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『BRING THE SOUL: THE MOVIE』

『BRING THE SOUL: THE MOVIE』(原題:Bring The Soul: The Movie)
監督:パク・ジュンス
 
109シネマズ箕面にて。
 
BTS(防弾少年団)のファンというわけではありません。それどころか程遠い。
曲は“Dynamite”と“Butter”の2曲しか知らないし、何人組なのかも定かではない。
SHINeeとメンバーが入れ替わったら私は気づかないと思います(笑)。
そんな状態でも観に行けば楽しいのだと、『BTS: Yet To Come in Cinemas』(2023)を観たときに思ったから、
先月は『SUGA | Agust D TOUR ‘D-DAY’ THE MOVIE』もきっちり観に行きました。
 
2018年、ソウルを皮切りにヨーロッパなどの各都市を巡った「BTS WORLD TOUR“LOVE YOURSELF”」。
そのツアー最終日翌日、パリで開かれたささやかな打ち上げ。
これはホテルなのかアパルトマンなのか、街並みに溶け込んだ建物の最上階。
豪華な客室ではなくて、普通に居住しているかのような部屋の中で料理がサーブされて、
本当にささやかではあるのですが、なんかいいなぁ、こんな打ち上げ、という感じ。
 
ツアーを終えてホッとしているメンバーたちの会話を取り上げ、ツアーを振り返るというもの。
『BTS: Yet To Come in Cinemas』のように曲がてんこ盛りではないうえに、知っている2曲はかからない。
だから、BTS初心者がその音楽を楽しむというふうではないけれど、
そのおかげでメンバーのことを以前よりも覚えることができました。
 
みんな可愛い。しかも素直そう。こりゃイカれるオバハンが多いのがわかる(笑)。
だけど、この回って“ARMY BOMB 応援上映会”だったんですよ。
客は私を含めて5人だし、応援する気満々で来場したとおぼしき女性2人も恥ずかしそうで声出し無し。
まぁ、2019年の作品の再上映ですもんね。ARMYの皆さんはすでに観まくった後なのか。
それとも箕面だからわざわざ足を運ばないのか。
大盛り上がりの応援上映会を一度は観てみたいものです。
 
さて、このあと続けてもう1本。

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35回目の『トップガン マーヴェリック』

34回目を観たのは昨秋、なんばパークスシネマのライブ音響上映でした。
あれから約7カ月が経ちまして、今も同劇場でライブ音響上映開催中ですが予定立たず、
しばらく観る機会がないかなと思っていたら。
 
109シネマズ大阪エキスポシティと109シネマズ箕面で『トップガン マーヴェリック』を再上映中。
できれば前者でIMAXレーザーGT版を観たかったけれど、時間が合わず。
4DX字幕版なら間に合いそうな時間にありましたが、
そこで後者のScreenX版を鑑賞することに。
 
ここまで私が「追いトップガン」したくなる理由はここに記したとおりです。
半年以上ぶりに観ると、やっぱりオープニングシーンから胸いっぱいになります。
もう新たな発見などは皆無だけど(笑)、ずっと気になっていたことを思い出す。
 
たとえば、マーヴェリックとルースターが「んで、今からどうするねん」と話すシーン。
ならず者国家の基地を偵察しているときって、かなりの高さの山の上にいませんか。
あんなところから下まで降りるのって、なんぼほどかかるねんと思う。
それがシュシュッと降り立って、戦闘機F-14を盗んで飛び去ることに成功するのですよね。
 
まぁそもそもマーヴェリックがマッハ10.3まで到達したあとに墜落して、生還できること自体、不思議なのですが。
ルースターを助けた後に撃墜されたときも、パラシュートも開いていないのに無事だったのも私は驚きましたけれど、
そこのツッコミは本業の人たちから入っていないようなので大丈夫なのでしょう。
 
そういえば、これは以前から思っていたのに書いたことがありませんでしたが、
マッハ10.2だか10.3に到達することに成功したときにチラリと映る黒人の俳優が気になっていました。
ちょっとイドリス・エルバに似たおじさん。
この人の名前を調べようと思って忘れていたのでこの機会に。チャズ・イングラムというらしい。
ちなみにダークスター墜落後に立ち寄るダイナーウェイトレスのおばちゃんはレイチェル・ウィンフリー。
めっちゃいろんな映画に出演している女優のようですが、日本の映画データベースではヒットなし。
てなふうに、いろんな俳優の名前を調べるのも楽しい。
もっとも、楽しいのはその役名が何になっているかということなのですけれど。
 
