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『ミッション:ポッシブル』

『ミッション:ポッシブル』(英題:Mission: Possible)
監督:キム・ヒョンジュ
出演:キム・ヨングァン,イ・ソンビン,オ・デファン,キム・テフン,
   ソ・ヒョンチョル,チェ・ビョンモ,パク・チンス他
 
シネマート心斎橋にて3本ハシゴの〆。
この日観た3作品の中でいちばん笑ったのは断トツで本作です。
なのに昨日上映が終わってしまった(泣)。
もっと早くご紹介できなかったことが悔やまれます。
 
しがない探偵事務所を経営するウ・スハン(キム・ヨングァン)。
家賃を滞納して大家から早く支払うように詰め寄られていたところへ、
事務所をしばらく借りたいという話が舞い込む。
 
依頼主は以前も同様に貸したことがある謎の人物で、
どうやら犯罪の捜査をするためのアジトとして使いたいらしい。
どうせ客の来ない探偵事務所のこと、貸して金が貰えるならラッキー。
 
ところが借主が一旦出て行ったまま帰ってこない。
このまま金を貰えなくなったらどうしようと思っていると、
借主の相棒らしい女性ユ・ダヒ(イ・ソンビン)がやってくる。
 
ダヒは実はMSS(中華人民共和国国家安全部)のエージェントなのだが、
スハンは彼女のことをNIS(大韓民国国家情報院)のエージェントだと思い込む。
一方のダヒはスハンのことを自分の相棒だと思い込む。
 
ダヒが捜査するのは大規模な武器密輸事件
こんな国家的犯罪に首を突っ込めば命を落としかねないとスハンは尻込みするが、
1,000万ウォン(約100万円)を見せられてついつい承諾。
 
こうしてスハンとダヒは捜査を開始するが、
エージェントとは思えないほど弱腰のスハンにダヒは呆れっぱなし。
ターゲットに近づいたものの、とても上手く行くとは思えず……。
 
素人の男性がエージェントと間違われて捜査に協力してドタバタ。
という物語なのだろうと思っていました。
途中、スハンの咄嗟の動きを見るまでは。
 
上映も終了しちゃったことだし書きますが、スハンは元軍人。
しかも凄腕の者しか配属されない特殊部隊にいて、指導官まで担当していたという。
なぜそんな男が今は冴えないのかというと、そこには悲しい理由があります。
ノーテンキに見えて本当はキレ者の格好いい奴。
 
『愛の不時着』を観たあとだから、ヒョンビンと比べてしまうけど、
キム・ヨングァンは9頭身を誇るモデル上がりの俳優。
最初はボサーッとしているけれど、最後はこれ以上にないくらいカッコイイ。
 
これの上映がなんでそんなに早く終わっちゃうの。
オンライン配信が始まったらぜひご覧いただきたい。
続編もありそうなラストなんですけど。観たいなぁ。

—–

『サムジンカンパニー1995』

『サムジンカンパニー1995』(英題:Samjin Company English Class)
監督:イ・ジョンピル
出演:コ・アソン,イ・ソム,パク・ヘス,チョ・ヒョンチョル,キム・ジョンス,
   キム・ウォネ,ペ・ヘソン,デヴィッド・マクイニス,ペク・ヒョンジン他
 
シネマート心斎橋にて3本ハシゴの2本目。
 
タイトルからサムスン電子がモデルになっているのだろうと思っていましたが、
斗山電子という会社で1991年に起きた事件をモチーフにしているそうです。
また、鑑賞前、3カ月の勉強でTOEIC600点を目指すOLの話だとも思っていました。
全然ちがいました。(^^;
 
サムジン電子で働くOL、イ・ジャヨン、チョン・ユナ、シム・ボラム。
誰もが羨む大会社に勤めているものの、高卒女子に与えられる仕事は雑用のみ。
上司はもちろんのこと、同僚や後輩のコーヒーの好みを覚えて早く淹れられるように競ったり、
書類を探す後輩男子にサッと差し出したり付き添ったり、それだけ。
 
英語堪能でグローバル化を目指す社長の意向で、
高卒であってもTOEIC600点以上を獲得した者は昇進できることになるが、
たった3カ月で600点なんて絶対無理。
それでも誰もが英会話教室に通い、今やちょっとした英語ブーム。
 
ある日、後輩男子の出張に同行したジャヨンは、
自社工場近くの川で大量の魚が死んでいるのを見つける。
廃水が流れ出る状況も目撃し、課長に報告するよう後輩男子に勧める。
課長はさらに部長に報告、検査をおこなう。
 
検査の結果、廃水には微量のフェノールが含まれていたが、
人体には影響のない程度らしい。
その結果を携えて、後輩男子と共にハヨンは住民に報告と謝罪に行く。
ところがその検査結果が改ざんされていたことを偶然知ってしまい……。
 
