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『コンフィデンスマンJP 英雄編』

『コンフィデンスマンJP 英雄編』
監督:田中亮
出演:長澤まさみ,東出昌大,小手伸也,小日向文世,松重豊,瀬戸康史,城田優,
   生田絵梨花,広末涼子,織田梨沙,関水渚,赤ペン瀧川,石黒賢,梶原善,
   徳永えり,高嶋政宏,生瀬勝久,真木よう子,角野卓造,江口洋介他
 
109シネマズ大阪エキスポシティにて、封切り日に観ました。
 
TVドラマ版は一度も観たことがないまま劇場版を鑑賞し、
第1弾の『ロマンス編』(2019)はめっちゃオモロイやんと思うと同時に、
テーマ曲だったofficial髭男dismの“Pretender”にどハマりしました。
以来ずっとヒゲダンは大好きで、今もしょっちゅう聴いています。
第2弾の『プリンセス編』(2020)もすごく楽しかった。
なのに、三浦春馬竹内結子も自ら命を絶ってしまったのですよね。
 
この第3弾はマルタ共和国、マルタ島が舞台。
ロケは和歌山マリーナシティ内にあるテーマパーク“ポルトヨーロッパ”で。
 
ダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)は、
ここ2年の間、何の活動もしていない。
士気が上がらないボクちゃんとリチャードをなんとか動かそうと、
ダー子は“四代目ツチノコ”の称号をかけた真剣勝負を提案。
 
“三代目ツチノコ”は3人が師と仰いでいた英雄。
オサカナに選んだ大金持ちからお宝を頂戴し、困窮する子どもたちに分け与える。
そんなコンフィデンスマンだった三代目の後継者にふさわしい者を決めるのだ。
 
勝負の場所に選んだのはマルタ島の世界遺産の都市ヴァレッタ。
ここで1週間を過ごし、その間に最も高額稼いだ者が勝ち。
それぞれ別のオサカナを狙うはずが、奇しくも選んだお宝は3人とも同じ。
それはスペインの元マフィア、ジェラール(城田優)が所有する古代ギリシャ彫刻で……。
 
中盤まではなんとなく「暗い」と思いました。
やはり主要キャストのうち2人も亡くなっているとこんな雰囲気になるのかなって。
どんよりと残念な気持ちになっていたのです。
 
ところが予告編で嫌ほど観た、3人が捕まってからが超面白い。
やっぱりいつもの“コンフィデンスマン”だ~と安心しました。
 
ジェラールの内縁の妻役に生田絵梨花
デキるところを3人に見せつけるインターポールの捜査官に瀬戸康史
日本から3人を追ってきた刑事に松重豊
関西弁のイントネーションでうろうろしている謎の女に真木よう子
あとはいつもの面々、特に江口洋介は逸品です。
 
……って、こうして書いていることが全部ウソですもんね(笑)。
何もかもウソじゃなかろうかと思っていても鮮やかに騙される。
 
コピーライト=“©ダー子”を見ると心が躍る。
まだまだ続いてほしいなぁ、このシリーズ。
 
改めて、三浦春馬と竹内結子のご冥福を祈ります。寂しすぎる。

—–

『映画 文豪ストレイドッグス BEAST』

『映画 文豪ストレイドッグス BEAST』
監督:坂本浩一
出演:橋本祥平,鳥越裕貴,谷口賢志,田淵累生,紺野彩夏,桑江咲菜,植田圭輔,
   輝馬,長江崚行,桑野晃輔,堀之内仁,広川碧,齋藤明里,南圭介,荒木宏文他
 
イオンシネマ茨木にて。
 
原作、知りません。TVアニメ版、当然知りません。
“99.9”“呪術廻戦”も同様の状態で観ましたが、じゅうぶんついて行けました。
はたしてこれはどうか心配だったけど、なんとなく大丈夫!
 
