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『テイクオーバー』

『テイクオーバー』(原題:The Takeover)
監督:アンネマリー・ファン・デ・モンド
出演:ホリー・ブロート,ゲーザ・ワイズ,フランク・ラマース,ノーチェ・ヘルラール,
   ローレンス・シェルドン,ワリード・ベンバレク,スーザン・ラデル他
 
11月1日に配信開始となったNetflixオリジナルのオランダ作品。
インド作品1本分より短そうな短尺88分に惹かれて選択。
オランダ人俳優に馴染みはないし、どうかなぁと思いながら観始めました。
 
空軍基地が毎日同時間に必ずハッキングされる事件が発生。
依頼を受けた天才ハッカーのブディが突き止めた犯人は、なんと16歳の少女メル。
 
10年後、メルは数名の仲間と組み、ホワイトハッカーとなっていた。
(って、私はこの方面にまったく詳しくないのですが、
イメージとしては、良いことをするハッカーが「ホワイトハッカー」で、
悪いことをするハッカーは「ブラックハッカー」だったり「クラッカー」と呼ばれるそうな。)
 
ある日、世界初の自動運転バスを始動する会社に最終システムチェックに訪れたところ、
何者かのハッキングを検知。仲間と共に追跡し、逆にハッキングしてぶっ壊す。
 
その夜、メルの自宅に武装した男たちが侵入。
寸前に気づいたメルはなんとか逃げ出すが、ニュースではメルが殺人犯として指名手配されていた。
致し方なく、メルは前夜にデートした冴えない相手トーマスを頼るのだが……。
 
主演が凄い美女というわけでもなく、彼女に手を貸す男もイケメンとはいえません。
おそらくマッチングアプリで知り合った者同士。
料理上手な男性の自宅に招かれて初デートだから、腕をふるってくれるのかと思いきや、
出てきた料理は中華のデリバリー
とっとと帰ったメルは、「中華のデリバリーなんてありえない」と同僚に愚痴ります。
これはデリバリーがあり得ないんですか。それとも中華のデリバリーが駄目なんですか。
 
メルとトーマスの仲はこれっきりで終わりかと思いきや、
謎の武装集団と警察双方から追われるはめに陥ったメルは、誰に匿ってもらおうかと考えたとき、
そうだ、あのイケてない兄ちゃんや!と思いつくわけですね。
トーマスが実はメルの上を行くハッカーかもとか一瞬思いましたが、全然(笑)。
 
悪い奴を懲らしめるはずのハッキングで某国を敵に回してしまったとしたら。
こんなこともホントにあるかもしれません。
それと自動運転。やっぱり最後は人間の頭が必要なのでした。
 
想像していなかったハッピーエンド。観終わったあとの気分は良いです。

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『ムンバイ・ダイアリーズ』

『ムンバイ・ダイアリーズ』(原題:Dhobi Ghat)
監督:キラン・ラオ
出演:アーミル・カーン,モニカ・ドグラ,クリッティ・マルホトラ,プラティーク・バッバル他
『RRR』を観たらすっかりインドづいてしまい、劇場に行く時間は作れない今、Netflix頼み。
2010年のヒンディー語作品で、日本公開は2011年初春。
その頃はまだあまりボリウッドに興味がなかったように思います。
本作は大スター、アーミル・カーンも製作に名を連ねています。
インド作品を観ると、いつもそこそこの時間に「インターミッション」の表示が出る。
だけど日本公開時は表示が出るだけで休憩時間なし。
3時間程度なら日本人はトイレにも行かずに耐えられるということなのか(笑)。
本作はインド作品としてはめちゃめちゃ短い102分。
本国で休憩時間なしに上映された初めての映画なのですと。
画家アルンは超売れっ子だというのに人づきあいが苦手。
特に妻子と別れてからは殻に籠もって生きてきたが、
ある日の個展でアメリカ在住の女性銀行家シャイと出会う。
シャイは職場から与えられた特別休暇を過ごすために帰国中。
アルンと意気投合してひと晩を過ごすが、
翌朝、アルンは誰ともつきあう気はないと言って目を合わせようともしない。
怒ったシャイは即部屋を出る。その後、アルンは引っ越し。
ところが偶然にもアルンとシャイのもとへ通う洗濯人が同じ。
その男性ムンナはシャイに一目惚れ。
ムンナがアルンの部屋にも通っていると知ったシャイは、
アルンの引っ越し先をムンナから聞き、様子を探るように。
一方のアルンは、引っ越し先で前の住人の忘れ物を見つける。
管理人を通じて返したいと思うが、行き先はわからないと言われる。
忘れ物の中に含まれていたビデオテープを再生してみると、
そこにはヤスミンという女性が映し出され、
彼女が誰かに向けて日々の思いを綴ったらしい動画が入っていて……。
もしも本作を公開後すぐに観ていたら、私はボリウッド好きにはならなかったかも。
つまらないというわけではなく、むしろおもしろいですが、
爽快さ痛快さ、豪胆さはなく、切なくなってしまう群像劇です。
シャイは世界を股にかけて活躍する女性で、もちろん英語も堪能。
以前なら不思議に思ったものでした。
今ならそういうものだとわかります。
ムンナは職を求めてムンバイに出てきた最下層の青年で、
イケメンではあるけれど、知的ではない。
俳優になる夢を持ったまま実現するあてもなく洗濯人を続け、
シャイと良い関係になれるかもしれないと期待しています。
そのシャイにも、夜はネズミを殺す仕事をしているとは言えません。
ヤスミンはアルンが視聴するビデオテープの中だけに出てくる女性。
この部屋に入居した当時は幸せいっぱいだった様子なのに、
夫が戻ってこなくなった部屋で寂しい思いをしながら暮らしているのがわかります。
この辺りは体よりも心を虐げられているふうに感じます。
ヤスミンがどうなったかをアルンが知るシーンは絶望的。
ムンナがシャイとの恋が叶わぬと知って取る行動はとてつもなく切ない。
よかったけど、辛く悲しい作品です。
やっぱりこうじゃないほうがインド映画はいいなぁ。

