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『パーフェクト・ボウル 運命を賭けたピン』、弟の感想。

昨日、「弟が好きだったらしい映画」を挙げたあと、ハタと気づきました。
弟が送ってきた感想メールを破棄できずにいたけれど、ここにアップすればいいんだわと。
 
というわけで、『パーフェクト・ボウル 運命を賭けたピン』(2016)を観た弟が後日私に送ってきたメールです。
2018年10月3日、20:01:31に送られてきました。以下、原文のまま。引用部は私が書いたものです。
 
メカテクターは手首の角度を固定する補助器具なので、
リリースの際に手首の角度やしなりで微妙な調整をするプロボウラーでこれを着けて投げる人はまず居ません。
女子プロボウラーでは一部存在しますが、あくまで握力などの非力さを補うために装着しており、
そのためプロとして必要な『絶妙なボールコントロールテクニック』を発揮することができません。
 
これはバッティングセンターの投球マシンがプロの投げる球を再現できないのと同じことです。
 
プロ野球投手の投げる球はただ速いだけではないですよね?
手からボールが離れる瞬間の、手のひらの角度や向き,指先の感覚(間隔ではなく)等すべてを一球一球毎回、
瞬時に(神の領域的な)調整をしながら,感じ取りながら投げているのです。
これは機械にできることではないです。
 
メカテクターは手首の角度・向きを固定するので、毎回一定の角度でボールを押し出すことが可能ですが、
逆に手首が雁字搦めになっているので、
プロボウラーにとって最も大切な瞬間—手離れ—の際のボールコントロールを行うことができないのです。
 
酷な言い方をすると、メカテクターを装着した瞬間、ボウラーがそのボウラーである必要が無くなります。
(投球マシンと同じ=誰もが同じ玉を投げられる)
 
映画の冒頭でこのメカテクターを装備したプロらしきボウラーが出てきたので、
「おいおい!それはありえんやろ!」て思ったんです。(^^m
 
もう一つ言うと、メカテクター着けてあの投げ方(クランカー)を繰り返すと腕ちぎれます。(笑)
 
チョンジョンでしたっけ? 投球フォームに関しては申し分なかったですから
映画に向けて相当(猛)練習したと思いますが、よくぞ怪我しなかったもんだと感心しました。(^^m
 
> 私は靱帯を損傷しているので、スキーをするときにはあんなサポーターを装着していました。
 
プロのスキーヤーがあんなサポーター着けて試合に出てくることなどありえないでしょう?(笑)
あれは素人が使う補助器具です。(;・`Д・)ノ
 
> 私も賭けボウルのボスのおっさんは好きだったなぁ。男前だし(笑)。
> 非情に見えて、どこか温かさのようなものも感じてしまった。
 
そうそう!『オレはワルだから取引には応じない。けど取引以外の部分でどうしようとお前の勝手だ!』てなカンジで残された道が
結果的にどちらにもプラスになるというおっさんの配慮が感じ取れましたね。おっさん、やるやんけ!
そしてそれをしっかり演じきったおっさんにも拍手喝采です。
 
> 彼が「ファイテン!」とハイタッチのしぐさをしていた理由がわかるシーンは泣きました。
> あ、DVD買っちゃった。昨日来ました。
 
ジーンときたのは確かですが残念ながら涙までは出ませんでした。(^^m
 
私が好きなシーンは、
焼き肉屋で3人で食っていたときに『肉食え肉!』『それより金が欲しい』
『へ?』のところですかね。
昨日一晩ここだけで4、5回は繰り返して見ました。(^^;ォィ
 
あとはそうですね、
最後の一騎打ちでチョンジョン(名前あってるのか?(^^m)がギプスを外したとき、
おおお!(実は足は不自由ではなく、ここぞというときのために不自由なフリをしていただけ)と思って期待したのですが
そういうわけでもない、となったところでちょっとスベリました。(^^m
 
