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『ブラックナイトパレード』

『ブラックナイトパレード』
監督:福田雄一
出演:吉沢亮,橋本環奈,中川大志,渡邊圭祐,若月佑美,藤井美菜,山田裕貴,佐藤二朗他
声の出演:玉木宏
 
「今年観た映画50音順」を始めた日に109シネマズ箕面で観ました。
 
原作は中村光の同名人気ギャグ漫画だそうで、もちろん知りません。
福田雄一監督の手によって実写映画化され、吉沢亮主演とあらば期待しかないでしょう。
なのに、嗚呼。(T_T)
 
コンビニ“ポーソン”に勤務する青年・日野三春(吉沢亮)。
大学受験に失敗し、就活も思うように行かず、気がつけば万年フリーター。
けっこう真面目に生きてきた自負があるのに、
明らかに不真面目な後輩・田中皇帝(カイザー)(中川大志)が内定をもらったと聞いて呆然。
 
投げやりな気持ちになっていたところ、目の前に黒いサンタ服を着た男が現れる。
瞬く間に拉致された三春は、なんと北極まで連れて行かれ、
“サンタクロースハウス”という会社で黒サンタとして働くことになるのだが……。
 
黒サンタはみんなもともと「悪い子」。
先輩には橋本環奈演じる北条志乃や渡邊圭祐演じる古平鉄平がいて、みんな楽しそう。
悪い子に罰としてのプレゼントを配るのが役目のはずが、
持ち場を逃げ出したサンタに代わり、子どもたちへのプレゼントを持って駆けずり回ります。
 
悪い子が最も嫌がることをシミュレートする係があったり、
スーパー配達員で構成されるトナカイたちの存在が面白い。
また、サンタも配達員もボランティアなどではなくて給与制のサラリーマン。
すごい設定ですよねぇ。
 
なのに話がぺらんぺらんで、途中睡魔に襲われる。
今回に関しては寝不足だったせいではないと思います。
面白いけどバカバカしい設定がスベりまくりで笑えない。
キャストは良いのにもったいないなぁ。
 
それでも、最後に三春と皇帝、志乃と鉄平がなんとかクリスマス中に
子どもたちにプレゼントを届けようと奮闘する姿はよかったということで。
 
個人的にいちばん盛り上がったのは、冒頭、皇帝の彼女として中田青渚が出てきたシーン。
キャストにも載っていなかったのでビックリ&得した気分。

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『かぐや様は告らせたい ファーストキッスは終わらない』

『かぐや様は告らせたい ファーストキッスは終わらない』
監督:畠山守
声の出演:古賀葵,古川慎,小原好美,鈴木崚汰,富田美憂,花守ゆみり,
     麻倉もも,日高里菜,八代拓,市ノ瀬加那,福原遥他
 
TOHOシネマズなんば別館にて、前述の『フラッグ・デイ 父を想う日』の次に。
 
原作は未読、TVアニメ版も未見。
じゅうぶんついていけるだろうと思っていました。甘かった(笑)。
 
私を除いて客は若い子ばかり。カップル、女の子同士、男の子三人組などいろいろ。
まぁまぁの入りだったので、ファンは多いのだろうと想います。
 
あの平野紫耀橋本環奈が演じた生徒会長と副会長の元はこんなでしたか。
どうやらふたりは文化祭か何かのときに初めてのキスをしたらしい。
しかしどちらも明確に告ったわけではなく、曖昧な関係。
どちらも悶々としたままクリスマスを迎えたようです。
 
で、副会長のかぐやは、とっとと会長の御行(みゆき)にはっきり告られたい。
手を握ってほしい。ちゃんとそっちからキスしてほしい。だそうです。
おなか減ったな~とか、手が冷たいな~とかかぐやが言って、御行の行動を待つも、
鈍感な御行は一向に気づかず。
 
もう勝手にしてよという感じで睡魔に襲われる私。相当寝ましたよ~ん。
招待券を所持していたため観ましたが、次はもう遠慮します。
観たくなってもテレビでじゅうぶん!

