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『劇場版 ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』

『劇場版 ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』
監督:山本健
声の出演:藤本侑里,上坂すみれ,小倉唯,福嶋晴菜,徳井青空,松井恵理子,中村カンナ,
     和多田美咲,緒方賢一,櫻井みゆき,伊駒ゆりえ,仁見紗綾,本泉莉奈他
 
TOHOシネマズ伊丹にて。
何もこれまで観に行かなくてもええやんと自分にツッコミを入れましたが、
いただいた株主優待券の有効期限が迫ってきていたこともあり、モノは試しだ。
 
元はスマホ向けの育成型ゲーム“ウマ娘 プリティーダービー”。
それがTVアニメ化されて人気シリーズとなる。本作はシリーズ初の映画化なのだそうです。
当然観たことはありませんし、予備知識もまったくなし。
劇場でチラシを見かけ、艦艇を女性キャラクターに擬人化した“艦これ”をイメージしていました。
 
しかし、予習も復習もしないままでは、設定がよく理解できないのですよね。
どうやら舞台となっている世界では普通に人間が生活している。
そんな普通の世界に競走馬になるべくして生を受けたのがウマ娘たち。
姿態は普通の女性ですが、馬と同じ耳と尻尾がある。こんな認識で合ってます?
 
主人公のウマ娘、ジャングルポケットは、もともとはフリースタイル選手だったとか。
フリースタイルだったということがもうわかりませんが。(^^;
とにかくそれがフジキセキの走りを見て魅了され、転向することに。
引退したフジキセキの名トレーナー・タナベのもと、トレセン学園で練習に励みます。
 
ファンの人には申し訳ないですが、観に行ったことを後悔しました。
まずジャングルポケットの人柄がどうしても好きになれなくて、
彼女がアグネスタキオンにライバル心むき出しでわめき立てるところなど、観ているのが苦痛。
アグネスタキオンもなかなか上からで良い性格とは言えないけれど、
どちらかといえば断然アグネスタキオンのほうを応援しちゃいます。
 
そして絵も好きにはなれず。走るときのウマ娘たちの顔が怖いんです(笑)。
少女に耳と尻尾つけて走らせて、それに狂喜している観衆の姿もなんか怖い。
ま、ゲームならば面白かろうと思いますが、私はドン引きでした。ごめんなさい。
 
あ、そうだ!ひとつだけ嬉しかったことがあった!
解説者役で元中日ドラゴンズの山本昌が声の出演をしていること。ビックリしました。

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『マッドマックス:フュリオサ』

『マッドマックス:フュリオサ』(原題:Furiosa: A Mad Max Saga)
監督:ジョージ・ミラー
出演:アニャ・テイラー=ジョイ,クリス・ヘムズワース,アリーラ・ブラウン,トム・バーク,チャーリー・フレイザー,
   ラッキー・ヒューム,ジョン・ハワード,ネイサン・ジョーンズ,ジョシュ・ヘルマン,アンガス・サンプソン他
 
109シネマズ箕面にて、封切り翌日にレイトショーにてIMAX版を鑑賞しました。
 
ジョージ・ミラー監督は今年79歳。喜寿を過ぎてなおこんな映画を撮りますかね。凄すぎる。
“マッドマックス”シリーズの4作目。
そういえば、4DX3Dを初体験したのがそれでした。
上映終了後に男子二人連れが「超絶疲れた」とぼやいていたのを思い出します。
 
前作のフュリオサ役はシャーリーズ・セロン
その前日譚となる本作で若き日のフュリオサを演じるのはアニャ・テイラー=ジョイ
幼少時代のフュリオサを演じるアリーラ・ブラウンは結構シャーリーズ・セロンの雰囲気があるけれど、
アニャ・テイラー=ジョイは全然似ていないなぁと思いました、最初は。
けれど観ているうちに段々と違和感がなくなってゆくのが不思議です。
台詞はほとんどないにも関わらず、目ヂカラが凄い。目で全部語っています。
 