メカテクターの件では散々苦言を呈しましたが、それ以外、
登場するボウラーは障害者の子を除いてみんな超絶上手かったし、楽しかったです。
 
久々にまたキングピン観てみようかな。。。
でもキングピン、ハッピーエンドじゃないしなぁ。。。(^^m

—–

弟が好きだったらしい映画

弟が亡くなってからしゃかりきになって動き回ってきました。
四十九日を終えてようやく少し落ち着くかと思いきや、
頼みもしないのに余計なことをやってくれたが骨折して入院。
その父が入院中の病院でコロナが出て、リハビリ病院への転院が延期になり、
転院延期に納得できずに悪態をついているという父を説得しに行ったりと、
余計に疲れる日々が続いています。
映画鑑賞中に電話が鳴ることはないはずが、これじゃ全然落ち着かない。
先月までより時間はあるはずなのに、ちっとも映画を観に行く気分にならないから、
弟の部屋を片付けているときに見つけた映画のDVDを何本か挙げます。
学生時代から社会人になりたての頃にかけての弟の趣味はもっぱらパチスロ。
それが突然ボウリングに目覚め、マイボウルまで購入。
当時、弟とボウリング映画の話をよくしました。
弟の部屋にはなぜか前者のDVDが2本もあって、意味不明。
そのうちボウリング熱はやや冷めたふうでしたが、
久しぶりに私が見つけたボウリング映画が『パーフェクト・ボウル 運命を賭けたピン』 (2016)でした。
弟にも薦めたら、鑑賞後に長々とメールを送ってきてくれた思い出があります。
ボウリングの映画じゃないけれど、
私が「オモロイから観て」と弟に推したのは『アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち』(2009) 。
これについても感想メールをくれたなぁ。
DVDもサントラも大切にしていた様子なのは『パルプ・フィクション』(1994) 。
実はお通夜の日、このサントラとレインボーの“Difficult to Cure”のどちらをかけるかを迷い、
結局後者にしたのですよねぇ。なんとなくお通夜ではレインボーを聴きたかったから。
“スターウォーズ”のDVDボックスがあったり、ジブリ作品がいろいろあったり、
へ~と思うことがいっぱいです。

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『グレイマン』

『グレイマン』(原題:The Gray Man)
監督:アンソニー・ルッソ,ジョー・ルッソ
出演:ライアン・ゴズリング,クリス・エヴァンス,アナ・デ・アルマス,ジェシカ・ヘンウィック,
   レゲ=ジャン・ペイジ,ダヌーシュ,アルフレ・ウッダード,ビリー・ボブ・ソーントン他
 
Netflixオリジナル作品で、先週末から配信開始。
先行して先々週から劇場でも公開中なので、劇場鑑賞しようと思っていましたが、
なんとなく出かけるのが億劫になり、おうちでシネマ
 
原作は2009年に出版されたマーク・グリーニーの世界的ベストセラーシリーズだそうな。
その第1作『暗殺者グレイマン』を映画化したのが本作。道理で続編がありそうな終わり方。
監督のアンソニー&ジョー・ルッソは兄弟です。
 
殺人罪で服役中だった男が、CIAの本部長フィッツロイにリクルートされて、
シエラ・シックスと呼ばれる凄腕の暗殺者になる。
それから年月が経ち、腕を買われて頻繁に任務を命じられていたシックスは、
現CIA本部長カーマイケルの指示により、バンコクである男の暗殺を図る。
 
指示どおり暗殺に成功しかけた折、瀕死の状態のターゲットの男が、
自分はシックス同様にフィッツロイにリクルートされたシエラ・フォーであること、
カーマイケルを含むCIA上層部が汚職に関わっており、その秘密を握っている自分が抹殺されること、
いずれシックスも誰かに殺されるであろうことを告げる。
 
息を引き取る直前、フォーはシックスに秘密が保存されたチップを渡す。
フォーの言うことが真実だと考えたシックスはその場を逃亡。
フィッツロイに連絡を取って経緯を伝え、協力を要請するのだが……。
 
