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『65/シックスティ・ファイブ』

『65/シックスティ・ファイブ』(原題:65)
監督:スコット・ベック,ブライアン・ウッズ
出演:アダム・ドライヴァー,アリアナ・グリーンブラット,クロエ・コールマン,ニカ・キング
 
イオンシネマ茨木にて、前述の『雄獅少年/ライオン少年』の次に。
 
監督は『クワイエット・プレイス』(2018)の脚本家コンビ。
主演のアダム・ドライヴァーの顔がどうにも苦手なので迷っていましたが、
目の前にある映画を観ないという選択肢は私にはないため(笑)、観る。
 
宇宙探査船操縦士ミルズは、一人娘ネヴァインの病気治療にかかる費用を工面しようと、
給料3倍、期間2年の長期ミッションへ母星ソマリスから旅立つ。
 
ようやくミッションを終えてソマリスへ帰還する途中、小惑星の衝突を受ける。
着いた先は未知の惑星かと思いきや、なんとそこは6500万年前の地球だった。
 
宇宙探査船の不時着によってミルズ以外の乗員乗客は全員死亡したと思われたが、
何語かわからない言葉を話す少女コアも生きていた。
ミルズはコアを連れ、十数キロ先に落下したはずの脱出用小型船を目指すのだが……。
 
巷の評価は低いようですが、決してつまらないことはありません。
ただ、飛行していた宇宙探査船が不時着したのがなぜ白亜紀の地球なのかがわからない。なんで?
そもそもミルズが暮らしていたソマリスは地球じゃないのに、話される言語は英語なんですね。(^^;
 
ミルズとコアが走り回るときに何か特別なアイデアが出てくれば、
「おおっ、スゲぇ」となるのかもしれませんが、ただ銃を撃ちながら走るだけ。
恐竜はまだしも、グロテスクなモンスターや昆虫がいっぱい出てくるのがオエーッ。
特に、睡眠中のコアの口の中に入り込んだ巨大な虫には怖気が走りました。
 
必死で走っている間に、巨大な隕石に直撃されるという危険が迫ってきます。
つまりこれが恐竜を絶滅させた隕石らしい。
白亜紀に興味のある人なら楽しめるのでしょうか。
 
登場人物はミルズ役のアダム・ドライヴァーとコア役のアリアナ・グリーンブラット、ほぼ2人。
あとはネヴァイン役のクロエ・コールマンと妻役のニカ・キングのみ。
いちばん驚いたのは、あれだけ好きじゃないアダム・ドライヴァーの顔が、
本作では結構カッコよく見えたことですかね。

プロデューサーがサム・ライミですもの、敬意を表すしかありませんけど、
私みたいに恐竜に興味なし、昆虫も嫌いだと、何を観ればいいんだか。(^^;
でも、6500万年前の地球にいるというのに、宇宙探査船のシステムはしっかり反応するし、
ツッコミ入れたくなるシーン満載で、なんだか憎めないから私は嫌いじゃない。
こんなのも観るんだ私♪と自分のことも好きになれる作品かもしれません(笑)。

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『雄獅少年/ライオン少年』〈吹替版〉

『雄獅少年/ライオン少年』(原題:雄獅少年)
監督:ソン・ハイポン
声の出演:花江夏樹,桜田ひより,山口勝平,落合福嗣,山寺宏一,甲斐田裕子他
 
字幕版を観るためになんばパークスシネマまで足を運ぶつもりでしたが、
ハリウッドアニメのように知った俳優が声を担当しているわけじゃなし、
吹替版でええわという気持ちになって、イオンシネマ茨木で手を打ちました。
 
中国で大ヒットした3DCGアニメーション作品なのだそうです。
フル3DCGアニメといえば、“STAND BY ME ドラえもん”シリーズがありますが、
そもそも“ドラえもん”にそれほど執着のない私はあんまり惹かれませんでした。
それよりも中国作品の『白蛇:縁起』(2019)なんかのほうがずっと面白かった。
本作もそれを思い出すような美しさと面白さがあります。
 
広東省の田舎町で祖父と暮らす少年チュン。
両親は広州に出稼ぎに行き、なかなか帰って来られない日が続いているが、
チュンを想う気持ちは電話からいつも伝わってくる。
 
貧しい家庭のうえにひ弱なチュンだが、伝統芸能の獅子舞競技を見るのが大好き。
しかし、競技に出場する少年たちにいじめられてばかり。
そんないじめっ子たちを負かしてくれたのが、以前の優勝者である少女。
 
奇遇なことに少女の名前もチュンという。
少女は自分が使っていた獅子頭をチュンに贈り、獅子舞を勧める。
俄然やる気になったチュンは、友だちのマオとワン公を誘い、
実は獅子舞の名手だという漬け魚屋の店主チャンに弟子入りを志願するのだが……。
 
