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12回目の『トップガン マーヴェリック』

何度も書く必要はないんですが、たまに書かないと何回観たかわからなくなる(笑)。
 
12回目の『トップガン マーヴェリック』はTOHOシネマズなんばにてIMAX版。
上映回数もかなり減ってしまいましたが、IMAX版はまだまだ客がよく入っています。
 
やっぱり何度観ても楽しい。
 
トム・クルーズがカッコイイなと思うシーンはいろいろあります。
まず冒頭の、登場するときの後ろ姿。
手には皿なんか持ちながら、椅子の肘掛けをまたいで座るシーンがもうカッコイイ。
 
それから、なんといってもカッコイイのが、
ビーチフットボールでサングラスのブリッジの部分を左手でクイッと持ち上げるシーン。
大好きです。
 
いつも笑ってしまうのは、俳優の名前を調べるのに苦労した彼の表情。
最初にマーヴェリックがホンドーたちの浮かない顔を見て「どうした?」と聞くとき、
「ケイン少将がテストを止めに来る」というあの人。
ピーター・マーク・ケンドールというのですよね。
マッハ10を達成して、「やったー!これで予算がつくぞ!」と思わず叫び、
ケイン少将に睨まれて「すみません」という顔、可愛くないですか。
映画のデータベースを見ると、“Meek Engineer”という役、つまり「おとなしいエンジニア」となっています。
 
このエンジニアと共に、マーヴェリックが「声が聞こえにくいふり」をしているときにニヤリとするのは、
“Jaded Engineer”、「疲れ果てたエンジニア」役のイアン・グレイ。そんなに疲れた顔してないですよね(笑)。
このふたりの笑いをかみ殺した顔がとても好きです。
 
ボブ役のルイス・プルマンは、父親のビル・プルマンとそっくり。
ビーチで彼だけ服を着たままなのが気になります。彼ひとりたるんたるんの体つきとかだったりします?
 
何度も観ているうちに気になってきたのがハングマン役のグレン・パウエル。
『セットアップ:ウソつきは恋のはじまり』がすごく楽しかったので、ほかの出演作も観てみたい。
でも今まで観ていたのに彼のことはまったく覚えていないんですけど。
 
上映している間はまた観に行くと思います。何度でも。

—–

『ONE PIECE FILM RED』

『ONE PIECE FILM RED』
監督:谷口悟朗
声の出演:田中真弓,中井和哉,岡村明美,山口勝平,平田広明,大谷育江,Ado,
     津田健次郎,池田秀一,新津ちせ,梶裕貴,山田裕貴,粗品,せいや他
 
公開初日でした。『長崎の郵便配達』を観た後、同じくイオンシネマ茨木にて。
さすが“ONE PIECE”。ほぼ満席です。
 
前作の劇場版を観たのが3年前。
その後も一度も“ONE PIECE”を観ていませんから、もちろん誰が誰やらわかりません。
そうそう、麦わらだったよね、などと思いながら。
 
大人気の歌姫ウタが音楽の島“エレジア”でライブを開催することに。
世界中から詰めかけるファン同様にルフィたち麦わら一味も会場へ。
 
ウタが登場して会場が沸くなか、ルフィがウタに駆け寄り、気安く声をかける。
ルフィはウタと知り合いらしく、騒然とする皆に向かってルフィはひと言、
「だって、こいつ、シャンクスの娘だもん」。
 
シャンクスは悪名高い伝説の海賊
再び騒然とする会場のファンたちに、ウタは海賊なんてこの世から抹殺することを提案。
誰もがこの島で好きなことをして楽しくのんびり暮らそうと言い……。
 
そもそも「あがかみのシャンクス」と聞いてずっと「赤紙」か「赤神」だと思っていました。
途中で赤い髪のオッサンが出てきて初めて「赤髪」だと気づく。
 
ウタは善人と思いきや、幼い頃にシャンクスに捨てられたことを恨み、
現実世界の滅亡を目論んでいるという設定。
自分の恐ろしいほどまでに強い能力を駆使して世界中の人を眠らせ、
肉体は現実世界に残したまま、魂をエレジアへと運んでいます。
まぁ、捨てられたというのも勘違いだったわけですが。
 
ウタの声を担当するのは、私は“うっせぇわ”しか知らないAdo。
歌はもちろん超上手いし、声優としても上手だと思います。
 
でも、本作は私にはAdoのプロモーション映画にしか思えませんでした。
彼女の出番ばかり歌ばかりなら、とてもワンピースとは思えない。
別にワンピースでこれやらなくてもええんじゃないですかねぇ。
Adoファンならいいけれど、ワンピースファンもこれでいいの?