めちゃめちゃ強い、でも窮地にも追い込まれるシックスにライアン・ゴズリング
最初の一瞬この人が黒幕かと思ったけど違ったよ、めっちゃいい人、フィッツロイにビリー・ボブ・ソーントン
CIA捜査官でありながら、シックスを信じて助けるミランダにアナ・デ・アルマス、可愛くてカッコイイ。
そしてカーマイケルの命令でシックスを殺しにかかるソシオパスのハンセンには、
なんと“キャプテン・アメリカ”クリス・エヴァンスが扮しています。嫌な奴すぎる。はよ死ね〜っ!
ハンセンが雇った殺し屋を演じるのがボリウッド俳優のダヌーシュでびっくり。
 
ずいぶん前にブラッド・ピット主演で映画化が検討されていたそうで、
それも観たかった気はするけれど、ライアン・ゴズリングでよかったかもしれません。
ブラピとライアンじゃひと回り以上違いますからね。
そこまでオジサンではないでしょう、このシックスは。
 
冷徹な暗殺者かと思いきや、フィッツロイの姪の護衛をしていたシックスには温かい一面があり、
また、ユーモアにも溢れているから、会話のテンポも良くて楽しい。
面白かったと言えますが、最後がなぁ。冒頭で書いたように、続編を意識しているのかしらん。
もしそうなら早く撮ってくださいねっ。

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『呪詛』

『呪詛』(原題:咒)
監督:ケヴィン・コー
出演:ツァイ・ガンユエン,ホアン・シンティン,ガオ・インシュアン,ショーン・リン他
 
7月8日に配信が開始されたNetflixオリジナルの台湾ホラー。
結構話題になっていて怖そうなんです。
ホラー苦手ではあるものの、やはり好奇心には勝てず
何度か思い切って観ようと考えましたが、夜に観るのは無理。
 
英語タイトルは“Incantation”、「呪文」の意です。
台湾史上最も怖いという触れ込みですが、結論として、私でもなんとか耐えうる怖さ。
切なさも漂っているところは、スペイン語圏やポルトガル語圏のホラーに通ずるところもあり、
かなり好きです。だからってもう一度観たいとは思わないけれど。
実話がモチーフになっていると聞くとさらに怖さが増しますね。
 
喃喃怪チャンネルというサイトを運営するルオナンと恋人アードン、その親戚アーユエンは、
超常現象調査隊と銘打って、意気揚々とアードンの出身地を訪ねる。
そこは電波も届かないような山奥の村で、決して入ってはならぬと言われている地下道がある。
ここに忍び込んで迷信を笑い飛ばすつもり。
 
ところが、村人たちはルオナンを見て厳しい顔をする。
アードンとアーユエンは親族ゆえかまわないが、よそ者はお参りできないのだと。
ルオナンはアードンの恋人なのだからよそ者ではないと主張し、なんとか居座る。
しかしその夜、地下道に忍び込もうとした3人は恐ろしい目に遭う。
 
これが6年前のこと。
当時妊娠中だったルオナンは、生まれてきた娘ドゥオドゥオを育てられる精神状態ではなく、
里親のチーミンという男性に預けていたが、ようやくドゥオドゥオと暮らす決意をする。
幸いすぐにドゥオドゥオもルオナンに懐き、平穏に過ごせるかと思ったのもつかの間、
ドゥオドゥオが天井を見つめて悪者がいると言い出し……。
 
椅子から飛び上がるほど驚くシーンがあるわけではありません。
スプラッタのように血が飛び交うこともなく、グロいシーンは時折あるけれど、
それよりむしろ虫が湧いて出るシーンのほうがゲロゲロ〜。
 
でも、次にどんな展開になるのかが読めず、始終ビクビクしてしまう。
邪神を崇める村自体がものすごく不気味で、最初からドキドキ。
序盤は『ヘレディタリー/継承』(2018)を思い出したりもして、心臓が縮み上がりました。
怖いシーンは直視したくないから、眼鏡にずっと手をかけたまま、ヤバイと思えば外し。
 
