる,森口瑤子,松金よね子,佐々木みゆ,石田ゆり子,田中泯,西田敏行他
 
109シネマズ箕面にて。
オンライン予約をしたときにはわりと空いていたのに、行ったらほぼ満席。
客の中では私が最年少クラスなのではないかと思うほど。
やはり吉永小百合の力は大きいみたい。
 
原作は現役の女医。
夫と共に小説教室に通い始め、小説を書いたらこんなふうにベストセラーって、凄いよなぁ。
 
東京の救命救急センターに勤務する医師・白石咲和子(吉永小百合)。
事故に遭った少女を連れてきた病院事務員・野呂聖ニ(松坂桃李)が、
少女が痛がるのを見かねて医療行為をおこなった結果、
咲和子が責任を取って辞職することに。
 
故郷の金沢に戻った咲和子が新たに勤めるのは“まほろば診療所”。
そこは、在宅医療を選択した患者を診る小さな診療所。
院長の仙川徹(西田敏行)は怪我をして車椅子に乗っている。
患者について教わりながら、訪問診療医として働き始めた咲和子は、
看護師・星野麻世(広瀬すず)と共に患者を訪ね、勝手の違いに戸惑う。
 
そこへ咲和子を追って東京から野呂がやってくる。
医師を目指して臨んだ国家試験に何度も落ちている野呂は、
まほろば診療所で働きたいと言って譲らず……。
 
吉永小百合のここ何年かの主演作を観るたびに、
あのな、なんぼ綺麗で若く見えると言うても、
監督たちも吉永小百合を目の前にするとおかしくなるのかなぁと思ったり(笑)。
 
でも成島出監督は彼女をそんなポジションには据えなかった。
こっちのほうが断然ええやん。
ひとつ引っかかるとすれば、彼女の父親役を田中泯が演じていること。
父親って、吉永小百合より若いんちゃうんと思ったら、同い年なんですと。
しかもふたりとも1945年の3月生まれ。
田中泯のほうが3日だけ吉永小百合よりお兄さん。へ~っ。
 
2つ隣の席の人が中盤から最後までずっと泣き通しだったので、
そこまで泣くほどではないやろと思いましたが、
子どもさんを病気で亡くしたり、闘病中の家族がいたりする人にとっては
どれも映画の中の出来事とは思えなくて胸が苦しくなると思います。
 
今後も吉永小百合にはこういう作品で主演してほしい。
恋愛ものでもかまわないけれど、同年代の人との話にしてほしいと思うのでした。

—–

『ゴジラvsコング』

『ゴジラvsコング』(原題:Godzilla vs. Kong)
監督:アダム・ウィンガード
出演:アレキサンダー・スカルスガルド,ミリー・ボビー・ブラウン,レベッカ・ホール,
   ブライアン・タイリー・ヘンリー,小栗旬,ジュリアン・デニソン,ケイリー・ホトル,
   ランス・レディック,カイル・チャンドラー,デミアン・ビチル他
 
封切り日に109シネマズ箕面にて。
 
これも昨年公開予定だったところ、コロナのせいでずっと延期になっていた作品。
監督は『サプライズ』(2011)がめっちゃ面白かったアダム・ウィンガード。
DVDで観た『ザ・ゲスト』(2014)も怖くてドキドキしました。
とはいうものの、いきなりこんな超大作の監督に抜擢されるとは。
 
好きなんですねぇ、みんな。ゴジラキングコングのことが。
2大人気モンスターの対決ということでどちらが勝つのか気になるやん。
頂点に立てるのはどちらか一方だけとさんざん謳っているけれど、
でもどちらかだけ勝つのはファンから文句が出るでしょう?
 
舞台は2024年。
怪獣の調査をおこなう研究機関“モナーク”は、コングを保護して収容中。
しかし今なお巨大化しつづけているコングは、
施設の中で息苦しさを感じているのかイライラしっぱなし。
そんなコングと意思の疎通ができるのは、聴覚障害を持つ少女ジアだけ。
 
ある日、突然姿を現したゴジラが、ハイテク企業“エイペックス”を襲う。
エイペックスに勤務するエンジニアのバーニーは、
実はかねてからエイペックスがよからぬ研究を進めていると確信していた。
ゴジラの襲撃に遭ったのは、きっとそのせい。
 
かつてゴジラに救われた過去を持つ少女マディソンは、
エイペックスのニュースを聴き、ゴジラが理由なしに人を襲うはずがないと考える。
バーニーが匿名で発信する陰謀説を受信したマディソンは、
友人の少年ジョシュと共にバーニーの居場所を突き止めて会いに行く。
バーニーとマディソン、ジョシュはこっそりエイペックスに忍び込む。
 