登場人物は実在の文豪の名を持っています。
彼らがさまざまな能力を携える異能者という設定。奇抜だなぁ。
 
芥川龍之介(橋本祥平)はヨコハマの貧民街に育った孤児
謎の黒衣の男に妹の銀(紺野彩夏)を攫われた4年前から妹を探し続けている。
 
そんなある日、芥川は織田作之助(谷口賢志)と知り合い、
国木田独歩(輝馬)率いる武装探偵社を紹介されて勤務することに。
やがて銀の居場所について手がかりを掴むのだが……。
 
武装探偵社の社員はほかに、谷崎潤一郎(桑野晃輔)、谷崎ナオミ(齋藤明里)、
宮沢賢治(堀之内仁)、与謝野晶子(広川碧)、江戸川乱歩(長江崚行)など。
 
敵対するポートマフィアというのが何なのかは、本作を観ただけではイマイチわからず。
このポートマフィアのボスが太宰治(田淵累生)で、銀を攫った張本人。
 
ポートマフィアのナンバー2が中原中也(植田圭輔)で、太宰治とは微妙な関係らしい。
太宰治の命令に忠実に従っているのが中島敦(鳥越裕貴)。
そして中島に寄り添うのが泉鏡花(桑江咲菜)。
 
異能の具合が凄いんです(笑)。
芥川龍之介は「羅生門」を発動して相手をめった差しに。
「羅生門」をかざされた太宰治は「人間失格」で対抗。
中島敦は白虎に変身して人を食らう。
泉鏡花は夜叉を呼び出すのですけれど、スマホで呼ぶんだからワラける。
 
とにかくバトルシーンが多くて、結構えげつない殺し方です。
技を発動するときはちょっと“仮面ライダー”っぽい。
 
これだけイケメン男子が出演していながら、私の好みのタイプは誰もおらん。
そのせいであんまり乗り切れませんでしたが、面白くないことはありません。
でもこれは実写よりアニメのほうがいいように思います。

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『決戦は日曜日』

『決戦は日曜日』
監督:坂下雄一郎
出演:窪田正孝,宮沢りえ,赤楚衛二,内田慈,小市慢太郎,音尾琢真,
   たかお鷹,高瀬哲朗,今村俊一,小林勝也,原康義,前野朋哉他
 
109シネマズ大阪エキスポシティにて。
 
水曜日の19時過ぎの回。上映開始時間になってもほかに客が来ない。
まだ1月半ばなのにもしかして今年初の“おひとりさま”かと思ったけれど、
予告編の途中でもうひとりだけお客様がいらっしゃいました。
去年は3月のこのとき“おひとりさま”でしたが、その1度限りでしたね。
今年はそんな機会があるかな。
 
坂下雄一郎監督のオリジナル脚本なのだそうです。
オリジナル脚本に弱いのです、私。それだけでスッゲーと思ってしまう。
 
谷村(窪田正孝)は衆議院議員・川島昌平(小林勝也)の私設秘書。
地元で圧倒的な支持を受ける川島に可愛がられ、
谷村の暮らしも安泰かと思われた折、その川島が病に倒れる。
 
ちょうど解散総選挙の時期と重なり、後継候補に頭を悩ませた陣営は、
谷村の一人娘・有美(宮沢りえ)に白羽の矢を立てる。
ところが有美は根っからのお嬢様で、政治のことは何ひとつわからない。
そのわりにやる気だけはあるらしく、補佐役を務める谷村は呆然。
想定外に世間知らずの有美に振り回されることになるのだが……。
 
同じく川島の事務所に務める私設秘書や事務員たちの顔ぶれが楽しい。
特に、器の小さいヤクザ役をやらせたら天下一品の(笑)音尾琢真は、
珍しくきちんと背広を着てネクタイ締めて、真面目で面白い秘書役。
秘書の勉強中の若者役に赤楚衛二。紅一点の事務員に内田慈
彼らを仕切るのが小市慢太郎。めちゃくちゃ惹かれるキャストです。
 
