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『K.G.F:CHAPTER 2』

『K.G.F: CHAPTER 2』(原題:K.G.F: CHAPTER 2)
監督:プラシャーント・ニール
出演:ヤシュ,シュリーニディ・シェッティ,ラヴィーナー・タンドン,サンジャイ・ダット,
   アチュート・クマール,プラカーシュ・ラージ,アヤッパ・P・シャルマ他
 
前編の上映終了後、しばし休憩を挟んで後編に突入。
朝イチで前編を観た客は全員後編も観て帰るのだろうと思っていたら、後編は若干空いている。
そうか、みんながみんな通しで観るわけじゃないのですね。
私は毎日なんばパークスシネマまでは行けないから、何が何でも通しで観て帰る。
 
さて、前編の最後に見事ガルダを仕留めてみせた無敵のロッキー。
奴隷の身に甘んじていた民衆はその姿に勇気づけられて立ち上がります。
なんぼ非力な民衆とはいえ、数にして2万人。
ガルダの手下は400人だから、2万人に襲いかかられたらどうしようもありません。
とはいうものの、主たる奴はほとんどロッキーひとりで倒しているのですけれど。
 
民衆の気持ちとしては、自分たちを虐げてきたK.G.F.の奴ら全員ぶっ殺したい。
しかしロッキーは敢えて司令官だったヴァナラムを生かし、
兵士としては素人の民衆たちに戦い方を叩き込む指導係を命じる。
 
ガルダの息の根は止めたものの、実はその叔父に当たるアディーラが生きていた。
自分たちを恐怖で支配していたアディーラの生存を知り、再び震え上がる民衆たちだったが、
またしてもロッキーに奮い立たされ、戦うと決めて……。
 
もうね、鑑賞後1日経つと、誰が誰やらわからんようになっているので、
ご興味おありの方は劇場でご覧ください。よう説明しません(笑)。
 
この後編でとにかく腹が立つのは女性首相のラミカ・センです。
相当な人気者のようですが、長年ロッキーを追ってきた警察官に焚き付けられ、
自分が絶対にロッキーを捕まえて葬り去ってやると息巻きます。
だけどロッキーのほうが一枚も二枚も上手で、常にラミカの先回り。小気味が良い。
 
金の延べ棒を大量に作りながら、ボロは出さないロッキー。
彼の名はどんなところにも轟いていて、みんなが彼のことを崇めているのですよね。
 
ハッピーエンドに違いないと思いながら見ていたのに、ちょっと複雑なラスト。
ヤシュは確かにカッコよかったけれど、声だけはイマイチだし。想像よりも高いのよ。
後編はダンスシーンもないから、なんだかちょっと寂しい気分。
『RRR』のほうが断然楽しいと思うんですが、そんなことないですか。
ま、いずれ続編が作られそうなエンディングでしたから、それに期待しましす。
 
ところで本作はカンナダ語の映画なのだそうです。そんな言語の存在すら知らず、失礼しました。
主演のヤシュはカンナダ映画界のスーパースターで“ロッキングスター”と呼ばれているらしい。
何なん?ロッキングスターって。ロン毛でヒゲぼーぼーのイケメンかと思わなくもない(笑)。
 
本作がインド全域で公開されるのに一役買ったのが『RRR』のS・S・ラージャマウリ監督とのこと。
さすがラージャマウリ監督。
これを機会にヤシュの出演作を日本でもいろいろと観られるようになるかもしれませんね。

—–

『K.G.F:CHAPTER 1』

『K.G.F: CHAPTER 1』(原題:K.G.F: CHAPTER 1)
監督:プラシャーント・ニール
出演:ヤシュ,シュリーニディ・シェッティ,ラーマチャンドラ・ラージュ,
   ヴァシシュタ・N・シムハ,アチュート・クマール,アナント・ナーグ他
 