課長が怪しいと思っていました(笑)。
でも「課長はキツイけど仕事はちゃんとする」というジャヨンの目は確か。
課長を頼ることができるようになるまでは時間を要しますが、
それまでの彼女たちの奮闘ぶりが凄い。
 
ユナとボラムも面白い。
特にボラムは天才的な数学の力を持っているのに、
会社でやらされている仕事といえば、接待費の辻褄を合わせること。
ジャヨンが見た廃水の状況をザッと聞いただけで
会社が偽りの検査結果を提出していることを見抜きます。
 
新聞記者に話を持ち込んでも裏切られる。
会社では干されてどうにもならないと思ったら、同僚女子が一致団結。
スッキリ爽快な最後が待っています。
 
実際はどういう展開だったのか、
「斗山電子フェノール水道水汚染問題」として論文も書かれているようです。
こんな事件をモチーフにこんな話を思いつくなんて、アッパレ。

—–

『王の願い ハングルの始まり』

『王の願い ハングルの始まり』(英題:The King's Letters)
監督:チョ・チョルヒョン
出演:ソン・ガンホ,パク・ヘイル,チョン・ミソン,キム・ジュンハン,チャ・レヒョン,
   タン・ジュンサン,ユン・チョンイル,クム・セロク,イム・ソンジェ他
 
シネマート心斎橋にて3本ハシゴの1本目。
図ったつもりはないのですが、韓国映画ばかり3本になりました。
だって、韓流に圧倒的に強いシネマート心斎橋だから。
 
あまり得意ではない歴史もの。
観たかったからではなく、レンタルやネット配信では観ないだろうなぁと思って劇場で鑑賞。
ソン・ガンホ主演でなければ選択していなかったかもしれません。
 
李氏朝鮮の第4代国王・世宗と聞いても、いつ頃の人なのかさっぱりわからないのですが、
15世紀前半、30年余り在位した王のようです。
 
その世宗は、自国に独自の文字がないことを憂えていました。
中国が猛威をふるい、上流階級の人々のみが漢字を学び、読み書きする。
庶民は話すことはできてもそれを記す文字を持たないから、
思いを書き綴ることなんてできません。
 
庶民が読み書きできるような朝鮮独自の文字を創りたい。
そう考えた世宗は、僧侶シンミを呼び寄せて、協力を求めます。
 
しかし朝鮮は儒教の国。仏教のシンミに相談するとは何事か。
また、漢字をやめて新しい文字を創るだなんて、
中国の皇帝が聞いたら怒る、怒らせてはならん。
などなど、臣下たちが文句を言う言う。世宗は窮地に追い込まれます。
 
サンスクリットを基本にしてハングルが考え出された過程が面白い。
ハングルってこのように創られたのですね。
辞書を編むのも大変だけど、文字を創るのはそれ以上か。
そこに仏教と儒教の争いまで絡んで、思うようには進みません。
 
臣下たちの物言いに、「ここに孔子と仏陀が居合わせたとしても、
争いにはならないはずだ」という世宗の言葉が面白い。
器の大きいひと同士なら、きっとそうでしょう。
なんだかんだでみんな人間が小さいんだわ。
 
シンミに仕える小坊主の顔が見たことあるなぁと思ったら、
『愛の不時着』で“血のにじむ努力”ウンドンを演じていたタン・ジュンサンでした。
彼は本作でも場を笑わせて和ませる役。
 
一瞬睡魔に襲われたところもあるけれど、おおむね興味を持って観ることができました。
庶民が簡単に覚えて使えるようにということを重要視して創られたハングルなら、
もしかして私も勉強したらなんとかなるんちゃう!?と思うのですが、
語学のセンスがないとやっぱり無理?

—–

今さらですが、『愛の不時着』(完)。

Netflixを契約したんだからそっちで観りゃいいものを、
お借りしたDVDで観はじめた『愛の不時着』
毎晩1話ずつ観て、ついに最終話の第16話まで来てしまいました。
 
第14話ぐらいからは泣きっぱなしだと聞いていたので、
泣く気満々になりすぎていたせいかそこまでは泣けず。
でも第15話の最後から第16話冒頭にかけては、あっちもこっちも死にかけで泣かされる。
ユン・セリとリ・ジョンヒョクよりむしろソ・ダンとク・スンジュンにグッと来てボロ泣き。
 
えーっ、死んじゃうのかよ、ク・スンジュン!
どこかで「実は生きて身を隠していました」という展開を願いましたが、
そんな漫画みたいなことは起きないんですね。くっすん。(T_T)
ソ・ダンと一緒にオイオイ泣いてしまいました。
 
第16話の冒頭はこんなふうにク・スンジュン死にかけ、
一方のユン・セリも意識戻らず、一旦は心臓が止まる。
死にかけのふたりを前に泣いた泣いた。
 
引き裂かれたセリとジョンヒョクがスイスで再会するシーンには、
そんなに上手いことパラグライダーの着地点に行けるわけないやろとツッコミ入れつつ、
美しいハッピーエンドでよかったです。
 
