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『TATSUMAKI タツマキ』

『TATSUMAKI タツマキ』(原題:Wether Wars)
監督:トドール・チャプカノフ
出演:ジェイソン・ロンドン,ウェス・ブラウン,エリン・ケイヒル,ステイシー・キーチ,
   ランス・E・ニコルズ,インディゴ,マイルズ・ドーリアック他
 
亡くなった弟のあれこれがようやく整理できそうだと思ったら、
父が転倒して骨折、救急病院からリハビリ病院に転院、先週老健へ移りました。
ちょうどその日、別の病院に検査入院していた母が癌だと判明。
幸いにして切除可能だそうで、引き続き入院して手術を受けることに。
両親のさまざまな手続きのために有休を取り、帰りに映画でも観るつもりが、
まったく劇場に寄れず、1本も映画を観ることができませんでした。
 
では配信で観ましょうぞ。Amazonプライムビデオで視聴可能な本作は、
このタイトルからして絶対B級、もしかするとC級確実。
なのに手を出してしまうのは、やはり荒れた天候もの好きなんですねぇ。
 
2011年のアメリカ作品。日本では当然劇場未公開。
だって知った俳優ゼロ、監督も知りません。
 
ある日、車に乗り込もうとしたオルドリッチ上院議員が、
ホームレスとおぼしき老人から声をかけられる。
自分の支援者かと思って愛想よく応対したオルドリッチに、
老人は嵐の神だとか復讐だとか謎の言葉を寄越す。追い払う護衛。
 
その直後、ワシントンDCで周辺でまるで血のような赤い雨が降る。
老人は実は有能な科学者マーカス・グランジで、
研究予算を切られたことからオルドリッチを恨んでいた。
 
マーカスのもとで働いていた女性研究者サマンサは、
赤い雨を見てすぐにマーカスの仕業に違いないと考え、FBI気象庁に通報。
しかしどこもサマンサの話を戯言扱いして聴こうとしない。
 
たまりかねたサマンサは、マーカスの次男で気象学者のジェイコブを探し当てて連絡する。
サマンサの話がじゅうぶんに信用するに値すると、
ジェイコブはマーカスの長男デヴィッドに即相談する。
 
デヴィッドも以前は研究者で天才的な頭脳の持ち主だったが、
最初はサマンサとジェイコブをスルーしようとする。
ところが赤い雨ばかりか国防総省が稲妻に襲われたのを見て考えを改める。
 
その頃、マーカスはホームレスのふりをして発電所の近くに暮らし、
世界を終末に追い込もうと準備を進めていて……。
 
知らない名前ばかりだと思っていましたが、
皆さんTVドラマにはそこそこ関わっていらっしゃる様子。
マーカス役のステイシー・キーチは映画にも出ているし、
1960年代にはオフ・ブロードウェイで何度も受賞しているらしい。
失礼しました。
 
ホワイトハウス竜巻で狙い撃ち。
気象テロなんてものが実際に起こせるのかどうか知りませんが、
世の中に賢い人はいっぱいいるから、こんなことも可能なのかもしれませんね。
可能なのかどうかわからないと、荒唐無稽な物語には感じます。
やっぱりB級感が強いけど、大画面で観たらそれなりに面白いのかも。
 
それにしても、最後がとても嫌な感じ。
みんなでテロを阻止してハッピーエンドでええじゃないかと思うのですけれど、
マーカスと共にいて行方不明になったジェイコブが死んだものと思われて墓建立。
デヴィッドとサマンサが仲良くお参りしている様子を物陰からジェイコブが見ているってさぁ。怖っ!

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2回目&3回目の『RRR』

1回目は109シネマズ大阪エキスポシティにて通常版を鑑賞。
どうしてもまた観たくなり、2回目は同劇場のIMAXレーザーGT版を選択。
弟が亡くなって、父が入院して、母も今週入院して、心身共に疲れています。
3時間の長尺だから、1回目は寝なかったとはいえ、
2回目は睡魔に襲われても不思議はないと思っていたのですが、
まったく眠くなりませんでした。だって、ホントに面白い。
ラーム・チャラン、カッコよすぎ。
警察官の制服を着ているときは全然好きじゃない。
それ以外のときも髪型と髭のせいでどないやねんと思うときもあるけれど、
“ナートゥ”を踊るときの彼なんて、もう格好良さに目が釘付け。
最後の弓を引くときの彼、どうですか。惚れてまう。
アクタル(=ビーム)とラーマが親しくなるきっかけのシーン、
橋の上からと河岸から目を合わせ、ジェスチャーだけで少年を助けに走るわけですが、
あんなこと、普通に考えたらできませんよね(笑)。
独房に収監されていたラーマをビームが救出に行った後も、
肩車して敵をなぎ倒すって、ないないない(笑)。でも心が躍る。
どうでもええけど、私の前列に座っていた兄ちゃん、
5回もトイレに立つってどーゆーこと!?
若いのにもう前立腺ヤバイんちゃうかと思ってしまいました。
で、この2回目を観た日、翌々日に一緒にディナーの約束をしていた姐さんから、
「昼間は空いてないの?」と聞かれました。
当然何か映画を観るつもりだった私は、「映画も一緒に観ます?」と返事。
姐さんが「『RRR』観たい」と言う。
「えーっ、私いまから2回目観に行くんですけど、また!?」。
ほかの映画を観る気だったのに、2回目を観ている途中で、
「やっぱりこれは姐さんにも観てもらわなあかん」と思い、
帰宅後すぐに姐さんと私の分、塚口サンサン劇場に予約を入れました。
かくして3回目は塚口で特別音響上映版を鑑賞。
上映前、劇場内に流れるインド風のBGMを聴いて姐さんが笑う。
「なんなん、この曲」。私「だってインド映画ですしね」。
姐さん「えっ!? インド映画やったん!?」。
インド映画やって知らんと『RRR』観たい言うたんかい!
何しろこの姐さんは私が『バジュランギおじさんと、小さな迷子』に誘うまで、
インド映画を観るのは自分の選択肢にはないと断言していた人です。
『バジュランギおじさん』でボロ泣きしてからは、
『きっと、うまくいく』(2009)などもご覧になって、
インド映画は無理というご自身の思い込みを撤廃。
で、本作鑑賞後の感想は「サイコー!」。
ほんまにサイコー!