1週間だけ帰国していたダンナがタイへと戻りました。
リムジンバス乗り場まで送って行った後、映画を観たくなり、
なんばパークスシネマでボリウッド3本ハシゴ。
 
2018年の作品なのだそうです。
『RRR』を抜いてインド国内でも世界でも興行収入1位になったとか。
インド作品の例に漏れずこれも長尺、154分。
 
1951年、金を掘り当てたスーリヤワルダンは採金ビジネスを独り占め。
“K.G.F”と名付けた一大帝国を築き上げるが、
貧しい出の民たちが奴隷として過酷な労働を強いられている。
 
スラム街に生まれついた少年は、病死した母親の遺言を守ると心に誓い、
成長すると「ロッキー」と名乗ってマフィアの世界でのし上がって行く。
 
ある日、ロッキーはスーリヤワルダンの息子ガルダを殺すよう、
マフィアのボスから命じられる。
もし成功すればボンベイをくれてやると言われて引き受けるロッキーだったが……。
 
登場人物が多いんです。スーリヤワルダンの息子はふたりいるし、
マフィアのボスもひとりじゃないし、その取り巻きがいっぱい。
役人やら警察官やらもわんさか出てくるから、頭の中で整理しても追っつかない。
 
それでも面白い。
ずいぶんむさ苦しいと最初は思ったロッキー役のヤシュも格好良く見えてくる。
彼が一目惚れするじゃじゃ馬令嬢のリナもすごく綺麗。
 
無茶苦茶するけど無茶苦茶強くて貧乏人の味方ロッキー。
インドの人たちはこういうヒーローが好きですね。それは万国共通か。
このチャプター1にはダンスシーンもあって楽しいです。
 
どうでもいいことかもしれないけれど、どうして“K.G.F.”じゃなくて“K.G.F”なの?
“Kolar Gold Fields”すなわち“金の鉱脈”の略。
タイトルの“F”の後に“.”がないのは、私は気持ち悪いんですが、ないのが普通なの?
 
さて、休憩の後、続編へ。
 
追記:英語堪能のお姉様から、
   「“K.G.F”の後に“:”があるから、“F”の後に“.”がなくてもいいのよ」と教えていただきました。 
   曲がりなりにもン十年と英語を勉強してきたはずなのに知らなんだ。(T_T)
   「この場合はタイトルなので、単にデザイン的に省略したのかもしれない」とのことです。
   姉さん、ありがとうございます。

—–

14回目の『RRR』

いつぶりですかね。
13回目の『RRR』はなんばパークスシネマで応援上映でした。
4月の半ば過ぎだったから、2カ月半以上ぶりか。
 
ダンナが1週間だけ海外から帰国しているため、さすがに私は出歩けない。
この週は映画を観に行くのは無理だろうと思っていましたが、
帰国中にダンナはダンナでいろいろと予定がある。
会社の人と宴席だという日があり、映画を1本だけ観るチャンス、私に到来。
だけど前週末に公開された『交換ウソ日記』『1秒先の彼』はダンナの帰国前に鑑賞済みだから、
複数回観てもよいと思えるもので、かつダンナの帰宅前に私が帰れそうな作品といえば、
選択肢がほとんどないじゃあないですか。
 
本作は17時からの上映で、17時15分まで仕事の私は絶対に間に合わない。
しかしふと考える。17時30分には109シネマズ大阪エキスポシティに到着できる。
本編開始からおそらく20分ほど経過した辺りで入場できるんとちゃう!?って。
どっちみち13回観てるんやから、最初の20分は観られなくてもええやんって。
 
チケットをオンライン予約。到着後、劇場券売機で発券。
もぎりのところでQRコードをかざしたら、鳴るんですよね、警報みたいなのが。
本編開始から20分も経って来た奴は簡単には入場させてもらえない。
 
案内してくれるスタッフを呼ぼうとしているので、
「席わかるんで、自分で行っちゃ駄目ですか」と聞いてみました。
「お待ちください」と言われましたが、結局その人員は割けなかったのか、勝手に入っていいことに。
もちろん「ほかのお客様のご迷惑にならないように。電気も消えているので」と言われます。
 
