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『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』

『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』
監督:穐山茉由
出演:深川麻衣,松浦りょう,柳ゆり菜,猪塚健太,三宅亮輔,森高愛,河井青葉,柳憂怜,井浦新他
 
祝日、実家に行く前にイオンシネマ茨木にて。
 
原作はSDN48のメンバーだった大木亜希子の同名ノンフィクション小説。
穐山茉由監督が元乃木坂46のメンバー、深川麻衣を主演に起用して映画化。
 
アイドルの安希子(深川麻衣)は、なんとか一般企業に就職して一応楽しく仕事をしていたが、
ある日の出勤途中、ハイヒールのかかとがひっかかって転び、会社に連絡したのをきっかけに、
自分などいなくても仕事はいくらでも回るということを思い知らされてしまう。
 
数日仕事を休むつもりが、そのまま会社に行けなくなって退職。
フリーライターとしてコラムなどを書いていたが、貯金は10万円を切りそうで、
風呂なしアパート5万円の家賃の支払いがきつくなる。
 
そんなとき、不動産業を営む親友のヒカリ(松浦りょう)から持ち込まれた話が、
都内の一軒家にひとりで暮らす56歳のサラリーマン、ササポンこと笹本(井浦新)との同居。
ササポンは余った部屋を3万円で貸しているらしい。
 
うら若き乙女とは言わないまでもまだ28歳、元アイドルの自分が赤の他人のおっさんと同居!?
そう思いはするものの、金も仕事も男もいなくては他に選択肢はない。
「すぐに結婚相手を見つけて出て行きますから」と何も聞かれちゃいないのにそう言って、
ササポンの家に引っ越す安希子だったが……。
 
序盤の安希子はかなりウザくてイタい。
元アイドルのプライドは捨てられず、誰も興味を示してはいないのにしゃべりまくる。
アイドルを辞めてもいかに自分が幸せでまっとうにくらしているかを語ります。
医者に「深呼吸して、まずはその早口を治しましょうか」などと言われても、
自分の何が問題なのかはちっともわかっちゃいません。
 
ササポンに対してもそんなふうに接するわけですが、
彼は安希子の望むようなリアクションを見せてはくれない。
しかしスルーかと思いきや、意外とちゃんと話を聞いてくれています。
 
安希子のもうひとりの親友、景子役に柳ゆり菜
高校の同級生で、学校一の美人。スカウトされて芸能界入りしたのに鳴かず飛ばず。
そんな彼女には安希子のようなプライドは見えません。
柳ゆり菜自身、いつブレイクしても不思議ではない容姿なのに、ずっとこんな立ち位置。
だからなんだか余計に彼女の台詞には説得力を感じます。
 
ササポンがぼそっと言うことはいちいち奥が深くて、安希子の胸に突き刺さる。
56歳男性というと、女性のほうにその気が皆無でも下心を持たれてしまうことがまだまだ多そうだけど、
まったくそれを感じさせず、実際、下心などまったく無し。
「ササポンの素敵なセリフを、いかに素敵にならない様に、
普通のおじさんでいるという事のさじ加減が難くもあった」という井浦新。和ませてもらえました。
 
夢を持つのは、いくつになっても素敵なこと。

—–

『唄う六人の女』

『唄う六人の女』
監督:石橋義正
出演:竹野内豊,山田孝之,水川あさみ,アオイヤマダ,服部樹咲,萩原みのり,
   桃果,武田玲奈,大西信満,津田寛治,白川和子,竹中直人他
 
日本シリーズ第4戦を生観戦する日、気合いを入れて丸一日休みを取りました。
近頃体調があまりよくない母に朝電話したら、「今日は大丈夫」とのこと。
とりあえず安心して、TOHOシネマズ西宮へ車を走らせる。
 
実は本作は『SISU/シス 不死身の男』の前に観るつもりで予約していました。
ところが仕事帰りにイオンシネマ茨木に向かいつつ母に電話を入れたら、
かかりつけの病院で診察を受けていると言うではないですか。
「ひとりで帰れるから大丈夫よ~」と言う母を制し、「迎えに行くから待っててや」。
予約済みの鑑賞料金はもったいないけど、母に何かあれば私が後悔する。
本作のことはあきらめて母を迎えに行ったのでした。
病院から帰って母が落ち着いたのを確認して、21:15からの本作『SISU』だけ観て帰ったのでした。
 