決意表明の席で「各々」を「かくかく」と読んじゃったり、
遅刻の常習犯で、後援会のお偉方をいとも簡単に怒らせたり。
フォローしきれないほどのお嬢ぶりに秘書たちはゲンナリはしますが、
みんなこの程度のワガママには慣れっこで慌てません。
 
自分は軽んじられていると憤る有美がマスコミにリークしようとしても、
私設秘書たちはマスコミともしっかり繋がっていて、有美は逆に追い込まれます。
尊敬してやまない父親の願いを叶えるためだと自身に言い聞かせ、
なんとか議員になろうとしたのに、父親の願い自体が嘘だったなんて。
 
有美の本意でないならば、有美と共に落選するように考えようじゃないか。
そう思う谷村のきっかけが印象に残っています。
事務所に設置されたコーヒーメーカーでつくられたコーヒーを飲み、
彼に続いて飲んだ支援者たちが「マズっ!何これ!壊れてるよ」と言うのを聞き、
そんなコーヒーを飲んでも気づかなかった自分を笑う。
壊れたものは直さなきゃ。そんな思いから有美と結託して落選を狙います。
しかし落選を狙いはじめると、これがなかなか上手くいかないもの。
 
選挙って、政治の世界ってこんなものなのかと驚くシーンいっぱい。
良い国をつくるのはなかなか難しい。でも頼みますよ、政治家さんたち。

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『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』〈IMAX版〉

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(原題:Spider-Man: No Way Home)
監督:ジョン・ワッツ
出演:トム・ホランド,ゼンデイヤ,ベネディクト・カンバーバッチ,ジョン・ファヴロー,
   ジェイコブ・バタロン,マリサ・トメイ,アルフレッド・モリナ,ウィレム・デフォー他
 
TOHOシネマズ西宮にて、4本ハシゴの〆。
上映開始の時点ですでに21:05。へろへろなのに149分の長尺。耐えられるかどうか。
 
“スパイダーマン”シリーズ三部作の完結編。
IMAX字幕版を鑑賞しました。こんな時間なのにめっちゃ客が入っています。
 
前作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)でミステリオに貶められ、
スパイダーマンの正体が自分であることを暴露されてしまったピーター・パーカー。
ミステリオ殺害の疑いをかけられたものだから、途端に世間の目が厳しくなる。
彼を人殺しとなじる者の矛先は、ピーターの恋人MJや親友ネッドにも向けられ、
3人揃って入学を夢見ていたMIT(マサチューセッツ工科大学)からも
「スパイダーマンとその友人だから」という理由で不合格通知が届く。
 
自分のみならず周囲の人までも不利益を被るなんて。
この状況をなんとか変えたいと考えたピーターはドクター・ストレンジに相談。
するとドクター・ストレンジは、スパイダーマンの正体に関する記憶を全世界から消すことができると言う。
 
大喜びでそうしてほしいと頼むピーターだったが、
ドクター・ストレンジが呪文を唱えている途中で、ふと不安になる。
MJとネット、そしてピーターを育ててくれたメイおばさん、
スターク社のセキュリティ責任者ハッピーの記憶まで消されると困る。
少なくともこの4人だけには自分がスパイダーマンであることを覚えていてほしい。
 
呪文の最中にピーターがあれこれドクター・ストレンジに変更を頼んだものだから、
試みは失敗したばかりか、ほかの世界にいたスパイダーマンの敵が次々とやってきて……。
 
あれこれ出てくるもんだから、話がわからなくなるのではと心配しましたが、
もとがそれほどややこしくはないおかげで(そんな気がするだけでしょうか)、
『マトリックス レザレクションズ』みたいなまったく理解不能てなことにはなりません。
それに『マトリックス』よりずいぶんコミカルで楽しい。
 