切ないのは、娘を想う母親の心
自分が禁忌を侵してしまったがために、生涯呪われることになったドゥオドゥオ。
その呪いを解きたくて、藁にもすがる気持ちでルオナンはあの村へと戻るのです。
 
娘が救われるのなら、そら世界中の人を騙してでもこうするでしょう。
めでたしめでたしとは言い難いオチ。でもなんだか納得できる。
 
ドゥオドゥオをルオナンがおぶって浜辺で凧を揚げるシーンはあまりに美しい。
ただ怖がらせるだけのホラーではなくて、よくできた脚本だと思います。
アードンとアーユエンがこの村の出身にしては何も知らなすぎるのが少し引っかかるぐらい。
 
ところでルオナン役のツァイ・ガンユエンって夏帆にめっちゃ似てませんか。
ドゥオドゥオ役のホアン・シンティン、めちゃ上手です。

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『出会いと別れと、その間のすべて』

『出会いと別れと、その間のすべて』(原題:Hello, Goodbye, and Everything in Between)
監督:マイケル・レーウェン
出演:タリア・ライダー,ジョーダン・フィッシャー,アヨ・エデビリ,ニコ・ヒラガ,
   ジェニファー・ロバートソン,エバ・デイ,ジュリア・ベンソン他
 
今週水曜日、の四十九日の法要をおこないました。
その前後の実家からの帰り道、何度か劇場に寄ろうと思ったのですが、
なんだか心身共に疲れを感じて寄れず。
日曜日から水曜日まで一滴も飲酒していないと母に言ったら、
「家に帰ってお酒飲めば~?」、んじゃ帰宅して飲酒しながらNetflixで1本。
 
7月6日に配信開始となったアメリカ作品。
邦題からしてそんなに面白そうな気配はなかったけれど、94分という尺の短さに惹かれ。
 
小学生の頃に初めて引っ越した後、親の都合で転校を繰り返したクレアだが、
最初に住んでいた西海岸の町にいるステラとはずっと連絡を取り合う仲。
ステラからハロウィンパーティーに参加してほしいと言われ、懐かしい町へと顔を出す。
 
華やかな席は苦手だから、このパーティー参加も気乗りしていなかったものの、
クレアが引っ越した後に町にやってきたという男子エイダンと意気投合。
すぐに恋に発展しそうなその日の帰り道、キスを迫るエイダンにクレアは言う。
恋の本番は大学生になってからだから、お互い高校3年生の今はいわばプロローグ。
将来プロローグに引きずられるのは嫌だと。
 
ならばこれはプロローグだと割り切って大学入学までつきあえばいいのでは。
エイダンからそう言われて、クレアは承諾。
最初から別れを10カ月後と決めた交際を始めるのだが……。
 
これを鑑賞本数に加えていいのかと思うほど寝ました(笑)。
飲酒していたせいもありますが、まずエイダンの顔があんまり好みではない。
出演俳優がタイプかどうかって大きいんですよねぇ。この時点で眠くなる。
 
10カ月間のラブラブな様子が描かれて、最後はとびっきりのデートをする予定。
その最後の日には、お互いの家族も招いてホームパーティーをします。
どちらの親きょうだいも、ふたりがこれで別れるということを最初から知っている。
って、なんか変でしょう。別にええけど。
 
で、この辺りからもう爆睡。
目が覚めたらこれも読めすぎる台詞「これはプロローグなんかじゃない」。
そりゃそういう展開になるでしょう。
 
それぞれ大学に進んで新しい生活をスタート。
両親が医者で、息子も医学部に進むことを望まれていたエイダンが、
クレアに背中を押されて本当の夢を叶えるべくバークリーに進むとか想像できすぎて、
何も目新しいことがないと、眠気に襲われるしかありません。
 
プロローグのはずがプロローグじゃなくなり、再会を決めて終わりかよ。
せめてエイダンが私好みのイケメンだったならば。すんません。

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