文明崩壊後の世界、少女フュリオサは母親たちと“母なる緑の地”で暮らしていたが、
ある日の出先で暴君ディメンタスが率いるバイカー軍団に見つかり、攫われてしまう。
母親メリーが必死で後を追い、フュリオサを逃がすことに成功するも、
ディメンタスに吊されているメリーを見殺しにできず、その場に戻ったフュリオサ。
結果、メリーは殺され、フュリオサは囚われの身となる。
 
ディメンタスがフュリオサを殺さなかったのは、緑の地の場所を知りたいから。
からっからに乾いた世界のどこかに、緑が育つ地がある。
それを見つけることができれば、自分が世界を支配できるから。
しかしフュリオサは決して口を割ろうとしない。
 
現在この世界を支配しているのはイモータン・ジョー。
水とガソリンと弾薬を作って供給するイモータン・ジョーが君臨する“シタデル”に乗り込んだディメンタスは、
イモータン・ジョーに水やガソリンを渡さねばシタデルをぶっ潰すと宣戦を布告するが、
シタデルのためなら命を差し出すことも厭わない“ウォーボーイズ”に圧されて撤退。
次の機会を見つけようと策を練りはじめるのだが……。
 
緑の地で母親たちから戦い生きる術を学んでいたフュリオサは、何事にも屈しません。
イモータン・ジョーの子を産むためだけに生かされている女たちは、
監禁されつつも出産するまではそれなりに大事にされているようですが、
フュリオサはそこから抜け出すと、男のふりをして周囲を欺き、見事イモータン・ジョーの部下として昇進。
いつ彼女が反旗を翻すのかが楽しみでなりませんでした。
 
ディメンタス役のクリス・ヘムズワースが恐ろしげでありながらちょっとマヌケな一面も。
彼が演じるとどうも“マイティ・ソー”を思い出しちゃいますよねぇ。
途中からフュリオサの味方になり、やがて恋に発展する相手ジャック役にトム・バーク
この人、なんとなく古い顔立ちで、ヒッチコック映画なんかに出てきそう(笑)。
フュリオサとジャックの間に信頼があるのが感じられて○。
 
150分近い長尺ですが、眠くなる隙はまったく無し。怒涛の勢いで攻めてきます。
ジョージ・ミラー監督がお元気である限り、また作ってほしいシリーズ。
本作で初めて“マッドマックス”を観たという人は、前作もぜひご覧ください。

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『ライド・オン』〈吹替版〉

『ライド・オン』(原題:龍馬精神)
監督:ラリー・ヤン
出演:ジャッキー・チェン,リウ・ハオツン,グオ・チーリン,ユー・ロングァン,ユー・アイレイ,ジョイ・ヨン,
   アンディ・オン,シー・ヤンネン,ラン・ユェティン,シャオ・シェンヤン,レイ・ロイ,ウー・ジン他
 
イオンシネマ茨木にて、前述の『映画 からかい上手の高木さん』の次に。
21時半も過ぎてからの回でしたが、ジャッキー・チェンはやはり人気。
絶対字幕版を観たかったのに、上映している劇場も回数も少なすぎる。致し方なく吹替版を鑑賞。
 
引く手あまたのスタントマンだったルオ・ジーロンは、撮影中に負った怪我のせいで第一線から退く。
今は愛馬のチートゥと広場に出かけて小銭を稼ぐのみで、借金取りに追いかけられることもしょっちゅう。
 
ある日、旧知の会社のワン社長が亡くなったことから、その債務トラブルに巻き込まれる。
チートゥはワン社長が私費で得た馬だったから、会社の資産ではない。
それゆえワンから譲り受けたチートゥはルオのものであるはずなのに、会社側はチートゥの所有権を主張。
チートゥを手放したくないルオは困り果てる。
 
そんなルオに友人たちは一人娘のシャオバオに頼ることを提案。
スタントの仕事で各地を飛び回っていたルオは、妻子と共に過ごすことができなかったせいで離婚。
父親に棄てられたと感じていたシャオバオと疎遠になり、妻が亡くなった今は連絡も取れず。
シャオバオは弁護士を目指してロースクールに通う身で、相談すれば力になってくれるに違いないと友人たちは言うのだ。
 