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『TATSUMAKI タツマキ』

『TATSUMAKI タツマキ』(原題:Wether Wars)
監督:トドール・チャプカノフ
出演:ジェイソン・ロンドン,ウェス・ブラウン,エリン・ケイヒル,ステイシー・キーチ,
   ランス・E・ニコルズ,インディゴ,マイルズ・ドーリアック他
 
亡くなった弟のあれこれがようやく整理できそうだと思ったら、
父が転倒して骨折、救急病院からリハビリ病院に転院、先週老健へ移りました。
ちょうどその日、別の病院に検査入院していた母が癌だと判明。
幸いにして切除可能だそうで、引き続き入院して手術を受けることに。
両親のさまざまな手続きのために有休を取り、帰りに映画でも観るつもりが、
まったく劇場に寄れず、1本も映画を観ることができませんでした。
 
では配信で観ましょうぞ。Amazonプライムビデオで視聴可能な本作は、
このタイトルからして絶対B級、もしかするとC級確実。
なのに手を出してしまうのは、やはり荒れた天候もの好きなんですねぇ。
 
2011年のアメリカ作品。日本では当然劇場未公開。
だって知った俳優ゼロ、監督も知りません。
 
ある日、車に乗り込もうとしたオルドリッチ上院議員が、
ホームレスとおぼしき老人から声をかけられる。
自分の支援者かと思って愛想よく応対したオルドリッチに、
老人は嵐の神だとか復讐だとか謎の言葉を寄越す。追い払う護衛。
 
その直後、ワシントンDCで周辺でまるで血のような赤い雨が降る。
老人は実は有能な科学者マーカス・グランジで、
研究予算を切られたことからオルドリッチを恨んでいた。
 
マーカスのもとで働いていた女性研究者サマンサは、
赤い雨を見てすぐにマーカスの仕業に違いないと考え、FBI気象庁に通報。
しかしどこもサマンサの話を戯言扱いして聴こうとしない。
 
たまりかねたサマンサは、マーカスの次男で気象学者のジェイコブを探し当てて連絡する。
サマンサの話がじゅうぶんに信用するに値すると、
ジェイコブはマーカスの長男デヴィッドに即相談する。
 
デヴィッドも以前は研究者で天才的な頭脳の持ち主だったが、
最初はサマンサとジェイコブをスルーしようとする。
ところが赤い雨ばかりか国防総省が稲妻に襲われたのを見て考えを改める。
 
その頃、マーカスはホームレスのふりをして発電所の近くに暮らし、
世界を終末に追い込もうと準備を進めていて……。
 
知らない名前ばかりだと思っていましたが、
皆さんTVドラマにはそこそこ関わっていらっしゃる様子。
マーカス役のステイシー・キーチは映画にも出ているし、
1960年代にはオフ・ブロードウェイで何度も受賞しているらしい。
失礼しました。
 
ホワイトハウス竜巻で狙い撃ち。
気象テロなんてものが実際に起こせるのかどうか知りませんが、
世の中に賢い人はいっぱいいるから、こんなことも可能なのかもしれませんね。
可能なのかどうかわからないと、荒唐無稽な物語には感じます。
やっぱりB級感が強いけど、大画面で観たらそれなりに面白いのかも。
 
それにしても、最後がとても嫌な感じ。
みんなでテロを阻止してハッピーエンドでええじゃないかと思うのですけれど、
マーカスと共にいて行方不明になったジェイコブが死んだものと思われて墓建立。
デヴィッドとサマンサが仲良くお参りしている様子を物陰からジェイコブが見ているってさぁ。怖っ!

