MENU
ChatGPT-Image01
ChatGPT-Image02
ChatGPT-Image03
ChatGPT-Image04
ChatGPT-Image05
previous arrow
next arrow

『教えて?ネコのココロ』

『教えて?ネコのココロ』(原題:Inside the Mind of a Cat)
監督:アンディ・ミッチェル
8月18日に配信が開始されたNetflixオリジナルのドキュメンタリー作品。
アンディ・ミッチェル監督はきっと猫好きなのだろうと思いましたが、
他にどんな作品を撮っているのか調べてみたら、
ディズニープラスで配信されている『クジラと海洋生物たちの社会』(2021)がある。
猫好きというよりは生き物好きといったところでしょうか。
とにかく、猫好きならば観てみたくなるタイトルです。
猫についての研究は、犬についてのそれより15年は遅れているらしい。
でもここへ来て結構な猫人気。
その生態を調べる研究者が増えてきたそうです。
猫は犬のように人を喜ばせるためにそこにいるわけではない。
だけど、愛情や忠誠心に乏しいわけでもない。
鳴き声、しっぽの立てかた振りかた、まばたきの仕方などなどを見れば、
猫が相手に対して何を感じているのかわかるそうです。
猫が目をつむる顔を思い出せば、ちょっとニヤけてしまう。
そうか、あれは安心してくれていたんだなぁと思えて。
自分の名前を認識しているかどうかのテストも面白い。
“カール”という名前の猫の近くでいろんなものの名前を呼ぶと、
まったく音の違うものの名前ではピクリともせず、
“ガール”と呼ばれるとほんの少しだけ反応。
“カール”と呼ばれた瞬間にシュッと動きます。
どの程度の穴ならば通り抜けられるのかのテストも。
ほ~、猫の身体のつくりってこんなふうになっているのですか。
パッと見、絶対通れそうにない大きさの穴も見事くぐり抜け。
でも、肥満の猫はやっぱりそんなことはできない。
アメリカの猫って、半分以上が肥満体ですと。大変だ。
猫にその気を持たせさえすれば、芸をさせることも可能。
アメリカのテレビ番組でサーカス並の芸当を見せる猫が話題に。
でも、個人的にはそんな芸をする猫は見たくない。
猫は猫。人に媚びることなく好きに振る舞ってほしい。そこが可愛いから。

—–

『ビースト』

『ビースト』(原題:Beast)
監督:バルタザール・コルマウクル
出演:イドリス・エルバ,シャールト・コプリー,イヤナ・ハリー,リア・ジェフリーズ他
 
TOHOシネマズ伊丹にて、前述の『グッバイ・クルエル・ワールド』とハシゴ。
 
バルタザール・コルマウクル監督は結構気になる存在です。
アイスランド出身というだけですでに興味を惹かれるでしょ?
でもこれはもしかすると、彼の監督作でいちばんしょーもなかったかも。
すみません。(^^;
 
妻に先立たれた医師ネイトは、娘ふたりを連れて南アフリカのモパニを訪れる。
そこは亡き妻の故郷で想い出の地だったから。
 
再会した旧友マーティンはネイト親子を温かく迎え入れ、
サバンナの野生動物保護区を案内してくれる。
多くのライオンと心を通わせ、ハグするマーティンにネイトたちはびっくり。
 
ところがその地区を離れた集落まで出向くと、村人が全員惨殺されていた。
マーティンの知る中にこんなことをするライオンはいない。
しかしこの惨劇は間違いなくライオンによるものだ。
 
まだ息のある村人を見つけて助けようとするが、無線は繋がらない。
どうすべきか考えていたとき、1頭の獰猛なライオンに襲いかかられて……。
 
モンスター映画かと思っていたら、そうでもない。
ライオンは獰猛なだけで、怪物ではありません。
ただ、普通ライオンは車には襲いかからないそうです。
こいつがこんな恐ろしいライオンと化してしまったのは、密猟者のせい。
夜ごと訪れてライオンを狙う密猟者が、群れを殲滅してしまった。
生き残った孤独なライオンが、復讐心から凶暴化した。そういうことらしい。
 
なんでしょう、ドキドキハラハラはします。
だけど、ネイト役のイドリス・エルバが頼りになるようなならんような。
父親に若干の不信感を持つ長女メレディスも賢いのかアホなのか。
マーティンを助けると言って車からいきなり飛び出したらあかんやろ。
パニックに陥ったときの声も耳にキンキン響くばかり。
次女ノラのほうが妙に落ち着いていたり、でもやっぱりやかましいし。
マーティン役のシャールト・コプリーはいつも変人役だったから、
本作の「動物をこよなく愛する普通の人」という設定は斬新です(笑)。
 
