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『スパイダーヘッド』

『スパイダーヘッド』(原題:Spiderhead)
監督:ジョセフ・コシンスキー 
出演:クリス・ヘムズワース,マイルズ・テラー,ジャーニー・スモレット,マーク・パギオ,
   テス・ハウブリック,アンジー・ミリケン,ベベ・ベッテンコート,ネイサン・ジョーンズ他
 
連日の実家通いで結構疲れが溜まっていて、今週は劇場に一度足を運んだだけ。
帰宅しても映画鑑賞の時間はなかったから、Netflixで映画を観るのはいつぶりか。
これを観て以来だから、2カ月ぶりですね。
 
6月17日に配信開始となったNetflixオリジナル作品。
原作はジョージ・ソーンダーズによる短編小説。
ジョセフ・コシンスキー監督といえば『トップガン マーヴェリック』
そしてマイルズ・テラーといえばやっぱり同映画の“ルースター”。
“ソー”クリス・ヘムズワース主演ということになっているけれど、
こりゃどう見てもマイルズ・テラーのほうが主人公です。
 
孤島にある刑務所“スパイダーヘッド”。
服役しているのは開発中の薬剤の治験を受けることを条件に移送されてきた囚人たち
囚人同士の喧嘩やレイプが日常茶飯事の州立刑務所とは違い、
スパイダーヘッドではベッドも家具も設えられた個室を与えられ、廊下の行き来も自由。
 
飲酒運転で事故を起こし、同乗者を死なせてしまったジェフ(マイルズ・テラー)は、
スパイダーヘッドの看守スティーヴ(クリス・ヘムズワース)から特に期待されている被治験者。
目の前の相手に好感を持つようになる薬、描写の語彙が増える薬など、
次々と投与される薬剤の効果をジェフによってスティーヴは確認する。
 
しかしあるとき治験内容に疑問を抱いたジェフは、スティーヴが実は看守などではなく、
自ら経営する製薬会社のために治験をおこなっているだけだと知り……。
 
なかなか嫌な話です。
善人役が多いクリス・ヘムズワースは反吐が出るほど酷い奴。
 
相手に好感を持つようになる薬を投与されると、
目の前にいるのがどんなオバハンであろうと欲情してしまい、その場でおっぱじめるというのは怖い。
スティーヴの助手を務めるマーク(マーク・パギオ)が投与の指示を受けつつ
「見たくない」とぼやくシーンは、マジで見たくない、こんな絡み、と思いました(笑)。
この間のことを被治験者が覚えているのも残酷ですよねぇ。
 
ネタバレになりますが、スティーヴが本当に治験の結果を得たかったのは、
相手のどんな命令にも従うようになる薬。
こんな薬が存在すれば、人を殺させるのも簡単、戦争もたやすく起こせることでしょう。
 
一見自由に見える刑務所。
優雅に音楽が流れ、清潔で、食事も豪華。オードブルなんかも提供されます。
刑期の短縮と引き換えに治験を受け入れた囚人たちですが、
ジェフと恋仲になるやはり囚人のリジー(ジャーニー・スモレット)が
妙な薬を投与され続けるよりも、殴られる州立刑務所のほうがマシと言うシーンは、
実際のところどうなんだろうと考え込んでしまいました。
 
つまらなくはないですが、そりゃこの監督でこの出演陣なら他作品のほうが面白い。

—–

『モエカレはオレンジ色』

『モエカレはオレンジ色』
監督:村上正典
出演:岩本照,生見愛瑠,鈴木仁,上杉柊平,浮所飛貴,古川雄大,
   藤原大祐,永瀬莉子,高月彩良,晴瑠,笛木優子他
 
前述の『ビリーバーズ』の後、同じくイオンシネマ茨木にてレイトショー。
 
予告編を観たとき、これは私が観に行くべき作品ではないと思いました。
だって最近、この手の高校生がヒロインの作品を観るたびに、
キュンキュンできないどころか観ているのが恥ずかしくなるから。
きっと本作もそうだろうと思いつつ、ほかに観るものもないので覚悟を決めて。
 
原作は月刊漫画雑誌『デザート』に2016年から今も連載中の同名コミック。
監督はTVドラマの演出を多く務める村上正典。
生見愛瑠、なんと読むのかと思ったら「ぬくみめる」ですか。読めねぇ。
 
父親を亡くした悲しみも癒えないうちに転校した女子高生・佐々木萌衣(生見愛瑠)は、
学校の避難訓練で出会った消防士・蛯原恭介(岩本照)に恋をする。
蛯原のひと言のおかげで気持ちが前向きになり、
同級生・桐谷紗弓(永瀬莉子)に思い切って声をかけて親友に。
紗弓の計らいでさっそく蛯原にコクった萌衣だったが、あっさりフラれてしまい……。
 
書くほどのあらすじがないがな(笑)。
フラれたけど一途に思い続けているうちに蛯原も心を開くという、書かなくてもわかる展開。
ただ、こんなもんだろうと覚悟して観に行ったおかげでまぁまぁ楽しかった。
私以上に観客として浮いていたオッサンひとり客が声に出して笑うシーンが結構あり、
それがほかの客の笑いを誘ったりもしていました。わりといい雰囲気。
 