ピーターはほかの世界からやってきた悪のスーパーヒーローたちを「治そう」とします。
彼らも元は普通の人間。元に戻してやることが使命だと感じる。
それはそれで崇高な考えだとは思う一方で、ドクター・ストレンジの言うように、
自分が治せると思うなんて、傲慢なようにも感じてしまうのです。
どの状態でいることがその人の幸せかなんて、他人にはわからないわけで。
 
とはいうものの、初代スパイダーマンと二代目スパイダーマンが飛来し、
現在のピーターと協力して悪役どもをなんとかしようとする姿は感動的。
可愛さで今のスパイダーマンのトム・ホランドが断然好きです。
 
最後の切なさったら、たまらん。キュンキュンしました。あー、切ない。
 
マーヴェル作品のお約束、すぐに帰ってはいけませんよ。
エディとヴェノムの登場にニタッ。
これで終わりだと席を立ってもダメ。長い長いエンドロールの後にまだありますから。

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『マークスマン』

『マークスマン』(原題:The Marksman)
監督:ロバート・ロレンツ
出演:リーアム・ニーソン,キャサリン・ウィニック,フアン・パブロ・ラバ,
   テレサ・ルイス,ジェイコブ・ペレス他
 
TOHOシネマズ西宮で4本ハシゴの3本目。
1本目2本目、睡魔にまったく襲われず。
3本目でそろそろ疲れを感じて眠くなるかと思われましたが、これも大丈夫でした。
 
ほんと、いつまでこんな役をするんでしょうね、リーアム・ニーソン
でも彼がこういう役をしつづける限り、元気だ大丈夫だと思えます。
 
アリゾナ州、メキシコとアメリカの国境付近で牧場を営むジム。
妻に先立たれ、哀しみが癒されぬままひとりで暮らしている。
敷地内を横切る密入国者を見つけると、警備隊に連絡するのも彼の役目。
 
ある日、麻薬カルテルに追われている母子と遭遇。
警察には連絡しないでほしいという母親の懇願を聞かずに通報したところ、
追いかけてきた男たちと銃撃戦になってしまう。
海兵隊に属し、凄腕のスナイパーだったジムはなんとか男たちを追い払うが、
母子のうち母親が被弾して還らぬ人となる。
 
瀕死の母親はジムに有り金すべてを渡し、息子ミゲルを頼むと言った。
けれどもこんなことに巻き込まれるのは御免だ。
この金があれば、牧場の経営も続けていけるかもしれない。
そんな思いがジムの頭をよぎるが、警察に保護されたミゲルのことが気になる。
 
様子を見に行ってみると、あの男たちが周囲をうろついていることに気づく。
このままここにいたとしても、メキシコに送還されたとしても、
ミゲルは殺されるに違いないと考えたジムは、ミゲルを連れ出して逃げるのだが……。
 
想定以外のことが何も起こらないのは毎度おなじ(笑)。
英語はしゃべれないのかと思っていたミゲルはとてもお利口で英語ペラペラ。
走行速度を守って運転していてもパトカーに止められ、
警察官もしっかり悪い奴から金をもらってジムたちを貶めようとするし。
行き先にマルを付けた地図を落とすところも何もかも想定内です。
 
だからこその安心感。
予告編を観たときは百発百中のスナイパーであることが強調されていましたが、
本編を観るとスナイパーであることはわりと控えめにしか描かれていません。
もっと撃ちまくるのかと思っていたから、そこはちょっと拍子抜け。
 
カルテルのメンバーの悲哀なんかも最後はちょっとだけ感じられます。
フアン・パブロ・ラバ演じるマウリシオの最期は切なくもあり。
ジムの亡妻の娘サラ役のキャサリン・ウィニックがナイスバディの美人。
30歳ぐらいかと思っていたら、えっ、44歳なんですか。他の作品でも見てみたい。
 
頼むよ〜、リーアム・ニーソン。
まだまだ体張ってアクション作品に出てくださいね。

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