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『土を喰らう十二ヵ月』

『土を喰らう十二ヵ月』
監督:中江裕司
出演:沢田研二,松たか子,西田尚美,尾美としのり,瀧川鯉八,檀ふみ,火野正平,奈良岡朋子他
 
イオンシネマ茨木で『すずめの戸締まり』を観た後、109シネマズ箕面へ移動して。
 
原作は作家・水上勉のエッセイ。水上氏は幼少期に禅寺で精進料理を学んだそうです。
その記憶をたどりながら自分で育てた野菜を使って料理し、
12カ月に渡って日本の食文化について思いを巡らせるという内容のエッセイ。
本作の主人公・ツトムが作る料理は、料理研究家の土井善晴氏が担当しているとのこと。
 
信州の人里離れた家で一人暮らしをしている作家のツトム(沢田研二)。
そんな彼のもとを時折訪ねてくるのが、彼の担当編集者で恋人の真知子(松たか子)。
 
ツトムは13年前に亡くなった妻の遺骨を今もそのままにしています。
義母のチエ(奈良岡朋子)とは親しいものの、娘の墓がないことを咎められたりも。
そしてある日、そのチエが急逝してしまいます。
 
すると亡き妻の弟夫婦(尾美としのり西田尚美)がやってきて、
葬儀の会場にツトムの家を貸してくれと言う。
それはどうかと思いつつも、家を貸すうえに通夜振る舞いの料理を考え始めるツトム。
 
平和なようでいて、よくよく考えると平和なのかどうかわからない話です。
弟夫婦は葬儀にお寺さんも呼ばず、ツトムにお経をあげてくれと言うし、
葬儀が終わるとチエの遺骨まで押しつけて帰ってゆくのですから。
 
季節ごとの野菜をシンプルに調理した料理はとても美味しそう。
しかしすごく楽しい作品だったか問われると、ところどころ寝ました(笑)。
 
やっぱりジュリーには美しいままでいてほしかったじゃないですか。
今のジュリーの顔を大写しにされてもねぇ。
 
ボォォギィー、ボォギィー、アンタの時代はよかった。って、思わず歌っちゃったわ。

—–

『すずめの戸締まり』

『すずめの戸締まり』
監督:新海誠
声の出演:原菜乃華,松村北斗,深津絵里,染谷将太,伊藤沙莉,
     花瀬琴音,花澤香菜, 神木隆之介,松本白鸚他
 
公開初日にイオンシネマ茨木にて。
 
なんですかね、この上映回数は。
上映スケジュールでこれほどまで何段にも渡っている作品は『名探偵コナン 緋色の弾丸』以来か。
さすがに超話題作とあって結構な客の入りだけど、『鬼滅の刃』ほどではない。
 
鳴り物入りです。
なんてったって、『君の名は。』(2016)、『天気の子』(2019)に続く新海誠監督作品ですから。
しかしまぁ、世間が盛り上がれば盛り上がるほど冷める気質が私にはあります。
だったら私の『トップガン マーヴェリック』『RRR』の盛り上がりようは何なのか。
たぶん新海監督とプロデューサー・川村元気へのやっかみですね(笑)。
 
宮崎県ののどかな町に暮らす女子高生・すずめ。
幼い頃に親を亡くし、叔母・環と二人暮らし。
 
ある日の登校途中、すずめはこの町の者ではないとおぼしき青年・草太と出会う。
そのイケメンぶりに心惹かれて思わず振り返ると、「この辺に廃墟はないか」と尋ねられる。
向こうに見える山を指さし、廃墟があることを教えたすずめだったが、
学校に着いてからふと気になり、その廃墟に向かって駆け出す。
 
草太を探して周囲を歩き回っていると、水たまりの中に1枚の扉があった。
好奇心から開けてみると、不思議な光景が広がる。
そこにあった石を持ち上げると、なんとそれが生きた猫に変身、走り去ってゆく。
 
その後やってきた草太は、災いを呼ぶという扉を閉めようと必死。
それを手伝ったすずめは、草太が「閉じ師」であり、
日本各地の廃墟に存在する扉を閉めて回る旅をしていることを知り……。
 