それにしても、ショッピングモールガス爆発とかあり得んし、
なんぼ救急救命士の資格取得に向けて勉強中だからって、
女子高生が現場に残って逃げ遅れた客をひとりずつ助けるって、そんな無茶したらあかんやろ。
顔にハンカチすら当てずに燃えさかる火と煙の中で平気な萌衣、アリですか。
蛯原ら消防士たちも、「萌衣が取り残されている」って走り出すし。えーっ。
 
もうお好きにしてください、ラブラブなだけでいい話なんだからと思いました。
いま売れているのは誰かを知るために、今後もこの手のやつを観ることにします。

—–

『ビリーバーズ』

『ビリーバーズ』
監督:城定秀夫
出演:磯村勇斗,北村優衣,宇野祥平,毎熊克哉,山本直樹他
 
イオンシネマ茨木にて。
 
いま話題の宗教団体をカルト教団と言うべきかどうか知らんけど、
なかなかタイムリーな公開になったように思います。
 
すごく嫌な作品です。
城定秀夫監督は同様に嫌な感じの『女子高生に殺されたい』を撮ったかと思えば、
『愛なのに』みたいな、たまらん良さの作品もあって、それでまたこんなのでしょ。
決まったパターンはなさそうなのが面白いです。
 
本作の原作は山本直樹の同名コミック。
『ビッグコミックスピリッツ』に連載されていたのは20年以上前のことですが、古さは感じません。
原作者本人がラストで教祖役としてカメオ出演しています。
 
“ニコニコ人生センター”という宗教団体が所有する無人島で共同生活を送る3人の信者
議長さん(宇野祥平)、副議長さん(北村優衣)、オペレーターさん(磯村勇斗)と呼び合っている。
 
3人は同じプレハブ小屋に寝泊まりし、食糧の請求や事務連絡はメールで本部へ。
深夜に浜辺に船が到着し、所定の場所に届けられたものを翌日取りに行くのみで、
配送者と顔を合わせることは禁止。
 
「みんなのために頑張りましょう」を合い言葉に、毎朝それぞれの夢を打ち明け、
邪念を払いながら自給自足の日々を送るように努める3人だったが、
ある晩、オペレーターが見た淫夢を告白した辺りから、関係に変化が生じて……。
 
最近、脇のちょっと良い役で出演していることが多い宇野祥平だったから、
この役はキモすぎて、画面越しに飛んで来そうな唾にゲンナリします。(^^;
 
こんなのR18+でしょと思ったけれど、R15+なんですね。
北村優衣は現役の女子大生らしいですが見事な脱ぎっぷり。
磯村勇斗との絡みのシーン満載。ご興味のある方はどうぞ。
 
改めて、カルト教団は怖いです。
大学に入学してすぐ、私の出席番号ひとつ後ろの子が来なくなりました。
噂ではいま問題になっている宗教団体に勧誘されてそのまま失踪。
九州から出てきた子だったのに、親は何のために娘を送り出したのか。
どうしているかなぁとたまに思い出します。
 
俗世間と関わりを断って崇高な理想どおりの生活を送るのだと教祖から言われ、
それを信じて孤島で共同生活を送る人たち。
どうして騙されているということがわからないのかと思うけど、
そもそもこういうカルト教団へ話を聴きに行った時点で、悩みを抱えている人が多い。
何もなけりゃ話を聴きに行こうなんて思わないでしょうから。
そして洗脳され、金を注ぎ込み、元には戻れなくなる。ついには浄化の名の下に集団自殺。
 
おぞましい話に背筋も凍る。

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『X エックス』

『X エックス』(原題:X)
監督:タイ・ウェスト
出演:ミア・ゴス,ジェナ・オルテガ,マーティン・ヘンダーソン,ブリタニー・スノウ,
   オーウェン・キャンベル,スティーヴン・ユール,スコット・メスカディ他
 
「往年のホラー映画へのオマージュとエログロ描写満載」って、
もう絶対、私が無理なやつじゃないですか。
これはスルーしようと思ったのに、恐怖心に好奇心が勝ってしまいました。
 
しらふでは怖すぎるから、『ヘレディタリー/継承』(2018)のときと同様に、
酔っぱらってから観ることにして、TOHOシネマズ梅田で21時からの回を予約。
北新地でひとりディナー、ワインをボトル1本空けたら酔っぱらいすぎた。
ほとんど寝とったっちゅうの。(^^;
 
舞台は1979年。『ブラック・フォン』とほぼ同年代だから、雰囲気は似ています。
 
アメリカ・テキサス州
一流のポルノ女優になることを夢見るマキシーンは、プロデューサーのウェイン、
学生監督のRJ、録音スタッフのロレインなどと共にロケ地である農場へ向かう。
『農夫の娘』と題したポルノ映画を撮ることが目的だが、
農場主のハワードとその妻パールには滞在理由を明らかにしていない。
 