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2回目&3回目の『RRR』

1回目は109シネマズ大阪エキスポシティにて通常版を鑑賞。
どうしてもまた観たくなり、2回目は同劇場のIMAXレーザーGT版を選択。
弟が亡くなって、父が入院して、母も今週入院して、心身共に疲れています。
3時間の長尺だから、1回目は寝なかったとはいえ、
2回目は睡魔に襲われても不思議はないと思っていたのですが、
まったく眠くなりませんでした。だって、ホントに面白い。
ラーム・チャラン、カッコよすぎ。
警察官の制服を着ているときは全然好きじゃない。
それ以外のときも髪型と髭のせいでどないやねんと思うときもあるけれど、
“ナートゥ”を踊るときの彼なんて、もう格好良さに目が釘付け。
最後の弓を引くときの彼、どうですか。惚れてまう。
アクタル(=ビーム)とラーマが親しくなるきっかけのシーン、
橋の上からと河岸から目を合わせ、ジェスチャーだけで少年を助けに走るわけですが、
あんなこと、普通に考えたらできませんよね(笑)。
独房に収監されていたラーマをビームが救出に行った後も、
肩車して敵をなぎ倒すって、ないないない(笑)。でも心が躍る。
どうでもええけど、私の前列に座っていた兄ちゃん、
5回もトイレに立つってどーゆーこと!?
若いのにもう前立腺ヤバイんちゃうかと思ってしまいました。
で、この2回目を観た日、翌々日に一緒にディナーの約束をしていた姐さんから、
「昼間は空いてないの?」と聞かれました。
当然何か映画を観るつもりだった私は、「映画も一緒に観ます?」と返事。
姐さんが「『RRR』観たい」と言う。
「えーっ、私いまから2回目観に行くんですけど、また!?」。
ほかの映画を観る気だったのに、2回目を観ている途中で、
「やっぱりこれは姐さんにも観てもらわなあかん」と思い、
帰宅後すぐに姐さんと私の分、塚口サンサン劇場に予約を入れました。
かくして3回目は塚口で特別音響上映版を鑑賞。
上映前、劇場内に流れるインド風のBGMを聴いて姐さんが笑う。
「なんなん、この曲」。私「だってインド映画ですしね」。
姐さん「えっ!? インド映画やったん!?」。
インド映画やって知らんと『RRR』観たい言うたんかい!
何しろこの姐さんは私が『バジュランギおじさんと、小さな迷子』に誘うまで、
インド映画を観るのは自分の選択肢にはないと断言していた人です。
『バジュランギおじさん』でボロ泣きしてからは、
『きっと、うまくいく』(2009)などもご覧になって、
インド映画は無理というご自身の思い込みを撤廃。
で、本作鑑賞後の感想は「サイコー!」。
ほんまにサイコー!

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『カメの甲羅はあばら骨』

『カメの甲羅はあばら骨』
監督:モリ・マサ
声の出演:清水尋也,磯村勇斗,江口拓也,上國料萌衣,野津山幸宏,天月,
     栗田航兵,四谷真佑,森本晋太郎,坂本慶介,でんでん他
 
イオンシネマ茨木にて。
封切り日からほとんど日が経っていないのに、そこそこ広いシアターで“おひとりさま”でした。
スクリーン独占は今年8度目か。嬉しいような寂しいような。
 
川崎悟司の動物図鑑をアニメ映画化したものなのだそうです。
さまざまな動物の特徴的な骨格を人体に取り入れるとどうなるか。
登場人物たちは体の一部が何かの動物です。
 
主人公はカメ田カメ郎、その親友はカエル川エル隆とキリン沢リン太郎。
同じ高校に通う彼らは地味な「下位グループ」に属しています。
 
「上位グループ」の頂点に立つのはライオン寺ライ王で、
恋人は人気雑誌で読者モデルを務めるフラミンゴ塚フラ美。
ライオン寺にはワニ渕ワニ平とワシ崎ワシ也という取り巻きもいる。
 
あるときキリン沢がバスケットボールの試合で活躍し、時の人となりますが、
そこで調子に乗ったキリン沢は、上位グループに痛い目に遭わされます。
それがあるから、カメ田たちはひたすら目立たずと思っていたのに、
車に轢かれかけた少年をカエル川が助ける様子がネットに出回り、カエル川も時の人に。
 
生徒会長に立候補したライオン寺はカエル川の人気を利用することに。
上位グループに誘われたカエル川は、カメ田から離れて行ってしまいます。
 
てなお話で。
最初に高らかに歌われる「骨の歌」にまずドン引き。
わりとグロテスクな画にも引き気味ながら、おおむね楽しくは観ました。
カメ田の声を清水尋也、カエル川の声を磯村勇斗が担当しているのもイイ。
 
だからって、劇場で観るほどのもんじゃないというのが正直な感想ですが、
それぞれの動物の骨の特徴がわかるのはいいかもしれません。
もしもこれらのうちのどれかになるのだったら、どれがいいかなと真剣に考えたり。
いや~、やっぱりどれも嫌でしょ。(^^;
 
ところでカメのお腹って、ほんとにあんなにいい音するんですか。

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