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『ガンズ・アンド・ギャンブラー』

『ガンズ・アンド・ギャンブラー』(原題:Guns, Girls and Gambling)
監督:マイケル・ウィニック
出演:ゲイリー・オールドマン,クリスチャン・スレイター,ミーガン・パーク,
   ヘレナ・マットソン,トニー・コックス,ジェフ・フェイヒー他

「映画館で観られないなんてもったいない!!」のキャッチコピー、
シネ・リーブル梅田にて“未体験ゾーンの映画たち 2014”が今年も昨日まで開催されていました。
「ら抜き」ではないところも個人的には好感度高し(笑)。

2011年のアメリカ作品。
私が座った席の1列前で、同じ番号の席のチケットを握りしめたお客さん2人。
だぶって売られているとのクレームで、劇場スタッフ参上。
どうやら片方の人が映画のタイトルを間違ってネット予約した様子。
同じく“未体験ゾーンの映画たち”で『ガンズ・アンド・ストレンジャー』も上映中だったもので。
うん、確かにこのタイトルは紛らわしい。
しかもどちらにもクリスチャン・スレイターが出ているし。

私にとっては久々な感のあるクリスチャン・スレイター。
来月にはDVDも発売されますが、これは劇場で観ておこうと。

恋人にふられたばかりの男“ジョン・スミス”は、エルヴィス・プレスリーのモノマネ大会に出場。
ネイティブアメリカンの居住区にあるカジノは、
首長がエルヴィスの大ファンのため、エルヴィスのモノマネ師は大歓迎。
モノマネ大会の出場者一同はカジノを訪れ、ポーカー三昧。

ところがジョンが翌朝カジノで目を覚ますと、まわりには誰もいない。
おたおたしているところへ首長の側近がやってきて、ボコボコに殴られる。
彼らはジョンに言う、「仮面を返せ」。

その仮面とは、歴史あるネイティブアメリカンの宝で、100万ドルの価値があるという。
過去に白人によって仮面が盗まれたときは災いに見舞われた。
当時の首長らは躍起になって仮面を取り返し、災厄も消えたらしい。
今ふたたびその仮面が盗まれた。犯人はジョン、お前だろうと。ジョンはすぐさま否定する。

ポーカーに参加していたエルヴィスのうちの誰かが犯人にちがいない。
ジョンはモノマネ大会の優勝者の自宅を突き止めて乗り込むが、優勝者はいない。
隣室に住んでいるという女性シンディが現れ、仮面探しにつきあうと言うのだが……。

仮面を取り返したいネイティブアメリカンの首長と、仮面を奪いたい白人の牧場主、
そしてそれぞれの手下どもと、首長側・牧場主側につく保安官、
さらに仮面を狙うエルヴィスたちと謎の金髪の殺し屋が続々と登場。

ちょっと話が上手く行きすぎな気はしますが、
これだけ積み重なるいろいろをまとめて決着をつけるために、
ものすごく脚本を練ったのだろうなぁと感心。
ちなみに“ジョン・スミス”はそもそも偽名の代名詞的存在で、
“アラン・スミシー”同様、名前の設定からして笑わせてくれます。

エルヴィスのモノマネ師には、アジア人、ゲイ、小人と、それぞれ味あり。
ジョンがあちこちで出会う人物も皆ただの通りすがりではなく、きっちり役があります。
R15+指定のバイオレンスなシーンはあるものの、
小気味良いオチが用意されていて気分爽快、ちょっと小粒で楽しい娯楽映画。
確かに、映画館で観られないのはモッタイナイ。
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