この時点で私が思い出したのは、『プライバシーゼロ 秘密ライフ』(2000)でした。
AV(アダルトビデオ)のロケ地の貸主が事情を知らない点が同じというだけなんですけど。
しかし本作にそのような楽しさがあるはずもない。
人里離れた不気味な屋敷の不気味な老夫婦ハワードとパール、特にパールがとても怖い。
 
が、酔っぱらいすぎた私の意識がはっきりしていたのはこの辺りまで。
気がつくと爆睡していて、たまに目が開くと誰かがぶっ殺されている(笑)。
沼だか湖だか知らんけど、誰かがワニに引きずり込まれて食い尽くされているところとか、笑った。
 
思うに、推定80歳の老女の顔が老けメイクっぽかったのも私が覚醒できなかった理由だと思われます。
何度も書いているように本当に苦手だから、老けメイクが。
 
と思って調べてみたら、ほら、やっぱり老けメイクだわ。
パール役の女優の名前がどこを探しても書かれていないのは、
マキシーン役のミア・ゴスがメイクを施して一人二役を演じているからですと。
なんか不自然なんですよねぇ。
私だけなんでしょうか、特殊メイクというものにここまで違和感を抱くのは。
 
が、まぁ、老人にはこんな恐ろしいことでけんと思うのが普通ですから、
“ドント・ブリーズ”シリーズといい、本作といい、ジジババをナメたらあかんぜよということで。
 しらふで本作をご覧になった方、どうでしたか。

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『ソー:ラブ&サンダー』〈IMAX3D版〉

『ソー:ラブ&サンダー』(原題:Thor: Love and Thunder)
監督:タイカ・ワイティティ
出演:クリス・ヘムズワース,クリスチャン・ベイル,テッサ・トンプソン,ジェイミー・アレクサンダー,
   ラッセル・クロウ,ナタリー・ポートマン,クリス・プラット,ポム・クレメンティエフ他
声の出演:タイカ・ワイティティ,ブラッドリー・クーパー,ヴィン・ディーゼル他
 
109シネマズ箕面にて、IMAX3D字幕版を鑑賞しました。
3D上映には執着がないのですが、2D版の上映時間が遅かったので、早く帰るために3D版を選択。
 
“マイティ・ソー”シリーズの4作目。
と言われても、3作目の公開が2017年で、2作目は2013年、1作目は2011年と、10年以上前のこと。
間に“アベンジャーズ”シリーズが何本も入っているし、
本作は“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”シリーズの面々も出ているから、
もう何がなんだかさっぱりわかりません。
わからなくてもなんとかなるのがスーパーヒーローものってことなんですかね。
 
動物もいない、植物も育たない、水もない、砂漠のような惑星で娘ラブと共に生きるゴア。
干上がりそうになっていた親子に神は救いの手を差し伸べることなく、ラブはゴアの腕の中で息絶えてしまう。
悲しみに暮れるゴアの前に現れたのは、緑に包まれた楽園のような場所。
足を踏み入れてみると、そこではゴアが崇める光の神が饗宴を開いていた。
 
助けを求めているのに光の神は嘲笑するばかりで、絶望するゴアに悪の声が届く。
その声に従ってゴアは光の神を殺害し、残る全宇宙の神をすべて殺して殲滅することを誓う。
 
“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”の面々と一緒に地球を離れ、
宇宙で自分探しの旅を続けていたソーの前に、このゴアが現れる。
さらには、元カノのジェーンがなぜか新生マイティ・ソーとなって目の前に。
 
どうやらジェーンは末期癌に冒されており、延命の方法を模索していたところ、
かつてソーが使用していたムジョルニア(全能の鉄槌)を手に入れることができたらしい。
ソー顔負けの強さを見せるジェーンとソー、アスガルドの女戦士ヴァルキリー、
ソーの友人で全身が岩でできているコーグらは、協力してゴアを倒そうとするのだが……。
 
ソー役は言うまでもなくクリス・ヘムズワース。ジェーン役も言うまでもなくナタリー・ポートマン
ヴァルキリー役のテッサ・トンプソンがすごくカッコイイ。
情けないのはゼウス役のラッセル・クロウで、普通、ここまでブヨブヨになりますか。
まったく、たるんだ腹のイーサン・ホークどころじゃありません。太りすぎだよ、ラッセル。
 
ゴア役のクリスチャン・ベイルが凄まじい。タイプじゃないんですが、やっぱり上手いですねぇ。
最愛の娘が死ぬかというときに、祈っても祈っても神はなんともしてくれない。
それどころか、神は民が自分を崇拝して当たり前という態度。
神を恨むしかなくなったゴアの心の裡を推し量ると、悪役なのに切なさを感じてしまいます。
 
岩男のコーグを演じているのは本作の監督でもあるタイカ・ワイティティ。面白い人です。
役者としても面白く、監督としても楽しませてくれる。ジョン・ファヴローと同類で好き。
 
ラブ役はクリス・ヘムズワースの娘、インディア・ローズ・ヘムズワースだそうです。
さすが実の親子、息ピッタリ。

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