『君の名は。』にも『天気の子』にも没入できなかった私としては、
本作の設定はいつになく面白いと思いました。何より睡魔に襲われませんでしたから。
 
ただ、震災を絡めた話が映画でも本でもあまり好きではありません。
もちろん、決して忘れてはならないことだし、震災を背景にした作品がある限り、
そのたびに私たちは思い出すわけですから、大事な役目があるとも思っています。
 
特大の鳴り物入りの監督とプロデューサーへのやっかみと、
震災を絡めていることとが合わさって、私を素直にさせません。(^^;
ま、おもしろかったけど、ふーん、みたいな感想に終わらせてしまう。
 
毎度毎度言う、切なさも今ひとつ感じられなかったのも、「ふーん」に終わる要因のひとつです。
本作でいちばん切なかったのは、序盤は悪者にしか見えなかったダイジン=猫が、
実はいちばんの重荷を背負って自らの役割を果たそうとしていたことでしょうかね。
 
で、結局、やっぱり昔の新海作品のほうが好きだなぁと思うのでした。
 
そういえば、震災を背景にした作品で、すっごくよかったと思えた作品ってあったっけなぁ。

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『人生は二度とない』

『人生は二度とない』(原題:Zindagi Na Milegi Dobara)
監督:ゾーヤー・アクタル
出演:リティック・ローシャン,ファルハーン・アクタル,アバイ・デオール,
   カトリーナ・カイフ,カルキ・ケクラン,アリアドナ・カブロル他
 
4回目の『RRR』を観た後、同じくイオンシネマ茨木で。
 
2011年の作品をなぜか今頃上映しています。
監督は『ガリーボーイ』(2018)のゾーヤー・アクタル。
てっきり男性だと思っていたら、女性なんですと。
 
アルジュンとイムラーンとカビールは親友同士。
このたびカビールの結婚が決まり、バチェラーパーティーをするのではなくて、
3人でスペイン縦断の旅に出ることにする。
 
3人それぞれが行きたい町とそこですることを決め、
決めた当人以外の2人も必ずそれを成し遂げなければならず……。
 
スペインのロードムービーと聞くと、『スペインは呼んでいる』(2017)を思い出します。
あれは『イタリアは呼んでいる』(2014)の続編で、グルメ中心の話でした。
本作は食べるものはほとんど出てこず、酔っぱらってバカをしているシーンが多いから、
どちらかといえば『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(2009)みたいな感じです。
 
4年前にも3人の旅を計画していましたが、
イムラーンがアルジュンの当時の彼女を寝取ったせいでお流れに。今もなんとなく気まずい空気。
 
いちばんのアホでお調子者に見えるイムラーンは、自分の父親が養父だったと昨年知ったところ。
スペインにいる有名な画家が実父だと知り、会いに行くべきかどうか迷っています。
この悩みを2人にも相談できなくて悶々。
 
金融業に携わるアルジュンは毎日仕事ばかり。
常に仕事を優先していたら、結婚するつもりだった彼女にフラれます。
幸せに結婚するはずのカビールも実はこれは予期せぬ結婚で悩んでいる。
誰も順風満帆な人生を歩んでいるわけではありません。
 
3人と出会うのが美女レイラ。
こんな人が一緒に旅してくれたらいいですよねぇ。
キスシーンのあるインド作品ってあまり記憶にないなぁ。
アルジュンとレイラのキスシーンは結構キュンキュンできますよ。
 
スペインが舞台といえどもボリウッドはボリウッド。
フラメンコに合わせて踊るシーンもあって楽しい。
 
世界各国共通だと思われるいたずらが笑えます。
オフィス等の男子トイレで、後から来た他人が用を足し始めたら、1人が突然「あーっ!」と叫び、
残りの2人は後から来た人が用を足している便器を一斉に指差して走り去る。
用足し中だった人は誰でも必ず大慌てで転げるようにトイレから出てくるという(笑)。
このいたずらはちょっと私もやってみたい。(^o^)
 
水恐怖症の人がすぐダイビングできるとは思えないし、
高所恐怖症の人がスカイダイビングできるとも思えません。
でもそんなことはどうでもいいのだ。
楽しく爽やか、少し切ないインド映画なのでした。

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4回目の『RRR』

17:15に仕事を終えて17:25から上映開始の作品を観るのは無理。
無理とわかっていたけれど、観たい。
最初の最初は観られなくてもいいやと、イオンシネマ茨木へ。
 