恥を忍んでシャオバオのもとを訪ねたところ、予想通りつれない態度。
自分はまだ弁護士ではないから何もできないし、そもそもアナタと私は何の関係もないとまで言われる。
肩を落として帰るルオだったが、後からこっそり父親の様子を見に来たシャオバオは、やはり放っておけなくなる。
 
シャオバオは自分の恋人で新米弁護士のナイホァにこの件を相談。
訴訟沙汰となったルオを援護しつつ、エキストラで人気者となったチートゥのことも守るのだが……。
 
シャオバオ役のリウ・ハオツンがめちゃめちゃ可愛い。
世の中のお父さん方、特に娘と円満な関係が築けていない人はこれを観て泣くしかありません(笑)。
 
チートゥがまた愛らしすぎる。
私は特に馬が好きなわけではないけれど、ルオがチートゥを引き取ることになった経緯も含めて、
こんな馬だったらそりゃもう手放したくなくなるでしょう。
シャオバオにも泣かされるけど、そうだった、私が泣かされたのはチートゥのほうでした。
 
ジャッキー・チェンのこれまでのスタントシーンも挟み込まれています。
すべてのスタントマンに贈る賛歌。
 
これ、エンドロールのNGシーンまで吹替なんですよね。
やっぱり字幕版が観たい。

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『映画 からかい上手の高木さん』

『映画 からかい上手の高木さん』
監督:今泉力哉
出演:永野芽郁,高橋文哉,鈴木仁,平祐奈,前田旺志郎,志田彩良,白鳥玉季,齋藤潤,江口洋介他
 
封切り日だった先週金曜日、舞台挨拶中継付きの回をイオンシネマ茨木にて鑑賞しました。
舞台挨拶にさほど興味があったわけではないのですが、
終業後に行けばちょうどいい時間のうえに割増料金なし。
イオンシネマならば1,100円で観られるのですから、めっちゃお得感があります。
 
舞台挨拶登壇者は、永野芽郁高橋文哉白鳥玉季齋藤潤江口洋介、そして今泉力哉監督。
何が良かったって、誰も「演じさせていただきました」とか「やらさせていただきました」とか言わなかったこと。
舞台挨拶を観に行くと、揃いも揃って「誰某の役を演じさせていただきました」と言うときがあって、
そこに「さ入れ」まであったりすると、それだけでイライラしますから。
 
アニメの『劇場版 からかい上手の高木さん』(2022)はロードショー時に観ました。
いつものごとく、原作を読んだこともなければTVアニメ版も観たことがなく、
何これと思いつつ観に行ったら結構な客入りで、人気があるんだわと驚いた覚えがあります。
 
原作では中学3年生、男子の西片(にしかた)とその同級生女子の高木さん。
お互い想いを寄せ合っているようだけど、高木さんはいつも西片をからかってばかり。
そんなふたりの10年後、25歳の今を描いているのが本作です。
 
小豆島中学校。同校出身の西片(高橋文哉)は島を出ることなく、ここで体育教師として奮闘。
当時の担任教師だった田辺(江口洋介)は、今は教頭となっている。
 
中学卒業後に両親の都合でパリへ行ってしまった高木さん。
在学当時は周囲からつきあっていると思われるほど親しかった西片と高木さんだが、
西片にしてみれば高木さんにはからかわれてばかり。
しかし当時のことは色褪せることなく、かけがえのない想い出として西片の心に残っている。
 
そんな高木さんがこのたび教育実習生として帰郷。
指導を担当するように田辺から言われた西片は相変わらず高木さんにからかわれて……。
 
白鳥玉季は西片担任のクラスの優等生女子・大関役。
彼女が想いを寄せる同級生で、絵が得意な不登校男子・町田を齋藤潤が演じています。
齋藤くんはメガネを外すとあの『カラオケ行こ!』の聡実くんだとは一瞬わからない。
っちゅうのか、ちょっと大人になったのかな。人づきあいを拒む男子役が似合っています。
顔色が若干悪いのが気になるけれど、色気すら感じる男子になっている。
 