そういえば、の闘病中もこういうことが何度かあったなぁ。
『ハケンアニメ』の途中で病院から電話があってシアターからしばし抜け出たり、
『劇場版 おいしい給食 卒業』は入場直前に病院から「戻ってきてください」と連絡があったり。
 
そんなわけで、本作の鑑賞はリベンジです。
石橋義正監督のオリジナル脚本で、劇画としてコミカライズされているそうな。
プロデューサーとして関わっている人がやたら多く、中にははじめしゃちょーのなんかのお名前も。
そして「六人の女」が着用している着物は、嵯峨美術大学の教員がデザインを担当されている模様。
 
フォトグラファーの萱島森一郎(竹野内豊)のもとへ、父親の山際茂(大西信満)が死亡したとの連絡が入る。
萱島が4歳のときに両親は離婚。それ以後、父親とはまったく連絡を取っていない。
相当の変わり者だった父親は近所づきあいもなく、山奥の一軒家で孤独死したらしい。
その家や土地はひとり息子の萱島に遺されたから、萱島が片付けに行くしかない。
 
地元の不動産屋・松根(竹中直人)を介して宇和島凌(山田孝之)に家と土地を売却することにした萱島。
宇和島は東京の開発業者の下請け業者で、付近一帯の買い取りを進めていたが、
山際だけはどうしても土地を手放そうとしなかったらしい。
山奥での生活にも、父親の思いにも、まったく興味のない萱島はすぐに判をつく。
 
同棲中の恋人・咲洲かすみ(武田玲奈)が待つ部屋へ日帰りするはずだったが、
隣人・杉田(白川和子)の話を聞いて父親の遺品を片付けるうち、どうしても気になることが出てくる。
父親が撮った写真に映る場所はいったいどこなのか。
宇和島の車に乗せてもらい、山の中を走っていた折、突然現れた着物姿の美女。
気を取られていると、目の前には落石の塊があり、萱島と宇和島はそこへ激突。
 
目が覚めると森の中。屋敷の一室に監禁されていて……。
 
最初は気味の悪い話だなぁと思いました。
なにしろ水川あさみ演じる一人目の女性は道端で拾った蝉の死骸をバリバリとかじっているのですから。
目覚めた後に出される汁物にも虫が入っているし、口のまわりを血だらけにして獣にかじりつく女性も二人。
映像的に見たくないグロさもあります。
 
しかし、萱島の父親が何を考えて何を探していたのかがわかる頃から面白い。
明らかに人間ではない彼女たちは森の精なのか何なのか、観終わってもわからないけれど、
人間の都合だけで山や森を破壊してはいけないのだと思わされます。
 
竹野内豊は相変わらずイケメン。しかし脱ぐと思いのほか貧相で、これもまた良いところなのかも。
顔がこれで体も鍛え上げていたら、世の中の男性の夢を潰してしまいそうな気が(笑)。
完璧じゃないからこそ、同性にも人気があるのではないかしら。
 
一方の宇和島役の山田孝之は、どうしようもないゲス野郎。人でなし。
本作を観たら嫌いになりそうなぐらい嫌な奴です。
六人の女はいずれもひと言も発しない。面白いですねぇ。
 
父親の思いが解き明かされ、息子に伝わるとき。
最後はちょっと切ないけれど、親子そろって森を守り、それは萱島の子どもにも伝わるはず。

—–

本日のブログはお休みします(笑)(笑)(笑)。

今日のブログはお休みします(笑)。と書いたのは、阪神タイガースがリーグ優勝を果たした翌朝でした。
あのときは、劇場に通えなかったせいで映画ネタが尽きたからだったのですが、
今日はかろうじてまだUPしていない映画の記事があります。
でもそれがあまりに今日にふさわしいとは思えない作品なので、明日UPします。
昨日UPした作品なら、まだ「おおっ!」って感じなのですけれど。
 