再上映期間中にIMAXレーザー版も観に行けたら行きたいと思っています。

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『あんのこと』

『あんのこと』
監督:入江悠
出演:河合優実,佐藤二朗,稲垣吾郎,河井青葉,広岡由里子,早見あかり他
 
なんばパークスシネマにて2本ハシゴの2本目。
 
入江悠監督が目に留まった三面記事をモチーフに撮った作品。
『愛なのに』(2021)を観て以来、大注目している河合優実は、今や大変な売れっ子のようで。
 
幼い頃から母親に虐待され、売春で金を稼いでくることを強いられていた杏(河合優実)、21歳。
覚醒剤を打って体を売っているときに相手の男が倒れたことから警察に捕まる。
 
彼女に更生の道を示したのが刑事の多々羅(佐藤二朗)。
一匹狼で態度もでかい彼は組織には馴染まず、よく思わない者が多いが、
生まれて初めて信用できる大人に出会った杏は、次第に多々羅に心を開きはじめる。
 
多々羅の友人で週刊誌記者の桐野(稲垣吾郎)もそんな杏のことを気にかけ、
3人でラーメンを食べに行くなど、行動を共にすることが増える。
 
しっかりと更生への道を歩んでいるかに見えた杏だったが、
彼女を稼ぎ手としか考えていない母親の春海(河井青葉)は、杏を家に連れ戻そうと必死。
自分に優しい祖母の恵美子(広岡由里子)の力にはなりたいと、
介護職の資格を取ろうと真面目に働く杏のもとへ春海が乗り込んできて……。
 
機能不全家族というのですね。
河合青葉演じる母親は『市子』(2023)の母親像とかぶるものの、あっちがマシにすら思えます。
あっちは障害を抱える娘のためという面がまだあったけれど、こっちは一切なし。
小学生の娘に体を売らせる母親ってどんなですか。娘を愛していると言えますか。
 
せっかく毒親から離れて一人暮らしを始めても、コロナ禍がそのじゃまをする。
小学校すらまともに行かずに読み書きが難しい杏が学ぶことに喜びを見いだすと休校になり、
働いていた介護施設も職員を減らさざるを得なくなる。
生きることが本当に大変でもがき続ける杏を見ているのがつらい。
 
ひと筋の光も見えません。
小さな記事の中にいた杏が、今こうして映像の中の主人公となったことで少しは救われたかどうか。

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『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』

『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』(原題:The Unlikely Pilgrimage of Harold Fry)
監督:ヘティ・マクドナルド
出演:ジム・ブロードベント,ペネロープ・ウィルトン,リンダ・バセット,アール・ケイヴ,
   ジョセフ・マイデル,モニカ・ゴスマン,ダニエル・フログソン,クレア・ラッシュブルック他
 
平日も終業後に劇場通いを再開しました。
なんばパークスシネマにて2本ハシゴの1本目。
 
原作はイギリス出身の作家レイチェル・ジョイスの世界的同名ベストセラー小説、2012年の出版。
面白いのはこのあと数年空けて、本作の主人公ハロルドが会いに行ったクイーニーの視点と
10年空けてからハロルドの妻モーリーンの視点で書いた小説も上梓していること。
 
定年退職して年金生活を送るようになって久しいハロルド・フライ。
ある日、ビール会社で働いていた頃の同僚女性クイーニーから手紙が届き、
彼女が今ホスピスに入院中で余命わずかであることが綴られていた。
 
クイーニーに返事を書き、投函しようと出かけたハロルドは、ふと考える。
このままクイーニーに直接会いに行くのはどうだろうか。
そしてハロルドは本当に、クイーニーがいるホスピスを目指して歩きはじめて……。
 
郵便ポストへ行っただけのはずの夫が帰ってこないから、妻のモーリーンは当然心配します。
投函するべき手紙と財布だけを携えて出かけた夫。携帯電話は家のテーブルの上。
捜索願いを出そうと警察に出向いて「夫は認知症」と言うと動いてくれそうになるけれど、
「医者にそう診断されたわけではないけれど、携帯を置いて出かけたから」と告げると、
そんなことでは認知症ということにはならないと呆れ顔をされてしまう。
 
