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『ソー:ラブ&サンダー』〈IMAX3D版〉

『ソー:ラブ&サンダー』(原題:Thor: Love and Thunder)
監督:タイカ・ワイティティ
出演:クリス・ヘムズワース,クリスチャン・ベイル,テッサ・トンプソン,ジェイミー・アレクサンダー,
   ラッセル・クロウ,ナタリー・ポートマン,クリス・プラット,ポム・クレメンティエフ他
声の出演:タイカ・ワイティティ,ブラッドリー・クーパー,ヴィン・ディーゼル他
 
109シネマズ箕面にて、IMAX3D字幕版を鑑賞しました。
3D上映には執着がないのですが、2D版の上映時間が遅かったので、早く帰るために3D版を選択。
 
“マイティ・ソー”シリーズの4作目。
と言われても、3作目の公開が2017年で、2作目は2013年、1作目は2011年と、10年以上前のこと。
間に“アベンジャーズ”シリーズが何本も入っているし、
本作は“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”シリーズの面々も出ているから、
もう何がなんだかさっぱりわかりません。
わからなくてもなんとかなるのがスーパーヒーローものってことなんですかね。
 
動物もいない、植物も育たない、水もない、砂漠のような惑星で娘ラブと共に生きるゴア。
干上がりそうになっていた親子に神は救いの手を差し伸べることなく、ラブはゴアの腕の中で息絶えてしまう。
悲しみに暮れるゴアの前に現れたのは、緑に包まれた楽園のような場所。
足を踏み入れてみると、そこではゴアが崇める光の神が饗宴を開いていた。
 
助けを求めているのに光の神は嘲笑するばかりで、絶望するゴアに悪の声が届く。
その声に従ってゴアは光の神を殺害し、残る全宇宙の神をすべて殺して殲滅することを誓う。
 
“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”の面々と一緒に地球を離れ、
宇宙で自分探しの旅を続けていたソーの前に、このゴアが現れる。
さらには、元カノのジェーンがなぜか新生マイティ・ソーとなって目の前に。
 
どうやらジェーンは末期癌に冒されており、延命の方法を模索していたところ、
かつてソーが使用していたムジョルニア(全能の鉄槌)を手に入れることができたらしい。
ソー顔負けの強さを見せるジェーンとソー、アスガルドの女戦士ヴァルキリー、
ソーの友人で全身が岩でできているコーグらは、協力してゴアを倒そうとするのだが……。
 
ソー役は言うまでもなくクリス・ヘムズワース。ジェーン役も言うまでもなくナタリー・ポートマン
ヴァルキリー役のテッサ・トンプソンがすごくカッコイイ。
情けないのはゼウス役のラッセル・クロウで、普通、ここまでブヨブヨになりますか。
まったく、たるんだ腹のイーサン・ホークどころじゃありません。太りすぎだよ、ラッセル。
 
ゴア役のクリスチャン・ベイルが凄まじい。タイプじゃないんですが、やっぱり上手いですねぇ。
最愛の娘が死ぬかというときに、祈っても祈っても神はなんともしてくれない。
それどころか、神は民が自分を崇拝して当たり前という態度。
神を恨むしかなくなったゴアの心の裡を推し量ると、悪役なのに切なさを感じてしまいます。
 
岩男のコーグを演じているのは本作の監督でもあるタイカ・ワイティティ。面白い人です。
役者としても面白く、監督としても楽しませてくれる。ジョン・ファヴローと同類で好き。
 
ラブ役はクリス・ヘムズワースの娘、インディア・ローズ・ヘムズワースだそうです。
さすが実の親子、息ピッタリ。

—–

『バズ・ライトイヤー』〈IMAXレーザーGT版〉

『バズ・ライトイヤー』(原題:Lightyear)
監督:アンガス・マクレーン
声の出演:鈴木亮平,今田美桜,山内健司,りょう,三木眞一郎,磯辺万沙子,銀河万丈,沢城みゆき,
     エフレン・ラミレッツ  ,イザイア・ウィットロック・Jr.他  
 
前述の『ブラック・フォン』の後、同じく109シネマズ大阪エキスポシティにて。
レイトショーでIMAXレーザーGT版を鑑賞。
残念ながら劇場の多くが吹替版のみの上映で、洋画は字幕で観る派の私もやむをえず
でも吹替版の声を担当する面々がなかなか楽しかったです。
 