そうしたらどういうわけか道ガラ空きでス~イスイ。
入院中の母から連絡があると大変だからと駐車場でスマホをチェックしましたが、
もしその時間がなければ本編開始に間に合っていたでしょう。
入場したときはまだマッリのお母さんが殴られる前でした。
 
3時間の長尺作品『RRR』。4回目ともなると、普通はどこかで寝るでしょう。
なのに1ミリも眠たくならないのはなぜだ!?
1回目2回目と3回目同様、お目々ぱっちり、高揚感を持ったまま最後まで。
 
ツッコミどころはいっぱいだから、毎回笑います。
そんなに簡単に重傷も治る薬草ってなんやねんとか。
あれだけの動物、どこに隠しててんとか。
あんな突き刺さり方したら死ぬやろとか。
でもそういうことがどうでもいいほど楽しい、面白い、ワクワクします。
 
やっぱりラーマですよねぇ。カッコよすぎ。
エンドロールのとこなんて、私はもうラーマしか見てませんから。
 
私がこの4回目を観た前日に109シネマズ大阪エキスポシティに行った友人は、
エンドロール後に拍手が沸き起こったと言っていました。
私も拍手が沸き起こる場に居たい。私が拍手すればええんか。
 
そのうち必ず塚口サンサン劇場マサラ上映してくれるはず。
とりあえず4回は中途半端やから5回目行こ。

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『チケット・トゥ・パラダイス』

『チケット・トゥ・パラダイス』(原題:Ticket To Paradise)
監督:オル・パーカー
出演:ジュリア・ロバーツ,ジョージ・クルーニー,ケイトリン・デヴァー,
   マキシム・ブティエ,ビリー・ロード,リュカ・ブラヴォー他
 
さすがにもうそんなに客は呼べないでしょう。
と思いつつ109シネマズ大阪エキスポシティへ。
 
監督は『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』(2018)のオル・パーカー。
 
デヴィッドとジョージアは20年前に離婚した元夫婦。
共に結婚したことを後悔し、円満に別れたとは言いがたく、顔を合わせればいがみ合ってばかり。
 
そんなふたりが愛してやまないのが一人娘のリリー。
ロースクールの卒業式にやむをえずそろって出席、娘の卒業を祝う。
弁護士になるリリーは、就職前の最後の休暇を楽しむべく親友レンと一緒にバリ島へ。
 
そこでリリーが出会ったのが、島で海藻の養殖に携わる青年グデ。
卒業旅行からひと月余りしか経たないうちにリリーから届いたメールを見て、
デヴィッドとジョージアは唖然呆然。
なんとリリーは弁護士にはならずにグデと結婚し、ずっと島で暮らすと言うのだ。
 
自分たちと同じ過ちを娘が犯すのを阻止したい。
そのために共同戦線を張ることにしたデヴィッドとジョージアは、
この結婚に反対していることをリリーに悟られないよう、
しかしリリーが結婚をやめるように作戦を考えるのだが……。
 
ジュリア・ロバーツは55歳。
そりゃ今も綺麗ではあるけれど、リュカ・ブラヴォー演じる今カレのポールは34歳。
並ぶと親子とは言わないまでも、どう見ても歳の差を感じます。
プロデューサーとして彼女自身も加わっているのですから、これは控えてほしかった。
私の大の苦手な「オバハンの妄想」です。
冒頭の彼女と彼のキスシーンなんて、かなりキモくて笑えません。(–;
 
けれどこのポールがイケメンのパイロットながらマヌケ。
空気の読めないサプライズ好きで、相手として絶対ありえない。
だからまぁコメディになって許せる範囲内ではあります。
 
非現実的ですよねぇ。
ロースクールを卒業したばかりの女子が南国の島に行って恋に落ちる。
イケメンの好青年に今まで結婚話はなかったのかいなと思うし、
渡島してから1カ月ちょいで現地の人たちと現地語で会話できるようになるって。
コミュニケーション能力に長けた女子なのかもしれませんが、
いきなり150人も親戚ができるんですよ。やっていけますか。
しかも結婚に当たって犬歯を削る風習があるような島で。
 
ところどころは笑いながら、しかし無理!と思いながら観ていましたが、
前列にいたおばちゃん二人連れはものすごく笑っていました。へ〜。
そないに笑うほどオモロイか?
冷めた感想ですみません。でもフツーには面白かったですよ。(^^;

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