1985年に日本シリーズ優勝を果たしたときは学生でした。
当時はパソコンもスマホもないような時代で、チケットを取るには電話かけまくり、
あるいは販売場所へ直接行って何時間も並ばなくてはならない。
女子が夜中に並ぶのは一応危険だからと、男子が並んで取ってくれました。
並んだ男子の中のひとりはそのせいで風邪をひき、当日甲子園に来られなかった。ごめんね。(;_;)
 
2003年と2005年にリーグ優勝を果たすも、日本シリーズでは散る。
2003年は当時のダイエーに3勝4敗でしたが、2005年なんてロッテにひとつも勝てずに終わりましたからね。
私が持っていた第5戦以降のチケットは幻となったという、苦笑いするしかない思い出があります。
 
年間予約席をずっと買い続けてきたおかげで、クライマックスシリーズも日本シリーズも席を確保できました。
毎年結構な枚数を買い取ってくれている先輩夫婦2組に1試合ずつ譲ったので、私が生観戦したのは各1試合。
CSは全勝だったからもちろん勝ち試合。日本シリーズはサヨナラ勝ちした第4戦を生観戦していました。
 
まさか第7戦までもつれるとは思わず(当然、阪神が負けて終わると思っていた(笑))、
第6戦の日には劇団☆新感線の『天號星』の昼公演を観に行ったあと、六甲へ食事に。
ご一緒したのがまさにCSと日本シリーズのチケットをお分けした夫婦だったから、
全員「外食している場合やない」と内心思っていたはずなのに、予約の段階ではまだ何も決まっていないもの、
それを口に出すのは縁起が悪いような気がして言えませんでした。
 
「外でごはん食べてる場合やないで」などと言っていたら、負けてしまった第6戦。
終わったな、第7戦はオリックスがまちがいなく勝つだろうと思いつつも、
暗黒時代の阪神を知るものはいろいろと無駄な縁起を担ごうとする。
前日までよう切らんかった爪を切ってみたり、一日だけ酒断をしてみたり、靴下を決めたほうから履いてみたり(笑)。
 
静かに勝利の喜びを噛み締めております。
オリックスファンの人にもありがとう。お疲れさまでした!
 
今日からまた映画を観に行くよ〜。(^o^)

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『SISU/シス 不死身の男』

『SISU/シス 不死身の男』(原題:Sisu)
監督:ヤルマリ・ヘランダー
出演:ヨルマ・トンミラ,アクセル・ヘニー,ジャック・ドゥーラン,
   ミモサ・ヴィッラモ,オンニ・トンミラ他
 
仕事帰りにイオンシネマ茨木で映画を2本予約していましたが、
母に電話したらかかりつけの病院にいると言う。
「ちょっと診てもらうつもりが長くなっちゃって。
大丈夫、ひとりで帰れるから」と言うけれど、何かあれば私が後悔するでしょう。
1本はあきらめて病院へと向かいました。
 
やはり母の癌は進行しているようで、肩やら腰やらが最近痛いらしい。
母自身は「運動不足だからかなぁ」と言っていますが、たぶんそうじゃない。
癌は急に具合が悪くなる。悲しさを押し隠しながら母と笑顔で会話。
病院から連れ帰り、食事もとって大丈夫なのを確認してから劇場へ。
 
フィンランド作品。監督はヘルシンキ出身のヤルマリ・ヘランダー。
予告編を観たときから、面白そうだと思っていました。大当たり。
 
1944年、第二次世界大戦末期のフィンランド。
ナチスのせいで焦土と化した祖国を巡る老人アアタミ・コルピ。
ツルハシ片手に金脈を探し、金塊を掘り当てる旅を続けている。
 
ある日、ブルーノ・ヘルドルフ中尉率いるナチスの戦車隊と遭遇。
老人から金塊を略奪するつもりでコルピを追ってくるのだが……。
 
実はコルピはフィンランド随一の特殊部隊隊員
ロシアとの戦争で家族を失い、復讐の鬼となった彼は暴れまくったらしい。
フィンランド軍も彼に手を焼いて野放し状態にしたところ、
たったひとりでロシア兵をザッと300人は殺したというのです。
伝説の男として噂が広がり、彼には誰も戦いを挑まないのに、阿呆が手を出してしまう。
 