“トイ・ストーリー”シリーズのスピンオフ。
少年アンディが大好きだった映画の主人公バズ・ライトイヤー。
アンディが夢中になった映画というのが本作なんですよ、という設定です。
 
優秀なスペースレンジャーのバズ・ライトイヤー。
しかしある日、彼のミスにより、千人を超える乗組員が危険な惑星に取り残される。
乗組員たちをなんとか地球に帰還させようとバズは頑張るが、
バズが数日間のつもりで試運転して戻ってくると、この惑星では何年という月日が流れていた。
バズだけが歳を取らず、惑星で過ごす乗組員たちはバズが戻るたびに歳を取っている。
 
やがて同僚で親友だったアリーシャ・ホーソーンも亡くなり、
彼女の後任としてやってきた司令官キャル・バーンサイドは、バズにミッション中止を命じ、
乗組員全員、地球に戻らずにこの惑星にバリアを張って生きて行くことにしたと言う。
 
自分も含めて地球に戻る、全員を戻らせる。それをあきらめきれないバズは、勝手に基地を脱出。
アリーシャの孫イジーと出会い、地球に戻る方法を模索するのだが……。
 
実は“トイ・ストーリー”シリーズにも思い入れがないため、睡魔に襲われる心配がありましたが、
これはなんとか居眠りせずに最後まで観ることができました。
 
バズの声を担当するのは鈴木亮平。イジーには今田美桜
アリーシャが浦島太郎状態のバズをケアするために用意した猫型ロボットのソックスの声を
かまいたちの山内健司が担当しているのですが、これが下手なのか上手なのかわからなくて(笑)。
でもいちいち声に出す擬音がおかしくてなかなか笑えました。頼りになるロボットです。
 
ネタバレになりますが、バズのミッションを阻止しようとしていたのは、年老いたバズ自身でした。
自分の功績を人びとに知らしめて尊敬の念を集める。そうなりたかった年老いたバズ。
でも、そうすれば、イジーと出会うこともないばかりか、イジーはこの世に生まれても来ない。
元に戻すことが正しいのか、すでに起きたことをそのまま受け入れるほうがいいのか。
この辺りの葛藤が面白かった。
 
生まれた事実も死んだ事実も変えることはできないし、変えちゃいけないんだなぁって。

—–

『ブラック・フォン』

『ブラック・フォン』(原題:The Black Phone)
監督:スコット・デリクソン
出演:メイソン・テムズ,マデリーン・マックグロウ,ジェレミー・デイヴィス, ジェームズ・ランソン,
   E・ロジャー・ミッチェル,トロイ・ルードシール,イーサン・ホーク他
 
怖そうだからパスしようと思っていましたが、
飲み友だちの兄さんが「シチュエーションスリラーだから大丈夫じゃない?」と言わはる。
そうです、ホラーは苦手だけど、シチュエーションスリラーは好きなんですよね。
で、いざ観に行かんとしたら、先に観に行った兄さんが「作りが雑で残念だった」とおっしゃる。
う〜む、ならばやめておくか。でも他に観るものないし。で、やっぱり観に行きました。
 
109シネマズ大阪エキスポシティにて。
 
出だしからなんだかとても“IT/イット”シリーズっぽいなと思ったら、
原作者のジョー・ヒルはスティーヴン・キングの息子なんですね。
監督は『ドクター・ストレンジ』(2016)のスコット・デリクソン。
ウィキには堂々とイーサン・ホーク主演と書かれていますが、こんなの主演じゃないです。
主演はどう見ても少年フィニー役のメイソン・テムズ。これがスクリーンデビューだとか。
 
兄さんが「どうしてこんな作品にイーサン・ホークのような一流俳優が出演しているのか」と訝っていました。
どうやら本作の製作に当たっているブラムハウス・プロダクションズの創設者ジェイソン・ブラムは、
イーサン・ホーク主宰の劇団で長らく演出家を務めていた模様で、そのご縁ではなかろうかと。
 
さて、どんな物語かと言いますと。
 
1978年。ある田舎町では男児の失踪事件が相次いでいる。
投手としては優秀だが内気な少年フィニーからホームランを打ったブルースや、
いじめられっ子のフィニーを助けてくれた喧嘩自慢のロビンも攫われたまま。
 
ある日、学校帰りのフィニーの前に止まったワンボックスカー。
運転手の怪しげな男は、フィニーに手品を見せてやると言って近づいてくる。
ワンボックスカーの後ろ扉が開くと、そこには大量の黒い風船が。
驚く暇もなく、その中に押し込まれて意識を失うフィニー。
 