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『フラッグ・デイ 父を想う日』

『フラッグ・デイ 父を想う日』(原題:Flag Day)
監督:ショーン・ペン
出演:ディラン・ペン,ショーン・ペン,ジョシュ・ブローリン,ノーバート・レオ・バッツ,
   エディ・マーサン,ベイリー・ノーブル,ホッパー・ジャック・ペン,キャサリン・ウィニック他
 
TOHOシネマズなんば別館にて。
仕事終わりにダッシュで向かいましたが本編開始に間に合わず。
こんなことは許しがたいけれど、改めて観に行く時間はなし。
冒頭15分は見逃したまま物語に没入を試みる。
 
監督はショーン・ペン。彼がマドンナと離婚後に再婚したのはロビン・ライト・ペンでした。
そのロビン・ライトとも別れてしまったけれど、
本作ではふたりの間の実子、ディラン・ペンが長女役、ホッパー・ジャック・ペンが長男役。
これが親子初共演となるそうです。感無量でしょうね。
 
ジャーナリスト、ジェニファー・ヴォーゲルの回顧録を映画化。
父親のジョン・ヴォーゲルは、アメリカ最大級の贋札事件の犯人です。
ジョンが事件を起こして自殺に至るまでの凄まじい物語。
 
ヴォーゲル夫妻の間に生まれたジェニファーとニック。
父親のジョンは生来のペテン師で、叶わぬ夢を見て馬鹿なことをしては捕まる、その繰り返し。
母親のパティはそんな夫に愛想を尽かし、別れて再婚する。
ジェニファーとニックもパティと暮らすことに。
……この辺りまで見逃しているのであくまで推測です。(^^;
 
高校生になったジェニファーはドラッグにハマり、パティは手を焼いていたが、
ある晩、就寝中のジェニファーが継父にレイプされかける。
娘を守ろうとしない母親に嫌気が差したジェニファーは家を出て、ジョンのもとへ。
 
突然の娘の来訪に戸惑うジョンだったが、父子の同居生活が始まる。
ジェニファーの頭の中には優しかった父親の思い出ばかり。
あの頃と同じ父親像を描くが、ろくでなしのジョンはまともに働くこともできず……。
 
母親はジョンのことをこきおろすけれど、
馬鹿なことばかりしでかす父親と、娘をレイプしようとする父親とを比べたら、
ゲス度は後者が圧倒的に上だと思います。
しかも幼い頃の良い思い出しかないのだから、前者の実父を頼りますよねぇ。
 
しかしジョンの情けなさといったら。
娘にいいところを見せたい気持ちはわからなくもないけれど、阿呆です。
悪事を働いての一攫千金ばかりしか考えていない。
 
ジェニファーが大学に入るときの面接が興味深かった。
強盗犯の父親がいては試験に受からないだろうと隠していた(けどバレてる)ジェニファーに、
学長がジャーナリストの真髄のような言葉をかけます。
あれがあったから今の彼女があるのかなと思う。
 
嗚呼、昔の劇場なら見逃した冒頭部分だけ次の回で観てから帰ることができたのに。
その時代が懐かしい。

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『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』

『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』
監督:竹林亮
出演:円井わん,マキタスポーツ,長村航希,三河悠冴,八木光太郎,
   高野春樹,島田桃依,池田良,しゅはまはるみ他
 
シネマート心斎橋にて3本ハシゴの3本目。
 
TOHOシネマズ梅田で上映されていたときに行けず、
塚口サンサン劇場に観に行こうかと思っていましたが、
ちょうどシネマート心斎橋で観られるじゃあないか。わーい。
 
どういう集団なのか説明を読んでもわからないのですけれど、
「映像を中心に様々なコンテンツを生み出す企画クリエイター集団“CHOCOLATE”」の作品らしい。
 
零細広告代理店で働く吉川(円井わん)には大手広告代理店から引き抜きの声がかかっている。
この転職を叶えるために、いま取りかかっている仕事をちゃんとやり遂げなければならない。
無理難題を言われようとも、先方の望みどおりに納品したい。
泊まり込みで仕事に追われるのは吉川も同僚たちも一緒。
部長の永久(マキタスポーツ)だけは毎朝能天気にやってきて能天気に帰ってゆく。
 
10月末の月曜日の朝、いつもと同じ風景が流れていたが、
後輩の遠藤(長村航希)と村田(三河悠冴)が相談があると言って近づいてくる。
ふたりが言うには、自分たちはこの1週間をずっと繰り返しているのだと。
 