すごくせわしない印象。中身は薄い。
これなら著名な役者を使わずに、もっとB級に徹してもよかったのでは。
何が撮りたかったのかようわからん。

—–

『グッバイ・クルエル・ワールド』

『グッバイ・クルエル・ワールド』
監督:大森立嗣
出演:西島秀俊,斎藤工,宮沢氷魚,玉城ティナ,宮川大輔,大森南朋,奥野瑛太,片岡礼子,
   螢雪次朗,モロ師岡,前田旺志郎,若林時英,青木柚,奥田瑛二,鶴見辰吾,三浦友和他
 
3カ月ぶりのTOHOシネマズ伊丹。
仕事が終わるのが17:15なので、伊丹で17:50から上映する映画に間に合わせるのは無理なんですが、
TOHOシネマズは予告編の時間がどこよりも長いから、18:00までに着けば余裕で本編に間に合う。
お手洗いに寄って入場したら、ピッタシ本編が始まりました。
 
大森兄弟、いや、大森親子って凄いと思いませんか。
父=麿赤兒、長男=大森立嗣、次男=大森南朋
大森立嗣監督の作品には“まほろ駅前”シリーズのような比較的穏やかなものもありますが、
こんなふうに痛々しい作品のほうがちょっと多い。
本作も心身ともに元気じゃなきゃ観られない気がします。
 
今から何かとんでもなく悪いことをやらかそうとしている面々が乗る車の中から始まります。
 
彼らは、互いの素性を知らない一夜限りの強盗団。5人それぞれにワケあり。
ヤクザの安西(西島秀俊)、裏稼業を専門にする萩原(斎藤工)、最年長でボスの浜田(三浦友和)。
萩原に借金があるせいで運転手を務めるはめになった武藤(宮川大輔)と、
彼の恋人でこの強盗話を持ち込んだデリヘル嬢の美流(みる)(玉城ティナ)。
 
寂れたラブホテルでおこなわれている資金洗浄の場に乗り込み、現金を全部頂戴する目論見。
ラブホの従業員である矢野(宮沢氷魚)が開錠した隙を突いて侵入した強盗団は、
まんまとその場にあった8千万円前後の金を手に逃走する。
 
金を盗られて面子も丸つぶれにされた杉山組は激怒。
トップの杉山(奥田瑛二)の命令のもと、幹部のオガタ(鶴見辰吾)は犯人を突き止めようと、
悪徳刑事の蜂谷(大森南朋)を呼びつけて調べさせるのだが……。
 
宮沢氷魚と玉城ティナには少々違和感をおぼえますが、
全体的には思いっきりハードボイルドでまぁまぁ面白かった。
最後に生き残るのはいったい誰だろうと注目。
 
ヤクザって、8千万円ぐらいじゃ額的に中途半端なんですね。
2億円ぐらい持って行かれたことにしないと恥ずかしい。
蜂谷のアドバイスで2億円ということにすると、クズ同士が争い始めるというのが可笑しい。
 
安西と以前一緒の組にいたろくでなしの役に奥野瑛太
この人はいつ見てもいかつすぎる。
ヤクザを演じるために生まれてきたような風貌というと失礼でしょうか。(^^;
 
ヤクザが足を洗っても世間に受け入れてもらえない話は映画でもよくありますね。
真面目に働こうとしても、元ヤクザだと聞きつけた人から責め立てられる。
片岡礼子演じる安西の妻の言葉が切実。
 
海の見えるラストシーンがとても好きでした。
だからってハッピーエンドにはなりませんよ、この監督の作品は。

—–

『HiGH&LOW THE WORST X(クロス)』

『HiGH&LOW THE WORST X』
総監督:二宮"NINO"大輔
監督:平沼紀久
出演:川村壱馬,吉野北人,福山康平,前田公輝,森崎ウィン,中本悠太,三山凌輝,
   永沼伊久也,塩野瑛久,荒井敦史,三上ヘンリー大智,時任勇気,志尊淳他
 
109シネマズ大阪エキスポシティにて、仕事帰りに2本ハシゴの2本目。
 
いつぞやまでは観ていたのです、“HiGH&LOW”シリーズ。
でももういっかと思って、前作の『HiGH&LOW THE WORST』は観ませんでした。
“HiGH&LOW”シリーズと高橋ヒロシのコミック“クローズ”および“WORST”シリーズのクロスオーバーですと。
知らんがな。
ほかに観るものもなかったから選んだだけでしたが、ナメていたら意外と面白かった(笑)。
 
SWORD地区最凶の鬼邪高校のアタマを張る花岡楓士雄(川村壱馬)は、
最強の男と呼ばれる鈴蘭男子高校のラオウ(三上ヘンリー大智)に興味を持ち、たったひとりで鈴蘭に向かう。
楓士雄に腹を立てた生徒たちが襲いかかるが、楓士雄は平気。
それどころかいつのまにか楓士雄はラオウと友だちになる。
 