一度観ただけですし、何度も繰り返し観ることもないと思いますけれど、
振り返ると好きだったシーンいろいろ。
 
最初の最初にも書いた、チーム長が行方不明になった代表(セリ)を探してくれと泣き叫ぶ姿。
保険会社に勤めるパク・スチャンがチーム長と共に代表を探すところ。
代表は絶対生きていると言って譲らず、そのせいで会社をクビになった彼が、
戻ってきたセリに礼を言われて涙を抑えられない姿。
 
北朝鮮のおばさん衆のうち、ヨンエの夫が捕まったとき、
家にこもりっきりのヨンエを心配する班長その他がそれぞれこっそりヨンエに差し入れをするシーン。
また、彼女たちがセリの噂をするシーンのいくつかもとてもよかった。
 
中隊の面々も大好きでした。
最年少のクム・ウンドンが飲料の自販機を見て悩む姿も可愛かった。
自販機の中には人が入っていて、お金を入れてホットミルクのボタンを押すと、
中の人がその都度牛乳を温めて出してくれると嘘を言われて信じるのが可愛い。
そんな彼だけど、オンラインゲームの腕は凄い、ハンドルネーム“血のにじむ努力”ですもんね(笑)。
 
というように、振り返るとなぜか笑ったシーンばかり思い出すのです。
楽しい全16話、約2週間でした。ありがとう!
 
「日々の生活に散りばめられている、小さな幸せを忘れないで」。

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『ブラック・ウィドウ』

『ブラック・ウィドウ』(原題:Black Widow)
監督:ケイト・ショートランド
出演:スカーレット・ヨハンソン,フローレンス・ピュー,デヴィッド・ハーバー,
   O・T・ファグベンル,レイ・ウィンストン,レイチェル・ワイズ他
 
何の割引もない日、もったいないかなぁと思いつつ、IMAX版を鑑賞。
109シネマズ箕面にて、もちろん字幕版です。
 
1年以上前に公開されているはずが、コロナのせいで今まで延期に。
劇場公開はしない可能性まで示唆されていたところ、なんとか公開。
ところで、以前ならビデオスルーだとかDVDスルーと言ったものですが、
今は配信スルーという言葉があるのですね。時代の流れを感じます。
何はともあれ、これを劇場で観られたことに感謝。
 
“アベンジャーズ”の一員、ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウの生い立ちについて。
こんな幼少期を過ごしていたんだなぁ。
 
孤児のナターシャは、同じく孤児のエレーナと姉妹として暮らしていた。
父親アレクセイはレッド・ガーディアンを名乗るロシアのソルジャー、
母親メリーナは科学者で、実は夫婦ではないし、ナターシャたちの親でもない。
擬似家族だったが、それでも幸せな日々を過ごしていた。
 
しかしある日、スパイ養成プログラム“レッドルーム”を支配するドレイコフが作戦を実施。
その命を受けたアレクセイとメリーナはナターシャとエレーナを再びレッドルームへと送り込む。
 
それから20年以上が経過し、アベンジャーズの一員となっていたナターシャはエレーナと再会。
ドレイコフに洗脳されて暗殺をしつづけていたエレーナがその洗脳を解き、
ほかのウィドウ(=ドレイコフに洗脳されている女スパイたち)を助けようとしていることを知る。
 
こんな感じの物語です。
 
ナターシャ役はご存じ、スカーレット・ヨハンソン
彼女の後ろ姿というのかお尻、素晴らしくないですか。
生まれ変わるとしたら、こんなお尻の持ち主になりたいです(笑)。
 
エレーナ役はフローレンス・ピュー
彼女を見ると私はなんとなく伊藤沙莉を思い出します。
ハスキーボイスで超美人というわけでもスタイルがいいわけでもない。
でも一度見たら忘れられない魅力があります。
 
ナターシャに劣等感丸出しのエレーナが、ブラック・ウィドウの仕草を皮肉ったり、
格好良く登場するナターシャのことを「絶対わざとやってる」と恨めしげに言ったり、
ふたりのそんな会話が可笑しくて何度も笑いました。
 
ほとんど台詞のない殺人マシーン役がオルガ・キュリレンコ
こんな絶妙のキャスティングをした監督も女性。
『さよなら、アドルフ』 (2012)のケイト・ショートランドです。
ミニシアター系の作品しか撮らない人だと思っていたらこんなで驚いた。
でも、女性の共感を得そうなハリウッド大作だと思います。
 
エレーナの「初めて自分で買った服」がなかなか効いていて泣きそう。
墓参りのシーンを見ると、続編撮る気かしらんと思うけど、さすがにもう要らんのでは。(^^;

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