その頃、よからぬ研究を進めているエイペックスのCEOウォルターは、
地球空洞説を唱える地質学者ネイサンのもとを訪れ、
怪獣たちのエネルギー源があるはずの地底の空洞を目指そうではないかと説得。
コングの帰巣本能を利用すればその空洞にたどり着けると考えるのだが……。
 
ネタバレですけど、予想どおり、片方が勝つことはありません。
エイペックスのウォルターと小栗旬演じる主任研究員は、
ゴジラを倒すためにゴジラ以上の破壊力を持つゴジラのロボットを開発中。
ゴジラが怒ったのはこれが理由だったんですねぇ。
で、強すぎるロボットゴジラをゴジラとコングが協力して倒すという展開。
コングのほうが若干オイシイところを持って行きますが、
どちらも悪い怪獣じゃないんだぜ、というオチでした。ま、そうなりますよね。
 
ゴジラもコングもわりとどうでもいいので、感慨はほとんどありません。
ただ、日本人としてはやはりゴジラを応援したいから、このオチでいいや。
白目剥く小栗くんは見たくなかったけど(笑)。

—–

今さらですが、『愛の不時着』(続)。

今さら観はじめた『愛の不時着』にどハマリしていると書きました。
観終わったらロスまちがいなしとも書きました。そしてすでにロス。(T_T)
 
第1話から面白かったことは面白かったけれど、ハマるほどではない。
その第1話を観たときの私のお気に入りは、
ユン・セリの部下で広報チーム長を務めるホン・チャンシクでした。
見た目はまったく格好良くない。頭もキレるのかどうか知らん。
でもいなくなったセリのことを本気で心配し、
泣き崩れんばかりの彼がとても良いキャラで、
彼が最後まで登場するのかが気になっていました。
 
第6話辺りから俄然面白くなり、第7話以降は毎話泣けるシーンがある。
第10話でセリが帰還したとき、チーム長がセリに抱きつくシーンで笑い泣き。
鬼社長のセリのもとで働くのはキツくて、セリの声を聞くと蕁麻疹が出るほどなのに、
「帰ってきたわよ」とセリから差し出された手を取ることなく、
いきなり抱きついて「どこに行ってたんですかぁ。どれだけ探したか」とオイオイ泣くチーム長。
一緒に泣いちゃいましたよ。
 
第11話と第12話辺りで可愛かったのはなんといってもク・スンジュン。
セリのかつての見合い相手で、今はセリの次兄を騙して逃亡中。
女も泣かせる詐欺師のはずが、ソ・ダンの前では形無し。
 
あ、ご存じない方のために説明しますと、ソ・ダンはリ・ジョンヒョク の婚約者です。
婚約者といっても政略結婚。ジョンヒョクはダンのことが別に好きではない。
でもダンのほうはジョンヒョクこそが初恋の相手で、セリに嫉妬心メラメラ。
 
そんなダンとスンジュンがひょんなことから知り合いますが、
いつのまにかダンに惹かれてしまったスンジュンが悶々とする様子が傑作。
そりゃ私はジョンヒョクのほうが圧倒的にタイプだけど、
スンジュンのほうが好きだという女性も多いんじゃないでしょうか。
 
スンジュン役はキム・ジョンヒョン。
ダン役のソ・ジヘは超クールな美人。ちょっと大原麗子を思い出します。
セリ、ジョンヒョク、スンジュン、ダン、みんな○。
ついでにやっぱり面白い、北朝鮮のご近所のおばさんたちと、
ジョンヒョクとセリを探しにやってきた中隊の面々。
ダンの母親と叔父の会話にもいつも笑わされています。
 
「続」でやめておくつもりでしたが、最後まで観たらもう1回書きます。
 
1話がだいたい80分前後あるんだよなぁ。
短めの映画1本分ぐらいあるから毎晩2話ずつとかは無理で大変。
あ、毎晩映画を2本観て帰るよりは楽か(笑)。

—–

『スーパーノヴァ』

『スーパーノヴァ』(原題:Supernova)
監督:ハリー・マックイーン
出演:コリン・ファース,スタンリー・トゥッチ,ピッパ・ヘイウッド,
   ピーター・マックイーン,ニナ・マーリン,イアン・ドライズデイル他
 
TOHOシネマズ梅田にて前述の『Mr.ノーバディ』を観たあと、
大阪ステーションシティシネマへ移動して。
 
このふたりは誰もが認める実力派俳優、英国の誇りでしょうね。
激しさはないのにとても心に残る作品です。
 
ピアニストのサム(コリン・ファース)と作家のタスカー(スタンリー・トゥッチ)は、
20年連れ添ってきたアラ還のゲイ・カップル。
あるとき、タスカーに認知症の兆候が出始めていることがわかる。
タスカーは旅行を計画。ふたりはキャンピングカーに乗り込むのだが……。
 