獅子舞の発祥は2世紀頃、中国大陸とされているそうです。
チュンが前足を担当し、マオは後ろ足を担当。そしてワン公が太鼓を叩く。
どんどん上手くなっていく彼らの姿が頼もしい。
 
やっと大会に出られるようになったというときに、出稼ぎ先で父親が負傷。
意識不明で帰郷した父親に代わり、チュンが出稼ぎに行きます。
獅子舞のことなんて忘れたと思われたチュンが密かに練習を積んでいて、
チームのピンチに登場して合流してからは最高に面白い。
ひ弱だったチュンがすっかり逞しくなって、いじめっ子に一目置かれるところもいい。
 
素晴らしく美しいアニメーションなので、鑑賞をお勧めします。
こうして聴くと、やっぱり花江夏樹が売れっ子の声優だというのがわかりますね。
ところでこの映画は本ブログで「らいおんしょうねん」と読んで「ら行」に入れるべき?
それとも「ゆうししょうねん」と読んで「や行」?
はたまた中国語読みで「Xióng shī」の「さ行」に入れればいいのか、わからん。(^o^;

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『クリード 過去の逆襲』

『クリード 過去の逆襲』(原題:Creed III)
監督:マイケル・B・ジョーダン
出演:マイケル・B・ジョーダン,テッサ・トンプソン,ジョナサン・メジャース,ウッド・ハリス,
   フロリアン・ムンテアヌ,ミラ・デイヴィス=ケント,フィリシア・ラシャド他
 
TOHOシネマズ伊丹にてレイトショー。
この直前に観た『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』がイマイチだったと思ったら、
本作の最初の最初は「大丈夫かいな」と思うノリ。
テンション下がり気味で観はじめましたが、なんだかんだで大丈夫でした。
あの高橋一生なら、私はこっちのマイケル・B・ジョーダンのほうがずーっと好きだ(笑)。
 
“ロッキー”シリーズのスピンオフ、“クリード”シリーズの第3弾は、
主演のマイケル・B・ジョーダンが自ら監督に初挑戦し、
シルヴェスター・スタローンがプロデューサーを務めています。
 
華々しく現役を引退し、ロックスターの妻ビアンカと娘アマーラと共に、
穏やかでゴージャスな日々を送る元チャンプのアドニス・クリード。
 
ところが、アドニスの前に“ダイヤモンド・デイム”ことデイミアン・アンダーソンが現れる。
アドニスとデイムは幼なじみで兄弟同然に育ったが、デイムはある日刑務所へ。
弟分のアドニスをかばって起こした事件だったのに、アドニスだけが逃げることに成功し、
以降、ふたりは一度も会うことなく18年という歳月が経っていた。
 
出所したばかりのデイムは、怒りと憎しみを隠してアドニスに会いに来た。
金の無心かと思ったアドニスだったが、デイムはリングに立ってチャンプになりたいらしい。
アドニスが抱えるボクシングジムの現チャンプと勝負したいと言い……。
 
デイム役のジョナサン・メジャースが悪人面すぎて(すみません)、どうしても好きになれません。
汚い戦い方に辟易するほどでしたが、終盤は彼の人生が悲しいものに思えてくる。
刑務所の中で体を鍛え抜き、出所後にロートルと言われようが、どんな手を使ってでも勝ちに来る。
 
彼がボクシングを教え、守ろうとした弟分はいつのまにかスーツを着こなし、高級車に乗って、
美しく才能にも恵まれた妻がいて、聴覚障害はあるものの賢く可愛い娘がいて、豪邸で暮らしている。
そりゃ「なんで俺がこんななのに」と妬みますよねぇ。
 
子どもの頃に受けた凄絶な虐待の記憶。
すべて忘れてなかったことにしようとしていたアドニスに、デイムが「おまえも悪くない」と言ったとき、
あんなに嫌いだと思っていたジョナサン・メジャースの顔を見て泣きそうになりました。
 
本編の上映終了後には、日本のアニメ好きだというジョーダンが作ったアニメ作品も観られます。
その出来についてはノーコメント。(^o^;

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『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』

『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』
監督:渡辺一貴
出演:高橋一生,飯豊まりえ,長尾謙杜,安藤政信,美波,池田良,
   前原滉,中村まこと,増田朋弥,白石加代子,木村文乃他
 
TOHOシネマズ伊丹にて。
 
原作は荒木飛呂彦の大人気コミック。
2020年にNHKによって実写化され、TVドラマ『岸辺露伴は動かない』として放送されました。
って、さも知っているかのように書きましたが、読んだことも観たこともありません。
第1期から第3期まであったようですし、この劇場版の封切り時も混んでいたようですから、
結構な人気ドラマだったのでしょうね。でも、本作を観る限りではちょっと。(–;
 
