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20回目の『トップガン マーヴェリック』についてもう少し詳しく。

20回目は当初IMAXレーザーGT版になる予定でした。
109シネマズ大阪エキスポシティの上映スケジュールは、
一昨日からレイトショー20:55の回にIMAX上映があるから、
実家に寄ってからそれを観に行くことが可能だと思って。
しかし、が亡くなってから3カ月が経ち、「大丈夫になるもんやねぇ」と言う母。
「大丈夫って何が? 体が? 気持ちが?」と尋ねたら、「両方」。
「振り返ってみると、あのときは頭がおかしくなってた」。そうだね、私も同感。
私の場合は、頭がおかしくなりながらも、やらなきゃいけないことがいっぱいで、
泣きながらいろいろ片付けている状態でした。
弟の部屋を片付けて、あっちこっちに連絡して、実家の両親の様子を見る。
毎日そんな感じでしたが、今は悲しみは消えないながらも、日常を取り戻しつつある。
さすがに実家に毎日寄らなくても大丈夫になりました。
そんなわけで、一昨日は母と相談して実家に寄らないことに。
そうしたら、レイトショーまでの時間、空くやん?
公開になったばかりの他作品を観ようと思ったら、ちょうどいい時間に4DX版の上映があるじゃあないか。
正直なところ、4DX版は金輪際観るつもりはなかったのです。
だって、9回目の鑑賞時、寒すぎて風邪を引くかと思ったから。
それでもやっぱり観ることにしたのは、本作の吹替版がとても好きだからです。
水しぶきが飛んでくるヤツは最初からスイッチをオフにしました。
でも、自分に直で飛んでくるミストがオフになるだけだから、
前方や隣から飛んできたミストで鞄はまぁまぁ濡れます。
やっぱり寒かったけれど、冷房は真夏よりは穏やかだから、耐えられなくはない。
困ったことにというのか嬉しいことにというのか、
今週はこの4DX版とIMAXレーザーGT版がハシゴに最適な時間帯に上映されます。
またこのハシゴをやってしまうかもしれません。
そうそう、劇場インフォメーションで両回のチケットを見せて「駐車券、2本分お願いします」と言ったら、
最初、「すみません、1本につき1サービスしか受けられないんです」と言われたよ。
「これ別の回の2本なんですけど」と言ったら、チケットを注視され、
「あ、すみません」と言って6時間分つけてくれました(笑)。
このハシゴは楽しすぎる。

—–

20回目&21回目の『トップガン マーヴェリック』と、弟のこと。

今週初め、家庭裁判所遺言書の検認手続きに。
私ひとりで行ってもよかったのですが、60年前にその界隈に勤めていた母が懐かしかろうと、一緒に。
弟の遺言書を前にして「字を見ているだけで涙出るね」と話していたら、
事務の方が「ここで喧嘩が始まるケースも少なくないので、
そうして涙ぐむ家族の姿にはホッとします」と言ってくださいました。
 
思い返すと、弟が遺言書を書くと言ったのが5月26日のことでした。
その前週に緊急入院しましたが、24日頃まではなんなと私に連絡が来ていた。
 
26日、遺言書を書くための紙を3枚持って行ったら、
ペンを握る力もあまりなくなっていた弟は3枚とも書き損じ。
「ピッピッて線引いて訂正印押してもいいよ」と言ったけど、
「いや、ちゃんと書き直すわ」と看護師さんを呼ぶ。
「すみません、何でもいいんで、白い紙5枚くらいください」と弟。
「そろそろ遺言書書いとこ思って姉貴に紙持ってきてもろたんですが、失敗して」と弟が言うと、
遺言書という言葉にギョッとしたのか、看護師さんが反応に困っている。
やっと「緊張しますか」と尋ねる看護師さんに、弟は「いや、もう頭ちゃんと回ってないんで」。
ここ、笑うとこですよ~、看護師さん(笑)。弟と私は笑ったけど、看護師さんドン引き。
 
その翌日の27日は『トップガン マーヴェリック』の封切り日でした。
鑑賞回数を忘れないように18回目までちょこちょこ書いてきました。
19回目は109シネマズ箕面でIMAX版を鑑賞。
20回目は昨日9月9日、ちょうど弟の百箇日、109シネマズ大阪エキスポシティにて4DX吹替版を。
4DXはもうええわと思っていた私ですが、昨日はなんだかよかった。
吹替版がやはりとてもいいのと、真夏が過ぎ去ったからか、冷房が緩めで寒くない(笑)。
その後つづけて同劇場でレイトショー、21回目に最強のIMAXレーザーGT版を。
 
マーヴェリックがケイン少将を無視してダークスターで飛び立った後、
マッハ9を記録した辺りで映る空を見ると、いつも泣きそうになります。
こんな空を弟も見ているのかなと思うから。
 