不死身と言われるけれど、不死身なんかじゃない。
ただ、彼はあきらめません。体がつぎはぎだらけになろうとも絶対死なない。
台詞はひとつもない爺さんの戦い方の格好いいことといったら。
 
「シス」は翻訳不可能なフィンランド語とされているそうで、ホンマですか!?
すべての希望が失われたときにあらわれる不屈の精神を指すのですと。
地雷を踏んでも死なん、撃たれてももちろん死なん、首吊られても死なん。
ラストのヘルドルフとの一騎打ちなんてどれだけワクワクしたことか。
 
ヨレヨレの爺さんがめちゃがんばる、そして強いって楽しいなぁ。
『ジョン・ウィック』のスタジオが贈る」という触れ込み。確かにそんな感じ。
北欧ムービー、侮れず。

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『僕らの千年と君が死ぬまでの30日間』

『僕らの千年と君が死ぬまでの30日間』
監督:菊地健雄
出演:辰巳雄大,浜中文一,小西桜子,筒井真理子,足立智充他
 
寄席に行く前になんばパークスシネマにて2本ハシゴの2本目。
 
ノーマークでした。時間がちょうどよかったから選んだだけ。
出演者の中に筒井真理子の名前を見つけなければ、
某宗教団体の作品と思ってしまうような匂いを感じて避けたと思います。
観てみたら意外と面白かったのですが、なんとなく宗教臭が。なんで?
 
その筒井真理子と小西桜子はわかるけど、ダブル主演のふたりのことは知りません。
辰巳雄大は“ふぉ~ゆ~”というアイドルグループのメンバーで、
浜中文一は舞台やドラマで俳優として活躍している人なのだそうな。
これは舞台×漫画×映画で物語が展開するプロジェクトの映画版で、舞台版は平安時代
漫画版は平安時代から大正時代、映画版は物語の終局となる現代を描いているとのこと。
 
平安時代、草介(辰巳雄大)と光蔭(浜中文一)は人魚の子孫とわ(小西桜子)と日々楽しく過ごしていたが、
あるとき、ふたりが瀕死の状態に陥り、とわは自らの命を彼らに差し出す。
その結果、とわは死に、草介と光蔭は不老不死の身体となる。
 
平安時代から約千年の時を経た今、長い眠りから覚めた草介は、すべての記憶を失っていた
光蔭は草介の世話をしつつ、草介が自分たちの秘密に気づくことを恐れている。
というのも、とわが輪廻転生を繰り返して100年に1度30日間だけ別人となってこの世に現れるから。
とわを死なせてしまったことを後悔する草介が、もしその30日の間に記憶を取り戻せば、
とわに命を返すと言い出しかねないのだ。草介のいない孤独に光蔭は耐えられない。
 
そして恐れていたとおり、とわと草介が再会してしまう。

草介が自分の夢を書き起こして劇団に持ち込んだところ、草介の脚本と主演で舞台が決まり、

そのオーディションにやってきた舞(小西桜子の一人二役)こそがとわの化身で……。
 
筒井真理子の役どころは草介のカウンセラー。
カウンセラーとして生きているけれど、草介と光蔭を見守り続けてきた神のような存在。
すべてわかったうえで草介に真実を明かすべきかどうか迷っています。
彼女も不老不死だと思っていたら、あ、そう、首を絞められたら死ぬのね。(^^;
 
手をかざして怪我を治すシーンなどに宗教臭を感じてしまうのかもしれません。
死なないという以外には空を飛べるとか姿を消せるとかいうわけでもなし、
どうやってお金を稼いでいるのかしらと思わなくもない。
患者の秘密を金で売る医者と看護師もどうかと思い、いろいろとわずかな違和感。
たまにホラーばりのシーンも出てくるんですもの、そこは目を伏せました。
 
いちばんビビったのは足立智充演じるストーカー
粘着度が高くて本気で怖かった。
彼がいったい何をしたかったのかも謎なんですけど。
 
これホントに宗教団体の映画じゃないのかしらとずっと疑いつつ観ていたせいで、
エンドロールにたどり着くまで安心できませんでした。
そうじゃなかったのでごめんなさい。これからは観る前にちゃんと調べて安心します。

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