ハロルドは後ほどちゃんと公衆電話から連絡してきて、
クイーニーに会いに行くことにしたのだとモーリーンに話します。
そんなこと言われたってモーリーンは納得できません。
だって、家からホスピスまでは800キロも離れているのですから。
 
実はハロルドとモーリーンは一人息子を喪っています。しかも息子の自死。
それを受け入れられない妻は夫を責め立て、以来ふたりは仮面夫婦でした。
夫が同僚だった女性に会いに行くとなると、そりゃ気持ちは微妙でしょう。
しかもモーリーンは以前クイーニーがハロルドに会いに来たことを隠したまま今まで来てます。
 
わざわざ歩いて行かなくてもと思うところ、歩いている間にわかることもある。
会いに行ったところでクイーニーの病が治るわけもない。
着くまで生きていろと言われたってと思うけれど、
そういえば私も母が「『また』あるかなぁ」というたびに、
 
ガラスのきらめきが綺麗でした。誰もがきっと、このきらめきを思い出す瞬間がある。

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『ブルー きみは大丈夫』〈字幕版〉

『ブルー きみは大丈夫』(原題:If)
監督:ジョン・クラシンスキー
出演:ケイリー・フレミング,ライアン・レイノルズ,ジョン・クラシンスキー,フィオナ・ショウ他
声の出演:フィービー・ウォーラー=ブリッジ,ルイス・ゴセット・Jr.,スティーヴ・カレル他
 
TOHOシネマズ伊丹にて4本ハシゴの〆。
 
封切り直後の日曜日の18:40からの回だというのに、なんと客は私ひとり。
洋画は字幕で観る派ですが、本作は大半の劇場で吹替版のみの上映。
伊丹でも字幕版の上映はこの時間帯1回かぎりの上映なのに、今年3度目の“おひとりさま”とは。
 
監督のジョン・クラシンスキーが主人公ビーの父親役として出演もしています。
彼の人脈をすべて使ったのではないかと思うほど、声の出演陣が豪華。
原題の“If”、つまりイマジナリーフレンド(=想像上の友だち)の役で、
ただ、声を聞いただけで誰かすぐにわかったのは、私はマット・デイモンだけでしたけど。(^^;
 
母親を病気で亡くした少女ビー。今度は父親が入院することになり、不安でいっぱい。
父親の入院中、祖母が暮らすアパートメントに身を寄せる。
 
ある日、階上から聞こえてくる音に気づいたビーが様子を探ると、
人間とは思えない生き物が階段を駆け上がるのが見える。
後日、またそれを見かけて追いかけ、外へと飛び出すと、
子どものいる家に立ち入る人間の男性カルと、
紫色のもふもふした巨大な生き物が格闘しているではないか。
 
彼らに接触を試みたビーは、その生き物たちがいわゆるイマジナリーフレンドだと知る。
自分たちのことをイフと呼ぶ彼らは、それぞれにバディを組む子どもがいたのに、
どの子どもも成長するとイフのことを忘れてしまうと嘆き、
忘れ去られたイフはこの世から消えてしまう運命にあるのだと言う。
 
大人にもかかわらず彼らのことが見えるカルは、イフの命を救おうと、
新たに子どもたちと見合いをさせることに奔走している。
ビーはカルを手伝いたいと思い、共に行動を開始するのだが……。
 
ビー役のケイリー・フレミングを知りませんでしたが、めちゃくちゃ賢そうで可愛い。
カル役には“デッドプール”シリーズの最新作公開も控えているライアン・レイノルズ
 
無難に良い作品ですが、邦題は全然合っていません。
紫のもふもふな奴が“ブルー”なわけですが、彼は主役でも何でもない、普通に脇役。
“If”にどんな邦題を付けるかに苦心したのでしょうねぇ。
 
みんな子どもだったときがあるはずなのに、大人になると忘れてしまう。
だけど、何かきっかけがあれば必ず思い出すもの。
私にもイマジナリーフレンドっていたのかな。
その代わりがぬいぐるみだった気がするけれど、もしかしたら忘れているだけなのかもしれません。
 
オチがとても効いていて笑った。そしてその声を担当しているのがブラピということに笑った。
声を出しているシーンなんてありましたかね(笑)。
 
最後は必ずや温かい気持ちになれます。そしてちょっぴり切ない。
イフの長老ルイスの声を担当したルイス・ゴセット・Jr.は本作が遺作になったとのこと。
心からご冥福をお祈りします。

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