にわかには信じられない話だが、ふたりはどうにかして吉川に信じさせようと頑張る。
最初は取り合わなかった吉川も信じざるを得ないように。
 
遠藤と村田曰く、おそらくタイムループの原因は、永久が手首につけている腕輪。
永久にぺーぺーの部下が進言したところで信じてくれるはずもなく、
ついては自分たちの先輩で部長が信頼を置く平(高野春樹)に話をしてもらいたい。
まずは平に信じてもらうためにそのすぐ下の森山(八木光太郎)に話を持って行くのだが……。
 
笑いました。めっちゃ楽しかった。
タイムループ映画の例として「『ハッピー・デス・デイ』とか『オール・ユー・ニード・イズ・キル』みたいな」、
「いや、それを言うなら『恋はデジャ・ブ』だろ」などという会話やつぶやきも楽しい。
 
部下たちがみんなタイムループに気づき、それをどう部長に信じさせるか。
タイムループに気づくまでの時間は皆それぞれ違い、
ずっと黙っていた人がなんと70回目の同じ週経験者だと判明したときはふきました。
 
本当のタイムループの原因がわかって部下たちが一致団結。
部長の夢をみんなで叶えようとするシーンは感動的ですらあります。
 
客席のあちこちから笑い声が聞こえる映画って、幸せですよねぇ。
劇場で観られてよかったと思えた1本です。

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『死を告げる女』

『死を告げる女』(英題:The Anchor)
監督:チョン・ジヨン
出演:チョン・ウヒ,シン・ハギュン,イ・ヘヨン,チャ・レヒョン,
   パク・チヒョン,ナム・ムンチョル,パク・セヒョン他

シネマート心斎橋で3本ハシゴの2本目。
 
もともと3本観る計画を立てていて、1本目と3本目は狙っていた作品でした。
2本目に何を観るか迷い、時間的にちょうどよいイタリア作品に決めかけたら、
公開されたばかりのこの韓国作品が目に入る。
ちょっと怖そうだなと思ったけれど、サスペンススリラーなら好きなジャンル。
サスペンススリラーだと思って観に行ったら即帰りたくなるホラーだったこともシネマートであったなぁなどと思いながら。
 
チョン・ジヨン監督はこれが長編デビュー作だそうで。この先が楽しみな監督が増えました。
 
ニュース番組が始まる直前にミソと名乗る見知らぬ女性からセラを指名する電話がかかり、
「あの人がもうすぐ来る。私は殺される。私が殺されたらあなたが報道してくれますよね」と言われる。
相手はかねてからセラに憧れていたとも言ったため、これはファンによる悪質ないたずらだとみなす。
 
電話を切って当日の放送を終え帰宅したセラだったが、その話を母親のソジョンにしたところ、
これはスクープの絶好のチャンスだから電話をかけてきたミソの家に行ってみるべきだと言う。
その通りにしたところ、ミソの幼い娘が風呂場で溺死し、ミソ自身は首を吊って自殺していた。
 
第一発見者となったセラは一躍、時の人に。
「幼い娘を殺して自殺した母親」というテーマでセラがコーナーを担当することに。
アナウンサーとしてばかりではなく記者としても名をあげるセラ。
 
ある日、取材のためにミソの自宅を訪ねると、ミソの主治医だったという精神科医イノと鉢合わせ。
イノの患者の中には過去にも自殺した女性がいると知り、
セラはイノが催眠療法によってミソを自殺に追い込んだのではと考えるのだが……。
 
セラの母親ソジョン役はイ・ヘヨン
『ハッピーニューイヤー』(2021)で初恋相手とよりを戻そうという彼女はどこへやら。
娘を支配する恐るべき母親を演じています。
 
夫がいるにもかかわらず、母親から言われるままに離婚しようとするセラ。
セラが出演する番組をつぶさにチェックして毎晩ダメ出しするソジョンの怖いこと。
この母子の関係はどこかおかしいと思いつつも、真相はわからないまま終盤へ。
 
すべてがわかったときは驚愕しました。
イノ役のシン・ハギュンがあまりにも怪しすぎるせいで、彼は逆に犯人ではないだろうと推測できますが、
こういう展開だったとは。
 
こんなふうに親の影におののき支配されている人は世の中に意外と多いのかもしれません。
解き放たれるためにはどうしたらいいんでしょうね。
 
ラストは救いがあります。

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