そんななか、鬼邪高を潰すことを企む瀬ノ門工業高校のアタマ、天下井公平(三山凌輝)は、
側近の須嵜亮(中本悠太)を従え、他の2校に声をかけて共に鬼邪高に乗り込もうとする。
楓士雄の親友である高城司を捕まえ(吉野北人)、楓士雄を呼び出そうとするのだが……。
 
もうね、出演者が多すぎてワケわかりません。
カワイイ子、キレイな子が結構いるのですが、誰が誰やらさっぱりわからんし。
EXILE TRIBEの子ばっかりかと思ったら、全然そうじゃないんですよね。
名前を覚えたいけど、こんなにいっぱいムリっ!
最上段の「出演」欄にキャスト全員を記すのは無理なので、
タイプかどうかに関わらず、印象に残った人を調べて書き出しました。
もう、役名と俳優と顔を一致させるのに必死(笑)。
そうか、マーシー役の時任勇気は時任三郎の息子なのか!
インパクト強かったのは鳳仙高の小田島を演じる塩野瑛久くんだけど、
たぶん私は彼の髪の色やスタイルが変わったらきっと誰かわからない。(^^;
 
ひとりだけ、絶対忘れそうにない人を発見しました。
轟洋介役の前田公輝。本作の彼、アラン・リックマンにめっちゃ似てません!?
“ハリポタ”のスネイプ先生です。(^O^)
 
話の内容としては不良同士が喧嘩する、ただそれだけ。
それだけだったのに、睡魔に襲われなかったってことは、面白かったのでしょうか。
最後には志尊淳が出てきてオイシイところ持って行くし。
 
何はともあれ、カワイイ顔した男子がごろごろ出てくる映画は楽しいってことです。

—–

『夏へのトンネル、さよならの出口』

『夏へのトンネル、さよならの出口』
監督:田口智久
声の出演:鈴鹿央士,飯豊まりえ,畠中祐,小宮有紗,照井春佳,小山力也,小林星蘭他
 
109シネマズ大阪エキスポシティにて。
 
2018年度の第13回小学館ライトノベル大賞で、
大賞に当たる“ガガガ賞”と“審査員特別賞”のW受賞を果たした作品なのだそうです。
応募時のタイトルは『僕がウラシマトンネルを抜ける時』。
うん、確かに新たに付けられたタイトルのほうがいいですね。
 
列車と鹿が衝突してしょっちゅう遅延が出るような田舎町。
高校生男子の塔野カオルの家庭では、家族の太陽だった妹カレンが事故で亡くなった後、
母親は家を出て、父は酒を飲めばカオルに暴力をふるう日々。
 
ある日、この辺では見かけたことがない女子に傘を貸したカオルは、
翌日同じクラスに彼女が転入してきてビックリ。
彼女の名前は花城あんずといい、東京から引っ越してきたらしいが、
同級生たちから声をかけられても無視し、女王的立場の女子生徒と喧嘩まで起こす。
 
その日の晩も父親から殴られたカオルは家を飛び出す。
たどり着いた場所には不思議なトンネルがあった。
そういえば、通り抜ると千年経つ代わりに欲しいものが手に入るというトンネルの噂を聞いたことがある。
ここがまさにそれなのではないかと入ったカオルが数分で出てくると、なんと1週間経っていた。
 
カレンを取り戻したい。そう考えるカオル。
一方、カオルにこっそりついてきたあんずもトンネルの存在を知り、
自分にも欲しいものがあるからこのトンネルについて調べるべく共同戦線を張ろうと言い出して……。
 
カオルとあんずがトンネルの外と内に分かれ、どこまで電話が繋がるか、メールが届くか、
そして連絡が取れなくなった位置から猛スピードで外に戻ってきた場合、
内で過ごしたはずの時間の何倍の時間が外で過ぎているのかを調べます。
面白いと思いましたが、ロジックとしてこれは合っているのですかね?
 
内と外では時間の経過が違うのに、浦島太郎のように歳を取ったりはしないのかなって。
どちらも見た目変わらず、老けないまんまって、絵面としてはよいけれど、
なんか都合よすぎないだろうかなどと考えてしまいました。
届かないはずのメールがバンバン届いたりもしますし、どうなってるねん!とか(笑)。
 
でもおそらくそこはツッコミどころではないのでしょうね。
取り戻したかった妹。しかしそれは妹が本当に望むことではない。
妹がいい子すぎて泣けてくる。
お兄ちゃん、幸せになって。好きな人と一緒にいて。
 
亡くなった人は帰ってこないのだから、さよならの出口をちゃんと見つけないと。

—–