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『長崎の郵便配達』

『長崎の郵便配達』
監督:川瀬美香
 
郵便配達員のフィクションだと思い込んでイオンシネマ茨木へ。
「郵便配達員だった男性」が主人公とは言えないうえに、フィクションでもなかった。
嗚呼、勘違い。でもこんな人がいたと知ることができました。
 
フランス在住のイギリス人女優イザベル・タウンゼンド。
彼女は川瀬美香監督と出会い、長崎へやってきます。
 
イザベルの父親は第二次世界大戦の英雄ピーター・タウンゼンド。
戦後、マーガレット王女と巡り逢い、悲恋に終わった人。
『ローマの休日』(1953)はその恋をモチーフにしたと言われていますが、
ピーターとマーガレット王女の恋が公になったのは映画の公開年で、
映画はそれよりも前に完成していたわけだからガセネタらしい。
ま、おかげで映画はより評判になったようです。良い宣伝になってくれたもの。
 
この恋の後、ピーターはジャーナリストとして世界中を飛び回ります。
その途中、日本を訪れた折に、長崎で谷口稜曄(すみてる)氏に取材する。
谷口さんは14歳で郵便配達員になり、16歳のとき、配達の途中で被爆
生死の境を行きつ戻りつしながら生き延びました。
彼を主人公にしたノンフィクション“THE POSTMAN OF NAGASAKI”をピーターは発表。
 
ピーターは1995年に他界。
娘のイザベルが父親の著書を頼りにその足跡を巡る様子を収めた作品です。
 
核廃絶を訴えつづけた谷口さんがサーロー節子さんと共に招かれた席でスピーチするさい、
自身の被爆した身体の治療を長期にわたって受ける様子の写真も見せられます。
背中全面がただれているから、うつ伏せの姿勢しか取れない。
1年以上その格好のままだったせいで、お腹側に床ずれを起こし、皮膚がくずれたそうです。
 
被爆のせいで結婚をあきらめていた谷口さんにお相手が現れ、
娘と息子も授かって、家族で海に行ったときの話は胸を打つ。
上半身裸になって海に入ろうとした谷口さんを見て、娘と息子は怯えて泣いたのだとか。
そんな子どもたちに向かって谷口さんは、自分の体の疵が恥ずべきものではないこと、
この疵を見て、核の恐ろしさを皆が理解してくれるとよいと思っていることなどを説きます。
 
先日の選挙の結果を見て、憲法9条改正に賛成している人がこんなにも多いのだと愕然としました。
NO MORE NAGASAKI. NO MORE HIROSHIMA. NO MORE WAR.
戦争しないで。核兵器の使用も所有も認めないで。
それが私たちの誇りだったはずなのに。

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『ハーティー 森の神』

『ハーティー 森の神』(原題:Haathi Mere Saathi)
監督:プラブ・ソロモン
出演:ラーナー・ダッグバーティ,シュリヤー・ピルガオーンカル,ゾーヤ・フセイン,プルキット・サムラート,
   ラヴィ・カーレイ,アナント・マハデヴァン,アンキット・サーガル,ヴィシュワジート・プラダン他
 
なんばパークスシネマにて、前述の『アフター・エブリシング』とハシゴ。
 
原題の“Haathi Mere Saathi”はヒンディー語で「象は私の友だち」の意。
タミル語とテルグ語ではそれぞれ“Kaadan”と“Aranya”というタイトルが付いていて、
どちらも英訳すると“Forester”、「森の住人」を意味するのだそうです。
 
が暮らす広大な美しい森で神様と崇められる男スミトラナンダン。
祖父の代からこの森を守り続ける彼は、たったひとりで10万本の木を植えた。
その偉業を大統領からも褒め称えられ、民の敬意を集めている。
 
環境を守ることを条件に政府から森を託されたのに、
ある日、森のリゾート開発の話が持ち上がり、いつのまにか工事が始まる。
役人と巨大企業が結託して偽の契約書をでっち上げたのだ。
 
このままでは象やほかの動物たちが森に住めなくなってしまう。
開発を阻止するために立ち上がったスミトラナンダンだったが……。
 
主演は“バーフバリ”で暴君バラーラデーヴァ役を演じたラーナー・ダッグバーティ
仙人みたいな役だからこの風貌は致し方ないけれど、やっぱり見るなら若いイケメンのほうがいいなぁ(笑)。
 