はいな、合点承知の助。
通常であればIMAXシアターのエグゼクティブシート中央ゾーンに席を取るところ、
こんな事情ゆえ、シアターに入ってすぐのところからツーッと上がった端っこ席を取っていましたから、
誰の前も通ることなく着席することができました。
 
開始から20分ぐらい経っていたらどのシーンなのでしょう。
ビームたちが森を出る直前、「マッリは生きているのか」と不安げな顔をしているシーンでした。
 
2カ月半ぶりの『RRR』はなんとなく新鮮で面白かった。
これまでに書いたことのないツッコミどころをまだまだ思い出す。
ラーマが釘を掴むシーンでは、他人の釘を了承も得ずに取ってええのかと思ったり、
ビームがバングルを作るシーンでは、売り物を客が作るのってありなのかと思ったり。
 
親方夫婦とビームがどういう関係なのかは結局わからずじまいだし、
何度観ようが謎のままのシーンもいっぱいあって面白い。
「悪いことは何もしていない」とラーマに涙ながらに訴えるビームですが、
動物を捕まえてこんなふうに放って、人わんさか殺すって、犯罪ですよね(笑)。
 
この2カ月半の間に、スコット役のレイ・スティーヴンソンが亡くなってしまいました。
憎たらしいことこのうえない役でしたが、いい役者だったのに、早世は残念です。
 
さて、今月末には本作の日本語吹替版が公開されます。
字幕版のほうがいいだろうとは思うけれど、これはこれで楽しみです。
また、ラーマ役のラーム・チャラン主演の『ランガスタラム』(2018)も一昨日より公開。
観に行くぞ~!

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『1秒先の彼』

『1秒先の彼』
監督:山下敦弘
出演:岡田将生,清原果耶,福室莉音,片山友希,しみけん,笑福亭笑瓶,
   松本妃代,伊勢志摩,柊木陽太,加藤柚凪,羽野晶紀,加藤雅也,荒川良々他
 
前述の『交換ウソ日記』の後、同じく109シネマズ大阪エキスポシティにて。
 
チェン・ユーシュン監督の台湾映画『1秒先の彼女』(2020)、大好きでした。
それを日本でリメイクするにあたり、監督が山下敦弘を務め、
脚本を宮藤官九郎が書くとなると、もう私の好きそうなイメージしかありません。
そのとおり、私は好き。万人受けするかというと、ちょっとツライかなぁ(笑)。
 
京都の中賀茂郵便局(実在の局ではない)の郵便局員・皇一(すめらぎはじめ)(岡田将生)。
幼少時から何でも人より1秒早いせいで、いろいろと失敗の多い人生を送っている。
たとえばよーいドンでスタートするとき、何かを見て笑うとき、必ず1秒早いのだ。
 
ある日、河原でギターの弾き語りをする女性・桜子(福室莉音)に恋をするが、
何回目かのデートの折に、桜子には病弱な弟がいて治療費が必要だと聞かされる。
他人から見れば詐欺としか思えないのに疑いもしない一は、金の工面を検討。
花火大会のベストカップルに選ばれれば賞金を稼ぐことができると考える。
 
同居する妹・舞(片山友希)とその彼氏・ミツル(しみけん)にも背中を押され、
翌日曜日の花火大会デートに備える一だったが、なぜか目覚めると月曜日。
日曜日はいったいどこに行ってしまったのか。
 
という岡田将生演じる一を主人公にした物語を描く前半がいったん幕を閉じ、
次は清原果耶演じる長宗我部麗華(ちょうそかべれいか)を主人公に語られはじめます。
 
前半の麗華はどこにいるのかもわからない存在。
実は毎日84円切手を1枚だけ買い求めに郵便局へやってくる客。
一の仕事ぶりや桜子にのぼせ上がっている様子、騙されそうになっていること、
全部全部、麗華は知っています。
 
何事も1秒早い一に対し、何事も1秒遅れるのが幼少時からの麗華。
彼女が密かに一に執着する理由は何なのか。
ストーカーとどこが違うねんと思わなくもないけれど、彼女の過去を知れば切なすぎる。
 