目覚めると、薄汚れたベッド枠以外は何もない地下室に監禁されていた。
壁には1台の黒電話が掛かっているが、断線していて通じない。
 
ところがその黒電話が突然鳴り出す。
おそるおそる受話器を取ると、失踪した少年ブルースの声が聞こえて来る。
その後もたびたび鳴る黒電話からはそのたびに違う少年の声。
もうこの世にはいない少年たちが、フィニーを救うためにメッセージを寄越しているらしく……。
 
兄さんの言うとおり、確かに雑。
個人的には、科学的じゃないならない、科学的なら科学的に説明がつく、
どちらかの話であってほしいのですが、とても中途半端。
断線した電話が鳴るのはなぜなのよ。
あの世からの電話ならば、もっと何から何まで超常現象であってほしいというのか。
 
それに、グラバーと呼ばれる誘拐殺人魔がどうしてこんなことをするのか、動機の説明が皆無。
なぜ男児ばかり狙うのか、それはどんな男児なのか、何が目的なのか、
あの世からの電話に「ゲームを始めないと勝てない」というような台詞があるけれど、
その詳細についてもわからないまま。
 
と、いろいろ不満はあるのですが、ハードルが下がっていたおかげで結構楽しめました。
 
フィニー役のメイソン・テムズはわりと美形で、今後どんな俳優になるのか楽しみ。
彼の妹で予知夢の能力を持つグウェン役のマデリーン・マックグロウがめっちゃ可愛く知的で逞しい。
彼女をもっと見ていたくなります。
 
最後はハッピーエンドと言うべきか。そこまでやるかとちょっと不気味。
でも、そこまでやったから今までいじめられっ子だったフィニーが一目置かれるのか。
 
イーサン・ホークのたるんだ腹を見るのがキツイです。(^O^;

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『エルヴィス』

『エルヴィス』(原題:Ervis)
監督:バズ・ラーマン
出演:オースティン・バトラー,トム・ハンクス,オリヴィア・デヨング,ヘレン・トムソン,
   リチャード・ロクスバーグ,ルーク・ブレイシー,ケルヴィン・ハリソン・Jr.他
 
仕事が終わるとの部屋までひとっ走りしてゴミを出す。
茨木市は「何でも燃える焼却炉」がウリで、可燃ゴミと不燃ゴミの分別がないんです。
全部まとめて「普通ゴミ」。あとは資源ゴミと大型ゴミにしか分かれていません。
刃物とかスプレー缶まで普通ゴミでいいのかよと驚いてしまいます。
とはいうものの、分別に慣れた身としてはそんなになんでもかんでも一緒に突っ込めず、
わが家にある不燃ゴミ袋を持参しては分別して持ち帰る日々。
この日はちゃんと可燃ゴミだけ入れた袋をマンションのゴミ置き場へ運びました。
 
さてその後は母に「今日も来たよ~」と声だけかけてクリーニング店へ。
そしてそして109シネマズ大阪エキスポシティへと向かい、レイトショーで本作を。
 
絶対観ておきたいとは思ったものの、エルヴィス・プレスリーにまったく思い入れがないんです。
だって、1935年生まれの彼が最も活躍したのは1950年代。
生まれてもおらんときに活躍した人のことを聞いてもピンと来ません。
 
プレスリーと聞いて私がすぐに思いつくのは、プレスリーのモノマネ大会が登場する作品。
また、『グッド・ドクター 禁断のカルテ』(2010)に出演していたライリー・キーオはプレスリーの孫娘ですが、
おじいちゃんの七光りということもなく、きちんと良作に出続けているようです。
直近の作品では『THE GUILTY/ギルティ』(2021)であの母親の声を担当していました。
 
いくら伝説のスーパースターであっても、思い入れがないとツライ。
バズ・ラーマン監督作品はいつも煌びやかな夢の中のような世界。
夢のようだなと思っていたら、本当に寝ちゃいました。(^^;
 
ただ、プレスリーのルーツが黒人音楽にあることすら知らなかったから、
B・B・キングなどとも親しかったプレスリーが、人種差別主義者から叩かれ、
政治家によってこの世から抹殺されそうになっていたことに驚きました。
 
何が駄目だったって、老けメイクですよ。苦手なんだってば。
これだけ苦手なのに、のっけからトム・ハンクスが老けメイクで登場。
そもそもトム・ハンクスはもうそんなに若くないのに、
そこにさらにメイクを施して老人の役を演じられるとそれだけでドン引き。
彼が演じるトム・パーカー大佐の嫌な奴ぶりも鼻について、集中できませんでした。
 
42歳で亡くなったんですね。彼は自分の人生をどう思っていたのか。
ついつい若くして亡くなった人の話を聞くと、弟の年齢と比べてしまいます。
プレスリーより13年も長く生きたで!