30回観た『ボヘミアン・ラプソディ』をどうでもいいと思うぐらいになっているのは、
おそらく『トップガン マーヴェリック』の公開時期のせいかおかげか
弟のことを思い出させるからなのだと思います。
おまけに百箇日の9日がデジタル先行配信スタートの日なのですから。
11月2日にはDVD等も発売。当然予約済みです。
また『ボラプ』のときみたいに、鑑賞用と未開封のまま置いておく用を(笑)。

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『この子は邪悪』

『この子は邪悪』
監督:片岡翔
出演:南沙良,大西流星,桜井ユキ,渡辺さくら,桜木梨奈,稲川実代子,二ノ宮隆太郎,玉木宏他
 
109シネマズ大阪エキスポシティにて、前述の『DC がんばれ!スーパーペット』の次に。
 
片岡翔監督は『町田くんの世界』(2018)や『ノイズ』(2022)の脚本家でもあります。
幸せ溢れる話をお書きになることもあれば、途轍もなく嫌な話もお書きになる。
これは後者でした(笑)。ホラーじゃないのにすべてがホラー。
“TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2017”の準グランプリ受賞作品なのだそうです。
 
窪家は両親と娘ふたりの4人家族。
5年前、一家で遊園地に行った帰りに交通事故に遭い、母親は昏睡状態に陥って入院中。
退行催眠による心理療法の診療所を開く父親の司朗(玉木宏)は脚に障害が残り、
次女の月(るな)(渡辺さくら)は顔に火傷を負って仮面を被ったまま生活している。
長女の花(南沙良)のみ無傷であったことを花自身は申し訳なく思い、
学校にも行かずに家事を一手に引き受け、家族の面倒を見ている。
 
ある日、司朗が「奇跡的に目を覚ました」と言って母親の繭子(桜井ユキ)を連れ帰る。
月は大喜びで繭子に駆け寄るが、花はどこか違和感をおぼえ、素直に喜ぶことができない。
事故に遭う前同様に繭子はピアノが上手く、料理も花が知っている母親の味。
しかし母親と別人のような気がして仕方がない。
 
そんなとき、花に近づいてきたのは四井純(大西流星)。
純はかねてから抜け殻になったかのような大人を近所で見つけてはフィルムに収めていた。
いずれもかつて司朗の患者だったことがわかり、
花と純は司朗が連れ帰った「繭子」の正体を調べはじめるのだが……。
 
ネタバレしちゃってもいいですか。
 
行動不審な大人はみんな自分の子どもを虐待していた人。
司朗はそんな非道な親を見つけては、治療という名のもとに抜け殻状態にしていたんですね。
もっとしっかりネタバレすると、そういう大人とウサギの魂を入れ替えていたという。
ポカーン、でしょ。
 
ウソかホントか、ウサギって無垢だから、魂を入れ替えやすいんですって。
司朗の診療所にはウサギがいっぱいいて、実はウサギたちの中身は人間たち。
逆に見た目は人間だけど中身はウサちゃんになってしまった人たちは、
ウサギみたいなポーズでちんまり座り、時にはベランダの柵をカリカリかじり、目は真っ赤。
もう怖いのなんのって。
 
虐待をする大人は許せません。こんな目に遭っても気の毒だとも思わない。
ただ、司朗の場合は、自分の家族を取り戻すべく、妻も次女も別人をさらってきて催眠術をかけている。
死んだ人は還って来ないし、誰もその代わりなんてできないのに。
 
さて、タイトルの「この子は邪悪」の「この子」は誰を指しているでしょう。
これもネタバレしますと、司朗と繭子の身代わりとの間に生まれた赤ちゃん!
司朗を思い起こさせる赤ちゃんの笑顔としぐさにゾワーッ。(^^;

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『DC がんばれ!スーパーペット』

『DC がんばれ!スーパーペット』(原題:DC League of Super-Pets)
監督:ジャレッド・スターン
声の出演:楠大典,高木渉,松岡茉優,松尾駿,梶裕貴,市川ぼたん,魏涼子,中村悠一,鈴村健一他
 
上映終了間近。
公開直後は字幕版を上映している劇場をちらほら見かけましたが、今は無し。
109シネマズ大阪エキスポシティにて吹替版で妥協して。
 
DCコミックスのヒーロー勢揃いといえば“ジャスティス・リーグ”
そこに登場するスーパーヒーローたちのペットが活躍するアニメです。
 
スーパーマンのペットで空飛ぶ犬のクリプトは、スーパーマンと自分の絆を信じて疑わないが、
最近、スーパーマンは恋人のロイスに首ったけで、よくクリプトを邪魔者扱いする。
その日も一緒にテレビを観るのを楽しみにしていたクリプトを残し、
スーパーマンはロイスと共に出かけてしまう。
 