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『カメの甲羅はあばら骨』

『カメの甲羅はあばら骨』
監督:モリ・マサ
声の出演:清水尋也,磯村勇斗,江口拓也,上國料萌衣,野津山幸宏,天月,
     栗田航兵,四谷真佑,森本晋太郎,坂本慶介,でんでん他
 
イオンシネマ茨木にて。
封切り日からほとんど日が経っていないのに、そこそこ広いシアターで“おひとりさま”でした。
スクリーン独占は今年8度目か。嬉しいような寂しいような。
 
川崎悟司の動物図鑑をアニメ映画化したものなのだそうです。
さまざまな動物の特徴的な骨格を人体に取り入れるとどうなるか。
登場人物たちは体の一部が何かの動物です。
 
主人公はカメ田カメ郎、その親友はカエル川エル隆とキリン沢リン太郎。
同じ高校に通う彼らは地味な「下位グループ」に属しています。
 
「上位グループ」の頂点に立つのはライオン寺ライ王で、
恋人は人気雑誌で読者モデルを務めるフラミンゴ塚フラ美。
ライオン寺にはワニ渕ワニ平とワシ崎ワシ也という取り巻きもいる。
 
あるときキリン沢がバスケットボールの試合で活躍し、時の人となりますが、
そこで調子に乗ったキリン沢は、上位グループに痛い目に遭わされます。
それがあるから、カメ田たちはひたすら目立たずと思っていたのに、
車に轢かれかけた少年をカエル川が助ける様子がネットに出回り、カエル川も時の人に。
 
生徒会長に立候補したライオン寺はカエル川の人気を利用することに。
上位グループに誘われたカエル川は、カメ田から離れて行ってしまいます。
 
てなお話で。
最初に高らかに歌われる「骨の歌」にまずドン引き。
わりとグロテスクな画にも引き気味ながら、おおむね楽しくは観ました。
カメ田の声を清水尋也、カエル川の声を磯村勇斗が担当しているのもイイ。
 
だからって、劇場で観るほどのもんじゃないというのが正直な感想ですが、
それぞれの動物の骨の特徴がわかるのはいいかもしれません。
もしもこれらのうちのどれかになるのだったら、どれがいいかなと真剣に考えたり。
いや~、やっぱりどれも嫌でしょ。(^^;
 
ところでカメのお腹って、ほんとにあんなにいい音するんですか。

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『グッド・ナース』

『グッド・ナース』(原題:The Good Nurse)
監督:トビアス・リンホルム
出演:ジェシカ・チャステイン,エディ・レッドメイン,ンナムディ・アサマア,
   ノア・エメリッヒ,キム・ディケンズ,マリク・ヨバ他
 
劇場での先行上映に行こうかどうか迷っているうちにNetflix独占配信が始まりました。
ならばもう家で観ればいいかと。
 
アメリカ作品ですが、監督はデンマーク出身のトビアス・リンホルム。
『アナザーラウンド』(2020)の脚本家なのだそうです。へ~。
プロデューサーにはダーレン・アロノフスキーの名前もあってまたまたビックリ。
 
それよりも何よりも驚きなのは、300人だか400人だかを殺した看護師がいるということ。
実話ですよ、実話。
「ヘルスケアシリアルキラー」という言葉があることを初めて知りました。
医療現場で患者を故意に死に至らしめる医師や看護師をそう呼ぶのですと。
 
そして自分の思い込みに驚いたのは、看護師=女性だと思っていたこと。
本作の「グッド・ナース」は女性だと思っていたから、
ジェシカ・チャステインがそのシリアルキラーだと信じて疑わず、
鑑賞してみてエディ・レッドメインのほうだったのかと驚きました。
 
パークフィールド病院のICUに勤務する看護師エイミーはシングルマザー
心臓に疾患があり、早々に治療の必要があるのはわかっているが、
勤めて6カ月経たなければ有給休暇がないし、健康保険も使えない。
なんとか半年耐え抜かねばならない。
 
