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『インディペンデントリビング』

『インディペンデントリビング』
監督:田中悠輝
 
年に数度ある職場の全館停電の日は仕事も休み。
観覧車に乗りたがっていた義両親をエキスポシティへ連れて行き、
水族館とフードコートにも寄って実家へ送り届けた後、
私は映画を観るべく十三の第七藝術劇場へ。
 
観るのに気力と体力が要りそうで迷っていたドキュメンタリー。
上映開始時間に間に合えば観ようと決めていました。間に合った。
 
障害者が自立生活を送れるよう、全国各地に設立されている「自立生活センター」。
障害種別は問わず、日常的に介助を必要とする障害者に総合的なサービスを提供。
自立生活センターは運営委員の過半数と事業実施責任者が障害者であるというのが
面白いというのか凄いとこ。
 
凄いとこと言ってしまう自分にすでに差別意識があることに気づきます。
障害者が運営してやっていけるのか、そんな気持ちがあることに。
 
確かに、障害者の気持ちは障害者でなければわからないでしょう。
同じ立場の人が運営するセンターであればこそできることがいろいろある。
 
本作では大阪の自立生活センターに密着取材。
身体障害者もいれば知的障害者もいる。
でもそこに通う人は皆、自立した生活を送りたいと思っています。
 
多発性硬化症車椅子生活を送る女性が自立生活センターに関わるようになったのは、
「障害を受容するということは、何もかもあきらめる生活を受容することなのか」
という疑問が湧いたからだと話していました。
 
こんなセンターがあることも知らなかったから、
いかに自分が日々に感謝もせずに漫然と生きているのかを思い知らされます。
客は大入りで、関心を持っている人がこれだけいることに嬉しくなりました。
嬉しがっているだけじゃ駄目なんですけどね。

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