国際的に人気のある漫画家・岸辺露伴(高橋一生)は、ある真っ黒な絵が気になり、
編集担当者の泉京香(飯豊まりえ)と共に出席したオークションでその絵を落札。
ところが落札を競ったバイヤーが自宅まで追いかけてきて、絵を盗もうとする。
 
無事に取り返したものの、この絵には何か秘密があるに違いない。
露伴はまだ漫画家として無名だった時分に知り合った女性・奈々瀬(木村文乃)のことを思い出す。
奈々瀬は「この世で最も黒く邪悪な絵」がルーヴル美術館にあると言っていた。
新作のための取材という建前でルーヴルへ行くと決めた露伴は、京花とともにパリへ。
 
ルーヴルの職員・エマ野口(美波)によれば、露伴が探している“黒い絵”はリストにないということだったが、
さらに調べたところ、今は使われていない地下倉庫にその絵があるかもしれないとわかり……。
 
物語としては面白いです。眠くもなりません。ただ、よく出来た話だったかと考えるとそうとは思えない。
侍がいたような時代を生きていた奈々瀬がうつつの人となった経緯とか、
露伴が過ごした祖母(白石加代子)の家にあの絵を取りに来ることができたのもなぜだったのかとか、
私が何か見落としているのかしらと思うほど、よくわからない部分がたくさんあります。
わからなくても面白いからどうでもいいやと思えるほど面白いわけではなく(笑)、
何か都合のいいように話が進められただけに思えてしまうのです。
 
この高橋一生も好きじゃないしなぁ。これならまだ丁髷姿の彼のほうがいい。
幻覚を見た人たちが苦しむ姿も茶番にしか見えず。
ただ、かしましすぎると思っていた京花の好感度が最後は上がりました。
 
テレビでじゅうぶんな気はしますが、ルーヴルを見ることができたのは楽しかった。
それだけで良しとしましょうかね。

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『aftersun/アフターサン』

『aftersun/アフターサン』(原題:Aftersun)
監督:シャーロット・ウェルズ
出演:ポール・メスカル,フランキー・コリオ,セリア・ロールソン=ホール他
 
なんばパークスシネマにて、前述の『The Witch/魔女 増殖』の次に。
 
スコットランド出身のシャーロット・ウェルズ監督の長編デビュー作。
予告編が良さそうでしたし、各国の映画賞を賑わしたと聞いて観に行きました。
結果的には、少し期待しすぎたかなぁと思います。玄人向け。
 
妻と離婚した30歳のカラムは、ひとり娘で11歳のソフィと夏休みを過ごすことに。
トルコリゾート地でふたりだけの夏休み
 
って、あらすじに書くとこれだけの内容なんです。
旅先で出会う人はいろいろといるけれど、主な登場人物はこのふたりのみと言っていいぐらい。
 
ソフィは父親のことが大好き。
かと言って母親のことは嫌いだとか、そういうことではなさそう。
両親の会話を聞いても仲が悪そうには聞こえず、よりを戻すのかなと娘は思ったりしている。
けれど、父親のガールフレンドのことも娘にオープンで、
娘のほうも「あの人は好きだったな~」なんて話もします。
 
プールサイドで昼寝をしたり、スキューバダイビングに行ったり、水球をしたり。
バーで居合わせた若者とビリヤードをすれば、
ソフィの腕前が子どもとは思えなくて、若者たちとも仲良くなる。
 
毎日がとても楽しくて、この夏休みが終わってほしくはない。
それでも終わりがやってくるのが切なかったりします。
 
成長したソフィが20年後にこの夏を振り返るというものらしいですが、
現在のソフィはほとんど出てこなくて、彼女がレズビアンであることがわかるだけ。
幼い頃の話にそれを想像するようなシーンは何もありませんでした。
父親が娘とカラオケすることを頑なに拒んだ理由もわからなければ、
父親がひとりで泣いていた理由もさっぱりわからず。
凡人の頭では、鬱だったのかなぁなどという安直な考え方をしてしまいます。
 
難解で、結局何だったのかわからない作品ではありましたが、
フランキー・コリオ演じるソフィの表情が素晴らしく、
ふたりが過ごす海辺のホテルの様子も美しくて、それを思い出すだけで余韻に浸れます。
 
思っていたような感動はなかったけど、何か惹かれる作品だった、そんな感じ。
クイーンデヴィッド・ボウイ“Under Pressure”が流れるシーンもたまりません。
 
この後、なんばから再び恵美須町方向に戻って歩きはじめ、
新世界ジャンジャン横丁を通り抜けて動物園前の動楽亭へと到着しました。
こんなところを通っているのに、車だから飲酒できなかった(笑)。

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