そんな折、年中人員不足の現場にチャーリーという看護師が雇い入れられる。
彼はとても有能であるうえに、エイミーの体調に気づき、事情を知って助けてくれる。
時には子どもたちの様子も見てくれて、エイミーはとてもありがたく思う。
 
ところがあるとき、患者が急死。その死に不審な点があるらしい。
刑事から協力を頼まれたエイミーはひそかに調べはじめるのだが……。
 
調べてみたら、チャーリーがこれまでにいた病院では患者の急死が相次いでいる。
彼がいなくなると急死が激減する。
でもエイミーにとっては優しい青年。自分の病気のことも理解してくれる。
揺れ動くエイミーを演じるジェシカ・チャステインも素晴らしいし、
何よりエディ・レッドメインの演技が凄すぎます。
いいのか、魔法動物学者ニート・スキャマンダーがこんな役を演じて(笑)。
 
彼は当然現在も服役中で、生きている間に釈放されることはありませんが、
動機がいまだに明らかになっていないのが怖い。
老若男女問わず、誰が死のうが関係なし。とにかく殺す。
なぜ殺したのかと問われて、映画の中では「誰も止めなかったから」と答えています。
 
誰も止めなかった。
いくつもの病院を渡り歩き、その都度最初は優秀と思われて、だけどなんだかおかしい。
どこの病院側も彼を解雇するだけで、あとはどうでもいい。
自分の病院から死人が出なければ、どこで誰が死のうがかまわないのは病院も同じ。
どこかの病院が彼の話をしていれば、こんなに死ななかったかもしれないのに。
 
自分のところさえよければという気持ち。
たいていがそんなものなのかもしれません。悲しく恐ろしいことです。

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『アムステルダム』

『アムステルダム』(原題:Amsterdam)
監督:デヴィッド・O・ラッセル
出演:クリスチャン・ベイル,マーゴット・ロビー,ジョン・デヴィッド・ワシントン,クリス・ロック,
   アニャ・テイラー=ジョイ,ゾーイ・サルダナ,マイク・マイヤーズ,マイケル・シャノン,
   ティモシー・オリファント,アンドレア・ライズボロー,テイラー・スウィフト,マティアス・スーナールツ,
   アレッサンドロ・ニヴォラ,ラミ・マレック,ロバート・デ・ニーロ他
 
109シネマズ箕面にて、封切り日だった先週金曜日に観ました。
 
キャストはだいたい2行以内で収まる程度の人数を挙げるようにしているのですが、
本作に関しては誰を省けばいいのかわからない。で、ありったけ挙げました。
 
監督はデヴィッド・O・ラッセル。予告編がすこぶる面白そうでした。
実はクリスチャン・ベイルの顔があまり得意ではないのですが、やっぱり上手いですよねぇ、この人。
体重増やしたり減らしたり、体は大丈夫なんだろうかと心配になってしまいます。
 
1933年。
第一次世界大戦で心身ともに傷を負った退役軍人たちを診る医師バートは、
訪ねてきた弁護士ハロルドに葬儀場へと連れて行かれる。
そこには戦場でバートやハロルドの上官だったビル・ミーキンズの遺体があった。
 
居合わせたビルの娘リズによれば、彼女は自分の父親が殺されたのではないかという疑念を持っており、
親戚たちは反対しているが自分は解剖を望んでいるとのこと。
葬儀まで2時間あるからその間にビルの遺体を解剖してほしいと言うのだ。
 
致し方なく引き受けて遺体を調べると、明らかに毒を盛られた痕跡あり。
それを伝えている途中、リズは何者かに背中を押されて車道に飛び出し、轢死。
さらにはその犯人にバートとハロルドは罪を着せられ、追われる身となるのだが……。
 
と、簡単には説明できないほど話はややこしい。
国家規模の陰謀に巻き込まれてしまったわけですねぇ。
 
キャストが本当に豪華で、バートにクリスチャン・ベイル、ハロルドにジョン・デヴィッド・ワシントン
1918年に戦場で出会ったこのふたりは、大怪我をした折にたどり着いたアムステルダムで
マーゴット・ロビー演じる看護師のヴァレリーに救われ、固い絆で結ばれます。
 
罪を着せられたら、頼るのは政治家に顔の利く大金持ち。
その富豪トム役をラミ・マレック、とってもウザいその妻役をアニャ・テイラー=ジョイが演じています。
ショックだったのは、刑事のうちの駄目なほう役のアレッサンドロ・ニヴォラ
彼、すごい二枚目だったイメージがあるのに、なんですか、この腑抜け具合は。
 
圧巻はやはりロバート・デ・ニーロでしょう。
金や名誉では動かされない正しい人。
戦争を金儲けの手段としか見ていない富豪たちは、国民に人気のある彼を取り込もうとしますが、
用意されたスピーチなんて読まないし、暗殺されるかもしれないと覚悟して登壇する。
そんなギルという人を演じるデ・ニーロが素晴らしい。
 
期待したほどは面白くなかったというのが正直なところ。
だけど「ほぼ実話」だとしたら、凄くないですか、こんな話。

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