いい味を出しているのが、一の少年時代に蒸発した父親・平兵衛役の加藤雅也
バスの運転手役の荒川良々もそこにいるだけで可笑しい。
 
世の中にはテンポの早い人と遅い人がいる。
早い人のほうが得しているかどうかなんて考えてみたこともなかったけれど、
たとえば20画そこそこの姓名の人と、やたら難しい漢字の姓名の人では、
あちこちで名前を記入するだけでも費やす時間が違うのですね。
 
ネタバレになりますが、返してもらうべき時間の差が蓄積されて1日になる。
なんかこれって素敵なことじゃないですか。
テンポの遅い人だけが普通に動ける1日。
 
長宗我部、釈迦牟尼仏(みくるべ)、勘解由小路(かでのこうじ)。
小学生でも書ける姓名の私には羨ましい気もしますが、73画とか、正気じゃない(笑)。
オリジナル作品に「長い苗字」を絡めたクドカン、グッジョブ。
茗荷とパピコに郷愁もおぼえたりして、ちょっと好きな1本となりました。

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『交換ウソ日記』

『交換ウソ日記』
監督:竹村謙太郎
出演:高橋文哉,桜田ひより,茅島みずき,曽田陵介,齊藤なぎさ,板垣瑞生他
 
封切り日に109シネマズ大阪エキスポシティにて。
 
本作が初監督となる竹村謙太郎が櫻いいよの同名小説を映画化。
このところ、高校生が主人公の恋愛ものは最近キュンキュンできないこと多くて(歳を考えれば当たり前!?(^^;)、
これはスルーしようかどうしようか迷いましたが、ほかに観るものがないし。
観に行ってみたら意外とキュンキュンできました(笑)。
 
黒田希美(桜田ひより)は放送部に所属する高校2年生。
移動教室ではいつも学校一のモテ男子・瀬戸山潤(高橋文哉)の席に着くのだが、
ある日、その机の中に手紙を見つける。
宛名は「移動教室でこの席に座る君へ」となっていて、まさにこれはワタシのこと。
開いてみると「好きだ!」と書かれているではないか。
 
まさかあの瀬戸山くんから告白されるなんて。ドキドキが止まらない。
お互いをよく知るため、秘密の交換日記を始めることに。
ところが、しばらくしてこれは希美の勘違いで、
潤が好きなのは希美の親友・松本江里乃(茅島みずき)だとわかる。
 
本当のことを潤に言わなければ。江里乃にも言わなければ。
そう思うのに、交換日記が楽しすぎて、この時間を終わらせたくない。
言い出せないまま時が経ち、どんどん潤を好きになる希美。
 
人前では知らん顔をしていることに決めていたことが幸いして、
潤と江里乃が言葉を交わすことはない。
一方の希美は江里乃の親友として潤と話す機会が増えてゆき……。
 
そりゃもう最初は超イライラしました。
そんな嘘ついてバレるに決まってるやろ(バレなきゃ映画にならないけれど(笑))、
はよ言えよと思っていたのですが、なんだかふたりのやりとりが可愛くて。
 
加えて希美の親友たち、潤の友人も可愛いんです。
いろんなタイプの可愛い女子とイケてる男子がいて、見ているだけでもう楽しい。
希美の元カレ役の板垣瑞生も大人びていていかにも先輩なところが魅力的。
 
ネタバレですが、実は嘘であることに潤が早々に気づいていたというのもよかった。
おいっ、ここでわからなあかんやろと思うシーンはあったものの、
潤が気づいたという表情はなくて、アホやなと心の中で突っ込んでいたら、
そうですか、とっくに気づいていたのですね。エライやん。
 
そこが想定外なぐらいで、あとはやっぱり考え得ることしか起こらないのですけれど、
 
オッサンオバハンもたまにこんな映画はどうですか。
私以外の客は全員女子高生ふたり連れでしたから、オッサンひとりは引かれるかしら。
オバハンひとりでも引かれていそうです。(^^;

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