エンドロールまで含めて、私はちょっとあざとさを感じてしまう。
好きという想いをからかって表現するって、相手には全然通じていないのだし。
ま、そういう鈍いところが西片の魅力でもあるのですが。
永野芽郁は可愛くて好きだけど、本作を観て喜ぶのはやっぱり女性よりも男性じゃないでしょうかね。
 
江口洋介は毎度オイシイ。
本作でいちばん心に残ったのも田辺先生の言葉。
初恋というものは往々にして叶わない。
だけど、誰かのことを想うだけで胸がいっぱいになる。
人を好きになるというのは素敵なこと、ってね。

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『響け!情熱のムリダンガム』

『響け!情熱のムリダンガム』(原題:Sarvam Thaala Mayam)
監督:ラージーヴ・メーナン
出演:G・V・プラカーシュ・クマール,ネドゥムディ・ヴェヌ,アパルナー・バーラムラリ,ヴィニート他
 
日本初公開は2022年10月となっています。
関西で初上映されたのがいつかは知りませんが、どこかで上映情報を見かけるたびに気になっていました。
このたび塚口サンサン劇場に戻ってきて1週間のみの限定上映。
最終日だったこの間の木曜日、滑り込みで観てきました。
今日6月2日はTOHOシネマズなんばでドリパスレコメンド上映があるそうです。
 
青年ピーター・ジョンソンの父親はムリダンガムを製作する職人。
ムリダンガムとは、南インド伝統音楽(カルナータカ音楽)に使用される打楽器
 
音楽が大好きなピーターではあるものの、父親が作るムリダンガムに特に興味を持ったことはないし、
息子に高収入の職業を望む両親は、ピーターに会計士になってほしいと思っている。
そんな親の思いをよそに、ピーターが気になるのはタミル語映画界のスーパースター・ヴィジャイのことだけ。
 
ところがある日、父親の顧客でインド随一のムリダンガム奏者ヴェンブ・アイヤルから連絡があり、
弟子のマニが不注意でムリダンガムを落としたため、別のムリダンガムを演奏会場に届けるよう言われる。
父親に代わって会場に走ったピーターは、ヴェンブの演奏に魅入られ、自分も習いたいと考える。
 
すぐさまヴェンブのもとを訪ねて弟子入りを志願するが、追い返されるピーター。
それでもあきらめきれずに連日懇願しに行ったところ、ようやくヴェンブに受け入れられて……。
 
カーストの国です。
楽器を作る職人は楽器を作るのみで、奏者には絶対になれない。
変な話ですよねぇ。良い楽器を作る人は良い奏者になれるかもしれのに。
 
屋台のチャイを飲むシーンでは、プラスチックのコップかガラスのコップどちらを出すかで
きっちり差別されていることに衝撃をおぼえます。
みんな平等の世界なんて、この先もずっと来ないでしょうね。
 
音楽で対決するテレビ番組の裏側なんかも見えて、どこまでも権力主義。
こういうのはどこの国でもあるものなんですか。あるだろうなぁ。
冒頭ではヴェンブが嫌な人なのかと思っていたのに、嫌な奴なのはそっちのほうか。
 
ピーター役のG・V・プラカーシュ・クマールはいつも口が半開きで賢そうには見えません。失礼。(^^;
だけどこの人の親戚はインド映画音楽界の巨匠であり、クマール本人も作曲家として活躍。
『ただ空高く舞え』の音楽も彼が担当していると知ってビックリ。
 
すごく良い作品だけど、主演俳優がタイプじゃないと、そこまでは乗れません。
クマールを見ているよりもやっぱりヴィジャイのほうがいいなぁ。
でも音楽の映画は大好きだし、ムリダンガムの演奏を思いっきり聴くこともできてよかったです。

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