ところが、出先でスーパーマンがさらわれる。犯人は世界征服を企むレックス・ルーサー。
かつてレックスのパートナーとして研究を進めていたモルモットのルルも
収容されていた保護動物の施設から脱走し、スーパーマンを追う。
 
スーパーマンの一大事に立ち上がったクリプトだったが、
ジャスティス・リーグの面々までいとも簡単にルルに捕らえられ、困った状態に。
保護施設にいた動物たちの協力を得て敵に体当たりするのだが……。
 
スーパーヒーローについて詳しくもなければ、彼らのペットについても知りません。
本作に登場するペットたちがもともとスーパーヒーローのペットなのだと思っていたら、
もともとそうなのはクリプトだけで、この騒動をきっかけにスーパーヒーローのペットになったらしい。
 
ワンダーウーマンアクアマンフラッシュ、グリーン・ランタン、バットマンらのペットたち。
せっかくスーパーパワーを手に入れたのに、上手く使いこなせないところが可愛い。
パワーに振り回されているときに「デカくなるハンマーぐらいでよかったのに」などと、
ソーを思わせるぼやきがあるところなども面白かったです。
 
字幕版ならばクリプトの声をドウェイン・ジョンソン、バットマンの声をキアヌ・リーヴスが担当。
やっぱり彼らの声で観たかったかな。

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『デリシュ!』

『デリシュ!』(原題:Delicieux)
監督:エリック・ベナール
出演:グレゴリー・ガドゥボワ,イザベル・カレ,バンジャマン・ラヴェルネ,
   ギヨーム・ドゥ・トンケデック,クリスティアン・ブイェット,ロレンツォ・ルフェーブル他
 
大阪ステーションシティシネマにて、前述の『地下室のヘンな穴』とハシゴ。
奇しくもフランス/ベルギー作品を2本続けて鑑賞することになりました。
 
舞台は1789年、革命前夜のフランス。
世界で初めて庶民のために開かれたレストランのお話です。
 
マンスロンはシャンフォール公爵お抱えの料理人
ある日、公爵がいずれ王になるかどうかもかかるような大事な晩餐会が開かれる。
 
公爵が指定した料理以外は出さないように指示されていたマンスロンだが、
スライスしたジャガイモにトリュフを挟んでパイ包みにした創作料理を出したところ、
ひとりの客が味をこきおろしたうえに、これはいったい何かと尋ねる。
マンスロンが答えると、ジャガイモとトリュフを使うとは何事か、
それは豚の餌ではないか、我々のことを豚だと思っているのかと全員が怒る。
 
詫びるように強要されたマンスロンだがそれを拒否。
専属料理人の職を解かれて屋敷を追い出されてしまう。
 
息子のバンジャマンを連れて故郷の田舎に戻ったマンスロン。
もう料理はしないと決めていたが、弟子入りを望む女性ルイーズが現れる。
その熱意にほだされて、次第に料理への情熱を取り戻したマンスロンは……。
 
当時の料理というものは貴族のもので、金のない民衆には味などわかるはずもないと思われいたそうな。
何を気取っているのだか。
 
冒頭の晩餐会のシーンでは、その場のほとんど全員が美味しいと思っていたでしょうに、
たったひとりが難癖をつけただけでいきなり態度が180度変わる。
豚の餌だ、ドイツ人が食べるものを我らに食べさせるのか。そう言って料理を放り投げる。
挙げ句、豚の真似をしてみんなでブヒブヒ鼻を鳴らしはじめるのですから、貴族こそ下品。
おまえらみんな豚になってしまえと言いたくなります。
 
マンスロンがルイーズに欲情するシーンは不要だと思いましたし、
そもそも恋愛の要素は要らないように思います。
でもまぁ、ふたりが恋に落ちるのは仕方のないことですかねぇ。
 
貴族が連夜贅を尽くした食事をしているのに、田舎では人びとが飢えている。
マンスロンが焼いたパンを近所の子どもたちが盗みに来たとき、
黙って見逃そうとするマンスロンに、ルイーズが「タダで持って帰らせるつもりか」と問うと、
「タダじゃない。平和を買っている」と答えるのが印象的でした。
 
まともな食事ができずに貧困にあえいでいる人びとをどやせば、ますますギスギスする。
小麦粉を持ってきてくれればパンを焼くよと言い、子どもたちをレストランの給仕として雇い入れる。
何もない旅籠だったのが、旨い食事も出してくれる場に変わる。
 
ルイーズの嘘が判明したときはガッカリしましたが、ハッピーエンド。
味もわかっちゃいないのに体裁だけ気にする貴族の鼻を明かしてくれてスッキリです。
シャンフォール公爵はちゃんとマンスロンの料理が凄いことをわかっていただろうに。馬鹿だねぇ。

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