いつもあらすじだらけで「読んだら観た気になれる」のがウリのブログですが(笑)、
本作についてはこれぐらいしか書くことがありません。
 
カップルの片方が認知症で、キャンピングカーで旅に出るという設定は、
『ロング,ロングバケーション』(2017)と同じ。でも、まるで違う趣があります。
 
いきなり旅のシーンから始まるので、
いつタスカーが認知症と診断されたのかはわかりません。
旅の途中の彼は、おでこにかけた老眼鏡の存在を忘れて探すことがあるくらいで、
特に症状が進行している様子もなく、いたって普通。
会話はユーモアに富み、とても知的な人だということがわかる。
サムの姉リリーから具合はどうかと尋ねられたタスカーが、
「君の名前はなんだっけ」という冗談で返すシーンに和みます。
 
このリリー一家と郷里の友人たちのなんと温かいことよ。
タスカーはここでも自分の症状について触れながら、
居合わせた友人のことを「忘れるのが長年の夢だったからそれが叶う」と
皆を笑わせてみせます。
 こんなふうに、つらいところを一切見せないタスカーの決意。
それを知ったときのサムの気持ち。
タスカーがリリーにつぶやく、
「生きている人間を悼むなんてつらいと思う」という言葉が突き刺さります。
ゲイであることに会話でも態度でもまったく触れずに進むのが新鮮。
ならばゲイ・カップルにする必要はなかったんじゃないかと思うほどですが、
ゲイを特別視していないことに意義があるのかもしれません。
 
失って悲しいと思うのは、それが良きものだったから。
じんわりと心に広がる言葉でした。
ふたりともやっぱり名優。

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『Mr.ノーバディ』

『Mr.ノーバディ』(原題:Nobody)
監督:イリヤ・ナイシュラー
出演:ボブ・オデンカーク,コニー・ニールセン,RZA,アレクセイ・セレブリャコフ,
   クリストファー・ロイド,ゲイジ・マンロー,マイケル・アイアンサイド他
 
午後休を取った日、義姉と姪っ子とランチの後、ひとりで劇場へ。
梅田で映画を2本ハシゴ。
その1本目はTOHOシネマズ梅田で観た本作。
 
“ジョン・ウィック”シリーズの脚本家デレク・コルスタッドと
『ハードコア』(2016)のイリヤ・ナイシュラー監督がタッグを組む。
面白くないわけがなかろう。そしてその通り、め~っちゃ面白い!
 
中年男のハッチは、郊外の住宅街で妻と長男長女の4人暮らし。
毎週月曜日から金曜日まで自宅と職場を路線バスで往復。
地味なことこの上ない、まったく代わり映えのしない日々を送っている。
 
ある晩、自宅に2人組の強盗が押し入る。
長男で高校生のブレイクは、隙を突いて片方の犯人を羽交い締めにするが、
もう1人の犯人が女であることに気づいたハッチは及び腰に。
おかげで犯人を取り逃がしたどころか、ブレイクは犯人に殴られてしまう。
幸いにして軽傷で済んだが、情けない父親にブレイクはがっかり。
 
翌日、ブレイクは宿題のために退役軍人の話を聴きたいと言う。
ハッチも一応退役軍人だが、仕事は「会計屋」だったから軍人とは言えないだろう。
ハッチの妻ベッカの弟こそ真の軍人だと、ブレイクは叔父に話を聴きたがる。
 
たとえ息子に軽蔑されたとて暴力とは無縁でいたいと願うハッチだったが、
まだ幼い長女サミーが大事にしていたブレスレットを探しているのを見て、
昨日の強盗たちがくすねていったに違いないと考え……。
 
キアヌ・リーヴス演じるジョン・ウィックは愛犬を殺されたことにキレていましたよね。
このハッチ・マンセルは猫のブレスレットがなくなったことでキレる。
 
冴えない親父だなぁ、仕事に精を出すわけでもなく、
自分の担当であろう毎週のゴミ出しにも間に合わず、
家族の中で威厳なしやがなと思っていたらこの展開。
そうでしたか、会計屋とはそういうお仕事なのですね(笑)。
 
ハッチの父親役はクリストファー・ロイド
ラッパーのRZAがハッチの異母兄弟ハリー役で、
この家族、何!? もうサイコー。
 
どこから書いてもネタバレになるので書けません。
とにかく気分スッキリ、痛快。
続編もありそうなエンディングに、これもかよと思わないことはないけれど、
この続編は大歓迎。
 
ハッチ役のボブ・オデンカークって、これまでに何度も見ているのに印象なし。
でももう絶対に忘れない。ハマリ役でしょう。親父をナメんなよ。

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