若いイケメンも出てはいます。
巨大企業に雇われる象使いシャンカル役のプルキット・サムラート。
最初は彼がウザイったらありゃしない奴なのですが、
自分の可愛がっていた子象が現場で事故に遭って死亡してから態度を変えます。
 
怒り狂うスミトラナンダンが結構残虐で、警官を串刺しにするシーンは笑った。
木の枝を渡り歩いて殺し合うアクションって、初めて観たように思います。
動物愛護団体から間違いなく訴えられそうなシーンもあり、すげぇなインドと思ったりも。
 
161分の長尺で、そんなに笑えるシーンも泣けるシーンもないけれど、
知らぬ間に時間が経っていました。退屈はしません。
 
お役人たちのなんと憎たらしいことよ。
ネタバレですけど、そんなに観に行く人もいないと思うので書いちゃいます。
いちばん笑ったのはエンドロールが始まってから。
大臣の家に次々と石が投げ込まれ、孫娘が問う、「おじいちゃん、どうして石を投げられるの?」。
「公職にはよくあることだよ」「公職ってなぁに?」「人々のために尽くす仕事さ」。
「人々のために尽くしているのに石を投げられるの? 何か悪いことしたの?」。その通りです(笑)。
 
タミル語とテルグ語とヒンディー語では演じる俳優が異なることを知る。
映画でダブルキャストっていうのもさすがインド?

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『アフター・エブリシング』

『アフター・エブリシング』(原題:After Everything)
監督:ハンナ・マークス,ジョーイ・パワー
出演:ジェレミー・アレン・ホワイト,マイカ・モンロー,デロン・ホートン,ジーナ・ガーション,
   ビル・セイジ,リア・キルステッド,マリサ・トメイ,センディル・ラママーシー他
 
2018年のアメリカ作品なのですが、サービスデーでも割引なし、1,900円の均一料金。
映画などのレビューサイト運営会社Filmarksが初めて提供する洋画という触れ込み。
それが割引のない理由なのかしらん。
上映期間はまずは1週間限定、SNSや口コミで評判を得て徐々に広げて行く所存らしい。
 
終業後になんばまで車を走らせ、なんばパークスシネマにて鑑賞しました。
平日のなんばパークスは最大料金1,000円なのがとても嬉しい。
 
サンドイッチショップで働くエリオットは、女と見れば声をかけるプレイボーイ
ある日、地下鉄構内で毎回ハム&チーズを頼む常連客ミアを見かけてナンパする。
 
最初はエリオットのことを相手にしなかったミアだが、
なんとなく気になって後日サンドイッチショップに立ち寄るとエリオットは不在。
彼の同僚ニコに尋ねると、エリオットは病気で休んでいると言う。
ニコに電話番号を託して退店するミア。
 
さっそくミアに連絡したエリオットはデートの約束を取りつける。
しかし初めてのデートで自分はユーイング肉腫(骨に発生する悪性腫瘍)だとエリオットは告白。
動揺しながらもミアはエリオットに献身的に尽くし……。
 
ミア役にマイカ・モンロー、エリオット役にジェレミー・アレン・ホワイト。
久しぶりすぎてビビったのは、ミアの母親役のジーナ・ガーション
懐かしくないですか、『バウンド』(1996)。
今も変わらぬあの口角の上がり方整形以外の何物でもない(笑)。
 
そしてそして、エリオットの主治医を演じるのはマリサ・トメイ
“スパイダーマン”シリーズのメイおばさん。
『いとこのビニー』(1992)で大注目された後はなかなか大変でしたが、いまは見事に返り咲き。
彼女の活躍は、私の中ではジェニファー・コネリーのそれとかぶります。
 
なんでまた癌の話なんだろうと思う。
化学療法を受けるエリオットの姿に弟を思い出すし、
残念ながら効いていないと言われたときの彼の表情にも弟を思い出す。
 
でも弟はエリオットのように誰かに八つ当たりしたり投げやりになったりしなかった。
それなのに、エリオットは癌が完治して弟は逝ってしまった。
 
などということも考えたりはしますが、相対的には良い作品でした。
ふたりとも23歳の設定なのがちょっと。
どう見ても実年齢はアラサーでしょと思ったらやっぱりそうでした。無理がある。(^^;
 
結局別れてしまうところも含めて『私は最悪。』と似たテイスト。
ミアがいい子すぎるから、主人公のひねくれ具合などを考えて『私は最悪。』のほうが好き。
でも、“After Everything”というタイトルは秀逸だと思います。

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