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『リコリス・ピザ』

『リコリス・ピザ』(原題:Licorice Pizza)
監督:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:アラナ・ハイム,クーパー・ホフマン,ショーン・ペン,トム・ウェイツ,
   ブラッドリー・クーパー,ベニー・サフディ,ジョエル・ワックス他
 
イオンシネマ茨木にて。
この監督の作品を観るときは毎度書いていることですが、
ポール・アンダーソンという著名監督は2人存在して、
「良いほう」と「駄目なほう」と一般的には言われています。
 
「駄目なほう」の監督はポール・W・S・アンダーソンで、ミラ・ジョヴォヴィッチの旦那。
なんというのか、大衆向けのわかりやすい娯楽作品ばっかり。
一方、「良いほう」が本作の監督、ポール・トーマス・アンダーソン
批評家受けする監督のほうが小難しい印象はありますし、
実際、ポール・トーマス・アンダーソン監督作品には「いったい何?」というものもありますが、
これは結構わかりやすい部類ではないかと思います。
 
予告編を観たときはあまり惹かれませんでした。
物語自体は私の好みっぽいのですが、主演カップルの顔がどうもタイプじゃない。すんません。
特に男性のほうは、こんな恋愛ものでイケてる男子を演じる風貌には到底思えず、
フィリップ・シーモア・ホフマンに似てるなぁと思ったら、息子でした。(^^;
 
1973年、ハリウッド近郊のサンフェルナンド・バレー。
ゲイリー・ヴァレンタインは子役として活躍する15歳の高校生。
CM会社を経営する母親が宣伝を担当した近隣のレストランなどにも出入りして顔なじみ。
大人とのやりとりも慣れたもの。
 
ある日、生徒の写真撮影にアシスタントとして訪れた25歳の女性アラナに一目惚れ。
ゲイリーは早速アラナを口説きにかかる。
アラナはその強引さに閉口しながらもなんとなく気になり、食事の誘いを受け入れるのだが……。
 
ゲイリーを演じるのがクーパー・ホフマン。
失礼極まりないことを言いますが、この容姿で「イケてる子役」という設定は私には無理。
フィリップ・シーモア・ホフマンのことは好きでしたが、
それはあくまで脇役としての彼の演技が好きだっただけ。
もしもモテモテの役なんかやられたらドン引きしていたと思います。
 
無理だと思いながら観るのもツライので、頭をニュートラルにして鑑賞しました。
そもそも15歳の少年と25歳の女性の恋の話なんて、私の苦手な「オバハンの妄想」でしょ。
だけど、クーパー・ホフマンがとても15歳には見えないおかげで、妄想とは感じず。
その点はありがたいことでした(笑)。
 
アラナ役のアラナ・ハイムは、三姉妹のロックバンド“ハイム”のメンバーで、
実姉妹のエスティとダニエルが姉妹役で出演しているばかりか、
父親と母親を演じているのも実の両親だったようで、ビックリ。
 
15歳らしからぬゲイリーは、ウォーターベッドやらピンボールマシンやら、
流行りそうなものを見つけると速攻で商売を始め、商才を見せつけます。
撮影アシスタントを辞めてゲイリーのビジネスパートナーとなったアラナですが、
ガキなんて相手にしていられないとゲイリーを邪険にするくせに、
ゲイリーが同世代の子役女優とイチャイチャしていると腹を立てる。
この辺はやっぱりオバハン(というほどの年齢じゃあないが)の妄想だよなぁ。
 
スター俳優役のショーン・ペン、映画監督役のトム・ウェイツ
大物プロデューサー役のブラッドリー・クーパーといった面々の演技が楽しい。さすがです。
 
結論として、良い作品だったし、睡魔に襲われることもなかったけれど、
やっぱりタイプの俳優が演じていないと、そこまで好きにはなれないというところです。
 
ところで、話中にはリコリスもピザも出てこないというのに、
タイトルの“リコリス・ピザ”ってどういう意味さと思ったら、
舞台となっているサンフェルナンド・バレーにあったレコード店のことですと。
でもレコード店も出てこないよ。

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